アンタッチャブル山崎 くすぶっていた時代にラッパーたちに共感していた話

アンタッチャブル山崎 くすぶっていた時代にラッパーたちに共感していた話 NACK5

アンタッチャブルのザキヤマさんが2023年6月21日放送のNACK5『まいにちザキヤマ』の中でRHYMESTERのお三方と売れる前のギラギラしていた時代についてトーク。ブレイクする前のくすぶっていた時代にラッパーたちに共感していた話をしていました。

(山崎弘也)このヒップホップ界を牽引してきた皆さんですから。ねえ。もう本当に僕が……だからあれ、1990年代ですよね。もう『さんぴんCAMP』ぐらいからずっとトップで走っていっていただいて。

(宇多丸)いや、だから嬉しいですよ。ザキヤマさんとか有田さんとか、本当にヒップホップが好きでね。

(山崎弘也)いやいや、それは今は亡き渡部さんもね、好きでしたから。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(アナウンサー)います! 息してます!

(宇多丸)ライブもお越しいただいてました。本当にありがとうざいます。

渡部さん経由でヒップホップに入る

(山崎弘也)元々、渡部さんから僕らも入ってるんで。有田さんも……渡部さん、僕、有田さんみたいな順番で。

(Mummy-D)それ、渡部くんが言ってた。みんな、同じところに住んでたんでしょう?

(山崎弘也)そうです、そうです。千歳烏山に住んでいて。そこでもう、ヒップホップを。

(宇多丸)ああ、そうなんですね。

(山崎弘也)その時、やっぱりRHYMESTERさんってのは……こう言ったらあれだけれども。一番ナチュラルでしたよね。

(宇多丸)ナチュラル?

(山崎弘也)もう本当に、今だから言えるけど。なんかヒップホップの皆さん、当時みんな力が入っちゃってるから。で、やっぱり当時のお笑い芸人もそんな感じで。「振られたらボケなさい」みたいな。ヒップホップの人たちは「振られたら韻を踏みなさい」みたいな教育にその当時、なっちゃっていて。

(宇多丸)たしかに。普通のしゃべり方、できないのかよ? みたいなね。

(山崎弘也)でも、RHYMESTERだけ違うのよ。なんか結構、MCとかも普通にしゃべって。

(宇多丸)ああ、そうっすね。敬語ですよ、敬語。よっぽど、女性アーティストの方が乱暴ですよ。「お前ら!」とか……僕、お客さんを「お前ら」呼ばわりとかできないんだけどって。

(山崎弘也)力、入っちゃっていたもんね。他の人たちね。で、お笑いもそうだったから、わかるんですよ。

(Mummy-D)お笑いも?

(山崎弘也)お笑いも「マイクを向けられたらボケなさい」みたいな。

(宇多丸)しかもシュールボケみたいなのをしちゃって。

(山崎弘也)そうそう。で、誰も笑ってないみたいな。で、笑ってないんだけど、「笑わないやつがダメだ」みたいな変なとんがり方をしちゃっているから。

(宇多丸)でも我々もわかる、わかる(笑)。「世間全部が敵」な時代、あるからね。

(山崎弘也)それがなんであんなに最初からナチュラルでいれたのか?っていうのが……。

(宇多丸)まあ、できないっていうか。かっこつけきれなかったっていうね。それはでも、ありますね。柄じゃないっていうかね。

(山崎弘也)ああ、そうなんだ。

(Mummy-D)でも最初からじゃないよね?

(山崎弘也)ああ、最初は?

(Mummy-D)うん。俺、昔はもっとハードだったよ?(笑)。お客さんのことを「お前ら」とかも言っていた気がするもん。

(山崎弘也)さんぴんCAMPね(笑)。

(Mummy-D)「お前ら」時代もあったよ。すいません。やっぱり周りもさ、ハードな連中ばっかりだったから……。

(山崎弘也)まあ、引っ張られるみたいな?

(Mummy-D)うん。「ナメられちゃいけない」って思って。ちょっと無理していた部分が……(笑)。

(山崎弘也)フハハハハハハハハッ! あるんだ?(笑)。

(宇多丸)そうね(笑)。

(Mummy-D)ちょっとギラギラしていたよ。昔は。

(山崎弘也)まあね。お笑いもそうでしたけども。

(宇多丸)お笑いもまだアンダーグラウンドで。「世間のやつら、わかってない! なんでこれがわからないんだよ?」みたいな。

お互いにアンダーグラウンドだった

(山崎弘也)いや、それが僕ら、勝手ながら、そっちの気持ちにばっちり来るっていうか。「お互い」っていう気持ちになっちゃったんですよね。ヒップホップの人たちに。僕らも売れてないから。売れてないことに対して、世間に対してのエネルギーみたいなのがちょうど、そのさんぴんCAMPのなんていうか、沸々とした、混沌としたエネルギーと……。

(宇多丸)そうね。マグマがね。

(Mummy-D)アンダーグラウンドなね。

(山崎弘也)僕らも気持ちも……だからなんか、さっきの「戦友」じゃないけども。そんな気持ちでいちゃいますよ。

(宇多丸)いや、それはめちゃくちゃ光栄ですよ!

<書き起こしおわり>

山崎弘也とRHYMESTER『Forever Young ザキヤマ Remix』を語る
RHYMESTERのみなさんが2023年6月19日放送のNACK5『まいにちザキヤマ』に出演。ザキヤマさんのボイスをフィーチャーした楽曲『Forever Young ザキヤマ Remix』音源を聞きながら、話していました。
RHYMESTER アンタッチャブル山崎に武道館公演出演を打診する
RHYMESTERの3人が2023年6月20日放送のNACK5『まいにちザキヤマ』に出演。ザキヤマさんのボイスをフィーチャーした楽曲『Forever Young ザキヤマ Remix』音源を聞いた後、2024年2月に開催する武道館公演へのザキヤマさんの出演を打診していました。
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