渡辺志保と辰巳JUNK キム・カーダシアンとその家族の歩みを語る

渡辺志保と辰巳JUNK キム・カーダシアンとその家族の歩みを語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

(辰巳JUNK)そういうなんか軽薄なバカ女とかバカセレブみたいな感じの比喩に使われるのがもうアイコンのカーダシアンであるという。

(渡辺志保)まあ、これもなんというか、褒められたことではないかもしれないけども。まあ有名税というかね。

(辰巳JUNK)そうですね。だから結構軽薄みたいな感じのキャラで、アメリカの嫌いなセレブ調査みたいなのでも結構家族そろって下の方に来たりするんですけども。その一方で、実は炎上・軽薄というだけではない。それだけでアメリカでは10年もやっていくことはできないということもありまして。実はカーダシアンっていうのはコスメとかセクシーな体型作りに熱心なイケてる女子たちのカリスマでもあるんですね。やっぱりカーダシアンとかジェンナーのようになりたいと憧れる若者の数は莫大で。

(渡辺志保)莫大。世界中にいますからね。

(辰巳JUNK)そうですね。それで姉妹合計5人、5姉妹のInstagramのフォロワー総数は4億を超えていまして。

(渡辺志保)ヤバい。これは全世界の人口の何割かはかならずカーダシアン・ジェンナーをフォローしてるっていうことですからね。

(辰巳JUNK)もう国家ですね。まあ、そうやってソーシャルメディア込みのその有名なことで有名な影響力を生かして、姉妹たちは番組出演の他にもさまざまなビジネスベンチャーを成功させているんですよ。

(渡辺志保)素晴らしい!

様々なビジネスを成功させる

(辰巳JUNK)キムの場合だと、番組を元にしたソーシャルゲーム、スマホのゲームですね。『KIM KARDASHIAN HOLLYWOOD』っていう。これ、もう大ヒット。

(渡辺志保)これ、やってらっしゃいました? 私、これだけは手を出さなかったんですけども。なんか。

(辰巳JUNK)マジですか!? まあ課金の罠が……(笑)。

(渡辺志保)でも、めっちゃキムが「ゲーム、アップデートされたよ!」みたいなのもいちいちInstagramで報告したりするじゃないですか。で、驚いたのはやっぱり彼女が昨日、○○アワードで着ていたような衣装がすでにもうゲームの中に入っているとか。

(辰巳JUNK)そうなんですよ。バルマンとかね!

(渡辺志保)そうそうそう!

(辰巳JUNK)このゲームって結構、ケイティ・ペリーとかも真似した感じで出したりしたんですけども、カーダシアンの場合は早いし、出てくる人数も多いし。高級ブランドのバルマンのデザイナーの人とかも出ちゃうみたいな。その中でユーザーが「絶対にハリウッドセレブになってやる!」みたいな感じの……。

(渡辺志保)そうか。それでみんな熱が入っちゃって、課金、課金! みたいな? 恐ろしいですね!

(辰巳JUNK)「バルマンに課金だ!」みたいな(笑)。

(渡辺志保)フフフ、なるほど(笑)。それで他にも?

(辰巳JUNK)他にも絵文字アプリ、KIMOJI。キムのミームっぽい感じのものを絵文字にしたもので、これも大ヒット。

(渡辺志保)私、このグッズ買いましたもんね。KIMOJIのマーチャンをね。

(辰巳JUNK)そう! めっちゃおしゃれなんですよね。

(渡辺志保)そう。かわいいんですよね。下着とかスリッパとかあってね。

(辰巳JUNK)で、その次がビューティーブランド。お化粧品のブランド、KKW BEAUTY。

(渡辺志保)なるほど。キム・カーダシアン・ウエスト・ビューティーという。これも私、買いました。というか、いまも買ってるからね!

(辰巳JUNK)ヘビーユーザーっすね(笑)。

(渡辺志保)めちゃめちゃ課金していますよ、カーダシアン・ジェンナー家には。はい。まあまあ、包み隠さずに言いますけども(笑)。お布施のようにね。ということで、いろんなビジネスを展開している。

(辰巳JUNK)そう。ベンチャーの女性起業家ということで2018年には総資産350億ドルを突破。もう、いくらだ?っていう。年収は約77億円。で、その稼ぎのほとんどは自身が所有権を握るベンチャービジネスなんですね。もうやっぱりバカにされがちなんですけど、実はフォーブス誌の表紙も飾るようなトップ事業家なんですよ。

(渡辺志保)キム・カーダシアンが。ひー!

フォーブス誌の表紙を飾る事業家に

(辰巳JUNK)むしろそのバカキャラみたいなのを修正しなかったからこそ、頭がいいみたいな。

(渡辺志保)そのままのキムでこれだけ成功しているんですもんね。そしてそれだけのフォロワーがついてきているっていうね。

(辰巳JUNK)バカにされても気にせずに自我を守り続け……みたいな。

(渡辺志保)ねえ。素晴らしいことです。成功の秘訣は何なんでしょうかね?

(辰巳JUNK)この成功のビジネス的な秘訣はやっぱり名声であって。その大成功した化粧品ビジネスの場合は店頭販売をせず、通販だけで完売させちゃうっていう。

(渡辺志保)ああ、そうか。実店舗がないんだね。

(辰巳JUNK)ローコスト・ハイリターンなシステムで。それでやっぱりカーダシアンの場合っていうのは膨大なフォロワーを抱えるInstagramに商品をアップするだけで完売っていう。

(渡辺志保)そう。だから最初、買えなかったっすもんね。2回目のりストックでやっと買えたみたいな。

(辰巳JUNK)で、大がかりな広告とか実店舗がいらないということなので。おっしゃっていた通り、化粧品とかもね、2時間足らずで30万個が売れちゃうみたいな。それで経費がかからなくて儲けも大きいので、ビューティー、化粧品会社は年商100億円以上。同じような感じで化粧品ブランドを大成功させた末っ子のカイリー・ジェンナーはFacebookのマーク・ザッカーバーグを超えて史上初のたたき上げ、最年少ビリオネアとなったという。ビリオネアっていうのは1000億円以上財産があるっていうことで。

(渡辺志保)すげえ! だってカイリーのリップキット……彼女は自分でこのリップインジェクションっていう唇をぷっくりさせる整形手術をして。だからその「リップといえばカイリー」みたいなイメージを作った後に、自分でリップのグロスとかリップクリーム、リップスティックのブランドを立ち上げて。それはもう見事でしたね! 買ったもんね、これも!(笑)。

(辰巳JUNK)「このリップをすればあの整形の唇になれる!」みたいな。

(渡辺志保)でも、途中でせっかく入れたやつを抜いちゃうみたいなね。

(辰巳JUNK)「最近はオーガニック系のビューティーが流行りなので抜いたわ」っていう(笑)。

(渡辺志保)で、自分もスキンケアのブランドとかも始めて。またそれも叩かれちゃうっていうね。すごいループに入っていますけども。でも本当にすごい。カイリー・ジェンナーもすごい!

(辰巳JUNK)そうなんですよ。キムとカイリーは本当に……まあクロエとかもいろいろとやっているんですけども。キムとカイリーっていうのはすごい事業家だっていうことで、もうお硬い経済誌ウォール・ストリート・ジャーナルとかも「若い消費者を刺激することにかけて、カーダシアン姉妹っていうのはマーケティングの専門家が束になっても敵わない存在である」という風に……。

(渡辺志保)お墨付きをいただきましたね。そうなんだ!

カーダシアン姉妹はマーケティングの専門家が束になっても敵わない存在

(辰巳JUNK)やっぱりカーダシアン姉妹っていうのは「有名なことで有名」という侮辱を億万の富を生み出す名声ビジネスに錬金した人たちなんですね。

(渡辺志保)錬金もいいところですよね、はい。

(辰巳JUNK)つまるところ、ソーシャルネットワークの時代に一大産業となっているインフルエンサー・マーケティングの先駆けであり、頂点なんです。すごい!

(渡辺志保)すごい! 本当にね。そして、キムさんも実際、だからそれに対してもかなり自信を持ってらっしゃるっていうことですよね?

(辰巳JUNK)そうですね。そうやって「軽い女」とかいまだに言われてて、多分そのことなんですけど……「常に過小評価されてる気もするけど、私はいつだって人々の期待を上回る成果を出してきた」という。まあ、年収が77億円っていうことなんで。

(渡辺志保)たしかに。

(辰巳JUNK)で、他の強みとしてはキムもカイリーもそうなんですけども、スーパースターにはない身近さも結構魅力になっていて。

(渡辺志保)だからこそ、彼女たちもずっとリアリティ番組をいまも続けているわけですからね。

(辰巳JUNK)たとえば、カイリーさんとキムさんの稼ぎ頭っていうのはInstagramで企業がついたPR広告みたいな投稿をする場合……頼まれてスポンサー商品を宣伝をする場合、もうInstagramの1投稿が1億円級だという。

(渡辺志保)すごいですね! でも1億円払う価値があるんですもんね。

(辰巳JUNK)それでキムは結構いろいろと叩かれたりもするんですけども、「やっぱり子供と離れずに済む簡単な仕事だ」っていうことで。

(渡辺志保)すごい。本当に日本にもこういう人、いますよね? ブロガーみたいな人でね。すごいね!

(辰巳JUNK)でも、「やっぱり子育て中だから家の中で稼ぐことができるのはいい仕事だ」っていうことを赤裸々に語っていまして。いろいろとあれど、世の親たちに稼ぐ知恵みたいなのを提供しているビジネスウーマン・アイコンでもあります。

(渡辺志保)なるほどね。まあ実際に四児の母ですからね。キムさん。

(辰巳JUNK)で、そういうビジネスウーマン、稼ぐ女性としての存在はポップミュージックにも反映されてることで、2014年にガールグループのフィフス・ハーモニーが出した『BO$$』という楽曲。これは「私は稼ぐ女だ」って自慢するような感じの曲で。ティーンの女子向けの曲なんですけども。まあその歌詞は「私のボスはミシェル・オバマよ」と連呼するんですけども。その中で「私はレイ・Jじゃなくてカニエがいいのよ」って。

(渡辺志保)ああ、キム・カーダシアンの元カレのレイ・Jじゃなくて、カニエがいいのと。

(辰巳JUNK)つまり、「レイ・Jじゃなくてカニエがいい」っていうことは「私はキム・カーダシアン的な感じの夫婦……イケてる夫と稼ぐ女よ」っていうことを意味している歌詞になります。

(渡辺志保)なるほど。その夫婦込みで若い女の子も憧れちゃうみたいな、そういう存在なんですね。

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