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武田砂鉄 河井克行・案里夫妻逮捕とイージス・アショア計画停止を語る

武田砂鉄 河井克行・案里夫妻逮捕とイージス・アショア計画停止を語る ACTION
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武田砂鉄さんが2020年6月19日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で河井克行・案里夫妻逮捕とイージス・アショア配備計画の停止について話していました。

(武田砂鉄)昨日、河井克行・案里夫妻が買収容疑で逮捕されまして。昨日の会見で安倍さんは「大変遺憾」とか「責任を痛感¥というのを連呼してまして。いつも「大変遺憾」とかね、「責任を痛感」というのを繰り返していて。「遺憾」と「痛感」で韻を踏んでるから。やっぱりそのうち、DJ松永リミックスでね、作り直してほしいなっていうのを昨日、感じましたけど。いつも韻を踏んでいるからね。

(幸坂理加)そうですね(笑)。

(武田砂鉄)で、二階幹事長もですね、この河井克行さんについて「影響を及ぼすほどの大物議員じゃない。そんなに大騒ぎすることか?」っていうことを言ってるんだけど、法務大臣を務めた人が大物議員じゃないはずがないんですけれども。まあ、この克行さんっていう人は首相補佐官なんかも務めてましたんで、安倍さんとか菅さんと非常に極めて近い位置にあったんですけども。まあ距離をここに来て取りたがっているんだけども。この河井案里さんを当選させるために自民党は通常の10倍と言われる1億5000万円の選挙資金を提供してたっていうんですね。

で、僕は自分の本棚を見てますとですね、河井克行さんが書いた原稿が載ってる雑誌っていうのがドサッと出てきまして。今、世の中はすっかり片付けブームで。こんまりさんの「ときめかないものは捨てる」っていうのはよく知られていますけども。僕はまあ「反こんまり」っていうのでやっているんで、ときめかないものも取っておくっていうスタイルでやっているんで。そうするとね、こういう事件があった時にすぐにそういう原稿が出てくるんですね。それが『月刊Hanada』2018年7月号の河井さんの原稿なんですけども。タイトルがですね、「安倍総理こそノーベル平和賞だ」というタイトルで。

それで原稿を読むとですね、いかにトランプ大統領と安倍さんの仲が良くて、硬直化した北朝鮮との交渉を進められるのは安倍さんしかいないということが書かれているんですけども。で、原稿にはですね、「もし北朝鮮危機が包括的に解決した場合は、トランプ氏やムン・ジェイン氏にノーベル平和賞をという声がありますが、ノーベル平和賞はむしろ安倍総理にこそふさわしいと私は思っています」という。ものすごい力ずくでを持ち上げてまして。

(幸坂理加)ええ。

(武田砂鉄)先日、拉致被害者家族の横田滋さんがお亡くなりになりましたけども。残された家族は本当に1日も早く、具体的に動いてくれっていうことを嘆願されてきたわけですけれども。でもまあ、河井議員の原稿にはこういう風にあるんですね。「首相官邸の執務室で安倍総理は『日朝会談は焦る必要はない』と私に明言し、北朝鮮から対話を求めてくる状況を作るためにこれまで圧力をかけてきたし、その方針に一切変わりはないとの認識を示しました」という。つまり、「このやり方によって解決するだろうから、安倍総理こそノーベル平和賞だ」ということなんですけども、まあその結果、現在どうなっているでしょうか?っていう話なんですよね。

で、この雑誌に掲載されている河井さんの略歴、こういう風にあるんですね。「戦略的に重要な国々を駆け回り、安倍晋三内閣総理大臣の”密使”(密かにつかわれる使者)として首脳外交の下支えを行っている」っていう。「密使」なのに具体的に堂々と書いちゃっているっていうね。これ、「私が万引きGメンです」って書かれたゼッケンをつけながらスーパーの見回りをしているようなもんだっていうね。正体を明らかにしてるんですから。

「安倍総理こそノーベル平和賞だ」(河井克行)

(幸坂理加)ええ。

(武田砂鉄)とにかくこれほど距離の近い存在だったのに、二階さんは「それほどの議員ではない」と言ったりとか。ただ、まあこのはぐらかし方こそが逆説的に距離の近さを物語っているのかなっていう感じがするんですけど。まあ「遺憾」とか「痛感」じゃなくて首相や党の具体的な説明が必要だなっていう風に僕は思いました。

それで今日、もうひとつお話ししたいのはこの幸坂さんの地元の秋田のお話で。秋田の四天王といえばですね、佐々木希さん、壇蜜さん、堀井美香さん、幸坂理加さんですよね。

(幸坂理加)あら、私も入れてくださって!

(武田砂鉄)もうね、この時点でかなりの攻撃力と防衛力っていうのを感じるわけですけども。今週、発表されたのが新型迎撃ミサイルシステム、イージス・アショアの秋田県と山口県への配備計画の停止という。これは幸坂さんも秋田時代に結構取材というか、報道をされたっていうことを先ほど、聞きましたけども。いろんな要因があって。「コストがかかるのでやめる」っていうことだったんですけども。でも、これやっぱりこれ、地元の反対と地元紙の調査報道によって報告書にミスが見つかって……ということが大きく影響してるんですけども。

(幸坂理加)はい。

(武田砂鉄)このイージス・アショアっていうのは弾道ミサイルを探知して追尾するために周囲にレーダーを放つんですけど。その時に障害物になる高い山があってはいけないということで。それでこの秋田の新屋という演習場には、その角度が低いから大丈夫だっていうことだったんだけども。他のところでは「角度がこれぐらいあるからダメですよ」っていう風に言われてたんだけど、実際その報告書をきちっと調べてみたら、そんな角度はなかったという。それで大きく問題視されたわけですよね。

で、これをスクープしたのが秋田魁新報社という地元の新聞ですよね。それがこの今回のスクープで、2019年の新聞協会賞というのを受賞されてるんですけど。この一連の取材を追った本が秋田魁新報取材班『イージス・アショアを追う』という本にまとまっているんですけども。

これが僕、積ん読になったまま読んでなかったんですけど、これを機に読んだら本当に素晴らしい本でですね。地方紙ってやっぱり大手紙とか全国紙に比べるとなかなか圧倒的に資本力とか組織力っていうのも弱いわけですけれども。今回、このイージス・アショアという日本政府だけじゃなくて、いろんなアメリカの思惑とか、そういうのも含まれている中で、この地元紙がこの計画の問題点を見つけ出して告発していくっていう、これはその特集記事が本になったもんなんですけど。

これ、途中にその秋田県知事が会見を開くシーンがあって。これ、2018年5月なんですけれども。ここでその知事が「イージス・アショアについて東北防衛局から県と秋田に訪問したいっていう申し出があった」っていうので記者陣がざわつくんですね。その前まではその会見はすごく穏やかだった。

で、この会見がなんで穏やかだったか?っていうと、その日の話題は地元のプロバスケットチーム秋田ノーザンハピネッツが先日の勝利で一部リーグ進出を決めたことだったという。これで穏やかな雰囲気が流れた。これは私の調査によると、当時幸坂さんは『幸坂理加のチアハピネッツ』という番組をやってらっしゃったんですよね?

(幸坂理加)フフフ、そうです。冠番組を。

(武田砂鉄)冠番組を。だからこの時、やっぱり地元は盛り上がった?

(幸坂理加)大盛りあがりでしたよ、はい。私もそちらのバスケの取材に行っていましたけども。

(武田砂鉄)アショアじゃなくてバスケの方にね。アショアじゃなくてハピネッツの方に行っていたという。でも、それぐらい地元が喜んでた時だったんだけど、この件があって結構ね、記者たちはざわついて。で、この演習場ってのは結構住宅地にも近いから、住民から反対の声も上がったと。具体的な説明がずっとされず、苛立ちを募らせていたそういう住民の声とかもこれは拾い上げていくんですけれども。この防衛大臣が「地元の理解を得られるように」ってこれ、よく沖縄の基地問題とかでも言われる言葉ですけれども。

で、記者がずっと食い下がるんですよ。「その地元の理解って何なんですか? 努力って何なんですか?」って。でも結局、強制的に会見を終わらせてしまったりして。つまり、「地元の理解」っていうものを曖昧にしたがるんですけども。で、この記者がですね、これはもうそのイージス・アショアが実際に配備されているところに行くしかないと考えて。それがルーマニアとポーランドなんですけど。そこに取材に行くんですよ。

で、地方紙ってなかなか海外取材に行くってことはあまりないようで。大手新聞と違って海外にネットワークがあるわけでもないし、通訳とかコーディネーターを雇うっていうのにも資金があるわけでもないので。そこでこの秋田魁新報の記者が思い立ったのは以前、取材をしたですね秋田県大仙市住むタベルスキさんっていう男性がいて。この人、2003年に来県をして、食肉加工業で働いていて。「んだす、んだす」と秋田弁を操り、生まれ年を聞かれれば元号で答える男っていう。そういう人が突然、出てくるんですよ。

で、このタベルスキさんが取材に同行して、いろいろとそのポーランドでアポイントを取って大活躍するんですね。地元で仕事してるこの男をですね、でもその仕事させるにはちょっとためらいがあった。やっぱりそれ、賛成と反対が分かれてるものに地元で働いている人をね、それで連れていって取材するのはどうなのか?っていう。でもそこでね、タベルスキさんは言うんです。これ、ちょっと泣きそうになりましたけどね。「困ってる時、皆さんの役に立つことが私が秋田に来た意味になる」という風に。

(幸坂理加)うわっ、ヒーロー!

(武田砂鉄)タベルスキ、いいでしょう? で、この彼が実際に行くことによって、さまざまな問題点を知ることができたという。で、そもそもこのイージス・アショアの連載を始めることになったきっかけというのはですね、この秋田魁新報でツキノワグマの大量出没をめぐる連載終了の慰労会。ここからスタートしたという。これ、話題になってました?

(幸坂理加)もうすごい話題で。クマかイージス・アショアかっていう。

「地方紙の力」

(武田砂鉄)クマかイージス・アショアかハピネッツかっていう。で、この新聞協会賞っていうのを結果、受賞するんですよね。で、この本の中でですね、ノンフィクション作家の柳田邦男さんがインタビューに答えていて。この「地方紙の力」っていうので印象的なエピソードをあげているんですね。この柳田さんっていう方はもう60年前にNHKに入って、駆け出しの記者として広島に赴任した。で、着任直後にね、大雨で崖崩れがあって列車が急停車した。その時に記事を書いた。「無事に停車して事なきを得た」っていう原稿を書いたんだけど、地元紙はどう書いたか? 「退職駅員、人命救う」っていう風に書いたんですって。

鉄道を愛している地元の退職した駅員さんが「この雨で大丈夫か?」っていうんで結構、見回りをしていた。その記事の差っていうのはやっぱり地元に根付いてないと書けないぞっていうエピソードをこの「地元紙の力」として書いてるんですけど。この柳田さんが最初に赴任した広島といえばですね、河井夫妻の地元でもあるんですけど。今回もその地元の中国新聞がやっぱり詳細な地元ネタを書き続けたっていうことが大きく報道されましたけど。

最近じゃあ朝日とか産経がですね、大手新聞の記者が検事長と賭けマージャンしたっていうので問題視されましたけど。結果的にこのイージス・アショアとか河井夫妻の件では地元紙の追求っていうのがこういう結果に繋がったという。やっぱり地元紙の力ってすごいですよ。

(幸坂理加)本当だ!

(武田砂鉄)本当にこの本を読んでですね、秋田の住民たちの声っていうのをたくさん知りましたし。すっかりやっぱり秋田のことが気になってきたんで。やっぱりこのコロナ禍が収まったらですね、まずは幸坂家にお邪魔したいという風に思っております。

(幸坂理加)ああ、そういう風に来るんですね(笑)。

(武田砂鉄)まあ、でも本当に素晴らしい本なんで。『イージス・アショアを追う』をぜひ読んでみてください。

(幸坂理加)ありがとうございます。

(武田砂鉄)「ありがとうございます」ってあんた、書き手じゃないからね(笑)。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

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