高野政所・宇垣美里・高橋芳朗 ストリートテクニックを語る

高野政所・宇垣美里・高橋芳朗 ストリートテクニックを語る アフター6ジャンクション

高野政所さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に電話出演。宇垣美里さん、高橋芳朗さんとTwitterで超バズッたストリート美食テクニックや、そこから派生したストリートテクニックの数々について話していました。

(宇垣美里)ここからは今まさにチェックすべきカルチャー情報を抑えるカルチャー最新レポートのコーナーです。今夜はDJ、高野政所さんと電話が繋がっています。もしもし?

(高野政所)こんばんは!

(宇垣美里)こんばんは。

(高橋芳朗)こんばんは。ご無沙汰しています、政所さん。

(高野政所)あ、ご無沙汰してます(笑)。

(高橋芳朗)お元気ですか?

(高野政所)はい。何とか生きております(笑)。

(高橋芳朗)はい。高野政所さん、この番組の前番組の『ウィークエンド・シャッフル』時代からですね、インドネシアのダンスミュージック、FUNKOTを取り上げたり。この時間帯に放送していました、僕もパーソナリティを務めていましたけども。『ザ・トップ5』という番組でパーソナリティをご担当されておりました。

(高野政所)はい。でも、そんなことよりも芳朗さん、宇垣さん。最近Twitterでバズッた「ストリート美食テクニック」って当然、もう試してますよね?

(宇垣美里)私、これ存じ上げないんですけど。ご存知でした? ストリート美食テクニックとは?

(高橋芳朗)僕ね、Twitterでもうめっちゃ見てて。で、セブンイレブンに行って……まあ、セブンイレブンがちょっと大きく関係してるんですけど。政所さん、どっちかが売り切れてるんです!

(高野政所)フフフ、ですよね!(笑)。

(高橋芳朗)ですよ! ちょっとそのへん、詳しく説明していただけきたいんですけれども。

(高野政所)そもそも僕、これを11月の深夜。夜にDJの仕事を終えた帰り道、お腹がすいていたんですよ。メシを食わないでDJの仕事してんで。で、深夜なんで開いているお店があまりないわけですね。そうなるとやっぱりコンビニくらいしかないので、コンビニとかファーストフードの食べ物を買って、僕は元々それをストリートで食べるのが好きだったんですよね。

(宇垣美里)路上でね(笑)。

(高野政所)で、セブンイレブンさんに入りまして、総菜パンってあるじゃないですか。それのたっぷりコーンスティックっていうのを見つけたんですよね。で、元々好きだったんですけど。それがコーンとマヨネーズが乗っていて、中央部が溝のようにくぼんでいるんですよ。そういう形状をしていて。で、「ここに何かがはまりそうな形をしているな?」って思ったんですよね。

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)どういう感情? うーん……(笑)。

(高野政所)で、そこで何の気なしにレジ前のホットスナックを見たら、そのケースの中にビックポークフランクっていうのを見つけて。それを買ってパンに挟んで食べてみたんですよ。そしたら……ちょっととんでもなく美味くて。で、これはディスク百合おんくんっていう僕のが友達いるんですけども。彼が提唱している「コンビニかけ合わせグルメ」と同じようなものなんですけど。ちょっと僕の場合はよりストリート寄りっていうことで。「ストリート美食テクニック(#SBT)」っていう名前を付けて、それをつぶやいてみたんですよ。で、たぶんそちらに材料があると思うんですけども。

(宇垣美里)はい。用意していただきました。

(高野政所)お二人、ちょっとやってみませんか?

(高橋芳朗)ありがとうございます。試してみたかったんですよ。

(宇垣美里)たしかにこれ、はまりそうな感じはしますね。

(高野政所)中央部がへこんでますよね?

(高橋芳朗)これ、サイズがばっちりなんですよね(笑)。

宇垣美里と高橋芳朗 #SBT 実食

(宇垣美里)そう! 長さとか本当にぴったりすぎて。このためのものなんじゃないの? みたいな感じしますよね。

(高野政所)そう。そのためにあるのではないか?っていう。まずですね、コーンスティックの袋を普通に片方、開けていただいて。

(高橋芳朗)開けました。

(高野政所)じゃあ、そこにビックポークフランクをおもむろに差し込んでください。くぼみにはまるように。

(宇垣美里)はまるんだよな、これがな。長さ、ちょうどいいんだわ!(笑)。

(高橋芳朗)なに、この完璧具合!(笑)。

(宇垣美里)どういうことですか?(笑)。

(高野政所)はまってますよね?

(宇垣美里)ぴったりです!

(高野政所)そしたら、じゃあもう袋の上からそのソーセージを押さえながら、串を一気に引き抜いてください!

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)できた! 簡単! すごい。これ、袋の中に入ってるままだから、こんな風に売ってるみたい(笑)。

(高橋芳朗)ストリート美食クリニックだから、敷居は低いですよね。簡単にできますよね。

(宇垣美里)簡単です。誰でもできる!

(高野政所)はい。ではそれをおもむろにかぶりついていただけますか?

(宇垣美里)おもむろにね。じゃあ、これちょっといただきましょうか。

(高橋芳朗)じゃあ、宇垣さん。お先にどうぞ。

(宇垣美里)やっぱりジャンクな匂いがしますね。いただきます。(モグモグ……)おいしい! あの、コーンがすごい出てくる! あ、でもこれ、美味しいです!

(高野政所)美味しいですよね?

(宇垣美里)マヨネーズの感じがすごい合うんですよ。マヨネーズの酸味とコーンの甘みと、あとウィンナーの感じが。

(高橋芳朗)じゃあ、僕もいただきます。

(高野政所)ウィンナーの入ってるパンってコンビニで他にも売ってるんですけど。やっぱりそのウィンナー自体が超強力な……それをピックポークフランクを使うことによって満足度が違うっていう。

(宇垣美里)ジューシーさがね!

(高橋芳朗)(モグモグ)フフフ……フハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)芳朗さんがめっちゃ爆笑しているんですけど(笑)。

(高橋芳朗)め、めちゃくちゃ美味い!(笑)。

(宇垣美里)ねえ! これ、しかも夜中に食べたくなる味ですね!

(高橋芳朗)夜中、危険ですよ、これは!

(宇垣美里)これ、夜中に食べて「はー、悪いことしてやったぜ!」っていう気持ちになる味ですよ。

(高野政所)ああ、そうっすね。ちょっと背徳感も。ストリートの背徳感っていうかね(笑)。

(宇垣美里)これがストリートの……。

(高橋芳朗)たしかにね、クラブ帰りとかに食べたくなるかも。酒が入っていて、それをちょっと緩和させるためにもね。

(高野政所)そうっすね(笑)。

(宇垣美里)なんせ、これがバズッたということなんですよね?

(高野政所)はい。そうなんですよね。で、その「#SBT」、ストリート美食テクニックをTwitterにアップしたんですけど。僕、Twitterを10年やっていたんですけど、生まれて初めてバズッたなっていう感じになって。数字で言うと、いいねが3000ぐらい。RTが1700ぐらい。まあ、大した数字じゃないなと思っていたんですが。

(高橋芳朗)ええ。

(高野政所)ただ、その後にそれを見てやってみた三角絞めさんがそれをTwitterに投稿しまして。それがケタ違いにバズりまして。いいねが3.5万。RTが1.2万っていうので(笑)。

(宇垣美里)ええっ、本家の10倍ぐらい(笑)。

三角絞めさんのケタ違いのバズ

(高野政所)僕の投稿がバズッたわけじゃないんですが、手法がバズりまして。その後にセブンイレブンジャパンの公式Twitterがこれを紹介してくれたんですよ。

(高橋芳朗)オフィシャルが!

(高野政所)はい。「噂の『SBT』、こちらでもやってみました ハズレなしの組み合わせだろうと予期していましたが、まさかサイズ感もここまでベストコンビだとは(笑)! 腹持ちも想像以上にバッチリですね ちなみにパンは軽くチンしても美味でした~」っていうアドバイスっていう。

(宇垣美里)ああっ、いい!

(高野政所)さらにちょっと工夫を加えたというね。

(高橋芳朗)ちょっとストリートからは離れますけどね(笑)。

(高野政所)ちょっとね(笑)。そうなんですよ。で、これ、セブンイレブンのTwitterのフォロワーって300万人いるんですよ。それでもうストリート美食テクニックっていう名前を使ってなくてもこれを試してる人が今、続出しているそうで。マジでそのへんの商品が売り切れてるんですよ。

(高橋芳朗)やっぱりこれがないのは「#SBT」効果なわけですよね。きっとね。

(高野政所)そうですね(笑)。

(宇垣美里)だから見ないんだ。でも、これはたしかに……まず、このサイズ感がぴったりすぎることに感動してしまって。

(高橋芳朗)サイズ感、ちょっと笑えますよね、これね。

(宇垣美里)食べる前にもう爆笑っていう(笑)。「何、これ……そのためじゃん!」みたいな(笑)。

(高野政所)「このためにあるんでしょ?」みたいな感じはありますよね。

(高橋芳朗)本当、そのために作られたとしか思えない。

(宇垣美里)これは……美味しかったです!

(高橋芳朗)めちゃくちゃ美味い!

(宇垣美里)仕事終わりのすっごい疲れてる時にいい!

(高橋芳朗)これで全然腹持ちいいですもんね。うん。

(高野政所)そうなんですよね。満足感もあるしっていうので。

(宇垣美里)その、ずっとおっしゃっているその「ストリート美食テクニック(#SBT)」って他にどういうものがあるんですか?

(高野政所)そうなんですけども……これがすげえウケたんで、僕もちょっと味をしめていろいろと考えなきゃなと思ったですけど。このたっぷりコーンスティックとビッグポークフランクの組み合わせ以上のものがちょっと見つからないという感じなんですよ。

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ!

(宇垣美里)ああ、もう最高峰を見つけてしまった(笑)。

(高野政所)はい。ところが、これを僕はちょっとも考えまして。このストリート美食テクニックっていうのは我々ストリートで生きる者の知恵の集合体として「ストリートテクニック」っていう概念の中の一部という。そのうちのひとつにすぎないっていう風に僕は定義をしたんですよ。

(宇垣美里)「ストリートで生きる者」?

(高野政所)はい。ストリートに暮らす者のストリートテクニックっていうので。たとえばですね。これはもう美食とはちょっと関係がないんですけど。生活の中でちょっと得をするテクニックみたいなので、たとえばストリートジーザステクニックっていうのがあって。

(宇垣美里)「ジーザス」? 神? ジーザス・クライスト?

ストリートジーザステクニック

(高野政所)はい。「ターミナル駅で満員電車から降りる時。我先に降りようとせずに神の気持ちになって下々の者に先導をさせてから最後におごそかに降りるとストレスがたまらない」っていう。これがストリートジーザステクニックです。

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ! まさかの方向に展開していますよ!

(高野政所)はい。あとですね、ストリートマッスルテクニックっていうのもありまして。

(宇垣美里)「マッスル」? 筋肉?

ストリートマッスルテクニック

(高野政所)写真に写る時に腕組みをして、強く体側に押し付けることによって、腕の筋肉の陰影を強く見せ、そのことによって屈強な男に見せるっていう。主にラーメン屋さんの店員のポスターで使用されているテクニックですね。

(宇垣美里)あれってそういう意味があってみなさん……!

(高野政所)はい。鍛えていなければ鍛えていないほど、肉で陰影がしっかり写るんで、屈強な男に見えるっていう。これはラッパーのMETEORくんという男が提唱しているんですけども。

(宇垣美里)かえっていいんだ(笑)。

(高橋芳朗)これ、たしかにストリート性が高いですね!

(高野政所)高いですよね?(笑)。

(宇垣美里)汎用性が高い。

(高野政所)このような感じでそのストリートテクニックっていうのを今、Twitterのハッシュタグで展開してまして。投稿がものすごいんですよ。すでに150以上のストリートテクニックが集まっているという状況で。

(宇垣美里)ストリートの技っていうのがたくさんあるんですね!

(高野政所)ありますね! だから「生活の知恵」とか「ライフハック」を言い換えただけかもしれないんですけども……(笑)。

(高橋・宇垣)フハハハハハハハハッ!

(高野政所)超くだらないものからマジで役に立つものとかがあるんですよ。他にもたとえば、「コンビニでトイレを借りたとしてもアルバイトの人はレジを打つのがダルいと思っているのでガムとか買わないでそのまま帰る」っていうストリート気遣いテクニックみたいな。

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ!

ストリート気遣いテクニック

(宇垣美里)それ、別にテクニックなのかな?(笑)。

(高橋芳朗)変に気を遣わなくてもいいという。

(高野政所)はい。かえってアルバイトさんの仕事を増やす必要はないっていう(笑)。

(高橋芳朗)フハハハハハハハハッ! それ、超盲点ですね!

(高野政所)そうなんです。盲点なんですよ。「悪いな」って思ってなんか買っちゃうじゃないですか。

(宇垣美里)逆に発想の転換ですね! 買ってしまいますよ。やっぱり悪いと思っているから。

(高野政所)そうなんですよ。実は買わない方が迷惑にならないという。今、様々なストリートの知恵がTwitter上の「#ストリートテクニック」で集積されているんですよね。

(宇垣美里)学びやなー! 高野政所さん、ありがとうございました!

(高野政所)はい。ありがとうございました!

(高橋芳朗)ありがとうございました!

(宇垣美里)以上、カルチャー最新レポートのコーナーでした!

<書き起こしおわり>

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