R-指定さんが2022年7月18日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中でMC TYSONさんのエディオンアリーナ公演の模様を話していました。
(R-指定)まあ、だからたしかにな。そこで撮っていて。で、それで終わって、俺は速攻で移動やったわけですよ。『NUMBER SHOT』が終わって、そのまま大阪に移動してMC TYSONのエディオンアリーナでのワンマンに客演で出てきたわけですけど。
(DJ松永)ねえ。この間の日本語ラップイベントにも出てくれて。
(R-指定)出てくれたし、ラジオにも来てくれたTYSONが自身最大規模となるエディオンアリーナでのワンマンということで。しかも、めちゃくちゃ豪華でね。客演も。
(DJ松永)誰が出たの?
(R-指定)アルバムに入ってたり、過去に客演した人はほぼおったんちゃうかな? 全員はパッとはあれなんですけど。それこそBAD HOPからYZERRとVingoとBarkが来てたんちゃうかな? で、¥ellow Bucksも名古屋から来てて。OZworldも出てて。まあ、ホンマに今の日本のヒップホップシーンを代表するようなメンツが……RalphもHideyoshiも来てて。
(DJ松永)KOWICHIさんも?
(R-指定)KOWICHIさんも来てて。CREAMのMINAMIさんも来てて。
(DJ松永)すごいね。SALUさんとかは?
(R-指定)SALUさんも来てた。
(DJ松永)マジで全員いるじゃん? すごいな!
(R-指定)で、レゲエのRUDEBWOY FACEさん。PUSHIM姉さんも来てたし。
(DJ松永)えっ、レジェンド! すごい!
(R-指定)で、関西・奈良レジェンド。関西ウェッサイレジェンドのGAZZILAさんも来てましたし。
(DJ松永)ええっ? すごいね。あいつの人間力、ハンパじゃねえな。
(R-指定)いや、ホンマにそうよ。まあ、豪華なメンツで。俺ら世代のスーパースターも来ていりゃ、同世代も来ていりゃ、パイセンも、後輩……年下の今、最前線を張っているやつらも来ているというね。すごかったよ。
(DJ松永)もうフェスじゃん。
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— HIPHOP@ABEMA (@ABEMA__HIPHOP) July 15, 2022
(R-指定)いや、ホンマにそう。ホンマにヒップホップフェス。まあ、豪華なメンツで。で、もちろんライブとかも最高やったんですけども。その楽屋とかも……やっぱり楽しかったな。普段の俺らのフェスとか、普段のイベントでは絶対に会えへん。なにがいいって、やっぱりTYSONの地元のツレたち。やっぱりそのイカつさったら、ないよな。
(DJ松永)俺さ、もう久しくさ、そのヒップホップ楽屋を吸ってないからさ。
(R-指定)ヒップホップ楽屋を体験するっていうことね。ヒップホップ楽屋、久しく吸ってないよな。俺、昨日吸いまくったよ? そういう意味では(笑)。
(DJ松永)どうだった? いかついヒップホップ現場の。
いかつすぎるヒップホップ現場の空気
(R-指定)やっぱり行くとさ、特にTYSONなんか、基本インディーズというか、自分らの仲間たちと、言うたらファミリービジネスで動かしてるから。地元の友達とか地元の後輩・先輩とかでまず、言うたら動かしてるわけですよ。だからTYSONの仲間たちがその運営とかをやってるわけで。で、喫煙所とかに行ったりしたら、やっぱりおるわけですよ。地元のメンツたちが。でもやっぱり俺も全員までは覚えてないから。で、パーッと喫煙所に行ったりしたら、その明らかにもうめっちゃいかつい人とかがなんか「おう。俺、同い年やで」ってしゃべりかけてくれて。
(DJ松永)えっ、一言目で?
(R-指定)そう。で、「ああ、91年生まれ?」みたいな。で、「TYSONとずっと地元一緒で……」みたいな。「ああ、そうなんや!」って。でも、どう考えても自分よりも一回り二回りぐらいデカいやつになんか「おう」ってしゃべりかけられて。でも、やっぱりそこは俺もその頑張って、タメ口でしゃべって。
(DJ松永)頑張ってな。本気を出して。
(R-指定)「そうなんや」とか(笑)。でも俺もそのタメ口のバリエーションないから。何とかスイッチを入れて。「でも、すごいな。TYSONも。なあ。だって自分ら、ツレやろ? ツレだけでな、この規模……アツいな」とかって言って(笑)。自分の中にあるものでなんとか……(笑)。
(DJ松永)薄っ!(笑)
(R-指定)なんとか、そのいかついフロウでしゃべろうとしたら、そういう内容になってくるっていう。
(DJ松永)いかついやつらは、なんかアツいことをしゃべっておけば……って(笑)。
(R-指定)俺もそのスイッチになって。アツいことをしゃべらんと、俺もなかなかその敬語が取れへんから。アツいスイッチしゃべって。でも、いろいろ紹介されるわけですよ。「これはあれで……」って。で、TYSONの楽曲の中で「あれはたしか20歳。アラシからの着信」というのがあって。アラシって、俺の地元の隣町の、これもまた同い年のやつで。
(DJ松永)ああ、TYSONと2人でやっている『I Need』っていう曲の歌詞の。
(R-指定)そうそう。その『I Need』の歌詞に出てくるやつがおるんですけど。なんか、アラシ自体は来てなかったんすけど、また1人、喫煙所で会った人が「俺、アラシと一緒んところ、入ってて」って。「入ってた」っていうと「ああ、そうなんや!」っていう。みたいな、そういうので話をしたりとか。楽屋のそのいかついメンツもそうやし、まあ豪華ラッパーたちですよね。そういうラッパーとかもそうやし。で、TYSONのお子さんとかもはじめて会って。いや、かっこいいよな。お父ちゃんがそういうところを子供たちが見に来て。
(DJ松永)素晴らしい。いいなー! 家族、ほしい(笑)。
(R-指定)家族、ほしい?(笑)。でもホンマ、思うで。あれを見たら。で、ジャパニーズ マゲニーズね。孫GONGさんとJAGGLAさんのまあ、ヒップホップ好きやったらみんな大好きなグループですけども。ジャパマゲが客演で出てたんやけど、まあお客さんを盛り上げるわけですよ。盛り上げて、あの人らはやっぱり楽屋裏でもロックするというか。本番終わってTYSONが戻ってきた瞬間に孫GONGさんが「おい! みんな、集合や! TYSONを胴上げするぞ! お前のお父ちゃん、かっこいいな!」って。そのTYSONの子供とかに言いながら(笑)。
(DJ松永)最高だな(笑)。
(R-指定)で、もう「力持ちのやつ、みんな集まれ!」ってなって。俺、全然力持ちじゃないけど、横の近くに追ったから。「Rも来い!」って言われて(笑)。俺も一緒にTYSONを胴上げして(笑)。
(DJ松永)へー。最高じゃん!
(R-指定)最高やったね。もう空気もすごいグッドバイブスにあふれたいいワンマンでしたよ。ライブの内容は素晴らしくて。で、終わって俺は8時ぐらいに終わったから、もう終電の新幹線で帰らなあかんかってんけど。で、マネージャーの森さんが「もうタクシー呼んであるよ」っつって呼んでくれてて。で、俺はそのエディオンアリーナの搬入口のところにバーッて行ってタクシーに乗るわけですけど。もう、そのなんていうか、出待ちのヒップホップヘッズたちがもう散々待ってて。だってそれを裏で待機してたらYZERRの帰るところを見れるかもしれへんし。ねえ。¥ellow Bucksが見れるかもしれない。
(DJ松永)全員見れるぞってなるもんな。日本語ラップが見れるぞ、みたいな。
(R-指定)ほんで、言うたらみんな結構、TYSONもさ、もうご自慢の車で来てたりするわけ。だから他のラッパーたちもたぶん来てるやろう、みたいなことで待ってるから。俺、タクシーに乗り込むのがすごい恥ずかしかったんやけど。で、バーッとタクシーに乗り込んで。「新大阪までお願いします」って言って走ってもらうわけよ。で、俺は普通に携帯いじってて、いろいろ時間を見たりとかしてたら運転手さんが「あっ、えっ、これ、えらいこっちゃ……これ、どないしよ?」って言いだして。俺もなんか携帯を触ってたけど「えっ、どないしたんすか?」っつったら「前のこの車、これ、事故ってるんですかね?」って言っていて。それで前を見たら、そのローライダーっていうね、バンバン跳ねる車、あるじゃないですか?
(DJ松永)ええっ?
(R-指定)ヒップホップのウェッサイの文化というか。元々はチカーノラップとかの文化なんですけど。みんな、MVとかで見たことあるやろ? ヒップホップのいかつい車が跳ねるやつ。それが今、まさに運転手さんの目の前でそのローライダーが跳ねている。
(DJ松永)ええっ?
ローライダーに動揺するタクシーの運転手さん
(R-指定)で、運転手さんはそれを見たことないから。「これ、えらいこっちゃ。車がめちゃくちゃ……お客さん、これはちょっと進めませんわ。これ、えらい事故ってます」って言っていて。で、俺も森さんもヒップホップ、もちろん知っているから。「ああ、運転手さん。大丈夫です。これ、これこういう車なんです。ほら、よく見てください。これ、跳ねながら前に進んでるでしょう?」「えっ、な、なんでですのん? なんで跳ねさせますのん?」「いやいや……」って(笑)。
(DJ松永)まあ、運転手さんは間違ってないな(笑)。
(R-指定)「なんでですのん? 危ないですやん?」って(笑)。で、俺も1から「元々、そのローライダーの文化で。白人のそのオシャレな車とかに対抗するために、中古車をカスタムして。油圧式の……」とか説明するのも面倒くさいから、俺も森さんも「なんでですのん?」って聞かれて「ああ、かっこいいからっすね」って(笑)。
(DJ松永)いや、まあ合ってるよ(笑)。
(R-指定)で、「運転手さん、よう見てください」「ああ、たしかに……跳ねさせて、かっこよろしいな」とかって(笑)。で、ガンガン跳ねているわけよ。で、たまたまその道が細いから、俺の乗ってるタクシーの前にその跳ねてるローライダー。で、その1個前にもローライダーがあって。
(DJ松永)めちゃくちゃローライダーいるじゃん(笑)。
(R-指定)ローライダー、ローライダー、普通のちっちゃいタクシーみたいな感じで移動してて。で、途中で信号でパッと止まるんやけど。やっぱり信号待ちで止まってる間もやっぱり跳ねているわけ。
(DJ松永)止まってる間も跳ねないといけないの?
(R-指定)跳ねているわけよ。で、運転手さんも「これ、止まっている時は止まらないんですか?」「いや、まあまあ、人によります。止まりながらも跳ねる場合も結構ありますね。むしろ、止まってる時こそ見せ場っすね」みたいなのを俺とか森さんが言っていて。で、実際そうなんよ。やっぱりその会場から近くの道とかは、さっきまでヒップホップヘッズたちがその現場でTYSONのライブ豪華客演を見た、ちょっといかつめのヘッズたちがもうキラキラした目でそのローライダー、跳ねてる車を見てるわけなんですよ。
で、「見せ場ってどういうことですのん?」「ああ、まあ、だんじりのあれですね。だんじりが止まって、信号待ちでグッ、ガッ、ガンガンガンッ!って回ったりする。あれを想像してもらったらまだ近いかもわからないです」「ああ、なるほど」みたいな。
(DJ松永)それはいいたとえが来たね。
(R-指定)「ああ、だんじりのやりまわしみたいなもんですか」「ああ、そうですよ」「ああ、よろしいな!」っつって(笑)。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ! 素直だな!
ローライダーが跳ねる=だんじりのやりまわし
(R-指定)で、そのガンガン跳ねている車に横から来たそのいかついツレがその車、跳ねさせたまま車の中に入っていって。「友達も元気、よろしいな!」って(笑)。「いや、ヒップホップ、かっこいいでしょう?」「おおっ!」みたいな。だからもう、帰るまでがヒップホップ、ショーですから。帰りの車までがね(笑)。
<書き起こしおわり>