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DJ松永 夏フェスの難しさを語る

DJ松永 夏フェスの難しさを語る ACTION
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DJ松永さんがTBSラジオ『ACTION』で夏フェス特有の難しさについて話していました。

(幸坂理加)松永さん、今日のアクションは?

(DJ松永)夏フェスで気をつけたいこと。

(幸坂理加)夏フェス。

(DJ松永)もう8月に入ります。夏フェス時期ですよ。フェス、増えましたからね。いま全国でめちゃめちゃたくさんフェスがあるんですけども。我々Creepy Nutsも夏フェス、結構いろいろと出させていただくんですが。アーティストにとって夏フェスって結構重要で。いろんなアーティストがいっぱい出て大きい会場でやるわけじゃないですか。で、いろんなステージがあって、いろいろと見に行けるわけですよ。結構アーティストにとって品評会みたいなところがあるんですよね。

(幸坂理加)ああ、そういう意味合いもあるんですね。

(DJ松永)そうそう。俺らのことは知っているけど、ライブは見たことがない。曲はそんなに聞いたことがないっていうグレーゾーンのお客さんにたくさん見てもらうチャンスなんですよ。それこそワンマンとかだと、もともと知っている好きで来てくれるお客さんじゃないですか。だから新しいお客さんを広げるチャンスだったりするんですよね。

だから結構そこでいろいろと頑張ろうと思って試行錯誤しているわけなんですが、結構ヒップホップのアーティストはあまり他流試合をする文化というのがなくて。ヒップホップアーティストの中だけでライブをやるみたいなことが多いんですが……我々はいろんな他流試合が多いタイプのアーティストなんですよ。Creepy Nutsは。結構積極的にバンドとかだったりいろんなジャンルの方と交流を図っているんですよね。

で、そんな中で俺ら、結構他流試合は得意っちゃあ得意なんですよ。それはあれこれ、ヒップホップが怖いと思っている知らない人たちの心を解きほぐすようにがんばってみたりとか。「ラップって面白いんだよ」っていうところをうちの相方のR-指定がやって。で、「DJも実はすごいんだよ。『チェケ』とか『ヨー、チェケラッチョ』って……そのチェケラッチョがマジですごいやつをこれから見せてやる。DJでお前らがバカにしている『チュクチュクチュク……』を極めるとどうなるか? 見せてやろう!」っていうことで結構いろいろとやっているんですけども。

(幸坂理加)うんうん。

(DJ松永)そんな我々が唯一というか、非常に苦手にしているジャンルのアーティストがいるんですが、それがイケメンダンスボーカルグループ。これがすごい苦手なんですよ。

(幸坂理加)ええっ? なんでですか?

(DJ松永)なんでなのか……1回、イケメンダンスボーカルグループ何組かが出るようなイベントに我々がブッキングされたことがあって。なぜかね。俺ら以外は全部イケメンダンスボーカルグループ。

(幸坂理加)ああ、そうなんですね。

イケメンダンスボーカルグループファンの難しさ

(DJ松永)っていうことが1回、あって。なんか、あの人たちのお客さんっていうのは結構目的がはっきりした状態で来ているから。「○○くんを早く見せてくれ!」っていう。いろんなアーティストを見に行こうっていうよりは「○○が見たい」っていう目的がはっきりしている中、急にヒップホップアーティスト2人が出てきたところで……でも、みなさんすごくいい人たちなので、「声上げろ!」っていうと声を上げてくれる。「飛び跳ねろ!」っていうと跳ねてくれる。「手を上げろ!」っていうと上げてくれるんですが、目が完全に死んでいるんですよ。

(幸坂理加)フフフ、「早く次に行ってくれ」と?

(DJ松永)「あ、目が死んでる……」って。「ここは消化試合ですよ」っていう目をしてる。でも、「声を上げてください」っていうと「ワーッ!」「目が死んでる……」。「手を上げてください」「手を上げる」「目が死んでる……申し訳ない……ごめーん!」っていう風になるんですよ(笑)。

(幸坂理加)へー! その前でやるのも大変ですね!

(DJ松永)大変なんですよ。やらせてしまっている分、こっちも申し訳ないっていう気持ちになってきて。で、我々のライブでいちばん盛り上がる『合法的トビ方ノススメ』っていう曲があるんですが、それをライブでやっている時、いちばん盛り上がるサビが終わって、サビ後に音がフッと薄くなって静になるところがあるんですけども。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)なんかうちのR-指定さんがもう自分のあれこれがすべりすぎて、体に来ちゃって。体に力が入らなくなったのか、『合法的トビ方ノススメ』のサビが終わって音が薄くなった時に手からポロンってマイクを落としてしまい、ドンッ、ドンガンッ!っていう音が……。「ああ、アカン、アカン……(ボトッ……ドンッ、ドンガンッ!)。あっ、すんません、すんませーん!」っていう(笑)。

(幸坂理加)ええっ? マイクを落とすアーティストの方って見たことない!

(DJ松永)あと、すべりすぎてマイクを落とすとか、はじめて見たんですよね(笑)。すべりすぎて。「あっ、マイクが手からすべった!」って思って。で、あいつ、気が弱いからマイクをボトッと落としてドーン!って音がして「すんません、すんませーん! ごめんなさーい!」とかって言って。音が薄くなっているところだから全部聞こえるんですよ。マイクを落とした音も、「すんませーん!」も。「すんません、すんませーん!」とかって(笑)。

(幸坂理加)フフフ、しかも目の前は目が死んでるアウェイの空間ですよね。そこで……。

(DJ松永)「すんませーん! すんませんっしたっ!」って俺とR、はけていきましたからね(笑)。で、もう1回、その人たち。イケメンダンスボーカルグループとやって、ちゃんと盛り上げられるのか?ってういと、怖いですよね。怖い。

(幸坂理加)そこを取り込むのって難しいんですね。

(DJ松永)目的がはっきりしちゃっているから。もともとお呼びではないんですよ。我々のことは。で、あと夏フェスでもうひとつ、気をつけたいのが物理的な話なんですが、機材トラブルね。夏フェスってベタな話ですが、炎天下の中で野外でやるわけですよ。そこに私はレコードとパソコンを持ち込んでいるんですよ。レコードって、暑い中、太陽の光を浴びるとどんどん曲がっていくんですよ。熱にすごい弱くて。本当にマジでリアルタイムに曲がっていくの。たとえば朝顔を定点カメラで押さえた映像を早回しで見るの、あるじゃないですか。あれみたいな感じでグングングングン……ってリアルタイムで曲がっていって。あっ、ヤバい!って。

(幸坂理加)目視でわかっちゃうわけですか?

炎天下の熱で機材トラブル発生

(DJ松永)目視でわかる。グングングングン……「あっ、ヤバい、ヤバい!」ってレコードをパッと取ってひっくり返して逆側にポンと置くと、また逆側に反っていくからちょうどい塩梅になって「あっぶねー!」ってなって。

(幸坂理加)えええーっ! そうなんですね。

(DJ松永)あとはやっぱりパソコンね。私、マックブックプロをDJの時に持ち込んでいるわけでございますけども。マックブックプロが野外の炎天下で使っていいような設計になっているわけがないんですよ。

(幸坂理加)そうなんですか?

(DJ松永)当たり前でしょう! クーラーの効いた室内で使うもんですよ。パソコンって。ただでさえ熱暴走に気をつけなきゃいけないから、室内で使う時でもたとえばパソコンを冷やす用のクーラーを敷いてから上にノートパソコンを置くみたいな使い方をする中、私は炎天下の野外にマックブックプロを持ち込んでやっているわけですよ。1回、福岡のフェスかなんかで「たぶん大丈夫だろうな」って思って大したケアもせずにそのままパソコンをボンと置いてライブを始めちゃったんですよ。そしたらライブ中に「ドッツッタッツッ! ドッツッタッツッ! ドッツッ……タッツ…… ドッ、ツッ……タッ、ツ……ジュン……」「はいっ!?」っていうことがね、あったんですよ。

(幸坂理加)ええっ?

(DJ松永)音がどんどんスローダウンしていって「ジュン……」って。「はいっ! ということで、みたいなことなんですけども……」とかって(笑)。

(幸坂理加)全然終わっちゃいけないタイミングで終わっちゃったんですか?

(DJ松永)そうですよ。でも、ずいぶんとアナログな故障の仕方だなって思いましたけども。普通、パソコンから流れた音だから「ドッツッタッツッ……ビビビビビーッ!」みたいな感じになるかと思ったら、普通に「ドッ、ツッ……タッ、ツ……ジュン……」ってなるんですよ。低い音になっていって、スローダウンして止まっていくっていう。で、これはマズいと思って解決策を編み出したんですけども。扇風機を持ってきて、パソコンにずっと当て続ける。そして直射日光が当たらない日陰に下がる。そしたら絶対に大丈夫だっていうことに気づいて。

扇風機の風で対処する

なんせ熱がこもることが危ないから、ずっと結構がっつり強めな風を当てておくと熱がこもらないから。それでセーフっていうことに私、気づきまして。「ああ、OK、OK」って。そのライブもそれで切り抜けたんですよ。で、その俺の後の出番に出てくるのがレゲエアーティストの大御所の人。俺らが大尊敬している大御所の人が出てくる。それでそこのDJの人に「こういう理由で音が止まったんで気をつけた方がいいですよ」って言って。そしたらそのDJの人が「ああ、たぶん大丈夫だよ。俺はCDJだから。お前、あれでしょ? ターンテーブルじゃん? 同じような故障の仕方はしないと思うし。俺のブース、結構奥に引っ込んでるから、そこまで光も当たらないから。たぶん大丈夫だよ」って言っていて。

「ああ、そうですか。わかりました」って。それでそのライブが始まったんですけども。レゲエのライブの途中で「ズッチャッ、ズッチャッ♪」っていうハッピーな音が流れていて。「ズッチャッ、ズッチャッ……ズッ、チャッ……ズウッ……チャ……ジュン……」「はいっ!」っつって(笑)。「ほら見たことか!」って思って。「よしよし、やってる、やってる」って思って。怖いんですよ。

(幸坂理加)それってどれぐらいの温度だったんですか?

(DJ松永)これはでもいまぐらいの気温ですよ。35度ぐらいとかそのぐらいの感じ。だから夏フェスは本当に野外にパソコンを持っていってっていうのは……ヒップホップアーティストが野外フェスでDJをやるって結構リスキーなんですよ。そういう機材トラブル的なリスクもある。

(幸坂理加)気温との勝負でもあるんですね。そうか。雨だったら雨で大変ですしね。

(DJ松永)雨、アウトですよ。雨、湿気はパソコンにはよくないっていうのもありますし。ターンテーブル、湿気が多くなるとレコードの回りが悪くなってくるんですよ。だから技術的なことに支障が出てくる。だから、湿度は保ってほしいんですが。だから野外って大変。だからそういうね、我々のことをそんなに好きじゃない人もちゃんと取り込めるように。そして機材トラブルもなく、ちゃんとライブを終えられるように夏フェス、がんばりたいなと思っているところでございます。

(幸坂理加)がんばってください!

(DJ松永)で、そんなステージの上に潜む魔物。板の上に潜む魔物について歌った曲が我々Creepy Nutsの新曲でリリースされるんです。8月7日発売の『よふかしのうた』に入っております。そしてこの曲はドラマの『べしゃり暮らし』のオープニングテーマにもなっております。みなさん、ぜひ聞いてください。Creepy Nutsで『板の上の魔物』。

Creepy Nuts『板の上の魔物』

<書き起こしおわり>

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