オードリー若林 南原清隆とラグビーW杯ニュージーランド戦を観戦した話

オードリー若林 南原清隆とラグビーW杯ニュージーランド戦を観戦した話 オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)南原さんと2人でトイレに入って、終わってトイレを出るじゃん。「あれ? 南原さん、先に入ったけど……?」って。出口にいないのよ。で、ちょっとしばらく待っていても全然来なくて。「あれ?」って。「これ、後輩としてはぐれるのは絶対にないよな」って思って。半地下みたいになっているトイレだったから、1回上にあがってキョロキョロして、いなくて。下に降りてみて。で、「トイレの小便器と同化していたりするのかな?」とかって思うじゃん。やっぱり南原さんだから。

(春日俊彰)フフフ、どういう理由で同化するのよ?

(若林正恭)で、もう1回、トイレに入ってキョロキョロして。白く顔を塗ってさ、トイレの小便器と同化したり、タイルのタイル目になって天井に張り付いているかもしれないし。「あそこだ!」っていうところにいるから。「ナンチャンを探せ!」って。

(春日俊彰)それはでも、カメラが寄らないと見つからないからね。もう無理よ。やっていたら。ナンちゃんがそこでプレイしていたら。「ナンちゃーん!」って呼んだらたぶん「はーい!」って出てくるんじゃない?(笑)。呼んでないでしょう?

(若林正恭)いや、さすがにその勇気はなかったよね(笑)。で、「ヤバい!」って思って、普通にLINEをしたよね。で、「南原さん、すいません。僕、ちょっと出たり入ったりしているんですけど……」って。「いや、俺もそうだよ」って。それでチケットはお互いに1枚ずつ持っていたからよかったよ。席がわかるから、「席待ち合わせにしよう」って。それで席に急いで行ったらさ、もう南原さんがさ、客席のベンチと同化していてさ。オレンジのイスだったんだけど、顔をオレンジに塗って。下はコンクリだからズボンから下は灰色のタイツを履いて。「ああ、そうか。レベル、今回高いっすね!」みたいな話をして(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハッ! してないだろ、そんな話!

試合が始まる

(若林正恭)で、試合が始まって。ニュージーランド、オールブラックスが見れるなんて中学でラグビーやっていた人間からしたら、もう夢のような話。それでニュージーランド代表がブワーッと出てきて。「ああ、南原さん。試合前のハカですよ」って。俺らの席、ポールの真後ろだったのよ。「ああ、これは向こう側っすね」なんて。そしたら陣地の選択でニュージーランドが逆側になって。「南原さん、これ、真正面でハカを見れますよ!」って。それでハカがブワーッと始まってさ。いやー、しびれた! 南原さんも「鳥肌立ったね!」って。それで南原さん、ハカを見終わった後に言っていたよ。「これさ、俺たちもヒルナンデスの本番前にやろうか?」って。

(春日俊彰)いや、おかしいだろ! やるわけないじゃん!

(若林正恭)「客席に向かって」って。で、俺もそれ、突っ込めないよ。「やりましょうか!」って。

(春日俊彰)いや、突っ込まないとダメだよ! 「やりましょうか!」じゃないだろ! 南原さん、ひとボケしてるんだろうがよ(笑)。

(若林正恭)いやー、びっくり。それで試合が始まって。ニュージーランドとナミビア、結構まあ実力の差があるから、もうオールブラックスのラグビーが見れるなんてって。で、ルールを説明させてもらいながらかな?って思っていたら、南原さん、めちゃくちゃ詳しいのよ、やっぱり。俺が説明するまでもないぐらい勉強されてるじゃない。スポーツ、好きだから。

(春日俊彰)それはゲットスポーツ、やっているからね。

(若林正恭)で、大差がついたから、結構ウェーブがブワーッと来て。試合、大差がついても見たいんだけどね。俺は。ウェーブをみんな……試合、大差がついているとやるじゃん? で、ウェーブがブワーッと来て。「ウェーブ、来たな」って思って。それで俺と南原さんでウェーブをやって。

(春日俊彰)フフフ、参加した?

(若林正恭)参加して。そしたら南原さんが1回目のウェーブで2人で立って。それで座った時に「若林はこういうの、やるんだな」「いや、そりゃあやりますよ。南原さんと来て、ここですかせないですよ」「まあそうか」って。それで 何度も何度も来て。そしたら、ぜんざいを食べていた時に……。

(春日俊彰)食べてないだろ! アイスコーヒーとあんみつだろ!

(若林正恭)その時に南原さんは「狂言をやって、同じ事を何度もやるとかあんまり得意じゃなかったんだけど……」みたいな話もしてたんだけど、ウェーブを8回ともやっていたもんね。南原さん。「やっぱり狂言をやっているからかな?」って思って。こう、やっぱり姿勢がしっかりしていたよ。背筋がピンとしていて。ウェーブ、俺よりも。

(春日俊彰)そこは別に狂言力は使わないでしょう? ただのウェーブでね、そんなに別に……(笑)。

(若林正恭)それで、試合はもちろんニュージーランドが大差で勝って。すごい南原さんと見れたのも嬉しい。でも試合中、やっぱりサトミツにハーフタイムにLINEしたよ。「サトミツ、俺いま南原さんと2人でラグビー見てるぞ。久我山で『テレビ、出れねえ!』って暴れていた男が信じられないね」って。あとね、水卜ちゃんにもLINEしたよ。「俺、いま南原さんとラグビー見ているんだけど」って。そしたら「なんかわからないけど、感動してる自分がいる」って返ってきて。

(春日俊彰)なんで感動するんだよ(笑)。

(若林正恭)いや、それでさ、帰りよ。東京スタジアムを出て。めちゃくちゃ混んでいるの。もう進まない。人が。でも南原さん、あれはなんでなんだろうな? 南原さんって肩幅が細いじゃん? だから、どんどんどんどん前に行くのよ。肩と肩、人間の間をすり抜けて……もう人を通り抜けているんじゃないかな?っていうぐらい。あと、狂言をやっているからすり足で。

(春日俊彰)気配を感じさせずに。

人混みをすり抜けるナンちゃん

(若林正恭)そう。なんか扇を持って前に差し出しながらこう、どんどんと行くの。南原さんが。扇を出しながら背筋のばして。肩幅が狭いから。で、俺は結構肩幅あるじゃん? どう歩いているの?っていうぐらい、南原さんが扇を前にしてスッスッスッて。マジでこれ、はぐれたらヤバいじゃん?

(春日俊彰)2回目だからね。

(若林正恭)本当に本当に、2回目の「ナンチャンを探せ!」なのよ。だから「いや、これはどこ?」って。奥の壁にサイゼリアの看板があったから、もしかしたら体を赤く塗ってナンちゃんが「S」になっているんじゃないかなって思って。扇を持って。

(春日俊彰)でも呼んだら「はーい!」って言ってくれるから。呼ばなきゃダメよ、若林さん。「ナンちゃーん!」って(笑)。

(若林正恭)それで俺、必死で追いついては引き離され、追いついては引き離され……もう南原さんが着ているジャケットの裾を持とうかなと思ったのよ、俺(笑)。で、「南原さん、早いっすね!」って言うのも変じゃない?

(春日俊彰)まあ、そうだね。南原さんも急いで……若林さんが仕事があるからって。

(若林正恭)そうなの。何度も聞いてくれるの。「若林、大丈夫? 仕事、大丈夫?」って。で、「打ち合わせなんでちょっとは大丈夫なんで」「でもな……」とかって言って気を使ってくれて。で、帰りもさ、ラグビーの話はもちろんのこと、「その『風姿花伝』ってこうなんですか?」って。俺も聞きたいから。いろいろとすごい聞いて。それで家の前まで送ってくれてさ。南原さんがさ。

(春日俊彰)ええーっ? すごいじゃない、それ。

(若林正恭)それで俺、仕事に行って終わって家に帰ってきて。「今日、南原さんとラグビーを見たな……」って思って。家のリビングで。それで、『風姿花伝』よ。読みたいじゃん。「買おうかな?」ってAmazonを見ていて。でも「うーん……」って。俺、「『黄昏流星群』をすごい読んでいる」って南原さんに話したら、新刊がコンビニで出ていると毎回、南原さんがさ、袋に入れて持ってきてくれてさ。「若林、これ」ってくれるから、コンビニで「あ、『黄昏流星群』の新刊が出てる」って思っても、南原さん……南原Amazonっていうか。それが持ってきてくれるっていうか。それで南原さんのことをAmazonって言っているのは南原さんにはバレちゃってるんだけど。誰かがラジオを聞いていて教えたみたいで。

(春日俊彰)フフフ(笑)。それも失礼だよ。

(若林正恭)それで「Amazonですー」って南原さんが楽屋に入ってきてくれたことがあって(笑)。

(春日俊彰)かわいいじゃない(笑)。

南原Amazonシステム

(若林正恭)お前、大丈夫か? 「かわいいじゃない」って……。で、「これはでも、南原Amazonで『風姿花伝』、もらえる可能性もあるとしたらな……」とかって思って。

(春日俊彰)いや、書いなさいよ、そこは!

(若林正恭)それで、ボタンは押さなかったんですよ。そしたらラグビーを見に行った2日後の火曜日。日テレで仕事で。ヒルナンデスは次の日の水曜日じゃん? それで火曜日、楽屋にいたらさ、アライが紙袋を持って。「若林さん、これ」「なにこれ?」「南原さんからヒルナンデスのスタッフさんを通じて。南原さん、オードリーっていう楽屋を見たみたいで……」って。それで袋を開けたらさ、『風姿花伝』。訳している人が違うので2つ、入っているのよ。

(春日俊彰)ええっ?

(若林正恭)南原さんが「よかったらこれ。わかりやすいやつだから、読んで」って。「いやー、Amazonで買わなくてよかったわ!」って思って。

(春日俊彰)いやいやいや……そこじゃないじゃん? それは失礼よ、これは。

(若林正恭)表紙、じっと見たけどね。もしかしたら表紙、南原さんの顔になっているかもしれないから(笑)。

(春日俊彰)そしたら「ナンちゃーん」って呼べばいいよ(笑)。

<書き起こしおわり>

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