安住紳一郎 ウクライナ情勢・隣国ハンガリーの状況を紹介する

安住紳一郎 ウクライナ情勢・隣国ハンガリーの状況を紹介する 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年3月6日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でリスナーから届いたウクライナ情勢に関するメールを紹介。ウクライナの友人の安否を気遣うメールやウクライナの隣国、ハンガリーに住むリスナーのメールを紹介していました。

(安住紳一郎)さて、お便りが来ていますので紹介していきたいと思います。この方は40代の男性の方。ありがとうございます。「私は海外旅行を趣味としており、とりわけロシア・ウクライナへはこれまで合計で10回以上訪れていますので胸が痛みます。2017年の年末はウクライナの(第二の都市)ハリコフで過ごしましたが、その際に現地在住のパーシャさんに通訳をしていただきました。大晦日にはお誘いいただきパーシャさんご家族と先日、爆撃のあった中央広場でスケート場などを案内いただき、現地の雰囲気を知ることができとても良い旅の思い出となりました。

この度の襲撃があってから、気になってパーシャさんに連絡したところ、最初は返信がありましたが現在は音信不通になってしまいました。実はパーシャさんはロシア人。奥様はウクライナ人のカップルですので、こういった戦争が起こってしまった時に、どんな迫害を受けるのか胸が張り裂ける思いです。どうか無事であってほしいです。ただただ祈ることしかできませんが、ラジオを通してお伝えしたく投稿しました」という40代の男性からいただきました。

それから、覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが。この方はハンガリー・ブダペストにお住まいの方ですが。「今年の放送で『私の目標』というテーマで『卵料理のレパートリーを増やす』という目標を送ったものです」という。覚えていらっしゃいますかね? ハンガリーで農家の方が職場にかごいっぱいに卵を売りに来るので、お付き合いで卵を買うと独身だけどもかなりの量を家に持って帰ることになるので卵料理のレパートリーを増やしたいという、そういう目標を送ってくださいましたが。

(中澤有美子)そうでした。

隣国・ハンガリーの状況

(安住紳一郎)「今年の1月、日本から出張者が来るタイミングがあったので四角型の卵焼き用フライパンを買ってきてもらい、現在はそれを使って卵焼きをマスターしているところです。ウクライナ情勢ですが、ご存知の方もいると思いますがウクライナは私の住むハンガリーの隣に位置しています。今のところ、日常生活面に影響はありませんが、市内の大きな駅では電車を使って避難してきたウクライナ人の女性や子供が多く見られます。彼女らの大半は1度、ハンガリーに入り、それから飛行機で別の国に行く人、ハンガリー内の親戚や知り合いのところに行く人にわかれるようで、多くのボランティアの方々がサポートをしていました。今のところ、約10万人の人々が避難のため入国しているようです。

仕事面では少し影響が出てきました。私の働いている会社の従業員の中にはウクライナ人が多数おります。ロシアの侵攻が開始されてから、1部のウクライナ人の社員が退社を申し出ました。理由は家族です。彼らは奥さんやお子さんをウクライナに残して出稼ぎに来ているので、家族が心配となり、帰国を決めたようです。彼らのスキルは非常に高く、家族を迎えに行ったらまたうちで働くような提案もできるのですが、ウクライナでは18歳から60歳までの男性の出国禁止令が出ている関係で、それもできず、非常に残念と思っています。35年間、平和な島国の日本で生活してきた私にとっては、陸続きで車を使えば4時間ほどで行ける隣の国で戦争が起きていることに不安と恐怖を感じますが、一刻も早く事態が収束することを願ってお便りいたします」。ハンガリー……この方は元々は栃木の方なのかな? ハンガリーにお仕事でずっと行かれてるという方ですけれども、教えてくださいました。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。ご自身も奥さんとお嬢さんが日本にいて、単身で行かれてるはずでしたね。だから、きっと同じような立場のウクライナの方はお気持ちがよく分かるでしょうね。

(安住紳一郎)車を使うと4時間ほどで着く国ですからね。「隣の国」というほどのんきには構えていられませんよね。ウクライナから……当然、東側からロシアの侵攻が始まってウクライナの国民は西側に逃げているんですけども。ハンガリーも国境を山沿いに接していますので。10万人、15万人ぐらいの方が難民として逃げていって。その北側のスロバキアにも9万人。そしてテレビではよく報じられていますが、ポーランドは65万人くらい。ルーマニアにも5万7000人。モルドバというワインのおいしい小さな国にも10万人ぐらいが逃げているとちょうど私も昨日、ニュースでやりましたけれども。

今現在120万人ぐらいですけども。推測によりますと600万人近い人がこの後もウクライナから国外に逃げるということが想定されているということですけども。600万人、650万、700万人って言いますと、群馬・栃木・茨城の3県の人口を合わせたぐらいですから。群馬・栃木・茨城に住んでる人全員、1ヶ月ぐらいにどこかに行けって言われた時のその混乱ぶりは本当に想像するだに分かりますよね。とんでもない大混乱っていうか、ものすごい人たちがたくさん今の生活を放棄しなくてはならないということが簡単に皆さんにも分かると思いますけれども。

群馬・栃木・茨城の全人口が移動を強いられるような事態

(安住紳一郎)一刻も早く事態が収束することを願っていますし、また私たちはその場に駆けつけることはできませんけれども、遠くアジアの離れた島国で皆さんの平和を願っているということを、できればお伝えください。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎 ロシアのウクライナ侵攻に対するラジオリスナーのメールを紹介する
安住紳一郎さんが2022年2月27日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でロシアのウクライナ侵攻についてトーク。リスナーの方々から届いたメッセージを紹介していました。
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