小袋成彬さんが2020年5月8日放送のJ-WAVE『MUSIC HUB』J-WAVE『MUSIC HUB』の中で自身がnoteで発表した「新時代」というエッセイについてトーク。新しい価値観の重要性について話していました。
(小袋成彬)今年の4月30日に僕は29歳の誕生日を迎えまして。このリスナーの方の中には何人か知っていらっしゃる方もいると思いますけども。「新時代」というエッセイを書きました。noteっていうブログサイトに投稿したんですけど、これがなかなか反響があってですね、「ああ、書いてよかったな」と思いました。よかったらぜひ読んでください。消さずに残してあるので「新時代 nariaki」で検索すれば出てくると思います。
新時代|Nariakihttps://t.co/wuSDeqfjCT
— ??????? (@nariaki0296) April 29, 2020
あのエッセイを書きたい気持ちがすごい高まって、思わず書いてしまったんですけども。まあ内容をすごくざっくりと要約すると……若い世代、僕らしか持っていない武器がある。それは「新しい価値観だ」ということですね。僕ら、若者世代……「バブル以降に生まれた人」っていうのを僕はなんとなく指しているんですけども。やっぱりね、日本の人口ピラミッドを見る限り、僕らが「政治」という手段で日本を変えるというのは圧倒的にハードモードなんですよね。単純に票田ではないし、力を持たないし、シルバー民主主義においては僕らは全く力がない。
日本の人口ピラミッド見ると、団塊ジュニアが子供作ってねえってのがありありと見えてアレ pic.twitter.com/gUcD2qLwIc
— 猫みつを(オリジナル (@mitsu320) January 14, 2017
まあ、僕はそもそも民主主義自体が少子高齢社会においては破綻をしていると思っているので、諦めてイギリスに来たんですけども。まあ、ちゃんと在外人選挙登録もしているし投票も……まだ機会はないけど、投票できるようにしているし。日本には所得税も法人税も払っているのであんまり叩かないでほしいんですけども。まあ、僕は政治に対してはシステム自体がもう僕らに合っていないから。ただ、実は政治に参加する以上に僕らは最強の武器を持っている。それは「新しい価値観」だっていう話ですね。
「新しい価値観」とは?
で、この新しい価値観っていうのは何かというと、今、まさに日本で起きていることで。たとえばこんな大変な時期に人を出社させてハンコを押させるなんて、アホみたいじゃないですか。でもそれに対して今は「そんなの、いらないよね」っていう価値観が世界を支配するようになったじゃないですか。あるいは副業も今までは禁止されていたのに推奨をされるようになってしまっていますよね。教育をとってみても集団授業というよりも個性を伸ばして。PCを与えて創造的な作業をさせた方がよっぽど国の未来になるみたいな。
これです。新しい価値観というものがすでに時代をリードし始めているんですよ。パラダイムシフトが起きていて、新しい価値観というものがよっぽど文化を、経済を、日本をオーバーテイクしちゃうっていう。で、素晴らしいことに政治の世界と違って多数、少数が意識されないで、そのたった1人の価値観が世界を変えてしまう。これはね、僕らしか持っていない武器なんですよ。で、そろそろ、これを使う時が来た。
ついにその新しい価値観が日本において最もプライオリティの高いもの……古い伝統よりも新しい価値観の方が今、大事になっているので。実は日本を変えるのは今しかないんじゃないかと。で、その「日本を変える」っていうのは政治に対して言うということではなくて、「上司よりも早く仕事をして早く帰る」っていうことが「日本を変える」ということなんですよ。それで今まで、みんなそれを避けていたけども、みんなでそれをやろうぜと。それが俺らが時代を作るということなんだっていう。それだけで、本当に時代は作れるから。
僕、もうここを逃したら……これが最後だと思っているので。そういう思いで書きました。文明はね、道具を使った人が進歩をさせるんですけども。今、SNSっていう道具を使って民意を作ってね、政府の補償内容を再検討させているという意味では僕らはね、この文明において最もイノベーティブな人種なんですよ。現代文明において。なので、実は僕たちはすごいんです。もっと自信をもって世界を変えていきましょう。
まあ「変えたい」と思わない人もいるはずです。そういう人はね、その優しさ、想像力というものを人を支えるため、新時代を支えるためにぜひ、使っていただけたらなと思います。本当にね、時代は変わりますよ。変えられます。もう文句を言って、「やれ環境が……」とか「やれ時代が……」とか、そういうもののせいにするのはやめましょう。ちゃんと、ただ効率的に仕事をして、早く帰るだけでいいんです。ただ、それだけ。で、周りがやんや言うのは気にしないでください。「小袋が『やれ』って言っていた」でいいです。
それか、俺を見てください。俺はもう29年間、価値観をずーっとアップデートさせ続けてきたつもりです。いろんな人に会ってね、自分の古い考え方とかを壊しては新しく創造して。それで今……まあまあ、まだペーペーですけども。頑張ってはいるので。そのプロセスをぜひ見ていただければと思います。こういう生き方が社会にとって価値を生むかもしれないと思ったのははじめてなんで。一緒に行動を起こしましょう。ということで次の曲に行きます。
Andy Shauf『To You』
<書き起こしおわり>