(DJ松永)フフフ、もうびっくりした。マイクを持って、「ヨーヨー」みたいな動きがあるじゃないですか。めちゃめちゃ激しくやっているんですけど、左半身はピタッとしていて。なんか左足、左手、左半身がステージに突き刺さっていて、まるでコンパスみたいになっていて。「もう全然動かないじゃん! 丁寧にやっている!」って思って。
(幸坂理加)ああ、コンパスさん。
(DJ松永)もうコンパスさんね。コンパスさん(笑)。バカにしてます!
(幸坂理加)でも、なんで折れちゃったんですか? 握力が強いんですか?
コンパス化するR-指定
(DJ松永)なんか身振り手振りで激しくやっていたら……まあ、どんだけ激しくやっているんだ?っていう感じですけども。まあ、受賞が嬉しかったんでしょう。
(幸坂理加)うんうん。それはコンパスになりますね。
(DJ松永)でもリハーサル後に折れていたから、俺は面白いなと思って。Rさんの耳元に行って何回も「めちゃくちゃ面白いじゃないの。本番、折れるといいよね。伝説、作っちゃおうよ!」って言ったんですよ。
(幸坂理加)フフフ、悪いねー(笑)。
(DJ松永)何回も言っていたのに本番、めちゃくちゃ丁寧に扱っているというところが非常にR-指定さんらしいというか。「わかる~! R-指定っぽい!」ってめちゃくちゃ思いましたね。でもここぞという舞台で全く格好をつけられないのが我々っぽいなと非常に思いましたけどね。ここでこういう感じ、全力で格好をつけきれないのが我々っぽいなとも思いましたけども。
(DJ松永)実はその授賞式、金曜日のだいたい20時ぐらいに我々の授賞式があったんですけども。全く真裏の時間に別のところで大きな舞台で戦っている人たちがいて。それが、ライムスターね。ライムスター、同じ時間にミュージックステーションに出ていたんですよ! 岡村靖幸さんと『マクガフィン』という歌を歌唱しに出演されていて。生ですよ。
(幸坂理加)はい!
ライムスターのミュージックステーション出演
(DJ松永)ヒップホップアーティストでそういう国民的な音楽番組に出ることってもうほとんどなくて。歴史的に数える程度なんですよ。だからすごい貴重な機会で。俺もその一報を聞いた時にめちゃくちゃ嬉しかったし。「ライムスター、ついにミュージックステーションに出るんだ!」みたいな。で、当日、やっぱり裏かぶりだったから生で見えなかったんですけども、家帰ったらすぐ当日、録画を見て。そしたらやっぱりライムスター、バチッと最後までかっこよさを貫き通していて。
(幸坂理加)かっこよかったですねー!
(DJ松永)見ました?
(幸坂理加)見ました、見ました!
(DJ松永)流石ですよね。「かっこいい!」って思って。やっぱりだから音楽の仕事に邁進して……その時、スペシャアワードの司会がいとうせいこうさんだったんですよ。いとうせいこうさんとユースケ・サンタマリアさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんのお三方で。せいこうさん、先週のACTIONにも来てくださったじゃないですか。だから「先週、ありがとうございました」みたいな感じで行って。それで当日も受賞した後のインタビューで「今回はヒップホップの賞をもらったけど、Creepy Nutsはもっと大きなくくりで賞を取るべきだよね。それがヒップホップの夢だよね」みたいに言ってくださって。「あ、あざーっす!」ってなって。もう本当に胸が熱くなって。
(幸坂理加)うんうん!
(DJ松永)で、かっこいいライムスターも見て。「もう明日から、音楽の仕事に邁進して頑張ろう!」って思ったんですよ。でもまあ、その翌日の仕事。1日ね、お掃除ロケね。芸能人のお宅、汚部屋のお掃除ロケっていう(笑)。
(幸坂理加)フフフ(笑)。
(DJ松永)布団で寝ながら「明日も頑張ろう!」って思って。それで置きたら朝イチで芸能人の部屋につなぎを着て行ってね。お掃除グッズを片手に芸能人の家のキッチンのコンロ、油汚れを俺、めちゃめちゃ落としていたんですけども。めちゃめちゃガーッてこすったらね、もう周りのみんなが「よっ! さすが世界一!」っつって。もうグワーッとこすっていて。
(幸坂理加)こするものが違いましたね(笑)。
(DJ松永)本当にもう全力で油汚れをスクラッチした時に「うーん……Mステ出たい!」って思ってましたよ。「うおーっ!」って思って。いや、ありがたいですよ。お掃除ロケの仕事、めちゃくちゃありがたい。全部の仕事を頑張りたいですけども。もう余計に思った!
(幸坂理加)アハハハハハハハハッ! こする手に力が入っちゃった?
(DJ松永)もう入って。「帰ったら、すぐにやろう! 頑張ろう!」って思いましたね。まあ、こういう賞をいただいましたけども。これにかまけずに引き続き頑張ってきたいと思います。
<書き起こしおわり>