DJ YANATAKE・BULL・DJ ATSU 新型コロナの影響とクラブシーンの現状を語る

DJ YANATAKE・BULL・DJ ATSU 新型コロナの影響とクラブシーンの現状を語る INSIDE OUT

DJ YANATAKEさん、BULLさん、DJ ATSUさんが2020年4月6日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で新型コロナウイルスの感染拡大によって営業や活動自粛が続くクラブシーンの現状についてトーク。今後の進むべき方向なども含めて話し合っていました。

(DJ YANATAKE)ということで、今日はコロナウイルスのこの現状でクラブシーンは一体どうなっているのか?っていうお話をちょっと真面目にしたいと思います。そして、僕のこの「こういう番組をやりたいんだよね」っていうのに賛同してもらって。電話出演などもいろいろと考えたんですけども。実際に協議を重ねた上でスタジオに来ていただくことになりました。まあ万全な状態でやっております。ゲストのお二人を紹介したいと思います。まずはDJ、そしてクラブのブッキングマネージャーという立場でもあります。DJATSUくんでーす。

(DJ ATSU)こんばんは。よろしくお願いします。

(DJ YANATAKE)そして、もう東京のヒップホップのみならず、いろんなスタイルのクラブで大活躍中。もう全国で大活躍ですね。この人の名前はクラブにいる人、知らない人はいないでしょう。MCのBULLくんでーす! よろしくお願いします。

(BULL)よろしくお願いします!

(DJ YANATAKE)というわけでまずATSUくん。ATSUくんは複数のテンポのブッキングマネージャーという立場をされているということですけども。今、ATSUくんのお勤めの場所はクローズ中?

(DJ ATSU)そうですね。一応、12日までそういう形にしております。(※注 番組放送時はまだ緊急事態宣言発令前でした)

(DJ YANATAKE)4月12日までお休みということで。でも、その前もさ、ずーっと「○○まで自粛」とか。でもその期日が来たら再延期になって「△△まで自粛」みたいなのもあったじゃないですか。じゃあ結構長きに渡って?

(DJ ATSU)実はもう1ヶ月近いかな?

(DJ YANATAKE)もうそんな経つのか!

すでに1ヶ月近く営業自粛

(BULL)ちょうど俺もATSUさんの働いているブエノスっていうところでイベントをやらせてもらって。ヤナタケさんにも出てもらっている『TRAVIS』っていうイベントで。ちょうどね、もしかしたら出るんじゃないか?っていうのが3月の時点で話題になったりとかしていて。だからすごい覚えているんですけども。

(DJ ATSU)そうだね。前日にBULLと話したよね。

(DJ YANATAKE)ああ、そうか。そのへんがギリギリ?

(DJ ATSU)だからちょうど3月の第一週末とかには結構バタバタし始めて。それでまあ、最初はちょっと数週間っていう感じだったけども、気づいたらもう1ヶ月が経っちゃうみたいな。

(BULL)そうですね。延長、延長で。

(DJ YANATAKE)そうだよね。まあまあ、ちょっと新しい発表があったらあれなんですけども。一旦は4月12日までお休みを設けているということで。それは、たとえば今、クラブって夜だけじゃなくて昼間とかも。結構平日とかも開いてたりするじゃない?

(DJ ATSU)そうですね。うちだと特にそうで。結構昼間のイベントも使ってもらったりとかしているんで。全部が一旦自粛という感じなんで。まあ昼夜合わせるとすごいイベント数をキャンセルにせざるを得ない状況で。

(DJ YANATAKE)ということですよね。つまりは、まあそこに出てくる人たちもそうですけど、スタッフの人たちも今、もう完全にクローズ?

(DJ ATSU)完全にそうですね。動かせれない状況なんで。僕も基本的には会社に来るなっていう状況で。まあたまに行って業務的なことをちょっとはやったりするんですけども。でも、極力はテレワークにしろっていうことですね。

(DJ YANATAKE)「自宅でできることは……」っていうことなんですね。なるほど。BULLさん。BULLさんは基本的に毎日、クラブに夜に基本的にはいく感じで。今、実際に自分の仕事的にはどういう状況なんでしょう?

(BULL)そうですね。俺、基本的には火曜日以外は全部イベントだったんですよ。基本的には。まあいろいろと、渋谷のオールミックスを主としているような箱からブエノスとかエイジアみたいなそういうヒップホップとかブラックミュージックの箱とか。いろいろと出ていたんですけども。今、もう全部ないですね(笑)。

(DJ YANATAKE)今、全部ない?

出演イベントが全部なくなる

(BULL)全部ないですね。たぶん渋谷で俺が関わらせていただいているクラブは全部、自粛状態というか。なので、まあ仕事という意味ではないですね。モロです。

(DJ YANATAKE)おお、そうか。モロですね……。まあ、BULLさん、忙しい人だったからなおさらね、こういうことになってしまうといきなり仕事が全部なくなっちゃったような感じだと思うんですけども。あと、ご自身でイベントとかを企画されたりすることもあるじゃないですか。なので若いDJとかMCの人、ダンサーの人でもいいですけども。そういう子たちをまとめてイベントをやったりすることもあると思うんですけども。どうですか? そういう子たちの状況みたいなものは?

(BULL)状況……まあ、もちろんたぶん、俺が普段関わっているような後輩とかもイベントに出るとかはクラブ自体がやっていないので。そういうことはしていないと思いますね。で、状況的にはみんな、ミックスを出すやつは出したりとか。家でできることをやっている……それこそライブ配信だとかをしてみたりはしていますかね。なんか仕事として機能している人はたぶんいないんじゃないかな?っていうのは……。

(DJ YANATAKE)ああ、仕事になるようなレベルでなにかができている人はあまりいないと。

(BULL)あと、トラックを作っている後輩とかはそれは家でできることなんで。トラックを家で作って耐え忍んでいますみたいな連絡をくれたりとかはしていました。

(DJ YANATAKE)うんうん。じゃあ、ちょっとラッパーとしての一面ではちょっと制作をするみたいなところはある?

(BULL)そうですね。まあ、俺はDJができないので。よくみんながやっているインスタとかいろんなライブ配信で「DJしてます! よかったら聞いてください。Stay Home! ミックス出しました!」とかができないんで。パッと思いついてパッとやるみたいな……もちろん、ミックスを作るのもそんな簡単なことじゃないとは思うんですけども。だからまあ、「今、できることはなんだ?」ってなったらやっぱり勉強する時間だとか、いろいろと覚える時間にしてみたり。あとは本業のリリックを書いたりとかいうところで。いろいろとトラックをもらったりして今、作ったりしている状況ですね。

(DJ YANATAKE)なるほどね。でも、正直な話、「制作をやる」ってなるとなんかやっている感じがするけども。それが今、すぐにたとえば生活費に変わっていくとかっていうのはない状態っていうことかな?

(BULL)うん。ない状態ですね。

(DJ YANATAKE)なるほど。もう一度、ちょっとクラブサイドについてお聞きしたいんですけども。今、結構いろんなクラブが、たとえば無観客配信ライブを配信しますみたいな。そういうのとかっていうのは実際にやられたケースはあるんですか?

(DJ ATSU)いや、うちではまだなくて。この前、ちょっと全社員が集まって話す機会があったので、ちょっとそういう話にはなったんですけど。まあ今後、ちょっとやりたいよねっていうのと……あとは営業が通常に再開できるようになっても、そのコンテンツ自体は別に今後も使えるだろうし。うちは4店舗あるんで。なんかそこを上手く使えばもうちょっと幅広くやっていけるんじゃないか?っていう話にはなったんですけど。テクニカルサイドとも相談して。テクニカルの主任もちょっとそこを勉強をさせてもらって、追い追いやりたいよねっていうところに今、落ち着いているという段階ですね。

(DJ YANATAKE)なるほど。まあ今ね、とはいえ現状としてはそういうアイデアを出し合っているような段階。それでお店も開いていない。ということは、収入的にもかなり厳しい?

(DJ ATSU)かなり厳しいと思いますね。

(DJ YANATAKE)もうスタッフ、出演者全員、かなり厳しい状態になっているという。でもさ、マジでなんとなくこう、今まで日にちを出されていたわけじゃん。「○○まで」って。でも、その都度さ、世論的には「まあ、その時には次の発表があるだろうな」みたいな空気に今、なってますけど。なんとなく俺らもさ、そこを目指して頑張ってるところ、あるじゃないですか。だからそれがさ、「また延期です」「また延期です」って……まあ、もちろんしょうがないんだけど。これはもう誰のせいでもないんだろうけど。なんかやっぱりそこでちょっとずつ削られていくよね。いろんな……。

(DJ ATSU)やっぱりクラブとかって、政府側も言ってますけど人が集まってナンボみたいなところじゃないですか。だからそれを自粛するのはしょうがないとは思うんですけど。でもね、もうここまでモロに食らってると、やっぱり「何かをしなきゃな」っていう気持ちがみんな、歳に関わらず、業種に関わらず。MC、ラッパー、DJ、ダンサーなり、あると思うんですよね。だからたぶん今、みんなそれを考えているところだとは正直、思いますね。うん。

(DJ YANATAKE)そうですね。それでまあちょっとですね、やっぱりInstagramでね、いろいろ僕なりに質問をぶつけてみたんですよ。今、クラブとかね、出演者、運営側もどんな感じ?って。ちょっと議題が議題なんでいただいた人の名前はで言わないんですけど。「DJをやる場所が家でのインスタライブしかない」とか。あとはこれ、大きいイベントを開催されている方から来たんですけど。「もう結構深刻にヤバいです」っていう。やっぱり大きいイベントをやる人とか、そうだよな。わかんないけど……俺、これ本当にごめんなさい。適当なことは言えないですけど。

イベントキャンセル料問題

大きい会場を借りた人が、会場をキャンセルする、しないの感じがちょっとチキンレースみたいな。だから会場側が「やらないでくれ」って言えば、それは会場側からのキャンセルになるわけで。おそらく会場代が、たとえばキャンセルになったとしても、キャンセル代を払わなきゃいけなかったにしろ、少ない額で済むとか。でも、そんなことはないのかな? わからないけども。でも、主催側から「やめる」って言ったら、「はい。じゃあキャンセル料をください」って。何もやらないのにそうなるわけじゃないですか。それは、実際にそういう感じですか?

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