安住紳一郎 沖縄・那覇のあちこーこーゆし豆腐の美味しさを語る

安住紳一郎 Omoinotake福島智朗を激推しすると決めたきっかけを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2025年1月26日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で朝の番組『THE TIME,』の沖縄出張を振り返り。現地で食べたあちこーこースタイルのゆし豆腐があまりにも美味しかったため、夜中にベッドの中でしみじみ思い出す「思い出しうまい」をしてしまったと話していました。

(安住紳一郎)そして私は木曜日、沖縄に行ってきたんですけども。朝の番組の中継で那覇市とその隣の西原町というところに行ってきましたが。また沖縄から戻ってきたので余計、東京の今日の朝が寒く感じるということはあるかもしれませんが。1月とはいえ、やはり南国。朝でも18度ぐらいありましたね。

(中澤有美子)そうですか!

(安住紳一郎)東京の3月下旬、4月ぐらいの陽気。コートはね、いりませんでした。持ってきましたけども、長袖のシャツ1枚で十分でした。もう名護市では今日、桜祭りだって。土日、言ってました。ソメイヨシノじゃありませんけれども、カンヒザクラっていうんですか? ピンクっていうより、もうちょっと紫っぽいね、濃いカンヒザクラですけどm。日本一早い桜の開花と言われるところで。私が行った時、木曜日でもう2分咲きって言ってましたからもしかすると今日あたり、そこそこ咲いているのかもしれませんね。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)いいですね、やっぱりね。

(中澤有美子)いいですね。聞いただけでなんだか、緩みます。

(安住紳一郎)そうですよね。私も役得とはいえ、仕事で全国いろんなところに連れていってもらえて嬉しいっていうのはあるんですけども。なんかね、ただいろんなところに遊びに行ってるだけじゃないんで。みんな「羨ましい」みたいなことを言うんですけど、そんなに物見遊山であちこち行ってるわけじゃなくて。特に前半なんかは本当にかなり、うん。むしろ日常よりきついぐらいなスケジュールですので、ご理解ください。もちろんね、日常とは違うところに行って、沖縄の空気に当たって気分転換できたというのもあるんですけれども。気分転換できるのは本当後半の1時間半ぐらいなんですよね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)でもね、やっぱり役得ですよね。いろんなところに行ってね、いろんなものを見せてもらってね。今回はお豆腐の工場を見せてもらったんですけども。西原町というところにあったお豆腐屋さんで。皆さん、お豆腐好きですか? どうですかね?

(中澤有美子)大好きです。

(安住紳一郎)ねえ。豆腐ってなんかまた、食品の中では特異なポジションというか。1カテゴリー、ありますよね。麺類でもないし、ご飯でもないし、パンでもないけど。ただ、ひとつのおかずっていう感じじゃないですもんね。なんだろう? 豆腐……もう豆腐国だよね、やっぱりね。

(中澤有美子)そうですね。独特な立ち位置ですね。

(安住紳一郎)立ち位置ですよね。

(中澤有美子)豆腐国(笑)。

(安住紳一郎)そう。豆腐だけでもいけるしね。

(中澤有美子)本当、そうですね。満腹感もあり。

(安住紳一郎)特に女の人、好きですよね。お豆腐ね。男の人でも好きか。そうね。沖縄の人は特にお豆腐大好きで、県別のお豆腐の支出額で言うと沖縄と岩手県が他の県に比べて頭2つ、抜けるんですよね。これね、見たらびっくりしますよ。本当。まあ正しく総務省の家計調査なんで那覇市と盛岡市なのかな? 那覇と盛岡がね、頭2つ抜けるんですよ。ここの2つだけ。

(中澤有美子)ああ、もう僅差じゃなくてドーンと?

(安住紳一郎)僅差じゃない。ここのね、2つだけドーンと抜けるんです。もうなんか、下手すると他の街の2倍ぐらい。那覇と盛岡のワンツーぶりはね、もう異常。両横綱。で、那覇はね、なんとなく沖縄、豆腐料理ね、豆腐チャンプルーとか食べたりするんでわかりますけど。盛岡の豆腐好きはなかなか説明できないらしいですよ。想像つきませんもんね? 当然ね、水がいいとか、海から離れてるので魚に代わるタンパク質がとか、言われるみたいですけども。あと盛岡藩のお殿様が腕のいい豆腐職人をたくさん連れてきたから、その末裔たちが、みたいなそういう話もあるようですけれども。ただね、これだけ流通が発達した今でもっていうのは、不思議ですよね。あんまりイメージもないですよね。盛岡の豆腐って。冷麺とかね、やっぱりそうだよね。

(中澤有美子)はじめて聞きました。

(安住紳一郎)おせんべいとかだよね。でも逆に言うと、観光の目玉にもなってないから特段の理由も思いつかないということは、本当に盛岡の人は豆腐が好きっていう、ただその一点だよね。

(中澤有美子)そうですよね。純粋に。

(安住紳一郎)何か知ってることありましたら是非、教えてください。盛岡の話をしてしまいましたが、今回は沖縄なんですよね。沖縄はね、本当にジーマミー豆腐とか、豆腐ようとか、沖縄の食文化がもうかなり豆腐に寄っているっていうところもありますけれど。今回いただいたのがゆし豆腐っていう豆腐で。知ってますか? 皆さん、ゆし豆腐。私達はおぼろ豆腐って言ったりしますけれども。私、これをいただいてから、もうその日の夜、ゆし豆腐をベッドの中で思い出しちゃったりして。それぐらい美味しかった!

(中澤有美子)ああ、美味しすぎて。へー! 寝る前にもう一度?

(安住紳一郎)思い出しうまい、やっちゃったもん。

(中澤有美子)それは相当ですね(笑)。いいなー。

夜中、ベッドの中で「思い出しうまい」をしてしまう

(安住紳一郎)思い出しうまいやったから、もう結構な美味しさでしたよ。なかなかね、最近思い出しうまいはね、皆さん、あります? 思い出しうまい。

(中澤有美子)思い出しうまい?(笑)。それは相当ですね!

(安住紳一郎)なんかね、年を取ったんで睡眠も浅くなってるんだけど。だいたい夜中に2回ぐらい目覚ますんだけど。だいたいなんか「ああ、明日は火曜日だからこうだな」とかね、明日の予定を思い出したりさ。とか、「ああ、あの洗濯物をクリーニングに出さなきゃ」みたいなね、ちょっとそういう日常の段取り的な事を思い出すけど。その日の夜は「ゆし豆腐、うまかったなー」って(笑)。

(中澤有美子)幸せ(笑)。

(安住紳一郎)幸せ(笑)。「今日、食べたゆし豆腐、うまかったな」っていう。思い出しうまい。よかったよねー。皆さん、食べたことあります? 沖縄のゆし豆腐。ちょっと自慢が鼻についているかもしれないけども。

(中澤有美子)いやいや、はじめて聞きました。

(安住紳一郎)おぼろ豆腐ね、おいしかった。しかもね、ただのゆし豆腐じゃなくて「あちこーこーのゆし豆腐」っていう。ちょっと自慢が鼻につくと思うけど、仕方ないね。教えてもらったんだから。あつこーこーのゆし豆腐。「あちこーこー」っていうのがね、「熱々の」っていう意味らしいんです。でももう、「あちこーこー」って書いてあったから。

(中澤有美子)あちらの言葉なんですね。熱々のっていう?

(安住紳一郎)「熱いまま」みたいなことみたいですけどね。沖縄のスーパーに行きますと、豆腐売り場の冷蔵ショーケースではなくて、パン売り場みたいなところにそれこそ、パンを運ぶようなクリーム色の大きなお盆みたいの、ありますでしょう? 番重って言ったりするのかな? パン屋さんの名前が書いてあったりするような、そういうコンテナにポリ袋を水風船みたいにパンパンに中に詰めたゆし豆腐が熱いまま売ってるんですよね。そう。ちょっと丈の短い綿あめみたいな感じで売ってるんですよね。

(中澤有美子)パンパカパンにして?

(安住紳一郎)パンパカパンにして。で、それが熱々なのよ。そこは別にホットコーナーでもないんだけど、普通に売ってるから。普通の人が手に取ると「あちち!」ってなるぐらいなものを売ってるんですよね。触ると本当、びっくりするくらい熱くて。製造過程で一度も冷やされてなくてその上、上澄みのお汁と一緒に入ってるから。だから結構、重いんだけども。それを片手なのか、両手なのかで持って「あちち、あちち」って言いながらレジのところでお会計してもらって。で、家に帰って、温め直すことなくそのままどんぶりとかに移して食べる。ネギ、鰹節とか。あとは鰹だしを足したりとか。

逆にその上澄みの汁のところに味噌を溶かして、そのまま味噌汁として食べるとか。絹とか木綿豆腐とかじゃなくて、このゆし豆腐あちこーこースタイルっていうのがやっぱりなんか一番いいんだっていうんですね。知らなかったですね。で、当然冷めますでしょう? だからスーパーマーケットにバスの時刻表みたいに「◯◯豆腐店は◯時※分、◯時△分」とか。ヒロシ豆腐店がとか、池田豆腐店が※時、△時っていう風に書いてあるんだよね。で、みんなその時刻表に合わせて買いに来たりして。面白い文化だなと思って。ねえ。

沖縄独自の「あちこーこー」スタイル

(安住紳一郎)この食べ方、売り方はもう沖縄が特例的に認められていて。全国的にはお豆腐は水にさらして、あるいは一度冷蔵してということをしないと食品衛生法上、ペナルティになるようなことを言っていましたけども。伝統的なあちこーこースタイル。出来たて販売っていうのが沖縄は例外的に認められているということのようですね。焼きたてのパンをほら、売るみたいなスタイルなのかな? で、みんなその時間がわかっていて買ってきて。すぐ、そのトースターで焼かずにそのまま食べるみたいな感じで。値段もね、そんなに安いってわけじゃなくて。結構しっかり、300円とか350円とかしてたような気がしますけど。

それで今、例外的に認められてるんですけど話を聞いたらHACCPっていう、秋田のいぶりがっこの時も少しニュースになってましたけど。国際的な食品管理基準を徹底するっていうので東京オリンピックの時にたしかそのお触れが出たと思うんですけど。3年くらい前かな? 「新しい食品管理基準を守りましょう」っていうことになって、それがあちこーこースタイルにも適用されて「55度を下回ったら3時間以内に消費するか、もしくはもうそれはあちこーこースタイルで売っちゃダメ。冷蔵するタイプのものとして売らなきゃダメ」っていう新しいルールに変わったんで。それであちこーこーをやめちゃう豆腐屋さんが多いっていうので。ちょっとね、このスタイルもピンチにさらされてるということのようでしたけども。

ねえ。全国どこに行っても同じようなというような時代ですけど、こういうお豆腐。ごくごく知ってるお豆腐の食べ方がね、まだまだ地域独特の食べ方があるんだなと思ってとても興味深く、嬉しく、そして美味しくいただきました。55度を下回ったら3時間以内だって。これまでね、スーパーはなんか1日ぐらいはだいたい皆さん、置いていたみたいなんですけどね。なかなかね、工場から出てどんどん熱は取られるだろうし。決してね、ホットコーヒーを売るようなそういうようなシステムがあるわけじゃないから、本当に……。

(中澤有美子)あたたかさをキープする什器に入れるわけでもなく?

(安住紳一郎)なく。だから少し、毛布みたいなものに包んで冷めないうちに配達して。で、それをみんなが時間通りに来て買って……みたいなことのようですね。まあ住民の皆さんだけができる地元ならではの贅沢ということかもしれませんけども。ただ、こうやって聞くと冬の沖縄、街場のホテルに泊まった時なんかは近くのスーパーでね、入荷の時刻表を見て買いに行って。で、前の日に食べた夜食のカップラーメンのカップを洗っておいて。どんぶりとか、ホテルにはないからね。でしょう?

(中澤有美子)そうですよね。

(安住紳一郎)で、そこに移してアツアツ、フーフー。「あちこーこー、あちこーこー」って言いながらね、やってみてはいかがでしょうか? いいんじゃない? きっと楽しいよね。

(中澤有美子)えっ、冬だけなんですか?

(安住紳一郎)夏もやってるけど、夏はさすがに熱いみたいだよね。いや、パンだってそばだってさ、ごはんだってやっぱり作りたて、炊きたてがうまいじゃない? それと同様に豆腐もうまいよね。うん。思い出しおいし。

(中澤有美子)やってみたい!(笑)。思い出してまた楽しい。

(安住紳一郎)思い出しうまい。そして、憎みて余りあるはHACCPよのう!

(中澤有美子)そうですね。HACCP。

(安住紳一郎)HACCP。まあ言ってることはね、意味あることで。最近は白米、お弁当屋さんの食中毒なんかもね、大きなのがありましたし。規制する方の考えもわかるんですけれども。なかなか昔ながらのやり方がおかしくなってしまうというのは時代の流れなのかもしれませんけども、残念ですね。

あちこーこースタイルのゆし豆腐なんてはじめて聞きましたがめちゃくちゃ美味しそうですね! 全国の美味しいものをいっぱい食べてきた安住さんが夜中にベッドで思い返して「ゆし豆腐、美味しかったな」としみじみ思ってしまうほどなんだから、相当なものなはず。このゆし豆腐を食べるためだけに沖縄に行きたくなってしまいました!(笑)。あちこーこー豆腐の食べ比べ動画も見つけたので、置いておきますね!

安住紳一郎の日曜天国 2025年1月26日放送分

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