渡辺志保 Big Sean『No Favors feat Eminem』を語る

渡辺志保 Big Sean『No Favors feat Eminem』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でビッグ・ショーンがエミネムをフィーチャーした曲『No Favors』を紹介していました。

(渡辺志保)ここでオープニングチューンをお届けしたいんですが、こちらもかなり話題を呼んでおりますビッグ・ショーンの新しいアルバム『I Decided』が発売発表になりましたけども。その中から、1曲お届けしたいんですが、なんとエミネムをフィーチャーした『No Favors』という曲があるんですけども。ビッグ・ショーンとエミネムって実は共通点があって、何か? と申しますと、2人ともミシガン州デトロイト出身なんですね。で、かつてデトロイトをテーマにした曲ですでにもう共演済みなんですけども、今回改めてビッグ・ショーンが自分の新しいアルバムに地元の大先輩、そして大天才ラッパーであるエミネムを迎えたというところになっています。

エミネムをフィーチャー

で、ビッグ・ショーンは結構AKLOくんが数年前に言っていたけど、スーパー・デューパー・フロウ(Super Duper Flow)とかを生み出したMCなんて言われてますけども。今回、ビッグ・ショーンも自分のライムの中でそういうことを引っ張り出してラップしているんだけど……本当に申し訳ないんですけど、今日はエミネムのバースを中心に聞いていただきたいと思いまして。バース2がエミネムさんなんですけど、やっぱりね、これはすごい神がかっているというか。なんでしょう? 素人くさいけど、よくこんな口が動くなっていうのがあるし。あと本当、錆びないですね。ライミングの引き出しというか。

で、びっくりしたんだけど、今日のスーパーボウルでも大活躍したトム・ブレイディの名前なんかもライムの中に組み込んでいて、「すっごいタイムリー!」という風に思ったりとか。あと、もちろんエミネムと言えばアメリカ大統領選挙の直前に『Campaign Speech』というアンチ・トランプを示す曲を発表したんですけども。その流れもくんでおりまして。

DJ YANATAKE Eminem『Campaign Speech』を語る
DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でエミネムの新曲『Campaign Speech』についてトーク。曲中で出てくる人物名の解説などをしつつ、紹介していました。 Eminem has a new albu

特にバース2がまるごとエミネムなんだけど、その後半に関してはそのトランプに対する皮肉であるとか、いまの共和党政権に対するあんなことやこんなことをチクチクとラップしていたりとか。あとはもちろん、Black Lives Matterに触れるような箇所もありまして。本当にこのひとつのバースの中にめちゃめちゃトピックを詰め込んでいる。さすがエミネムといった感じでございますので、ここで聞いていただきたいと思います。ビッグ・ショーンで『No Favors feat. エミネム』。

Big Sean『No Favors feat Eminem』

はい。いまお聞きいただいておりますのはビッグ・ショーンの新しいアルバム『I Decided』から『No Favors feat. エミネム』。ということで、すごい。これ、ラップ・ジーニアスに全部リリックが載っているんで、ぜひエミネムのラップを聞きながらみなさんも口を動かして、彼がどんなラップをしているのかを疑似体験してほしいというぐらい本当に密度の濃いライムになっておりますのでおすすめします。

<書き起こしおわり>

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