小袋成彬と三原勇希 アルバム『Piercing』を語る

小袋成彬と三原勇希 アルバム『Piercing』を語る ラジオ

小袋成彬さんがFM802『INTRO-JUICE 802』に電話出演。三原勇希さんと自身の新作アルバム『Piercing』について話していました。

(三原勇希)さあ、この時間は早速ですがこの方と電話が繋がっています。お声を聞かせてください。

(小袋成彬)はーい、ハロー。こんばんは。小袋でーす。小袋成彬です。

(三原勇希)はい。小袋成彬さんです。よろしくお願いします。

(小袋成彬)これ、これ本当に流れてるの? 聞こえてるの?

(三原勇希)流れてるよ。

(小袋成彬)すごいなー(笑)。イギリスから電話してます。

(三原勇希)ねえ。生放送で国際電話繋いだの初めてなんだけど。今、イギリス・ロンドンに在住ということで国際電話になりましたけど。今、何時?

(小袋成彬)10時20分。

(三原勇希)朝の。何してるの?

(小袋成彬)ペットで横なっている(笑)。

(三原勇希)フフフ、電話してるよね。ありがとうございます。昨年の4月に『Selfish』という曲が802のヘビーローテーションに選ばれた小袋くんですけど。

(三原勇希)その時以来、番組に登場してくれています。いや嬉しいよ。これが実現して。

(小袋成彬)本当に。チャットでね、「こんなのできたら面白いね」から始まったからね。

(三原勇希)そうだよね。ちょっと前に日本に帰ってきた時に会うことができて。その時に話してね、実現しましたよ。

(小袋成彬)よかったです。そっちは寒いですか?

(三原勇希)そんなにですね。あったかいよ。イギリスはどうですか?

(小袋成彬)こっちは寒い。めちゃめちゃ寒い(笑)。

(三原勇希)雪とか降る?

(小袋成彬)雪はどうなんだろう? 降らない気がするけど、ただ曇りがすごいよ。ずっと曇っている。

(三原勇希)ああ、やっぱり。それは辛くない?

(小袋成彬)いや、辛いよ。だからもう体動かしてるよ。クラブで。

(三原勇希)クラブでね。やっぱりそっちはいいクラブがいっぱいある?

(小袋成彬)うん。いっぱいある。最高です。昨日も土曜の夜だったから、朝まで遊んじゃった。

(三原勇希)いいねえ、楽しそうだね!

(小袋成彬)うん、楽しかった。

イギリス・ロンドンでの生活

(三原勇希)どうですか、イギリス生活は。今、住んでどのぐらい?

(小袋成彬)ええと、8、9ヶ月ぐらい。

(三原勇希)結構経ったね。楽しいですか?

(小袋成彬)楽しいですよ、そりゃあもう。毎日、赤ちゃんみたいな気持ち。

(三原勇希)どういうこと? 言葉とか?

(小袋成彬)行ったことがない場所ばっかりだし、言葉も通じないし。もうなんか全然違う世界だけど、新しいから赤ちゃんみたいな気持ちよ。

(三原勇希)そうか。それはちょっと羨ましいな。何もかも新鮮だね(笑)。

(小袋成彬)フフフ、新しく感じることをね、なにか入れておかないとね。

(三原勇希)そうですよね。でもその中で結構、音楽も作ってるの?

(小袋成彬)作ってる。今はね、アルバムを来週、出すんですけども。それがちょうど作り終わったんで、ゴロゴロしているところですね。本当に毎日遊んでいる(笑)。

(三原勇希)フフフ、そうか。ちょっとゆっくりできてるんだね。

(小袋成彬)もう遊びまくっている(笑)。

(三原勇希)そうですよ。アルバムが12月18日、今度の水曜日にセカンドアルバム『Piercing』を配信リリースということで。いやー、楽しみにしてたよ。『分離派の夏』以来1年8ヶ月ぶりのニューアルバムということで。

(小袋成彬)そんなに経ってたんだね。

(三原勇希)そう。私もね、一足先に聞かせていただいたんですけど。ヤバいね! すごいね!

(小袋成彬)フハハハハハハハハッ! ありがとう(笑)。

(三原勇希)震えたよ、本当に。やっぱりね、オブちゃんの曲、音楽聞く時ってすごく没頭してしまうんですよ。それ以外に何もできなくなるって言うか。本当にね、新しい体験で。音とか声とかすごい進化してたなって思ったんですけど。

(小袋成彬)嬉しいな。ありがとう。

(三原勇希)何から聞こうかな? 前作もライフストーリーというか、人生の話だったと思うんですけど。アルバム全体が。今回もそうですか?

(小袋成彬)まあ、そうだね。自分の……別に実体験とかそういうのはあんまり関係なく、自分にまつわる何かですね。うん。

(三原勇希)どのぐらいの期間で作ったの?

(小袋成彬)正味10ヶ月ぐらいかな? 1年かかってないくらいでサッと作った。

(三原勇希)いや、本当に聞いてて、最初の方は寂しさもあるけど、すごくアグレッシブだなって思ったんですよ。アルバム。

(小袋成彬)そうですね。やっぱり海外に移住するとね、日本よりも文化的におおらかな部分がいっぱいあるから、そういうのを吸収して。結構、割と自由な気持ちで作ったね。

(三原勇希)そういう意味ではインスピレーションはどんどん生まれてきた?

(小袋成彬)もう、ロンドンはいっぱいあるよ! 最高!

(三原勇希)そうなんだ(笑)。

(小袋成彬)いろんな人を誘っているもん(笑)。「こんなのがあるよ、こんなのがあるよ」って言って。それで実際に来てくれたりもするしね。

(三原勇希)「誘っている」?

(小袋成彬)そう。いろんな人に「ロンドン、いいよ」って紹介しているの(笑)。

(三原勇希)「もっといい曲を作れるよ」って?

(小袋成彬)そうそう。「いい曲を作れるよ」って。で、なんかラッパーの人も遊びに来たりさ。楽しいよ。

(三原勇希)うんうん。ねえ。でもまさに本当にそれを感じるアルバムで。いろんな人の……。

(小袋成彬)そういえば勇希ちゃんも来ていたもんね。ロンドン。会えなかったけど(笑)。

(三原勇希)そうだよ! 「会おう」って言っていたのに、なんかどっか行っちゃってて会えなかったけどさ(笑)。

(小袋成彬)フフフ、会えなかったね。そうだ。

(三原勇希)お土産だけ残して帰りましたけど。

(小袋成彬)そうなんですよ。ゆかりだっけ?

(三原勇希)フフフ、ふりかけのね(笑)。

(小袋成彬)うん。めっちゃ重宝しているよ(笑)。

(三原勇希)お土産、渋いでしょう? でも日本にレコーディングで帰ってきた時に、レコーディングに遊びに行かせてもらって。その時もびっくりしたけど、すごい今回のアルバムはいろんな人の声が入ってるよね。

(小袋成彬)そうだね。うん。

(三原勇希)それは、なぜそうなったの?

(小袋成彬)とにかくね、前よりも作り方を変えたくって。前はもう本当に……何だろうな? 6畳半ぐらいの部屋でずっと1人で作ったんだけど、今回はスタジオもあったり。あと移動も多かったりで。パソコン1台で、でも音は大きく鳴るみたいな環境が多くて。いろんな人と作れる環境だったんだよね。

(三原勇希)うんうん。日本でも、そっちでも?

(小袋成彬)そう。日本でもこっちでもね。だからもっとね、まあ今までの作り方ではなくて、あんまり入り込まずに軽い気持ちっていうか、いろんな人とね、化学反応を楽しみたかったっていうのはありますね。うん。

いろんな人と化学反応を楽しみたかった

(三原勇希)ねえ。ラッパーのTohjiとか5lackとか。あとはアメリカのアーティストのケン・イグビー(Kenn Igbi)さんとか参加してるけど。これは……?

(小袋成彬)彼、ケンさんはね、インターネットで知り合ったんだけど。ニューヨークに7月に遊びに行った時に「どこにいるの?」って言ったら「ニューヨークにいる」って。たまたまね。だから会ったんですよ。マンハッタンのスポーツバーかなんかで会ってね。でも音楽家じゃないらしいんだよね。まだっていうか、まあ誰でも音楽家なんだけどね。なんか、システムエンジニアをやっているらしくて(笑)。

(三原勇希)へー! じゃあ、これが初めてみたいな?

(小袋成彬)いや、曲はインターネット上に何個か上げていて。Spotifyとかでも聞けるんだけど。それがとにかく良くてさ。でも全然キャリアはまだまだ浅いらしくて。趣味で始めていたんだけども、でもすごいタレンテッドな……。

(三原勇希)へー! そうやってどんどん仲間にしてっていう感じだし、そのレコーディングに遊びに行った時にびっくりしたのが、もう本当トラヴィス・スコットみたいにさ、もういろんな友達を呼んでさ。その場でなんか声を録ったりとかしてたでしょう?

(小袋成彬)フフフ、まあね(笑)。トラヴィス・スコットって……あんなアグレッシブじゃないけども。でも、本当にそんなバイブスだったよ。

(三原勇希)ねえ。いやー、すごかったよ。でも、すごいやっぱりオブちゃん、ハッピーオーラが増していたし。

(小袋成彬)うん。いつもハッピーだから。

(三原勇希)それは良かった。いや、でも本当にね、感動しましたよ、アルバム。

(小袋成彬)ありがとうございます。

(三原勇希)だって前作の『分離派の夏』。これは26歳までの人生の区切りっていう風にも言ってたりとか。あとすごい籠って誰にも会わずに作ってたでしょう? それからね、その時は「もうこの先、アルバム出すとか考えられない」みたいな。それくらい全てをつぎ込んだアルバムだったと思うんですけど。それから今回のアルバム、意外と早かったなと思っていて。どういう変化があったの?

(小袋成彬)うーん、まあ、本当にピアスを開けるみたいなノリなんだよね。

(三原勇希)だから『Piercing』?

(小袋成彬)そう。最初にピアスを開けたの、いつ?

(三原勇希)ええとね、高1。高校に入る時。

(小袋成彬)それはもう暇だったとか、みんな周りがやってたとかでしょう?

(三原勇希)いや、そんなことないから。ずっとやりたかったの(笑)。

(小袋成彬)ずっとやりたかったんだ。で、パチンとやっちゃったでしょう?

(三原勇希)そうだね。まあでも、あっという間だね。

(小袋成彬)そんなノリよ。ずっとやりたかったことをパッとやりたかったんだよ。

(三原勇希)なるほど。

ピアスを開けるみたいなノリで作ったアルバム

(小袋成彬)でもなんかさ、10代の高校の時のあの勢いとかさ、無鉄砲な感じ。体に穴を開けちゃうとか。そういう感じも俺、好きなんだよね。だからそういう……本当、そのバイブスで作ったアルバムだから『Piercing』。

(三原勇希)なるほど! いや、そうとは思えない深みだけどね。

(小袋成彬)フフフ、いやいやいや。ありがとう。嬉しい。

(三原勇希)でもそれが良い効果を生んでるってことだよね。

(小袋成彬)そうだね。うん。環境が大きく変わったしね。

(三原勇希)そっか。でも今後もずっとイギリスに住みたいなという感じ?

(小袋成彬)うん。ずっと住みたい。いろいろ今回ね、アメリカも行ったり、他のヨーロッパ諸国も行ったけど、やっぱりイギリスがいちばん好きだわ。

(三原勇希)なんで?

(小袋成彬)なんか、自分の肌に合っているよ。DIY精神とか、人との付き合い方も含めてね。ちょっとジョークが好きだったりね。アメリカンジョークじゃなくて。ひねくり回したジョーク。

(三原勇希)うんうん。そうか。じゃあ今度、遊びに行った時には会ってね。

(小袋成彬)もちろん。最高におもてなしするよ、うん。

(三原勇希)楽しみにしています(笑)。そして今夜はアルバム『Piercing』から新曲の『Three Days Girl』を全国初オンエアさせていただきます!

(小袋成彬)そうです。今から流します(笑)。

(三原勇希)ねえ。聞かせてもらったけど。すごいね、声が変わったような気がしたね。

(小袋成彬)今回はね、ちょっといろいろと声を加工してるんだよね。生そのままで出してないかもしれない。ほとんど。

(三原勇希)うん! そういう面白さもあり。でも本当、「もうちょっと聞きたいな」っていうところで終わっちゃうから。ぜひアルバムをね、みなさん。

(小袋成彬)そうなんだよね。すごい短い曲なんだけど。

(三原勇希)アルバムがもうすぐ出ますので。その予告みたいな感じで。

(小袋成彬)そうです。18日です。ぜひ。

(三原勇希)みなさん、ぜひ聞いてください。そんな小袋成彬さんの今後の予定、何か決まってることありますか?

(小袋成彬)そうだね。今日はちょっとマーケットに出かけようかな?

(三原勇希)フハハハハハハハハッ! それじゃないよ!

(小袋成彬)天気もいいし。今後の予定だろ? マーケットだよ(笑)。

(三原勇希)マーケットに行って、ご飯を作ろうかな、みたいな?

(小袋成彬)ハッピーニューイヤーはロンドンで楽しくすごして、1月からちょっとがんばって働こうかなって感じ。

(三原勇希)」わかりました。じゃあ特に日本に帰ってライブするとか、そういうのはないですよね?

(小袋成彬)ああ、ちょっとないな。ただいろいろと今ね、インプットの時期というか。いろいろ考えてることはたくさんあるから。まだまだ時間はかかるけど。なんか最高のものをこれからも作っていくよ。

(三原勇希)うん! いつも楽しみにしてます。

(小袋成彬)ありがとうございます。

(三原勇希)また帰っててきた時はぜひスタジオに遊びに来てください。

(小袋成彬)もちろんです。僕、802大好きだから。

(三原勇希)ああ、嬉しい! ありがとう。じゃあ最後に新曲『Three Days Girl』を全国初オンエアして今日はお別れとなります。ありがとうございました。

(小袋成彬)ぜひ聞いてください。ありがとうございました。

(三原勇希)マーケット、行ってらっしゃい。

(小袋成彬)フハハハハハハハハッ! 行ってくるよ(笑)。

(三原勇希)はい。このイギリスにいる小袋成彬さんと生電話を繋ぎました。ありがとうございました。

(小袋成彬)ありがとうございました。アルバム、よろしくお願いします!

小袋成彬『Three Days Girl』

<書き起こしおわり>

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