水原佑果さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』に出演。小袋成彬さんとバック・トゥ・バックでおすすめ楽曲をその場で選曲し、紹介しあっていました。
(小袋成彬)今日はちょっと急遽ゲストが来てます。はい、どうぞ。
(水原佑果)こんにちは。水原佑果です。よろしくお願いします。
(小袋成彬)よろしくお願いします。そう。7月頭に会って、そこから何回か遊んで。「ラジオやっているから、出る?」って急遽、今日は出てもらうことになりました。
(水原佑果)ねえ。ありがとうございます。呼んでもらって。
(小袋成彬)ロンドンで何してんの?
(水原佑果)遊んでるね(笑)。たくさんいろんな音楽を聞いて。
(小袋成彬)仕事で来たの?
(水原佑果)NTSラジオのDJとか、ライブでやらせてもらったりとかですかね。
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— NTS Radio (@NTSlive) August 8, 2019
(小袋成彬)NTSはどうだった? たぶんね、このリスナーの人たちはみんなNTSを知っているよ。
(水原佑果)わあ、そうか! 前回は日本の80年代っていうか、自分の大好きなアーティストをピックアップさせてもらって。ディスコからちょっとニューウェイビーなものからロックなものから混ぜて。そしたら結構評判というか、いつも聞いてくれるリスナーが「すごいミックス大好き!」って言ってくれて。それでいつも元気づけられますね(笑)。
水原佑果・NTS Radio
(小袋成彬)フフフ、「元気づけられますね」っていう話ですか(笑)。
(水原佑果)で、マンスリーでやっているから。また来月のもいまプレイリストを決めているところです。
(小袋成彬)NTSってどんな空間だった?
(水原佑果)すごいカジュアル。ラフな、なんかアットホームな感じで。ラジオ、ブースちっちゃい。NTSのロゴがあって。ステッカーがいっぱいあって。あ、でもね、外のNTSのスタジオをちょっと出たところにGillett Squareっていう広場があって。そこでたまにNTSプレゼンツでイベントをやっていたりとか。で、そこのひとつの空間……ロックカフェとかいろいろとお店が連なっているんだけども。
(小袋成彬)見たことあるな。建物に囲まれている広場みたいなところ?
(水原佑果)あ、そう!
(小袋成彬)ああ、あそこか。うんうん。
(水原佑果)そこでやったりとかも。すごい楽しい。
(小袋成彬)前回はうまく行った?
(水原佑果)うん! やってて楽しかった。
(小袋成彬)俺、聞いていたもん。
(水原佑果)ありがとうございます(笑)。で、その後に会ったもんね。
(小袋成彬)その直後に。その仕事終わりに会ったでしょう?
(水原佑果)そうだね。ありがとうございます。わざわざ。
(小袋成彬)いえいえ。よかったっす。楽しかったね、あれ(笑)。というわけで、今日は水原佑果ちゃんをお呼びしていますが、お互いの得意分野というか知っている音楽の分野があって。俺は割と新譜。旧譜よりも新譜が大好きで、そういう新しい音楽を聞くのが趣味なんだけど。一方で佑果ちゃんはレコードを集めるのが趣味なんだよね?
(水原佑果)そう。だから結構昔のものを掘ることがたくさんある。80年代が掘っていく中で自分の中で好きなものがいっぱいあって。家はレコードは基本、80年代のものが多くなっちゃっているな。ディスコバイブスの。
(小袋成彬)めっちゃあったよね。写真を見せてもらったけど。いま、何枚ある?
(水原佑果)うーん……800? 1000とか? 3年ぐらい、いま集めていて。
(小袋成彬)マジか!
(水原佑果)そう。ハマっちゃったの。
(小袋成彬)3日に1枚買うぐらいのペースだね。
(水原佑果)うん! 普段、レコ屋があれば速攻で行って。
(小袋成彬)あとで、こっちでなにを買ったか、教えて。
(水原佑果)そうだね。デヴィッド・ボウイを買っちゃった。こっちに来て「ああ、デヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』だ」って……。
(小袋成彬)そうそう。で、得意分野が違うから、お互いに知らなそうな曲を1曲ずつ、B to Bっていうかね。1曲やって、止めてしゃべって1曲やって……っていう感じで。今週、来週と2週で30分ずつお届けしようかなと思うのでよろしくお願いします。じゃあ、そっちからでいいのね? これですね。Robin Ward『Wonderful Summer』。じゃあ、哨戒をしてください。
(水原佑果)この曲は私のお父さんがずっと聞いてて。小さい時に。で、夏をイメージすると、この曲がパッと出てきたの。で、改めて聞くとそのビーチの情景が見えるような音が含まれていたからすごく、なんか心にズシンときて。ぜひ聞かせたい1曲だなって思って。
(小袋成彬)よし、流しましょう。じゃあ、Robin Ward『Wonderful Summer』です。
Robin Ward『Wonderful Summer』
(小袋成彬)はい。お聞きいただいたのはRobin Ward『Wonderful Summer』。めっちゃいい曲だね。なんか左チャンネルにドラム、ベース、ギターがあって、真ん中と右に声だけっていう謎のミックスだから。不思議だわ。昔のモノテープを組み合わせて作ったのかもしれないね。
(水原佑果)面白いね。その行程が見えるのが。
(小袋成彬)すごい不思議。これは何の夏だろうな? めっちゃ海沿いっていう感じでもない気がするんだよな。これでどんな夏を思い出すの?
(水原佑果)私はいま、これを聞いて感じたのはちょっとブライトンにいるような気分だったの。
(小袋成彬)ああ、わかるわ!
(水原佑果)カモメが飛んでいて。
(小袋成彬)ブライトン、行ったの?
(水原佑果)去年の夏にブライトンに行ったの。で、本当に気持ちよくて。
(小袋成彬)いいな、ブライトン。俺も2回、行ったことあるけど。すごい最高。
(水原佑果)ねえ。街がきれいだよね。
(小袋成彬)夕日がめっちゃきれいだよね。
(水原佑果)街並みがとにかくかわいかったなって思って。
(小袋成彬)ロンドンで買い物、なにを買った? めっちゃ買い物していなかった?
(水原佑果)うん。ひたすら買ってた。
(小袋成彬)レコード?
(水原佑果)レコードは、うん。いっぱい買ったんだよね。でも最近、なんかこっちに来ていろんなイベントがあるから、週末とか遊びに行っていて。で、セルダっていう70年代サイケデリックのターキッシュミュージックの代表と言われている人なんだけども。そのアーティストが公園でパフォームしていて。そこでターキッシュの音をずっと生で楽器で聞いていて。その時に「うおおーっ! すごい、ターキッシュのエナジー!」って思って。そこからターキッシュミュージックをちょっとディグったりとか(笑)。
(小袋成彬)なにそれ?(笑)。
(水原佑果)それが私がロンドンに来てすぐ、そういう気持ちになっちゃって(笑)。
(小袋成彬)どんなんだ? ターキッシュミュージックって? 『ジンギスカン』とか?
(水原佑果)『ジンギスカン』、まさにそう。
(小袋成彬)「ジン、ジン、ジンギスカーン♪」って。そうか。じゃあ、俺はさっきの曲を受けていまの俺、海……2019年の海を思い浮かべさせる新譜をご紹介します。スティーブ・レイシーは知っている?
(水原佑果)ああ、大好きですね! ジ・インターネットの!
(小袋成彬)そう。ジ・インターネットで。最初はiPhoneで曲を作り始めていて。それでケンドリック・ラマーにフックアップされて。最初のアルバムを聞いた時に「音、汚い!」って思ったの。「なに、これ?」って思ったんだけど、なんか聞き逃がせなくて。それで調べたらiPhoneで作っていたっていう。で、そのままSpotifyに上げちゃったみたいな。めちゃくちゃかっこいいんだよ。
(水原佑果)わあ! じゃあ、それを?
(小袋成彬)それなんだけども、その人の新譜だから音もすごくかっこよくなっているの。なのにその当時のiPhoneで録った感もあって。アナログとデジタルの丁度いい塩梅なの。ということで、聞いていただきましょう。スティーブ・レイシーの新しいアルバムから『N Side』です。
Steve Lacy『N Side』
(小袋成彬)ということでスティーブ・レイシーの『N Side』という曲でした。
(水原佑果)素晴らしかったです。
(小袋成彬)でも、情景はちょっと似ていない?
(水原佑果)そうだね。気持ちいい雰囲気。
(小袋成彬)「気持ちいい雰囲気」(笑)。やっぱり英語の方が得意?
(水原佑果)どっちもね、足らないと思って(笑)。いま勉強中です(笑)。
(小袋成彬)勉強中。言語勉強中(笑)。
(水原佑果)そう。ボキャブラリーをね(笑)。
(小袋成彬)ということで、後半もまだまだ続きます。
(中略)
(小袋成彬)今回のゲストは水原佑果ちゃんです。突然来てくれました。
(水原佑果)ありがとうございます。
(小袋成彬)いえいえ。200回近くやっているからね。マジで。
(水原佑果)ねえ。すごいね。それを聞いてびっくりしちゃった。毎週録っているって。
(小袋成彬)あ、ごめん。全然嘘だった。131だった(笑)。
(水原佑果)フフフ、でも多いよ(笑)。
(小袋成彬)ということで、今日はB to Bで。マジで何も考えてないもんね。曲を聞いて次になにをかけるかって。一応、『MUSIC HUB』っていう番組だからね。なんとなくハブしながら続けていこうかなと。なにを選びましたか?
(水原佑果)私は次に聞きたいなと思ったのがアース・ウィンド・アンド・ファイアーの『Sun Goddess』という曲で、夏になると絶対これは……。
(小袋成彬)フィーチャリングのやつ? ラムジー・ルイスかな?
(水原佑果)そう。ラムジー・ルイスです。
(小袋成彬)OK。なんでこれを? なんとなく?
(水原佑果)なんとなくなんだけど、夏にいつも絶対に聞いていて。「わあ、心地いい!」っていう曲なんで。
(小袋成彬)いいね。俺、知らないわ。聞いてみます。ということで、お聞きいただくのはラムジー・ルイス feat. アース・ウィンド・アンド・ファイアーで『Sun Goddess』。
Ramsey Lewis featuring Earth, Wind & Fire『Sun Goddess』
(小袋成彬)お聞きいただいたのはラムジー・ルイス feat. アース・ウィンド・アンド・ファイアーで『Sun Goddess』でした。
(水原佑果)どうでした?
(小袋成彬)いいね!
(水原佑果)ねえ。心地いい!
(小袋成彬)アース・ウィンド・アンド・ファイアーってもっとアゲアゲだと思っていたけども、こういうチルでメロウなやつもやるんだね。知らなかった。これはどうやって見つけたの?
(水原佑果)私のお父さんがソウルが大好きで。ひたすらね、昔マーヴィン・ゲイからアース・ウィンド・アンド・ファイアーとかジェームス・ブラウンとかThe JB’sとかをすごいずっと聞いていたの。で、なんか自分のiPodに入っていたの。昔から。それでよく聞いていて。
(小袋成彬)ああ、なるほどね! いいね、それ。お父さんが言えてくれていたのかな?
(水原佑果)そういうことだね。
(小袋成彬)レコードはいつから?
レコードを集め始めたきっかけ
(水原佑果)レコードを集め始めたのは3年前。きっかけがあって。テイ・トウワさんがレコードコレクターなんですけども。「レコード、佑果ちゃんも集めてみたら?」って。テイ・トウワさんと友達なんですけど、ある日言われて。「ああ、そうか。レコードってどんな世界なんだろう?」って思って。そしたらたくさんレコードを送ってくれて。それでレコードプレイヤーもゲットして。そこからレコ屋に行くことが……レコ屋もね、「ここのセレクトがすごいかっこいいから見てみて」とかって紹介してもらったりとか。それでいろいろとディグっていたら、なんかジャケ買いをするの。ジャケを見て、「ああ、このビジュアル、すごいかっこいいな。自分にインスパイアされるな」って思って。それでずっと刺激があって、それを繰り返してハマっちゃって。で、音楽を聞くとその世界が伝わってくるっていうか。その感覚が大好きになって。
(小袋成彬)へー! じゃあ買って、家でレコードに針を落とすまでが楽しみなんだ。最高だね。それはいいな。
(水原佑果)そう! その楽しみを3年前から始めて。音楽、もっとディグりたいなって思って。
(小袋成彬)よく行っているレコ屋とかあるの?
(水原佑果)こっちに来て、ラフ・トレードに行って。すごいよかった。プリンスを買っちゃった。
(小袋成彬)マジで? プリンス。へー!
(水原佑果)アルバム『Musicology』っていうのなんだけども。めちゃめちゃ好きで。グルーヴィーで。プリンスは私の中でも本当にトップ3のリスペクトしてるミュージシャンで。
(小袋成彬)ああ、そう? へー! 俺はプリンスね、最近やっと聞き始めたから。
(水原佑果)おすすめをどんどん教えたい(笑)。
(小袋成彬)『Purple Rain』とかめっちゃ好き。ベタだけどね、大好きなのよ。あれはすごい好き。
(水原佑果)『Purple Rain』! いいね。うん。
(小袋成彬)そう。俺ね、音楽はめっちゃ聞くんだけど、本当に新譜が好きだから。なぜか。昔のを掘ることをずっと怠っていてね。たまにね、めっちゃすごい有名なのに知らないとかね、名盤なのに聞いたことないとか、たまにぶち当たるんだよね。
(水原佑果)音楽、幅広すぎるからね。みんな、掘るところがそれぞれあって。逆にそれを共有するのが楽しかったりするなって最近、思った。
(小袋成彬)めっちゃ思うわ。いろいろと教えてもらうの、ほとんど知らないしっていう感じで。
(水原佑果)私も知らないのをたくさんかけてくれて。だから、刺激されています。お互いに(笑)。
(小袋成彬)フフフ、次はね、おなじグルーヴを持っているだろうと思ってかけるわ。なんかこんな曲だったと思う。Yazmin Lacey『90 Degrees』という曲です。
Yazmin Lacey『90 Degrees』
(小袋成彬)お聞きいただいたのはYazmin Lacey『90 Degrees』という曲でした。
(水原佑果)最高ですね。きれいな美しい声。
(小袋成彬)いい声だよね。やっぱり入りのリズムがかっこいいよね。すごい単純なのにノリがね。
(水原佑果)チルな感じがした。
(小袋成彬)よかった。こんな曲があります。最近は。
(水原佑果)新たな発見が。
(小袋成彬)いやー、俺もレコードを買っちゃったな。ハマっちゃった……「ハマっちゃった」っていうか、まだ聞いてないし、再生機は届いてないけども。
(水原佑果)私が紹介しましたね。レコードプレイヤーをおすすめして(笑)。
(小袋成彬)いや、紹介してなくない?(笑)。
(水原佑果)レコードプレイヤーは紹介してないけども、「レコードを集めたら?」って。
(小袋成彬)ということは言われて。ああ、たしかになって。俺、いままでコレクション癖はあまりなくて。でも、いまならなんかできそうな気がする。
(水原佑果)できるよ。楽しいよ。いつも新たな発見がある。いろんな方面から。
(小袋成彬)そうなんだよね。イギリスにいると、レコードが聞きたくなるんだよ。なんか建物の感じとかさ、ああいうちょっと古びた感じとかがさ。
(水原佑果)あと、すごいのはマーケットに行くと、それこそビートルズとかめちゃめちゃ安く売っていて。
(小袋成彬)安く売っていた? マジで?
(水原佑果)安くて買っちゃったよ。新品なのに。
(小袋成彬)へー。昔のが? マジで?
(水原佑果)袋がまだ開いていないの。
(小袋成彬)リマスター盤とかでもなく? ええっ? いくらだったの?
(水原佑果)ええとね、日本で買ったらその10倍するぐらいの値段。
(小袋成彬)マジか! どこで見つけたの? マーケット?
(水原佑果)カムデンのマーケットで。
(小袋成彬)掘って?
(水原佑果)掘りました!(笑)。
(小袋成彬)そうかー。服はこっちで買った?
(水原佑果)服ももちろん買いました。サイバーが好きだから。サイバーショップで。
(小袋成彬)サイバーショップ?
(水原佑果)えっ、サイバー……。
(小袋成彬)ああ、それこそカムデンのやつだ。トランスっぽいめっちゃでっかいやつでしょ? ずっとトランスの音楽が流れていて……サイバードッグだ。
(水原佑果)サイバードッグ! サイバー! もうすっごくフューチャリスティックなデザインのシルバーのとか。ちょっと昔のモー娘。の『恋愛レボリューション21』のジャケみたいな感じなんだけど。フフフ、あとで見せたい(笑)。最高ですね。本当に。そこのお店がすごかったの。たくさん、ロボットのマネキンがいっぱいいて。みんなそのサイバーの格好をしていて。
Cyberdog
(小袋成彬)なんか未来みたいなコンセプトなんだね。
(水原佑果)そう! すっごいダイナミックだし。ここはなんかSF映画のスタジオなのかな? みたいな世界観だったから。「こういうところでパーティーできたらな! 楽しいだろうな!」って想像をしていた(笑)。
(小袋成彬)いいね! こっちでDJの機会、他にはないの?
(水原佑果)そうだね。いまのところNTSぐらいだけど。フランス人の友達でマキシムっていう子がいて。そのイベントに呼んでもらったりとか。ちょこちょこと……。
(小袋成彬)へー。それはいつあるの?
(水原佑果)もう最近、やった。
(小袋成彬)終わっちゃったんだ。
(水原佑果)ディスコ……ハウスをかけたかな?
(小袋成彬)ハウスもかけるの?
(水原佑果)ハウスとディスコが好き。でもテクノも最近、ディグっている。あとは……まあ全部だけどね。
(小袋成彬)いいね。じゃあ今週はこんな感じで。
(水原佑果)はい。じゃあまた来週、よろしくです(笑)。
(小袋成彬)それじゃあ来週は俺から行こうかな? B to B。それを受けて、よろしくね。なにを流そうかな? ゴリゴリのハウスを流したいな。
(水原佑果)ハウス? おおー。じゃあ私もハウス、お気に入りのを紹介しようかな?
(小袋成彬)OKっす。じゃあ来週もお願いします。J-WAVE『MUSIC HUB』、小袋成彬でした。
(水原佑果)バイバイ!
<書き起こしおわり>