ハライチ岩井 団地出身者の習性を語る

ハライチ岩井 団地出身者の習性を語る ハライチのターン

(岩井勇気)うん。そうなんだよね。だからみんな、子供の頃に父親とキャッチボールしたりしたでしょう? たぶんね。団地の子たちは木に手裏剣を投げていたからね(笑)。

(澤部佑)お前の家に遊びに行ったりしたけど、あんまりそれは見たことなかったな。

(岩井勇気)それはもう里以外の人には見せないよ。そりゃあ。

(澤部佑)団地の木とかもさ、結構見たことあるけど。別に普通の木だったけど?

(岩井勇気)ああ、それは布みたいなのを貼っていたからね。

(澤部佑)あった? ゴザみたいなの、巻いてあったっけ?(笑)。

(岩井勇気)そうだよ(笑)。そうそう。投げていたからね。家の玄関に身代わり用の丸太、ずっと置いてあったからね。うちは(笑)。

(澤部佑)あったかなー?

(岩井勇気)あったのよ。服を着せた丸太ね(笑)。

(澤部佑)ドンッてかわっているやつ?

(岩井勇気)そう。服を着せた丸太を置いてあったんだよ。一応あれ、知らないと思うけど。着なくなった服をあれには着せてたんだよね(笑)。

(澤部佑)ああっ! そこはちゃんと? リサイクルというか?

(岩井勇気)うん。もったいないからね。うん。そりゃあ一軍は着せられないよね。それはね。そうそうそう。ちなみに俺、団地の5階に住んでたんだけど。登る時はね、普通に階段で登ってったけど、もう降りる時はもうベランダから風呂敷でふわふわ飛びながら……(笑)。

(澤部佑)フフフ、5階、行けるか? 大丈夫だった?

(岩井勇気)うん、行ける、行ける、全然。ふわふわ飛んで。

(澤部佑)窓から?

(岩井勇気)そうそう。唐草模様のやつで。

ベランダから風呂敷を広げて飛ぶ

(澤部佑)あれ、どうやってやっているの? 俺、毎回思うんだけど。手はさ、掴んでいるじゃん? 足ってあれ、どうやってんの? 結んでいるの? どうやってくっついてるの?

(岩井勇気)あれ? 髪を留めるゴムみたいなのでやってんのよ(笑)。

(澤部佑)ヘアゴムで? 足首にくっつけてんの?

(岩井勇気)そうそう。

(澤部佑)ああ、俺、知らなかったわ。へー!

(岩井勇気)あれ、すぐに抜けるようにしておかないと、降りてすぐ戦えないじゃん?

(澤部佑)でもあんなにふわふわ降りていたら、下から手裏剣を投げられたらさ、降りる前にやられちゃわない?(笑)。

(岩井勇気)手裏剣を投げてきたら、それはもう丸太と入れ替われなきゃいけないじゃん。

(澤部佑)ボワンッ!って? でも結局、別でふわふわ降りるんだろ?(笑)。丸太にかわっても。ああ、大変だね。

(岩井勇気)大変なんだよね。で、家にある肌着とかも俺、全部メッシュだったしね。

(澤部佑)肌着? あの忍者が着ている鎖かたびらみたいな?

(岩井勇気)そうそう。メッシュの。本当、あれを洗うの難しいから。切れちゃうからね。

(澤部佑)そんなに材質、弱いの?

(岩井勇気)そうなのよ。メッシュが切れちゃうから。だから、「おしゃれ着洗い」にして洗濯ネットの中に入れて。メッシュなのにネットに入れて洗ってるんだよね。

(澤部佑)ああ、ややこしいね。

(岩井勇気)学校のさ、版画の授業とかあった時、みんなの彫刻刀で彫っている中で団地の子たちはみんなクナイで……。

(澤部佑)ええっ! いやいや、彫刻刀でやっていたよ?

(岩井勇気)いやいや、クナイで。

(澤部佑)お前も彫刻刀でやったよ?

(岩井勇気)いや、見てないのよ。だから彫りづらかったよね。

(澤部佑)まあ、そうだろうね。

(岩井勇気)あとはプールの授業の時も団地の子はみんな竹筒を出しながら泳いでいたから。

プールの授業は竹筒で水遁

(澤部佑)それは絶対にないよ。それは言うもん。「先生、あの竹筒、なんですか?」って言うよ。

(岩井勇気)いやいや、それはみんな、でもやっていたよ?

(澤部佑)絶対にそれは言うよ。

(岩井勇気)団地の子がお前のクラスにいなかったのかな?

(澤部佑)いや、お前と同じクラスになったことあるじゃん(笑)。

(岩井勇気)そうよ。お前が潜っている時にしか俺、泳いでなかったから。だから、バレてなかったんだろうね。あと、ビート板を2つ持ってきて、両足で乗っているやつ。あれはみんな忍者だから(笑)。

(澤部佑)あれはみんなやるよ! あれ、みんなやるんだよ?

(岩井勇気)いや、みんなはバシャーンってなっちゃうだろ?

(澤部佑)ビート板あるあるだから(笑)。

(岩井勇気)みんな乗れなくてバシャーンってなっちゃうでしょう? 乗れている子は団地の子だから。

(澤部佑)あれ、乗れている子なんていなかったけどな! もれなくバシャーンだけど。

(岩井勇気)水蜘蛛タイプのやつで。あとたまに分身に学校に行かせてすげえ怒られた時もあったし。

(澤部佑)バレてるじゃん。

(岩井勇気)親にね。

(澤部佑)ああ、親にね。

(岩井勇気)「あんた! 分身に学校行かせたでしょう? 分身がかわいそうでしょう!」って言ってたよね。

(澤部佑)怒り方、それで合ってんの? 「分身がかわいそうでしょう!」じゃないと思うけど。

(岩井勇気)あとは、今でもさ、急にどこか路地とかから人がバッと出てきた時とか、後ろから友達にバッと驚かされたりした時とかさ、咄嗟に背中の刀に手を回しちゃうけどね。

(澤部佑)ああーっ! 忍者は背中だもんね。

(岩井勇気)そうそう。バッてこの体勢を取っちゃうよね。

(澤部佑)でも、今はないもんね。さすがにね。

(岩井勇気)そう。「ああ、ないわ」ってなっちゃってね。そんな修行をしながら、まあ俺は中2になると団地から引っ越したんだけど。

(澤部佑)そうだよね。

(岩井勇気)だから中2で抜け忍になったっていうことなんだよね。

(澤部佑)ああ、まあ忍者はそうやって言うのか。

中2で団地を出て抜け忍に

(岩井勇気)だから一応、鎖鎌二段で終わっちゃったんだけど。

(澤部佑)ええっ? あるの? あれ、段とか?

(岩井勇気)そうね。鎖鎌二段のところで終わっちゃいましたね。鎖鎌コースを取っていたからね。

(澤部佑)ああ、コースがあるんだ。学校に通っていたんだ。

(岩井勇気)選択でね。鎖鎌コースか、風魔手裏剣コースか。

(澤部佑)フフフ、えっ、デカいやつ?

(岩井勇気)デカいやつ(笑)。あのでっかい手裏剣か、鎖鎌コースか。

(澤部佑)人間サイズの手裏剣のやつ? だってあれ、買わなきゃいけないんでしょう? そっちの風魔手裏剣コースを選んだら。お金、かかりそうだね(笑)。

(岩井勇気)鎖鎌は畳んで長細くできるけど、風魔手裏剣はデカいから。ダメなのよ。

(澤部佑)そうか。それならね、柔道剣道の選択だったら柔道を選ぶもんね。

(岩井勇気)うち、狭かったから。やっぱり鎖鎌コースにしちゃった。だから、中2で終わっちゃったんですけどもね。まあ、大人になってもちょいちょい役には立っているのよ。バーベキューで火を起こす時とか口から吹いたりできるしね。

(澤部佑)えっ、できるの?

(岩井勇気)火遁、今でもちょっとはできるね。

(澤部佑)すごい。めっちゃくちゃ名残り、あるじゃん。

(岩井勇気)あと、野良犬が庭に入ってこないようにマキビシを撒いておいたりとかして(笑)。

(澤部佑)いや、もっと現代的な対処法、あるけどね(笑)。

(岩井勇気)いや、マキビシでいけますからね。はい。今週はそういうことです(笑)。

(澤部佑)フフフ、なにもなかったじゃねえか!(笑)。

(岩井勇気)いやいや、そんなことないですよ(笑)。

(澤部佑)おい! 嘘! 嘘嘘!

(岩井勇気)いやいや、嘘じゃないですよ。重要な話を出したんですよ、こっちは。

<書き起こしおわり>

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