宇多丸さんが2020年4月28日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で佐々木喫茶『フォーリンラブ feat. 戦慄かなの』を紹介していました。
(宇多丸)まず一発目。いきなり、とはいえ最近ここんところはアイドルらしいアイドルというか、正統派アイドル……昔ながらの「アイドル」という定義に収まりきらないものが増えているというか。どっちかというと僕の興味もそっち側に行きがちっていうのは前から言っているところですけども。まさにその象徴的なところで、この間、Negiccoの音楽プロデューサーとして知られるconnieさんの名義でフィーチャリングシンガーがいて……みたいな。そういうのを去年、いろいろと紹介していましたけども。
(森田秀一)はい。
(宇多丸)その形で佐々木喫茶さんという、レコライドというグループもやられていますが。その佐々木喫茶さん。アイドルで言うとKOTOさんとかSAKA-SAMAなんかのプロデュースなどもされていますが。その佐々木喫茶さんが個人名義というかソロ名義でこれから連続リリースをされるという、フィーチャリングシリーズみたいなのを出されるという中での第一弾で戦慄かなのさん。これ、テレビなんかでも今、すごく注目をされていますよね。
(森田秀一)そうですね。それこそ吉田豪さんが結構プッシュして有名になったみたいなところもありますよね。
(宇多丸)少年院出の……みたいなところでね。
(森田秀一)そうですね。
(宇多丸)すごく異色のキャリアで注目をされていますけども。その佐々木喫茶さんのフィーチャリングシリーズの第一弾がこの戦慄かなのさんをフィーチャーしていて。僕は今月、いろいろと聞いた中ではこれが一番ガチョンと来ましたよね。
(宇垣美里)へー!
(森田秀一)これは中毒性があるというか。ずっと曲が頭の中でリピートしちゃうんですよね。
(宇多丸)そうですよね。1回、聞いただけでもうメロも覚えちゃうし。なんかなかなか……最初、イントロが流れ出した時は「ああ、80’sテクノポップリバイバルみたいな感じかな?」って思うんだけども。やっぱりそれのいろいろとブラッシュアップされたバージョンっていうか。すごいアグレッシブにグイグイグイグイとうねるトラックの乗せて。そこにやおら、アンニュイなラップが乗りだして。
(森田秀一)そうなんですよ。戦慄かなのさんのラップがすごい絶妙というか。
絶妙な戦慄かなのラップ
(宇多丸)いいですよね。で、そこからサビにガーン!って抜けていく感じのカタルシスがすげえデカくて。
(森田秀一)気持ちいですよね!
(宇多丸)あえて欠点を言うならば俺、これラップが1番しかなくて。要するに、今時の曲っぽく短いじゃないですか。俺、あえて言うならこの曲の欠点は短いことだと思うっていうぐらい。俺、もう1回ラップが来てほしかったなっていうぐらいで。それがちょっと不満なぐらいで、すごくこの曲にはハマりました。
(森田秀一)最高ですよね!
(宇多丸)ということで、さっそくお聞きいただきますかね。佐々木喫茶で『フォーリンラブ feat. 戦慄かなの』です。
佐々木喫茶『フォーリンラブ feat. 戦慄かなの』
(宇多丸)はい。佐々木喫茶 feat. 戦慄かなので『フォーリンラブ』をお聞きいただいております。いやー、これはでもこのフィーチャリングシリーズ、どういう人選で続くのか、ちょっとわかんないけども。だからアイドル的な人選なのかどうかわからないけども。でもこれに関して言えば俺的にもう早くも今年のベストとかで相当上に入れちゃうなっていうぐらいに……ただな、もう1番、ラップを聞かせてくれよ!(笑)。
(森田秀一)フフフ、エクステンデッドバージョンが(笑)。
(宇多丸)うん。2番の良さっていうのがあるからさ!(笑)。という、勝手なないものねだりをする始末です。宇垣さん、これかっこいいでしょう?
(宇垣美里)うん。なんかかわいいですね。
(宇多丸)でもね、歌詞とかはすごく尖った意味不明さ、難解さっていうか。なんかエッジーなアンニュイさっていうか、そういうのがいいですね。
(宇垣美里)声はかわいいんだけども、なんか抜けているというか。
(宇多丸)あとね、なんか歌詞とかに棘があるんだよね。そこがすごくやっぱり今っぽいかなと。ということで、佐々木喫茶さん feat. 戦慄かなのさんで『フォーリンラブ』をお聞きいただきました。
<書き起こしおわり>
アフター6ジャンクション(1)【カルチャートーク】など | TBSラジオ | 2020/04/28/火 18:00-19:00 https://t.co/qXqxbHsvlO #radiko
— みやーんZZ (@miyearnzz) April 28, 2020