安住紳一郎 川崎市民の歌『好きですかわさき 愛の街』を語る

安住紳一郎 川崎市民の歌『好きですかわさき 愛の街』を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で川崎市のゴミ収集車のメロディーと川崎市民の歌についてトーク。リスナーからの熱い投稿メールが集まっていました。

(安住紳一郎)さて、今日は「最近ハマっていること」です。この方は川崎市中原区の42才女性の方。ありがとうございます。(メールを読む)「最近、口笛にハマっています……」。結構、女性の方で大人になってから口笛に興味を持たれる方、多いみたいですね。「最近、口笛にハマっています。そしてゴミ収集車のメロディーを吹くのが特にお気に入りです。ゴミ収集車が近づくと聞こえてくるメロディーは朗らかな序盤から転調しメランコリックになる中盤。終盤は旅立ちをイメージさせるようなスケールの広がりを感じさせます。全体的に憂いを含む音の調べは昭和感を醸し出し、口笛にはもってこいなのです。

四六時中ゴミメロを口笛で吹きまくる私が耳障りだったのでしょう。ある日、夫が『川崎市 ゴミ 歌』で検索したところ、すごいことが判明。ゴミメロはゴミ収集車メーカーがとりあえずつけているメロディーなんだろうな、くらいにしか私は考えていなかったのですが、大きな間違いだったのです。なんと、ゴミメロが歌詞付きで出てきたのです。しかも、『好きですかわさき 愛の街』という歌でした。全く存じ上げず、しかし我が川崎市の歌だったのです。なるほどのクオリティーです。そしてなんとなく川崎に引っ越してきてよかったなと思っています」。そうですか。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)川崎市の歌なんですね。『好きですかわさき 愛の街』という歌がゴミ収集車のメロディーになっていると。

(中澤有美子)へー! いいメロディーなんだ。

(安住紳一郎)ですよね。きちんと口笛で演奏するぐらい、もうちゃんと耳コピーできているっていうことですね。はー!

ゴミ収集車のメロディー


(中澤有美子)広がりを感じる。

(安住紳一郎)広がりをね。

(中略)

(安住紳一郎)さて、今日番組の冒頭で川崎市のゴミ収集車のメロディーの話をしましたが、川崎市のみなさん方はやはり知ってらっしゃるようですね。女性の方です。ありがとうございます。(メールを読む)「あの歌は川崎市民の歌。山本直純氏の作曲です。川崎市民は小学生の頃から刷り込みを受け、ゴミ収集車が通ると自然に『多摩川の~♪』と口ずさんでしまう歌です。川崎フロンターレの試合の前には、かならずサポーター全員で高らかに歌い上げるため、大人になってから市民になった私もナチュラルに口ずさむことができます。川崎フロンターレ、現在首位。初タイトル獲得に向け、応援しています」。そうですか。フロンターレの試合で歌うんですね。

等々力競技場『好きですかわさき 愛の街』

(中澤有美子)うん!

(安住紳一郎)なるほど、それはじゃあちょっと、行ってみるとゴミ収集車のゴミメロって言うよりもね、サッカーの歌っていうことになるんですかね。高津区の女性の方。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)(メールを読む)「川崎市のゴミ収集車から流れてくる川崎市民の歌『好きですかわさき 愛の街』でお馴染みのこの曲は川崎フロンターレのホームゲームでサポーターが大合唱する歌として有名です。ちなみに現在一位です。大型スクリーンにも歌詞が出ますので、川崎市民は一度等々力競技場で思い切り歌う必要があります!」。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)たしかにね、歌詞がスクリーンに出るからね。それは助かる。歌詞が出る、出ないで全然ノリが変わりますからね。

(中澤有美子)たしかに。そうか。

(安住紳一郎)「歌ってやろう!」っていう気になりますからね。この方は中野区の男性の方です。(メールを読む)「生まれも育ちも川崎でいまは東京にいる47才です。収集車から流れる曲はかなり昔からゴミ収集車に採用されていたようです。ゴミ収集車の曲に注意をしていたわけではないのですが、気づいたらあの曲でした。おそらく30年以上前からあったと思います。月日が流れ、1990年代後半に誕生した川崎フロンターレの試合前にあのゴミ収集車のメロディーが流れるようになったのです。

最初は『なんか聞いたことがあるけれど、なんだっけ?』と多くの川崎市民がモヤモヤ思ったはずです。記憶をたどり、ゴミ収集車のメロディーだと気づいたはずです。数十年後にプロスポーツのチームができたらみんなで歌えるように高度成長期から密かに対策をとっていたとすれば、それはすごいことです。無意識に植え付けられた記憶。そんな馴染みの曲なので、いまでは試合前にかかると川崎市民はみなで熱唱。アウェイチームのサポーターはポカーンとしています」。なるほど!

(中澤有美子)いやー、もうなんかうらやましくなってきました!

(安住紳一郎)そうですね。急にね、「フロンターレの歌!」って言っても、そんなそんな簡単にみんなが歌えるようにはならないけれども、やっぱり30年くらい前からゴミ収集車で流してたら、もうやっぱりDNAの中に入っちゃっているから。

(中澤有美子)そうよ(笑)。

(安住紳一郎)なんとなく、「あっ、あれ、なんだっけ?」みたいな。「岡村孝子の歌だっけ? なんか、歌えるぞ!」っていう。「なんか知ってる、歌える!」みたいな。うん。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)DNAっていうかね、小さい時に聞かされていたから。

(中澤有美子)そうです、そうです。深いところに、もう。

(安住紳一郎)「あっ、なんか歌える。岡本真夜? 違う……誰の歌だっけ? 歌えちゃうんだもん!」なんていうことなんだろうね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)いやー、大事。

(中澤有美子)いいなー!

(安住紳一郎)へー! そうですか。世田谷区の方からいただきました。(メールを読む)「先ほど、川崎の歌の話が出てきましたが、私は世田谷の歌にハマっています。『おーい せたがや』といいます。役所に電話した時に保留音が流れ、とてもいい曲だなと思っていたのですが、役所の人に『保留音はなんの曲ですか?』と聞くのが恥ずかしく、自力で探しました。

鼻歌で探せるアプリでは見つからず、ふとした検索ワードでヒット。以来、ずっと聞いています。昭和感を感じる川崎の歌に比べ、世田谷の歌は平成の女子合唱部のような爽やかな仕上がりです。自治体により歌もカラーが違うのだなと感じています」。ちょっと最後の方は世田谷が上からしゃべっているような、そんな……

『おーい せたがや』

(中澤有美子)そうですね(笑)。ちょっと、そうでしたね。

(安住紳一郎)川崎相手に、なにを言ってるわけ?

(中澤有美子)そうですか(笑)。ええ、ええ。うん。

(安住紳一郎)まあ、それぞれ感じ方でしょうね。川崎はね、ポテンシャル高いですからね。いま、川崎市民は何人ですか? 100万人ですか? 全国でトップテンに入りますからね。9番目ですか? 8番目ですか? 恐ろしいポテンシャルですよね。川崎市の人が一致団結することはたぶんないと思いますけども、川崎市のみなさんが「やるぞ!」って言って一致団結した日には、恐ろしいことになると思いますよ。たぶん。

(中澤有美子)そうですね。たしかに。

(安住紳一郎)もう、なんでもできると思いますよ。ただね、まとまろうとはしませんけどね。する必要もないし。

(中澤有美子)まあね(笑)。

(安住紳一郎)いや、でも恐ろしいと思うよ。川崎市民が一致団結しましたみたいなことになったら、「あわわわわ……あわわわわ……」ってなると思います。どこも太刀打ちできない。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)川崎市のね、歌。はい。ちょっとフロンターレ、等々力競技場でね、歌詞が出るそうですから。一度行ってみてはいかがでしょうか? もうゴミメロとは言わせないっていう感じでしょうかね。

(中略)

(安住紳一郎)さて、川崎市多摩区、42才男性の方。ありがとうございます。『好きですかわさき 愛の街』をリクエストということだったんですけど、ちょっと間に合いませんでした(笑)。人口は145万人だそうです。すいません、私、「100万人ちょっとですか」なんて言ってましたけど、全然違いましたね。145万人ですか。あらららら。

(中澤有美子)パワーありますね。

(安住紳一郎)広島市が130万ないぐらいですからね。いま話題のあの広島市よりも大きいんですよ。

(中澤有美子)ふーん!

(安住紳一郎)全然ダメか? 全然鼓舞されない? 「当たり前だよ!」って思ってますよね。川崎の方。「はあ?」って。

(中澤有美子)そうだよね(笑)。

(安住紳一郎)「川崎市だよ!」。

(中澤有美子)だよ! だよ!

(安住紳一郎)「川崎市だよ!」。

<書き起こしおわり>

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