安住紳一郎 ダイアモンド・プリンセス号乗客リスナーの退院を語る

安住紳一郎 ダイアモンド・プリンセス号乗客リスナーの退院を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年3月15日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でダイヤモンド・プリンセス号の乗船し、新型コロナウィルスに感染。隔離入院していたリスナーの方からの退院の知らせを紹介していました。

(安住紳一郎)さて、今日はうれしいお知らせが届いています。皆さんも待っていたと思います。ダイアモンド・プリンセス号に乗って、その後に新型コロナウィルスに感染、隔離入院していた「砧のヒマラヤ杉」さん。女性の方からメールが届いていますので早速紹介します。「皆様、おはようございます。3月11日(水)に無事に退院ができました」。よかったですねえ。長かったですね!

(中澤有美子)本当に……。

(安住紳一郎)「前日の午後5時ごろに担当医から『陰性判定、2回出ました』と告げられ、ほっとしました。『いつ退院されますか? 今日にしますか?』と聞かれたので『今日は事務・会計が閉まり手続きが大変だと思いますので、明日ゆっくり退院します』と答えました。翌11日午前9時には事務・会計が始まって手続きをする間も、タクシーを呼んで乗る間も、制服を着た事務の方がずっと付いてくれました。本当にありがとうございました。タクシーの運転手さんにも事情を話して『よろしいですか?』と聞きましたら『無事に退院されたのですから気になさらないでください』と言っていただき、とても嬉しく思いました。

タクシーで帰宅した時、気のせいか世田谷通りが空いていました。帰宅して初めての食事は卵かけご飯でした。私は今、さらに2週間は自粛隔離生活をしようと思っています。買い物は友人たちが交代でしてくれています。受け渡しはピンポンダッシュみたいで笑えます。トイレットペーパー、ペーパータオル、マスク、消毒液は旅行前にコロナウィルスのニュースを聞いて買いこんでありました。まさかこんなことになるなんて思いもしない時期でした。皆様、ありがとうございました」という砧のヒマラヤ杉さんからのメールが届きました。検査で陰性が2回出るまで退院ができないということでしたけども。陰性が2回出て、3月11日(水)に退院できたということです。

(中澤有美子)本当にお疲れさまでした。

(安住紳一郎)そうですね。

(中澤有美子)本当に先が見えない1ヶ月で。長かったでしょうね。

ずっと番組にメールを送り続ける

(安住紳一郎)今も自主的に外出は控えているということですけども。ようやく自宅に戻られたということで。気持ちは随分楽になりましたでしょうね。ゆっくり体を休めていただきたいと思います。この1ヶ月以上かな? ずっと番組にメールをくださいました。一番最初、客船の中での隔離が始まったのって先月の2月5日ですからね。2月5日から2週間、船の中での隔離があって。で、ヒマラヤ杉さんは2月19日。「バレンタインデーで船長からチョコレートをもらった」なんておっしゃってましたしね。で、「お風呂、浴槽のない部屋だったので首までどっぷりとお湯に浸かりたい」なんてお話もしてくださいまして。それで2月19日に陽性反応が出て、都内の病院に行って。そして2月19日から22日間、隔離入院ですからね。

なので船の中での隔離と合わせると36日間。うーん……1人なのかな? 1人だね。うん。いやー、先が見えない中、苛立ちもあったでしょうにね。本当にご立派だと思います。首までとっぷりとご自宅の浴槽に入れましたでしょうか? 十分にご静養いただきたいと思います。番組を聞いている皆さんからもたくさん心配の声、毎週寄せられていました。私の方からもラジオを聞いてる皆さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。人間の習性っていうのかな? 当たり前のことなんですけれども。

ダイアモンド・プリンセス号での感染者が700人……696人と言われてもどこかやはり他人事。実感のないもので、ただただその数字に驚いて。学者のように自分なりの評論するっていうのが普通の人間ですね。ただ、そこに自分の知っている人がいるとなると急に問題意識が変わりますよね。「早く収束してほしい」と。ヒマラヤ杉さんから届いた1ヶ月間のメールで私も新型コロナウィルスに関する考え方が変化しましたし、これは中澤さんもTBSラジオの人間も、そしてリスナーの皆さんも同じだと思います。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)自分が感染したこと。あるいは客船に乗っていることを隠したかったかもしれないけれども、私たちに教えてくださりありがとうございました。この点については本当にお礼を申し上げます。退院のね、嬉しい知らせの日にべらべら御託を並べても無粋だと思いますけれども。やっぱりたくさんの人と知り合いになるというか、コミュニケーションを取っておくっていうのはやはり社会生活を送る上ではとても大事だなということを改めて気づきましたね。ご近所トラブル、取引先のトラブル、学校のトラブル……すべて本質は一緒じゃないかなと思いますね。やっぱり他者へのコミュニケーションがあって、知り合いだとトラブルを避けられることが多いでしょうね。

コミュニケーションを取ることの重要性

「赤ちゃんの泣き声がうるさい」って言って近隣トラブルありますけれども。その赤ちゃんのことを知っていると、たぶんそんなに激烈に怒りは噴出しないですよね。しかもね、「赤ちゃんが生まれました。この子なんです」なんて言って1回ね、抱っことかしてたりとかね。ちょっとね、触っておくと夜泣きしても「ああ、あの子、泣いているんだ。ちょっと大きくなったのかな?」みたいな。そういうことなんですよね。

(中澤有美子)フフフ、そうですよね。本当にそうだと思いますね。

(安住紳一郎)「ああ、あの子が笛を吹いているんだ」とかね。

(中澤有美子)「今日も元気だ!」って。

(安住紳一郎)「今日も元気だ」って思うんですよね。なるべくたくさんの人と、つながることが上手に生きる……特に今の時代ですけどもね。それが秘策なんじゃないかなと思います。また、私もヒマラヤ杉さんの名字も知りませんし、顔も知らないんですけれども。なんとなく同じ番組を聞いている1人という、この薄い繋がりがまたこういう時には便利になるものですね。夫婦とか家族だと、またちょっと近すぎてね。恋人とかだと憎しみが湧いたりするんですけれども。なんとなく、うーん。薄い繋がりというものがこういう時に役に立つだなという気がいたしました。これは震災の時にもそう思ったんですけれども。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)偶然別が私、この話を先月出版いたしましたビジネス書にも書いてありまして。140ページ「人とのつながり。一次情報にこそ宝」という賞で書かれておりまして。ぜひ書店で販売していますので。あくまでもラジオを聞いてる中での副読本として、情報としてご提供しているということになっておりますので。

(中澤有美子)フフフ、はい(笑)。

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(安住紳一郎)あ、テキストがなくてもこのままラジオはお聞きいただきます。お月謝はいただいておりません。

(中澤有美子)フハハハハハハハハッ! 思わぬ方向に……(笑)。

(安住紳一郎)いえいえ。

(中澤有美子)そうですね。全国のネットワークがおありだという章で書かれていましたね。

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