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宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『Best Kept Secret』を語る

宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『Best Kept Secret』を語る AbemaTV
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宇多丸さんCreepy NutsのDJ松永さんとR-指定さん、サイプレス上野さんが2020年4月8日放送のAbemaTV『水曜THE NIGHT』の中でライムスターの過去のアルバム楽曲についてトーク。アルバム『HEAT ISLAND』より『Best Kept Secret』について話していました。

(DJ松永)続いては2006年発売のアルバムの『HEAT ISLAND』からどうぞ。

(R-指定)『Best Kept Secret』です。

(宇多丸)なんでこれなんだよ? おかしいだろ?

(DJ松永)おかしくないですよ!

(宇多丸)そうだね。今日は明けて4月8日ですけども。『Best Kept Secret』の次になるのかな? 『LIFE GOES ON』、岡田有希子さんの命日が4月8日でございまして。私的にはこれ、しんみりしますね。

(R-指定)だから『HEAT ISLAND』、もちろん大好きなんですけど。その『LIFE GOES ON』のウタさんのバースも……やっぱりウタさんって1曲の中でドキッとさせる要素っていうか、いろんな角度からビクッとなる……普通の歌謡曲とかJ-POPにはない要素としてヒップホップ特有のそのゾクッする感じ、ドキッとする感じてっていうのをいろんな角度から入れてくるなっていう。『LIFE GOES ON』のあのバースもそうですし、さっきの『敗者復活戦』もそうですけど。

宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『敗者復活戦』を語る
宇多丸さんCreepy NutsのDJ松永さんとR-指定さん、サイプレス上野さんが2020年4月8日放送のAbemaTV『水曜THE NIGHT』の中でライムスターの過去のアルバム楽曲についてトーク。サードアルバム『リスペクト』より『敗者復活戦』について話していました。

(R-指定)それでこの『Best Kept Secret』なんかはフィクションなんでしょうけど、ウィスパーボイスでかなりドキッとするような……彼女がエロい本に出ていたという。それでもまあ、「Still L.O.V.E.U」っていう感じなんですけども。これとかも着想の元とかあるんですか?

(宇多丸)これ、とにかくその『HEAT ISLAND』期は僕的にいろいろフラストレーションが……だからライムスターの本当に活動休止前の雰囲気もあると思うんだけど。とにかく日本語ラップの表現が全体にまだまだぬるいと。「ぬるい」ってのはそのハードなことを言うっていうのは強いこと言うとか言ってるけど。

『HEAT ISLAND』期のフラストレーション

たとえば映画とかだったらもっとギョッとするような表現とか。それで人にもうトラウマとかを与えて帰すような映画とかいくらでもあるわけじゃない? で、そういう表現、自分はそういうのを見て好きなのに、全然そのエクストリームなところに行ってないと。だからこの時、『HEAT ISLAND』は全部の曲にそういうエクストリームな何かを入れる。それでその頃、いろんな人と交友関係も広がる中で、「やっぱりこの人たちのやってることとかのエクストリーム性みたいなところに負けてるじゃん」みたいな感じで。

だからかならず、その人にショックを与えたりトラウマになるような何かとか、本当に感じが悪いこと言うとか。そういうことをちょっと突き抜けたいっていうところで。それでグワーッとやっていた。だからDはなかなかそういう……だからたぶんね、人生的にも俺の人間的にも一番面倒くさい期だと思うよ。もう全てに納得がいっていないみたいな。

(サイプレス上野)ああー。

(宇多丸)で、まあDはマボロシとかを始めたりとかして。だから本当に活動休止期のいい意味でもういろんな今までやってきたことが臨界点に達してるっていうか。

(DJ松永)俺が最初に触れたウタさんはこの時期ですよよ。それこそ『WANTED!』の時期に初めて、そのライムスターの人間に触れたわけですけど。『HEAT ISLAND』も発売日にTSUTAYAで買ったの、覚えてますもん。

(宇多丸)だからもちろん、ラジオを聞いてればわかると思うけど、ライムスターとしてもちろん仲良くやっているんだけども。でも同時にもう、とにかくその「いや、これじゃダメだ! こんなんじゃ面白くねえ! 他の表現に負けてるじゃん!」みたいなのは、まあ今でももちろん思うけど。それがすごい尖った方向に特に俺は行っている時期で。それでやっぱりこれは、だからAVとか……これはエロ本だけども。だから今ではそれこそ古い世界になっちゃったけど。やっぱりさ、かならずそこにはそれを見て「あっ……」って。昔のものでもいいんだけど、「あっ……」て思う人がいるんだよなって。こんだけAV女優みたいな人がいるということは。しかもそれが、そのスター女優とかじゃなくて。

(R-指定)ねえ。いや、そこがめっちゃ切ないところで。一山いくらの。

(宇多丸)でも、その女の人にもね、なんか事情があるのだろうし。で、その自分の知ってるその人の姿もあるだろうし、みたいな。で、それをしかも一瞬のあれで……要するに「その一瞬のエグい情景みたいなものを描けたらすごくね?」って思って。

(R-指定)そう。だから俺は結構、こういうことも……このバースとかを聞いてより、そういうものに対して。単に「エロいもの」として見るのではなくて、そういう見方も中学生のうちに。まあ、ここまでできてるかどうかはまだ分からないですけど。そういうこともあるんやっていうね。

(宇多丸)向こうにはね、その出ている人とか、関わる人の人生があるから。

(R-指定)そうなんですよ。だから、ただの対象物としてじゃなく、ちゃんと人として。しかも、「一山いくらの企画女優だろうが、Still My Love For You」みたいな。そういうことがあったからといって突き放すのではなくて、その人にとっては……っていう感情とかもね、いいバースやなって。だから当時のこのウタさんのショック表現みたいなのが散りばめられてのを俺は聞いて、なんかね、ギャングスタラップとはまた違うどぎつさみたいなのを……。

宇多丸的なショック表現

(宇多丸)だからね、そうなんですよ。そういう怖いことを歌うとか、そういうのももちろん出てきて。でもそういう中で、ハードコアっていうのももっと俺なら……俺、もっとエグい映画、見てるし、みたいな。

(サイプレス上野)あるんですよね。やっぱり人それぞれに。

(R-指定)で、そのワードがね、やっぱり俺は結構ハードやなって思って聞いていたんですよ。その『逃走のファンク』とかでもそうなんですけども。「それは練炭よりも先端なエクソダス」とかっていうのとかも当時ね、そういう練炭自殺とかが流行っていたり。でも逃走、逃げるっていうことはそうか?っていうようなあのバースとかもね。

(宇多丸)ちなみに『Best Kept Secret』っていうのはヒップホップ文脈的に言いますとDiamond Dさんのヒップホップクラシックがありまして。これを踏まえたという。

Diamond D『Best Kept Secret』

(宇多丸)まあ『The Choice Is Yours』とかもそうですけども。ライムスターはちょいちょいそういう踏まえタイトルがありますけども。

(DJ松永)ああ、そうですね。Black Sheepのね。


(宇多丸)ヒップホップファンならこれはDiamond Dということでね。全くそれは違う曲なんですけどもね。

(サイプレス上野)Dさんのバースとウタさんのその対比も……。

(R-指定)そうっすね。だからDさんのバース。こもいいんすよね! 「言わなくていい」っていうのが。

(サイプレス上野)Dさんはなんか男前なキャラのままで行って……。

(R-指定)でも、両方とも男前なんですよ。

(サイプレス上野)そう。両方とも男前なんだけど。そう。なんかDさんの方は現実的な感じが……。

(R-指定)そうですね。実際にね、より身近にね。

(サイプレス上野)けどそれって同じ学校にいるやつらみたいな感じなの。聞いていて。ああ、2人とも知ってる人たちみたいな感じがするっていうのがすごいね。

(宇多丸)だから『HEAT ISLAND』はちょっとそのエクストリームなね、ヒリヒリした要素っていうか。本当に。

(R-指定)そうですね。あとやっぱりね、『BEDZONE』とかもありますしね。「自分の相撲」とかありますからね(笑)。

(宇多丸)俺のラッパー人生史上、一番盛り上がったバース、そこだからね。「自分の相撲」だから! いろんな曲を書いてきたけど「『自分の相撲!』……うわっ、すげえ!」みたいな。ライブの返りが一番すごいのがそこだから。あれが俺の頂点だったね。

(R-指定)『BEDZONE』、またやってほしいな。

ラッパー人生史上、一番盛り上がったバース「自分の相撲」

(DJ松永)俺、ちょっと次の作品、ぜひ聞きたいんですよ。

(R-指定)じゃあ、ちょっと次に行きますか!

宇多丸・Creepy Nuts・サ上 RHYMESTER『Come On!!!!!!!!』を語る
宇多丸さんCreepy NutsのDJ松永さんとR-指定さん、サイプレス上野さんが2020年4月8日放送のAbemaTV『水曜THE NIGHT』の中でライムスターの過去のアルバム楽曲についてトーク。アルバム『マニフェスト』より『Come On!!!!!!!!』について話していました。

<書き起こしおわり>

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