(DJ YANATAKE)まあ実際にそういう場面も自分であったんでこういう問題を作っているんですけども。やっぱり結構無理ゲーだなと思って。でもよっぽどの時には飛び道具を使っちゃうんですよね。だからKekkeさんみたいなテクニカルなことじゃなくて。たとえば、ZEEBRAくんのすごいいいシャウトを持っているんですよ。
(DJ Kekke)ああ、なるほど!
(渡辺志保)ズルい(笑)。
(DJ YANATAKE)そう。ズルいんですよ。だからボーン!って止めちゃって。「ファンファンファンファーンッ♪」って。それで一応、ゲストDJみたいな感じじゃん? だからMCの人がいれば名前も言ってもらって。それで結構長めのシャウトなんだけども。ZEEBRAくんの「みんな、盛り上がってますか! これからヒップホップで盛り上がれますか!?」みたいなシャウトをもらっているんで。
(DJ Kekke)ああ、それはいいですね!
(DJ YANATAKE)これね、非常に便利な……(笑)。
(渡辺志保)もう飛び道具中の飛び道具(笑)。
(DJ YANATAKE)これはズルいです。でもいまのKekkeのは本当にすごい! ちゃんといま、BPMも見たら『Bodak Yellow』、半分なんですよね。だからEDMともつなげるんだよ。
(渡辺志保)遅く感じるけども、これを倍で取ったらちゃんと『Yeah 3x』とかとも重なるんだ。すごい! 100点満点!
(DJ Kekke)これ、面白いですね(笑)。
(渡辺志保)じゃあ、時間が許す限り行きましょう。次はシチュエーションナンバーフォー。場所も変わりますし、地方も変わります。名古屋のオールミックスクラブ。土曜日の深夜2時。そしてSWAYくんのショットライブでお客さんは約500人で満員。SWAYくんのライブで盛り上がった後のDJタイム、まず1曲目にDJ Kekkeさんは何をかけますでしょうか?
(DJ Kekke)ええと、そういうライブの後とかだと、僕もイントロが結構あるんで、イントロを使うんですよ。1分半ぐらいのいろんなアーティストのが混ざった、「DJ Kekke!」って言っているシャウトがいっぱい入っているイントロを使って、ちょっとゲスト感を出してから……それでSWAYのライブの後だとSWAYのファンが前列にいっぱいいると思うんですよ。であれば、そのSWAYが所属しているDOBERMAN INFINITYの『JUMP AROUND ∞』っていう曲があるんですけども。それのオリジナルをかけますね。
(渡辺志保)ああ、なるほど。じゃあハウス・オブ・ペインの方の『JUMP AROUND』を。なるほど。
SWAYのライブ→House of Pain『JUMP AROUND』
(DJ YANATAKE)なるほど。『JUMP AROUND』という曲は知っているから……。
(DJ Kekke)そうです。ドーベルが歌っているのか、ハウス・オブ・ペインが歌っているのかっていう違いなんですけども。でも絶対にイントロで反応はあるので。そのままうまくヒップホップに行けるかもしれないという。
(渡辺志保)すごい! それでイントロでたぶんお客さんも「ワーッ!」ってなるじゃないですか。で、ハウス・オブ・ペインの『JUMP AROUND』って当たり前だけどもクラシックチューンじゃないですか。その後はどういう風にいつも流れを持っていってるんですか?
(DJ Kekke)その後は……たとえばSWAYのライブの後とかだと、結構「手を上げて!」って言ったら手を上げてくれたりするあったかいお客さんが多いんですよ。なので『JUMP AROUND』の次はたぶんノーティ・バイ・ネイチャーとかに行っちゃうかもしれないですね。要はみんな、手を上げれるから。
(渡辺志保)ああ、『Hip Hop Hooray』みたいな。
(DJ Kekke)そのまんまのテンションのままで行けるように。みんなで参加している感は作りつつ、そこからいろいろと持っていく感じですね。
(渡辺志保)へー! なるほどね。ですって!
(DJ YANATAKE)いやいや、これは本当に面白いよ(笑)。
(渡辺志保)じゃあ、最後にもう1個。シチュエーションナンバーファイブ。場所は東京の大型ヒップホップクラブ。木曜日の朝5時。キャパは400人ぐらいなんだけれども、お客さんは100人ぐらいが残っている感じ。残り時間あと30分、ゆっくりした雰囲気で終わりたい。というわけで朝5時にバトンをパスされたDJ Kekkeさん、東京の大型ヒップホップクラブで何を1曲目にかけるでしょうか?
(DJ Kekke)アッシャーの『Bad Girl』。
(渡辺志保)えっ、そうなんだ! それもすごいAccurateっていうか。いいな! というか、ある! そういうシチュエーション、ある!
木曜日の朝方の交代1曲目→Usher『Bad Girl』
(DJ Kekke)やっぱり1曲目はイントロが強いものをかけたいんですよ。結構、アッシャーの『Bad Girl』ってクラバーしか知らないようで意外に結構ウケるんですよ。ヒップホップクラブだと。
(渡辺志保)でも本当に平日のハーレムのクローズで絶対に聞くみたいな。しかも世代的に……っていう。そうなんだ。
(DJ Kekke)やっぱりかけたいのがいろいろとありますけども。1曲目だったら『Bad Girl』でつかんでおきたい感はあるかもしれないですね。
(渡辺志保)なるほど。これをかけてお客さんの反応を見ながらクローズの時間にどう持っていくのか?っていうのを……。
(DJ Kekke)そうですね。『Bad Girl』をかけた後、たとえばアッシャーにそのまま行って……『You Make Me Wanna…』とか。
(渡辺志保)ああ、そうなんだね。
(DJ Kekke)たとえばそういうのに行って、サマー・ウォーカーに持っていくとか。
(渡辺志保)おおっ! 同じネタでね。
(DJ Kekke)元ネタ使いとかに。
(渡辺志保)なるほど!
(DJ Kekke)1曲目からサマー・ウォーカーに行っちゃうと、400人いたらたぶん100人は反応してくれるんですけども、『Bad Girl』なら150人ぐらいは反応してくれるんじゃないかなって。だから1曲目は結構大事なんで、掴んでおきつつ……みたいな(笑)。
(渡辺志保)いやー、でもこれはちょっと面白かったですね!
(DJ YANATAKE)面白かったですね。これ、なんかまたやりましょう(笑)。
(DJ Kekke)面白いですね(笑)。
(渡辺志保)Twitterの方でもいろいろと反響が来ていますよ。いや、本当にいいですよね!
(DJ YANATAKE)まず本当にすごいのは、早い。全然悩んでいない。まあ悩んでいるんだろうけども、答えを導き出すまでが早いし。で、ちゃんと理由もしっかりしていて。「ああ、それが正解です!」みたいな。画が浮かんじゃうみたいな。
(渡辺志保)本当、そう。だからこれは本当にありとあらゆる現場でセンスを養っている証拠っていうね。だから今度、その12月22日にブエノスでKekkeさん、360分もDJをされるわけですけども。このDJ Kekkeのありとあらゆる引き出しが出てくる、引き出されるわけじゃないですか。
(DJ Kekke)そうですね。1人でやるので。結構ブエノスってヒップホップの箱っていうイメージがあるんですけども。僕は最初のオープンの時とかはハウスとかもかけようかなっていまんところ考えていて。結構なんでもかけると思います。いい音楽であれば。
DJ KEKKE (@DJ_KEKKE)
DJとしてのワンマン決定!12/22(日) 23:00-05:00
渋谷VUENOS (@VUENOS_CLUB)DJ KEKKE
「MYself」オープンからラストまでプレイ!
#1222360https://t.co/kFE5ujoq8S#blockfm #INSIDE_OUT pic.twitter.com/zeofB5PacV— yanatake (@yanatake) December 2, 2019
(渡辺志保)素晴らしいですね!
<書き起こしおわり>