渡辺志保と池城美菜子『カニエ・ウェスト論』を語る

渡辺志保と池城美菜子『カニエ・ウェスト論』を語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

(渡辺志保)そうですね。やっぱり知れば知るほど、彼の人間臭い部分っていうのが私は特に『Yeezus』以降にすごく感じるところがあって。その痛々しさも含めて。なので、目が離せないというところに落ち着くかな。はい。でも本当にね、今後もカニエさんはどんな成功というか、どんなしっちゃかめっちゃかねシチュエーションを我々に見せてくれるのかなっていうところもありますし。この『カニエ・ウェスト論』に次ぐ何か決定的なカニエ本がこの後もたぶん出てくるんじゃないかなとも思いますしね。そのへんも……。

(池城美菜子)カニエ・ウェストがドラマ(『Omniverse』)を……あれがかなりカニエ・ウェスト自身が見せたい自分というものが出てくるんじゃないですかね。「こういう風に取ってほしいし、こういう風に思ってほしい」みたいなのをウィル・スミスの息子、ジェイデン・スミスにやらせるんじゃないかなって思っています。

(渡辺志保)そのへんも楽しみなところです。ということで、今日はいろいろと池城さんに私が話したいこと、私が聞いたことを全部ぶちまけただけになってしまった気もするんですけども。書籍『カニエ・ウェスト論』を中心にいろいろとお話をうかがいました。いま、絶賛発売中でございますので、みなさんぜひぜひ……本当に読んでほしい!

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(池城美菜子)ありがとうございます。よろしくお願いします!

(渡辺志保)他に池城さんからなにかお知らせ、ございますか?

(池城美菜子)この『カニエ・ウェスト論』はこの番組をお聞きの方にはぴったりの本だと思うので、ぜひ読んでいただきたいなと思います。あと、私がやってるのがいるのが、『NEW YORK FOODIE』という2016年に出た本で。いま、本屋さんにはあまりないんですけども、それが重版がかかって今年中にはまた並びますので。ニューヨークに行く方とか、アメリカの食べ物が好きな方はお願いいたします。

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(渡辺志保)これ、私も実はすでにゲット済みで。去年、6年ぶりぐらいにニューヨークに行ったんですけども、欠かせないガイドブックとして非常に重宝しましたので、こちらも合わせておすすめです。で、最後に池城さんから、ここでは池城さんご自身が選曲されたカニエ・ウェストの曲ということでご紹介願いたいんですけれども。

(池城美菜子)はい。『Heartless』ですね。私はキッド・カディが本当に好きで。デビュー前に会って本当にかわいかったというか。人間がね。で、すごくが才能あると思うんです。役者としても。才能があるけど、そこまでまだ評価されてないっていう。人気はありますけどね。これからたぶん、役者としてもキッド・カディは来ると思うし。ライターとしては非常に優れていてカニエの……男性なんだけれどもミューズだと思うんですよね。

(渡辺志保)ああ、たしかにたしかに。でも、この本を読んで改めて『808s & Heartbreak』とかこの『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』とかを聞くと、やっぱりキッド・カディがいかにカニエに水を与えたというか、生命を与えたみたいな感じがすごくしましたね。

(池城美菜子)だからジョン・レジェンドとキッド・カディはやっぱりカニエを絶対に見捨てないと思うし、それが私たちの心の拠り所でもあるので(笑)。ですから、彼の影響が強い曲を選びました。

(渡辺志保)ありがとうございます!

Kanye West『Heartless』

<書き起こしおわり>

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