ハライチ岩井 スピッツ草野マサムネにエッセイ本を褒められた話

ハライチ岩井 スピッツ草野マサムネにエッセイ本を褒められた話 ハライチのターン

ハライチの岩井さんがTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で自身の著書『僕の人生には事件が起きない』をスピッツの草野マサムネさんがラジオで褒めていた件について話していました。

(岩井勇気)まあ俺はずっとラジオとかってあまり聞いてこなかったんだけど。子供の頃からね。でもなんか、ラジオをやり始めてからちょくちょく聞くようにはしているんだけどね。TBSだったらJUNKとかを聞いたり。あとは、そんなに聞いてないけどけCBCラジオ。パンサー向井くんの『#むかいの喋り方』っていうラジオとかね。あとは芸人以外だったらTOKYO FMでやっているスピッツの草野マサムネさんの『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』とか聞いたりしているんだよね。

(澤部佑)草野さんがやっているんだ。

(岩井勇気)そう。1人でやっているんだけど。いろんな曲をかけて解説したりとか。で、何の気なしに今週、夜風呂に入っている時に草野さんのラジオをRadikoでかけていたら、冒頭でですよ。最近、スピッツが『見っけ』っていうアルバムをリリースしたんですけども。「それでいろんな著名人にコメントをもらっていて……」みたいな。そんな話の中で「ハライチの岩井くんにもコメントをもらっていて……」って。急に名前が出てきて。「おおっ!」ってなって。

(澤部佑)ええーっ! 草野さんから? うわっ!

(岩井勇気)たぶんね、1時間後ぐらいに俺は再生をしているのよね。それをね。

(澤部佑)だから、放送は終わっていて。

(岩井勇気)タイムフリーで聞いていて。そしたら、「そのお返しっていうわけじゃないんだけど、岩井くんがエッセイ本『僕の人生には事件が起きない』っていうのを出版したんだけども。それを読んでみたら面白くて……」みたいな話をしているのよ。言ってくれたの。

僕の人生には事件が起きない
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(澤部佑)うわーっ! 死ぬな。もう死ぬな、これは(笑)。いや、すごいね。

(岩井勇気)「うわーっ!」ってなって。なんかもうその瞬間に「ああ、ヤバい、ヤバい……」ってなって。風呂から出て。「なにを俺はこんな風呂でくつろいだ状態で聞いているんだ?」って。

(澤部佑)「ちゃんと聞かなきゃ!」って?

(岩井勇気)で、風呂を出てさ。ちゃんと聞こうと思って聞いてさ。タイトルも2回もちゃんと言ってくれて。「面白いですから。『僕の人生には事件が起きない』」って。

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(澤部佑)ちゃんと? なにそれ。鈴木奈々みたいな感じなの? 草野マサムネさんって。

(岩井勇気)そういうことじゃない。2回言うっていうのは、話した後でもう1回、言ってくれたっていうね。

(澤部佑)ああ、念押しでね。

(岩井勇気)で、本当に嬉しくてさ。めちゃめちゃ……もうびっくりしちゃってさ。エッセイ本なんてさ、ラジオでも「買ってくれ」とは言っていたけども。「めちゃめちゃ売ろう!」みたいなことは俺、そんなに思っていなかったというか。まあ新潮社の人が芸人の中から俺を選んでくれたわけだし。宣伝ぐらいはちゃんとしようかな、ぐらいだったのよ。

(澤部佑)「あの人たちのためにも……」みたいなね。

(岩井勇気)で、俺はさ、この本になったことは別に嬉しいけども。それはエッセイを書いていたのは消費されていくだけじゃなくて、なんか1冊の本として形になったということが嬉しかったわけ。だから別に最悪、1冊でよかったのよ。この本になるのは。俺用に1冊あれば。

(澤部佑)フフフ、「形!」ってなってくれれば。

草野マサムネさんと世界がつながった気がした

(岩井勇気)うん。俺用のアルバムとして持っておく1冊であればよかったんだけども。でも、今回さ、だからずっと好きだったスピッツのギター・ボーカルの草野さんが俺が作ったものを読んでくれて。初めて出版していろんな人の手に渡るようにしてよかった!って思ったね。なんか世界がつながった気がした。スピッツの草野マサムネっていうのを俺はなんとなく、もう現実世界のものではないっていう感じで見ていたけども。

(澤部佑)会ったこともないわけだもんね。もちろんね。

(岩井勇気)まあライブには行っても、ステージの上の人。この世界の人ではないみたいな感じで思っていたけど、なんか俺のいる世界とつながったんじゃないか、みたいな気がした。そうやって言われた時に。

(澤部佑)すごいね。向こうが作ったものを一方的に与えられていたわけだもんね。いままではね。

(岩井勇気)そう。俺の作ったものを読んでくれたんだ!って思ってさ。

(澤部佑)すごい。だから俺が明日花キララとかと初めて会った時と同じだね。

(岩井勇気)一緒にすんな、そんなもんと!(笑)。一緒にすんなよ、おい! お前、なにも出版したりしていないんだから。

(澤部佑)いやいや、それは一緒。ほぼ一緒だな。

(岩井勇気)で、そんなことがありつつ、今週はすごーく暇だったんですよね(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハッ! 嘘だ? 先生が?

(岩井勇気)今週は本当に暇だったんですね。私は。先週まですっごい忙しかった。出版とかして取材とか受けて。もう死ぬかと思った。

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(澤部佑)そんなに忙しかった?

(岩井勇気)もう今週は休みとかあっちゃってさ。

(澤部佑)そのへんが落ち着いたんだね。とりあえず出版の。

(岩井勇気)仕事がある日とかでも半日休みとかで。それでたまにさ、なんか時間があるからってまたエッセイを書いたりして。それで本の取材の仕事を受けたりとかして。もうスケジュールを見たら「もう……エッセイストかよ!」っていう(笑)。執筆の時間ばっかりあってさ(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハッ! いや、いいじゃないのよ。

(岩井勇気)で、本当に暇だからさ。休みの日とかもやることがないわけ。

(澤部佑)ああ、そう?

「エッセイストかよ!」

(岩井勇気)なんかいろいろと終わらせちゃって。で、夕方ぐらいになって「何しようかな? なんもしてねえな」みたいな。で、「なんかやっていないようなことをやろうかな」みたいな。バンドとか、今日やっているやつを調べて。小さい小屋とかで本当に知らないぐらいのバンドライブとか行ってみようかなって思って調べてさ。もう携帯でバーッと調べながら見ていて。「いや、エッセイストかよ、これ!」って思って。「エッセイストじゃねえかよ!」っていう(笑)。誰も知らないバンドのライブとか行ってみてさ、発掘した感じを出して。「お前、おばさんエッセイストじゃねえかよ、俺!」って思って。もうどんどんそうなっていっちゃうんじゃないかって。

(澤部佑)それを書き出すっていうね。「若い衝動が……」みたいな(笑)。

(岩井勇気)で、このまま新宿のゴールデン街とかで飲むようになっちゃって。どんどん。バーの若めのバーテンにさ、「お前、本当に最低だよな」とかって言って。で、とにかくワインとか飲んで。でもあんまりワインにこだわりとかないの。「私、ワインだったらなんでもいいの」とかってハウスワインとか飲んで(笑)。

(澤部佑)うん。いいそうだな。

(岩井勇気)で、最終的にはロフトプラスワンね(笑)。もうなっちゃう。ロフトプラスワンでフェティズムを語るオールナイトライブとか。とにかくフェチズムを語るライブをやって。

(澤部佑)やれよ! いいだろ、別に。

(岩井勇気)そうなっちゃったらもうマジのエッセイストじゃねえかっていう。で、それは勘弁って思って。

(澤部佑)まあ、芸人だからね。それは本職がね。

(岩井勇気)「もうダメ、ダメ。芸人と飲みに行こう。それも、飲んだことのない芸人と飲みに行こう!」っていうことになりまして。もう連絡先交換だけして飲みに行ってない人とか。だから、ケンコバさんよ。

(澤部佑)おおーっ! あれ? 飲みに行ってない?

(岩井勇気)連絡先だけ交換させていただいて。結局飲みに行かせてもらっていないから。とりあえず電話をかけてさ。そしたら、出てくれて。「おう、岩井。どうした?」「いや、よかったらなんですけど。いま、1人なんですけど。あの、飲みにでも連れて行ってもらえないかなって思いまして」「お前……嬉しいこと言ってくれるやないか」って(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハッ! コバさんはすごいやっぱりそういうの、嬉しいんだな(笑)。

(岩井勇気)「俺の岩井……」って。「嬉しいこと言ってくれるやないか」って。

(澤部佑)岩井のこと好きだからね。コバさんも(笑)。

(岩井勇気)「ただな、俺、これから仕事やねん。また誘うわ」みたいな。「ああ、すいません」っつってさ。で、切って。後はもう小木さんに電話をかけて。

(澤部佑)ああ、矢作さんとは何回か行ってたよね。

(岩井勇気)それで「小木さんとも行かせてください」って交換をしてたからさ。それで電話かけたら、出なくて。小木さんに関してはもう何の返信とかもない……(笑)。

(澤部佑)嘘だ! 折返し、あるでしょう? 大人は……なんかしら、あるでしょう?

(岩井勇気)本当になにもなかった。音沙汰がひとつもない(笑)。小木さんに関しては1個も返事とかもなかった。いや、別にいいんだけど。後輩だから。一切ね……(笑)。

(澤部佑)それが小木博明なんだよ(笑)。

(岩井勇気)ちょっとやっぱり寂しかったな。そしたら、そのタイミングでLINEが来たよ。それ、みたら千鳥の大悟さんで。「おう、なにしとん?」みたいな。いちばんの芸人じゃん(笑)。

(澤部佑)エッセイストからいちばん戻してくれる(笑)。

(岩井勇気)「いちばんの芸人だ!」って思って。「いま、暇してます!」「メシ、行くか?」っていうLINEが来たから「行きます!」って言ってさ。「ここに何時に来てや」って。水炊きの店だったんだけども。

(澤部佑)お店も大悟さんが?

千鳥・大悟さんと水炊き

(岩井勇気)そうそう。で、行ったらもう大悟さんがいてさ。大悟さんだけ席にいて。「おう、岩井。急に水炊きが食いとうなってな」とかって。「殿様じゃねえかよ!」っていう(笑)。

(澤部佑)「世は水炊きが……」。

(岩井・澤部)「食いとうなっての」(笑)。

(岩井勇気)「バカ殿(志村けん)と一緒にいすぎて殿様になったんだ!」って思って(笑)。

(澤部佑)いや、可能性はあるよ(笑)。

(岩井勇気)バカ殿といすぎてるんだなって。

(澤部佑)すごい一緒にいるからね(笑)。

(岩井勇気)「殿様になったんだな」って思って。「いや、ありがとうございます。そうですか、殿」っつって。でさ、「他に誰か来るんですか?」「又吉を呼んどるわ」みたいな。

(澤部佑)あら? 先生が。

(岩井勇気)「なに? じゃあ俺は殿様と文豪と水炊きを食うんだ?」って思って(笑)。「江戸じゃん!」って(笑)。

(澤部佑)殿様が……(笑)。そうだね。

(岩井勇気)殿様が贔屓にしている文豪と……(笑)。

(澤部佑)文豪とか歌人を呼んでやる会(笑)。

(岩井勇気)まあ、水炊きを食う会みたいな。で、しばらくして又吉さんが来てさ。又吉さんが「本、出したんやろ?」って。知ってくれていてさ。「ちょっと読んだわ」「うわっ、ありがとうございます! いや、なんかちゃんと書けてましたかね?」みたいに言ったら「ちゃんと書けるやん」「ありがとうございます」なんてさ。でさ、楽しく飲んで。結構深い話というか。3人で幼少期にどうだったかみたいな話とかさ。

(澤部佑)そんな話、するの?(笑)。

(岩井勇気)昔話みたいな。親がどうだったとか。「やっぱり親に似るんだな」みたいなことを話ししてさ。食いながら。楽しくて。で、水炊き食い終わって帰るぐらいになって又吉さんがいきなりさ、「岩井、もう一冊エッセイ本を書き」って言って。俺に。

(澤部佑)ほう。「もう一冊エッセイ本を」。

「岩井、もう一冊エッセイ本を書き」

(岩井勇気)「なんか書くんやったら」「いや、なんでですか?」って聞いたら、「次に小説でもなんでも書く時、もう一冊エッセイ本を書いていた方が。いま、エッセイ本、売れてるんやろ? もう一冊エッセイ本を書いた時の方が他のジャンルに初めて行った時でも始める時のレベルが格段に上がるから」って。

(澤部佑)やっぱり書くことが。

(岩井勇気)「長い目で見たらその方がいい。新しいジャンルを始める時って『できんの?』みたいな目で見られがちだから。そういう目、かならずあるから。その『エッセイでちゃんと書けている人なんだ』って思わせておいた方がいい」みたいなことを言われて。「ああ、わかりました」みたいな感じになったわけ。で、終わってさ、2人をタクシーで送り出してさ。「ありがとうございます。ごちそうさまでした!」って。で、帰り道に「たしかにな」って。又吉さんの言っていたこと。それで「もう一冊、エッセイ本を書いてみようかな」なんて思っていたら……「いや、エッセイストになっちゃっている!」って(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハハッ!

(岩井勇気)「いやいやいや!」ってなっちゃってさ。

(澤部佑)エッセイストではないよ(笑)。別にもう一冊、出してもエッセイストじゃないから(笑)。

(岩井勇気)「なに、この帰り道……エッセイストになってるじゃん!」って。そんな夜の街に僕の叫びが高く響きましたね。

(澤部佑)エッセイストになっちゃってるじゃん!(笑)。

(岩井勇気)フフフ(笑)。

(澤部佑)いいよ、俺から引き出すんじゃない。「エッセイストになっちゃってるじゃん!」を(笑)。

(岩井勇気)なっちゃっているのよ。いつの間にか(笑)。

(澤部佑)エッセイストになっちゃってるな。いまの終わりもなんかおしゃれなエッセイストの終わり方だな! エッセイストのラジオになっちゃってるな(笑)。

(岩井勇気)なっちゃっているねー(笑)。

(中略)

(澤部佑)そういえば、千里さんとさ。坂下千里子さんとこの間、仕事で一緒になって。言ってたわ。岩井のエッセイのことを。「本、出したんでしょう?」って。まだ読んでなかったっぽかったけど。「ああ、じゃあ岩井に持って行かせますよ」って言ったけども。「買う! 私は買う! やっと時代が追いついた!」って(笑)。

(岩井勇気)フハハハハハハハッ!

(澤部佑)「私はいちばん最初にわかっていたから。岩井くんの良さを」って。

いち早く岩井を見出した坂下千里子さん

(岩井勇気)そうなんだよなー。坂下千里子さんがいちばん最初に俺のことを「いい」って言ってくれたんだから。

(澤部佑)言ってた。「澤部くんじゃない。岩井くんだって私、いちばん最初にわかっていたから!」って。

(岩井勇気)すごいね。俺、本当にあの人、やっぱり大事にしようと思っている。あんだけ言ってくれていた人は。

(澤部佑)千里子さんは大事にしないと。

(岩井勇気)千里子さんのエッセイを書きます。じゃあ。

(澤部佑)さすがエッセイストですね(笑)。

(岩井勇気)そうですね(笑)。

<書き起こしおわり>

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