小袋成彬 冬の高速道路で聞きたい7曲を語る

小袋成彬 冬の高速道路で聞きたい7曲を語る MUSIC HUB

小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の2020年初回放送で冬の肌寒い高速道路をドライブしながら聞きたい曲を7曲、選曲して紹介していました。

(小袋成彬)晴れてですね、この放送で4年目に入りました『MUSIC HUB』、おめでとうございます!(拍手)。こんなに続くと思いませんでした。まずね、この『MUSIC HUB』の第3回かなんかでですね、クラシック音楽の指揮者を呼びましてひたすら30分間、ベートーベンの第九を流すという。しかも指揮者違いの第九を聞き比べるっていう、もうマニアックなのか……マニアックどころか「そんなので大丈夫なの?」っていう入りでこの番組は始まりましたが。なんだかんだ紆余曲折あって4年目になりました。

まあこの番組もほぼほぼあの毎週4曲、新譜を紹介する番組でしたが、この4ヶ月ぐらいはイギリスに来た所感とか日記的な話、あるいは僕の考えとか。あとは昔の旧譜。それこそ60年代、70年代でこっちのクラブで聞いた音楽でめちゃめちゃ良かったものとかをShazamして保存してこの番組で流すとか。もうほぼ僕のライフスタイル、生活の一部になってますこのラジオ。そこからめっきりメッセージが来なくなったんですが、それもそれでね、楽しいんじゃないでしょうか。「楽しいんじゃないでしょうか」というか、僕が楽しんでるんで大丈夫です。

皆さんもこの雰囲気を楽しんでいただけたらなと思っております。そしてですね、もうさっそく2020年になったということで、今日は去年と同じ企画をやろうかなと思います。三が日ですけど、だいたいね、実家に帰って家族の車でちょっとね、旅行をしたり福袋を買いに行ったり。あるいはもう実家に飽きて、そろそろ友達と新年あけましておめでとう会でもするような時期かと思うんですが。

ああいう冬の時期にですねちょっと肌寒い晴れた高速道路を爆音で駆け抜けるっていうのが僕の日本のね。いい記憶のひとつになっているので。そういう雰囲気にあったもの。三が日の真っ昼間、よく晴れた午後、車の中で爆音でかけたい音楽を今日はいくつかピックアップして流そうと思います。いきなり舐達麻をかけちゃおうかな。フフフ、舐達麻かっこいいんだよなー! かけちゃおう。新年一発目、舐達麻で『100MILLIONS』。

舐達麻『100MILLIONS』

(小袋成彬)舐達麻ね、俺はたぶんあんまり歳が変わらないか、ちょっと上の先輩でね。きっと。で、好きすぎていろんなインタビューを見て地元が熊谷と深谷だったんで。僕は浦和なんですけど、同じ埼玉じゃないですか。わかるんですよ、あの埼玉の匂い。俺の中でね、イケてる先輩ってああいう人たちなんですよね。うん。いつかどこかで会えるといいけど。まあ、向こうは俺のことを知らないだろうな。舐達麻でした。この流れでもうすぐかけます。Isaac Hayes『Walk On By』。

Isaac Hayes『Walk On By』

(小袋成彬)はい。次に行きます。Moodymann『Lyk U Use 2 feat. Andrés』。

Moodymann『Lyk U Use 2 feat. Andrés』

(小袋成彬)なんか、わかるっしょ? この車に乗ってちょっと遠出する感じ。家族でも友達でも。よく晴れた三が日の午後に行く感じ、伝わるかな? まあ、この放送をしているのはド深夜ですけども。今日、いいなと思った曲はぜひ買ったり、AppleMusicで聞いたりなんなりでどんどんどんどん音楽ライフを楽しんでください。じゃあ、前半最後の曲。Camilo『La Difícil』。

Camilo『La Difícil』

(中略)

(小袋成彬)後半はこの曲から。DRAKE feat. Michael Jackson『Don’t Matter To Me』。

DRAKE feat. Michael Jackson『Don’t Matter To Me』

(小袋成彬)お聞きいただいたのはDRAKE feat. Michael Jackson『Don’t Matter To Me』でした。先月、12月18日にですね、僕の新しい作品『Piercing』というアルバムが出ました。なんか、なんかなかなかに好評でして。いろんな人から連絡をもらったり……まあ『分離派の夏』の時が一番もらったけど、今回は何だか好評で。前よりも朗らかな気持ちで作ったからなのか分からないけど。聞いてる人もいいバイブスが出てきて、僕もすごい僕を幸せな気持ちで新年を迎えられそうです。そんな気分ですね。

小袋成彬と三原勇希 アルバム『Piercing』を語る
小袋成彬さんがFM802『INTRO-JUICE 802』に電話出演。三原勇希さんと自身の新作アルバム『Piercing』について話していました。 (三原勇希)さあ、この時間は早速ですがこの方と電話が繋がっています。お声を聞かせてください。...

(小袋成彬)しかしアルバムを出すと、なんか評論家みたいな人がわらわら湧いてくるのが本当に不思議なんだよな、あれ。「これはこういうところから影響されたと思う」とか「◯◯を彷彿とさせる」とかっていう風に文脈を整理したがる人がいるんだけど。本当、不思議だわ。あれは。ええと、なにを流そうかな? Four Tet『Teenage Birdsong (Overmono Remix)』。

Four Tet『Teenage Birdsong (Overmono Remix)』

(小袋成彬)お聞きいただいたのはFour Tet『Teenage Birdsong (Overmono Remix)』でした。2020年やりたいこと……2020年にやりたいことか。2019年以上に制作を加速させたいですね。あとは、先々月にチェコやイタリアに旅行に行ったりでヨーロッパの近さとか便利さ。住んでていろんなところに旅行できる便利さを、痛感したので。もっともっといろんな世界を見てみたいなと思って旅行しまくろうと思ってます。あれなんだよね。ブレグジット……どうなるんですかね、マジで。

ブレグジットの話をしよう。そういえば。12月中旬にですね、まあ皆さん絶対知ってると思うけど、イギリスの総選挙があったんですよ。ざっくり言うとボリス・ジョンソン首相率いる与党ともうひとつ、最大野党の労働党がブレグジットのやり方ないしは内容を競って総選挙すると。で、結果だけ言うと、ロンドンは野党が圧倒的支持を得たんだけど。ロンドンと主要都市以外の田舎は明らかにそのジョンソン首相の与党に票が入って、フタを開けてみれば与党の圧勝でした。

で、僕の流れるニュースとか……たとえばインスタグラムで同い年のクリエイターとか、インスタグラム上ではみんなもう「Vote Labour」。「野党・労働党に投票しよう」っていうキャンペーンをやってました。本当に積極的に発信してるラッパーもいっぱいいたし。すごく親しい友達でも「LabourにVoteしたよ」って言っていたんだけども。でも、フタを開けてみたらこんな大敗だったんで、何だろう? すごく分断を感じましたね。

まあ、そんなブレグジットがかなり前進するというかね。いつだったか忘れちゃったけど、本当にどうするんでしょうかね? そんなのもあるんで、なかなか気軽にはね、出国は……まあ気軽に出国できなくなるわけがないか。そんなことはないんだけど、なんか隔たりを感じますよね。そう。という感じで最後の曲にしようと思います。最近の曲を流します。070 Shake『Under The Moon』。

070 Shake『Under The Moon』

(小袋成彬)ということで本日も7曲流してまいりました『MUSIC HUB』。4年目に突入したということでね、これからもこのラジオを楽しんでいただけると僕も嬉しいです。

<書き起こしおわり>

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