フジテレビアナウンサーの宮司愛海さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』に出演。小袋成彬さんがテレビ番組制作現場の模様や普段の音楽の楽しみ方などについて話していました。
(小袋成彬)ゲストです。フジテレビアナウンサーの宮司愛海さんです。
(宮司愛海)こんばんは。
(小袋成彬)こんばんはー。帰ってきちゃったよ(笑)。
(宮司愛海)お帰りなさい(笑)。
(小袋成彬)宮司さんは僕と同い年で。まあまあ、前々から仲が良くて。ちょっとたまたま今回、日本帰ってきたんで。日本で収録するタイミングで「出る?」って聞いたら「出る」って言うんで。フジテレビのアナウンスの室長かなんかに連絡したんだっけ?(笑)。
(宮司愛海)いやー、本当に。すいませんね。
(小袋成彬)いやいや、ありがたいよ。でも本当に出てくれるっていうね。
(宮司愛海)いやー、びっくり。会社に入ってからラジオに出るって初めての経験で。
(小袋成彬)そうなんだ。でもアナウンサーの人が出って、あんまりないでしょう?
(宮司愛海)あんまりないね。
(小袋成彬)一応、他局だしね。でもまあ、メディアが違うか。まあまあ、同じ人間ですから。ということで、今日はフジテレビアナウンサーの宮司愛海さんをお迎えして放送します。
(宮司愛海)はい。宮司です。よろしくお願いします。
(小袋成彬)いまは何やってんの?
(宮司愛海)いまはスポーツ番組をメインに、バラエティもやりつつ、幅広くいろんなことをやっています。でも、まあスポーツがメインで。
(小袋成彬)スポーツがメインなんだ。スポーツ、詳しくなるっしょ? いつからスポーツ番組をやっているの?
(宮司愛海)スポーツ番組はまだ始めて1年だから全然まだまだ。それまでは情報番組とか朝の番組とかをメインにやってたので。
(小袋成彬)本当、謎いよね。どんな1日のスケジュールなのかとかさ。たぶんそっちからしたら俺も謎だろうけどさ。
(宮司愛海)そうだね。
(小袋成彬)本当、わかんないことが多いわ。
(宮司愛海)朝の番組をやっている時には夜の10時とか9時とかに寝て、深夜2時に起きて、5時半から生放送するっていう。
(小袋成彬)マジか。でも原稿とかは当日に渡されるわけ?
(宮司愛海)もちろん。
(小袋成彬)1回、なんか俺、日テレかなんかのインターンに行ったのよ。1日体験インターンみたいなの、昔に行ったことあって。
(宮司愛海)そうなんだ(笑)。
(小袋成彬)マジでマジで。就活をする前にね。でさ、なんだっけ? なんか番組を作るみたいなの、あるっしょ? チームを組まされて6人ぐらいでやるやつ。で、ちょっと番組は忘れちゃったけど、とにかく朝の情報番組のワンコーナーを作れみたいなので要は現場に行ったのよ。あの時に……まあテレビ局に行くといつも思うんだけど。スタジオって意外とちっちゃいんだなって。
(宮司愛海)ああ、たしかに。
(小袋成彬)でっかい特番じゃない限りさ。
(宮司愛海)まあテレビ局の中にスタジオがいくつかあって、うちも大きいスタジオが二つ、三つぐらい。それ以外は意外にちっちゃいって感じるものかもね。
(小袋成彬)ちっちゃい。しかもセットの後ろに違うセットが隠れていたりするでしょう?
(宮司愛海)そうそう。建込みが毎回、番組で……。
(小袋成彬)「建込み(たてこみ)」ってなに?
(宮司愛海)建込みっていうのはそのスタジオを作るっていう。
(小袋成彬)作ることを言うの?
(宮司愛海)まあ、準備するっていうことかな。
独特の業界用語
(小袋成彬)建込みっていうんだ。めちゃめちゃ業界用語。いま、絶対に伝わらないからね(笑)。建込み、ヤバいね。
(宮司愛海)フフフ、伝わらないかな?
(小袋成彬)伝わらないよ。「バミり」とか知らないもん。みんな。俺も一応歌手やってるからね。こんな感じだけど。バミりはやっと知った。歌手をやってから知った。
(宮司愛海)ああ、そうなの?
(小袋成彬)知らないよ、バミりなんて。日常生活でないでしょう?
(宮司愛海)なんか、そういうのさ、自然と出てくるようになっちゃうからよくないよね。
(小袋成彬)人に言われたことないの? 「それ、業界用語だよ」みたいな。「てっぺん」とかも言わないもん。
(宮司愛海)言わないね。そう。たしかに。
(小袋成彬)で、めちゃくちゃ言うでしょう? 「てっぺん過ぎたら」とかさ。
(宮司愛海)うん。言う。
(小袋成彬)あと、「バミり」。「建込み」も今日、はじめて聞いたし。聞いたことないもん。建込みって。あと、なんだろうな。「音声さん」とか……なんか職業に「さん」付けるのはめっちゃテレビっぽいと思うんだけど。
(宮司愛海)そうね。「照明さん」とかね。
(小袋成彬)「エンジニアさん」とかさ。そうそう。照明さんもそうね。
(宮司愛海)呼び捨てだとちょっと印象悪いっていうか。一緒にお仕事をする人たちだから、ねえ。
(小袋成彬)わかる。あと、芸能系の人でもどんなに遠くてもたとえば「ヤマタツ」とかって言っちゃうけども。でも「逹瑯さん」とかってちゃんと言うよね。同じ芸能界の人さ、どんなに遠くてもちゃんと「さん」付けするじゃん。
(宮司愛海)うんうん。いつ、どこで出会うかわかんないしね。なんか気持ち的な問題だよね。
(小袋成彬)うん。「タモリが」とか言えないじゃん。「タモさん」じゃん。でしょう?
(宮司愛海)言えないね(笑)。大丈夫なのかな? こんな話で。
(小袋成彬)全然大丈夫だよ。どんな話をしたい? もっと真面目なやつがいい?
(宮司愛海)いやいや(笑)。わかんない。なんか、私もこの小袋くんのラジオを何回か聞いてるんですけど。こういう感じのラジオ、こういう話で大丈夫?
(小袋成彬)大丈夫だよ。ひどいんだよ、このラジオは。まず、基本的にリスナーが置いてけぼりなの。まあ、たぶんなにをしゃべっているかわからないでしょう? 普段。
(宮司愛海)うーん。でも、難しい時もある。
(小袋成彬)何が難しいと感じてるの?
(宮司愛海)うーん、なんだろう? なんか金融の話とか。
(小袋成彬)ええっ? そんなことしてないよ、俺。したっけ? 金融の話なんかした? このラジオで?
(宮司愛海)結構してるって(笑)。イギリスの金融の話。銀行の話とか。
(小袋成彬)イギリスの銀行の話なんかした覚え、ないぞ? マジで?
イギリスの金融の話
小袋成彬 ロンドンのキャッシュレス化事情を語る https://t.co/AOKvtmIbX0
(小袋成彬)個人口座はすごく簡単にできるようになってます。僕が使ったのは「Monzo」っていう、本当に写真を送るだけで銀行口座を作れるんですよ。で、カードも実際のカードがもう家に届いて……— みやーんZZ (@miyearnzz) August 30, 2019
(宮司愛海)だってさ、1人で30分間しゃべるって大変でしょう?
(小袋成彬)うん。大変。ネタがない。
(宮司愛海)そうだよね。で、毎週でしょう? 結構大変だと思うわ。
(小袋成彬)まあ、曲を4曲、紹介しているからね。ちなみに今日も、一応音楽番組なので新譜を用意してきたの。で、そこの手元に紙があって、ナンバリングしてあるじゃん。なんか好きな数字を言って、それを流すっていう。ちょっとしゃべってから流すっていうテイにしようかと思っています。ゲスト回はそうなんです。だから気になる……まあ、名前で選んでもいいし、単純に好きな番号で選んでもいいしっていうのを。まあ、前後半に1曲ずつみたいな感じになりそうですかね。というのでやってますので、じゃあ早速流そうかな。前半1曲目。じゃあ、何で選んでもらおうかな。
(宮司愛海)私、好きな曲がある。
(小袋成彬)おおっ、マジで?
(宮司愛海)『Lovestained』。ホープ・タラ。
(小袋成彬)マジで! 聞いてるの?
(宮司愛海)聞いてる。
(小袋成彬)すごっ! EP、聞いた?
(宮司愛海)うん。
(小袋成彬)マジか! 俺もホープ・タラ、超好きなの。聞きましょう。ホープ・タラで『Lovestained』。
Hope Tala『Lovestained』
(小袋成彬)なんでホープ・タラ、知ってるの?
(宮司愛海)ラジオで上半期のおすすめっていうか、個人的ランキングの回、あったじゃない? で、「『D.T.M.』がすごい好きで……」みたいな。
(小袋成彬)ホープ・タラの『D.T.M.』ね。そう。西ロンドンにシンガーで。
(宮司愛海)そこからSpotifyでいろいろと……。
(小袋成彬)すげえ。この人、音楽が好きなんですよ。なんかわからないけど。
(宮司愛海)「この人」って(笑)。だからそれこそ小袋くんのことも前々から知っていて。個人的にはファンだったから……(笑)。
(小袋成彬)フフフ、いきなり言われてもびっくりするけど(笑)。結構深い仲じゃない? 前々から知り合いじゃない? 嬉しいけど。そうかー。いや、ホープ・タラ、いいんですよ。なんか、いいよね。ダサさと……ダサいんだけど、なんか見た目がかっこいいんだよ。ダサくはないのか。かっこつけてないっていうか、自然体のところがすげえ好きで。音楽、結構聞くもんね。
(宮司愛海)そうだね。
(小袋成彬)だって1人で……キャンプとか行ってなかったっけ? TAICOCLUB?
(宮司愛海)ああ、行った、行った。
(小袋成彬)TAICOCLUB、行ってるでしょう?
(宮司愛海)TAICOCLUBは3回ぐらい行ったかな? なんかキャンプすごい好きで。周りにキャンプ好きな友達が多くて。で、「TAICOCLUB、キャンプできるから一緒に行こうよ」って誘われたのがきっかけでキャンプと音楽にちょっとこう、ハマったっていうか。
(小袋成彬)キャンプと音楽か。
(宮司愛海)キャンプにハマった。音楽は元々好きだったけど。
(小袋成彬)音楽は前々から聞いてたの?
(宮司愛海)うん。でも全然、趣味は年々変わってるって感じかな。
(小袋成彬)ああ、そう。前はどんなのを聞いてたの?
(宮司愛海)高校時代とかはだってそれこそ、流行っていたRADWIMPSとかもよく聞いていたし。スキマスイッチとかも好きだったし。
(小袋成彬)わかるわー! 『夕風ブレンド』とかめっちゃ聞いてた!
(宮司愛海)聞いてた!
(小袋成彬)でしょう? あれ、『夕風ブレンド』だったっけな? 忘れちゃった。超好きだった。スキマスイッチねー。そうか。俺も邦楽ばっかり聞いてたからな。中学、高校と。
(宮司愛海)それが意外だよね。
(小袋成彬)まあでもOasisとかは通ってないの?
(宮司愛海)ああ、ちょっと聞いた時期はあったかもしれない。
(小袋成彬)でも、通ってるだけすごいもんね。普通、聞かないもんね。
(宮司愛海)元々、父親がバンドマンだったから。
(小袋成彬)そうなの?(笑)。
(宮司愛海)ああ、話してないっけ?
(小袋成彬)えっ、オヤジさん、まだバンドマン?
父親はバンドマン
(宮司愛海)いまもね、会社の人と組んでいる的な話は聞いたことがある。
(小袋成彬)マジで? 担当は?
(宮司愛海)担当はギター・ボーカル。
(小袋成彬)ギター・ボーカル? いけてんね!
(宮司愛海)ああ、そう? だからその影響で昔からなんとなくジャーニーとかアース・ウィンド・アンド・ファイアーとか好きでよく聞いていて。
(小袋成彬)じゃあ、家に音源がいっぱいあったんだ。
(宮司愛海)あったと思う。父親のカセットとかもあった。
(小袋成彬)カセットね。たしかに。俺らのオヤジってカセット世代だもんな。俺もあるよ。1回、オヤジのカセット集を見ていて、それこそアース・ウィンド・アンド・ファイアーとかも聞いていたし、ヴァン・ヘイレンとかも当時、あったんだけど。ディープ・パープルとかね。で、「なんか見たことないバンドのがあるな」って思って聞いたら、オヤジのライブ音源で(笑)。めちゃくちゃ恥ずかしかったんだけど(笑)。
(宮司愛海)どうだったの?
(小袋成彬)最初、オヤジってわからなくて。気づいた時に「ファッ!」ってなったよ(笑)。寒イボがボコってなったよ。まあまあ、でもかっこいいよね、ああいうのね。残しているっていいよね。
(宮司愛海)親にも青春があったんだなって思うよね。青春時代が。
(小袋成彬)そりゃそうだよ。地元、どこだっけ?
(宮司愛海)福岡。
(小袋成彬)そうか。福岡か。じゃあ音楽、普段から聞いてるんだね。
(宮司愛海)そうだね。
(小袋成彬)Spotifyとかも入ってるの?
(宮司愛海)入ってる。
(小袋成彬)Spotify入っている人、珍しいもん。それだけですげーなって思っちゃう。
(宮司愛海)そうかな? 結構いる気がするけども。
(小袋成彬)出勤する時に聞いてるの?
(宮司愛海)聞いている。なんかどんどんさ、そのアーティストに似たアーティストとかを提案してくれるじゃない? そういうのもいいなと思うし。
(小袋成彬)うんうん。待ち時間とかも暇でしょう? 待ちが多いでしょう、きっと。
(宮司愛海)まあでも、仕事の待ち時間に音楽を聞くことはない。
(小袋成彬)そうか。人と……俺、わかんないんだよな。そのさ、バラエティの……どう始まってどう終わってさ、なんか打ち上げがどんな感じでこう、演者がはけていくとかもわかんないわけよ。
(宮司愛海)もう結構、入りに関してはバラバラで。スタジオに入って「あ、お願いします」っていうことも多い。
(小袋成彬)ああ、なるほどね。たとえばいま、他になんかバラエティやっている?
(宮司愛海)いまはね、『潜在能力テスト』っていうクイズ番組をやってます。
『潜在能力テスト』の撮影現場
(小袋成彬)じゃあ、まず出勤するじゃん? で、自分の楽屋があるの? デスクに行くの?
(宮司愛海)あの番組は違うスタジオで撮っているから。
(小袋成彬)湾岸スタジオか。
(宮司愛海)ああ、そうそう。まず控え室に入って着替えて……。
(小袋成彬)それは楽屋とは違うの?
(宮司愛海)まあ、楽屋。
(小袋成彬)自分の楽屋なの?
(宮司愛海)うん。取ってもらっている。で、着替えて、メイクをメイク室でやって。メイクも自分でやるんだよ。
(小袋成彬)ええっ!?
(宮司愛海)アナウンサーはメイク、自分でやるの。髪型だけやってもらえるんだけど。
(小袋成彬)えっ、メイクをやってもらう人はいないの?
(宮司愛海)うーん。タレントさんはやってもらう。
(小袋成彬)でしょう? だって俺でさえやってもらうもん。えっ、自分でやっているの? マジか! それはもう伝統なの? それとも、呼んでいる人はいないの? 自分の……。
(宮司愛海)ああ、いないね。もう会社に入ったら「そういうものだ」って教わるというか。まあ、そういう文化だから。
(小袋成彬)それで本番の何分前に行くの?
(宮司愛海)メイクが終わってその後にリハーサルを30分ぐらいやって。
(小袋成彬)はいはい。それでみんな一堂に会するわけだ。
(宮司愛海)出演者のタレントさんとかは来ない。MCだけ進行の確認をしてリハーサルをやって。
(小袋成彬)どんな内容やるの? リハーサルって。その『潜在能力テスト』だったら。「お願いしまーす」って入るでしょう? で、「じゃあカメラ回します。カメリハやりまーす」みたいなさ。
(宮司愛海)うんうん。「じゃあ、今日はここのリハーサル。初めてのテストなんで今日はここをちょっと重点的にやりましょう」みたいな。で、「この展開になったらこういう事を言ってもらって……」っていう。そういうのを確認しながらやってく感じかな?
(小袋成彬)で、30分で終わるんだ。
(宮司愛海)だいたいそれぐらい。で、30分開いて本番やって。本番は2時間ぐらいやって。
(小袋成彬)そんなやんの? 何分番組だっけ?
(宮司愛海)1時間。
(小袋成彬)じゃあ、2倍か。
(宮司愛海)基本は1時間番組だったら2時間ぐらい。2倍ぐらい撮るのが普通だと思う。
(小袋成彬)へー。多くても3倍? 3倍も行かない?
(宮司愛海)3倍はあんまりないかな?
(小袋成彬)上手く進んで1時間半とかはないの?
(宮司愛海)あんまりない気がする。
(小袋成彬)だいたい2倍なんだ。2倍回しておこうみたいな。そうか。で、本番が始まって、そこではじめて人と顔を合わせるわけ?
(宮司愛海)基本はそのスタジオに入る前の部屋、前室っていうのがあって。一旦そこで、たまりみたいな……。
(小袋成彬)ああ、『アメトーーク!』とかで見るやつだ。ごめん、他局で言っちゃったけど(笑)。
(宮司愛海)フフフ、大丈夫。で、そのたまりの場所でみんな1回、一堂に会するから、そこでバーッて挨拶をして。でも、だんだんだんだんさ、顔ぶれも見慣れた顔ぶれになってきたりとかして。「今日もお願いします」みたいな感じで挨拶して。
(小袋成彬)それ、人見知りの人はキツいね。
(宮司愛海)あんまりいないけど、そうだね。
(小袋成彬)結構キツない? だってはじめて呼ばれた人とか、みんな知ないわけでしょう? で、仲良くしてる感じを目の前で見てるわけじゃない。その前室で。うわっ、怖っ! 俺、怖いわ。それ、ゾッとするわ!
(宮司愛海)すごいなんか孤立してるイメージができるんだけど(笑)。でもさ、意外に初対面の人と話すの、苦手じゃないでしょう?
(小袋成彬)全然、超得意。でも、もうコミュニティーがあるところに行くのって難しいもんね。全然知らない業界だからな。テレビって。本当に不思議なことばかりだわ。J-WAVE『MUSIC HUB』、お知らせの後もまだまだ続きます。
<書き起こしおわり>