安住紳一郎さんが2020年3月1日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でTBSのコロナウイルス対策についてトーク。導入されるテレワーク、遠隔会議時の注意点などについて話していました。
(安住紳一郎)さて、それからコロナウイルスですね。毎日、このニュースやってますけれども。当然ですが、この2週間が山場ということで。3月15日くらいまではイベントなどを延期、中止。あるいは学校の臨時休校の要請がありまして。それぞれ各自任されているというところですけれども。一方、企業ではテレワーク、自宅勤務、遠隔勤務などが推奨されております。卒業式とか終業式とか旅行とか受験とか、人生の大事なピースを予定通りに運べなくなって落胆、悲観されている方も多いと思います。もう、かける言葉がありませんね。
(中澤有美子)そうなんですよね。本当にそうなんです。
(安住紳一郎)なんとなく不謹慎かもしれませんけれど、きっと戦争が始まった時とかってこんな感じだったんじゃないかなっていう風にね。今は当然、戦争なんかしちゃ絶対にいけませんけども。なんかこう、将来が見えなくて不安で。街から物がなくなって、自分の将来の仕事も心配になって。「どうなるんだろう?」っていうような、そんな不安な毎日ですね。たしかに未知のウイルスと戦っている戦争ということなのかもしれませんが。
(中澤有美子)はい。
(安住紳一郎)私も放送局に勤めてる1人の会社員なんですが。ここの放送局もさまざま、状況が変わってまして。収録などありますとたくさんの観覧のお客さんが入っている番組などは全部収録が中止になりましたね。私、担当しているのは『金スマ』とか『ぴったんこカン・カン』なんですが。あの番組も観覧の方がたくさんいらっしゃてるので、全部中止、延期になってますね。後はスタジオなどではスタッフは全員マスクをするように言われてまして。更に出演者はスタジオに入る時に体温を測って。そしてスタジオに入ることができるという運用になりましたね。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)さらには来週からですか。会議などは会社に来る必要なくて。赤坂にあるんですけども、会社に来る必要はなくて自宅で会議などに参加できるシステムを運用するということで。今ね、結構IT系の企業なんかではごくごく普通にやってますが、私たちは会議とか打ち合わせっていうとだいたい会社の会議室に集まるのがまだまだ普通だったんですけど。今は便利なね、私たちはなんだろう? 「ハングアウト Meet」っていうのを使うのかな? うん。やったことないしね。ただひとつ、気になるのは自宅でね、カメラを……スマホとかパソコンで撮って。それを何分割かした画面に一気に合わせてそれで会議とか話し合いをするっていうことなんですけども。自宅の背景がね、気になりますでしょう? 笑い話すると。
自宅の背景が気になる
Google、「ハングアウト」をSlack競合の「Chat」とビデオ会議「Meet」に分割https://t.co/5LxZqTTUGo pic.twitter.com/IHB4fMipj4
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) March 9, 2017
(中澤有美子)フフフ、そうですね(笑)。
(安住紳一郎)ほとんど会議なんか、あれだよね。話を聞いてない人がほとんどじゃない? ほとんど他の人の家のさ、背景とか見てるよね。「えっ、こういう家に住んでるんだ」とか。「うわあ、汚れてる!」とか。「うわっ、雑!」みたいな。「床に物を置くんだ?」とか。
(中澤有美子)思われたくないですね(笑)。
(安住紳一郎)だから私はなにより先に部屋の掃除をしまして。それで映ってもいい部屋の角度を決めましたよね。「ここにカメラをセットすれば、ここしか映らないから、ここだけを取りあえず掃除しよう。しかもおしゃれに見えるようにしよう」なんて。
(中澤有美子)フフフ、そうね。グリーンなんてチラ見せしたりして(笑)。
(安住紳一郎)で、きっとみんな絶対にあれでしょう? ちょっと指でグッと拡大して。「安住の部屋を見てやろう」なんてグッと見てるに違いないから。後ろに見える本とか全部取り替えたよね。
(中澤有美子)本はね、恥ずかしいですよね(笑)。
(安住紳一郎)うん。全然開いてないなんかムンク展の画集とかを入れたり。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
後ろに見える本を全部取り替える
(安住紳一郎)あとは学生時代に受けた芸術論のテキストとかなんか入れたりして。ジョージ・バランシンの『現代芸術』みたいな、絶対に読んでないみたいなやつをがっつんがっつん入れて。「あった、あった! 井原西鶴、近代文学あったぜ! うおーっ!」みたいな。
(中澤有美子)なるほど。「見せたい俺」みたいな?
(安住紳一郎)そう(笑)。で、「ここに座るから……これを置いておこう」みたいな。見せたい自分っていうのはね、きちんとしないと。違う?
(中澤有美子)いや、そうだと思います(笑)。
(安住紳一郎)そうだよね? だってみんなかっこいいところで撮ってるもんね?
(中澤有美子)そうなんでしょうね。私も会議は参加したことないけれども。
(安住紳一郎)えっ、テレビ電話とかする時は比較的、背景は……?
(中澤有美子)気にします、気にします。
(安住紳一郎)ですよね?
(中澤有美子)子供が英会話のレッスンみたいなのを遠隔でやる時は「絶対にここに座ってやってね」っていう場所を決めていますよ。
(安住紳一郎)「絶対に動いちゃダメだよ」っていうことだよね? 一瞬で信用を失ったりするからね。
(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!
一瞬で信用を失う可能性も……
(安住紳一郎)いや、本当にそれは怖いことですよ。特にね、何もかも受け入れてもらえてると思ったら大間違いみたいな。「えっ、何これ?」みたいな。「ええーっ、安住さん家のカーテン、黄ばんでね?」みたいな。「会議の途中ですけど安住さん、カーテンとか洗濯したこと、あります?」「あるよ」「いつですか?」「ええと……6年前?」「それは病気になりますよ」みたいな。いろいろね、見せちゃいけないもの、ありますもんね。
(中澤有美子)ありますね。はい。これを機にね、整頓とか進めばいいですね。家にいる時間が長いですから。
(安住紳一郎)何かね、いいこともあるかもしれませんね。
<書き起こしおわり>