梅津有希子さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。2019年高校野球ブラスバンド応援の最新トレンドについて話していました。
(安住紳一郎)さて、梅津有希子さんにお話を聞いています。高校野球ブラバン応援日記、続いて2つ目は最新応援トレンド。最近、どんな曲が増えているんでしょうか?
(梅津有希子)高校野球の応援曲っていうのは野球部が吹奏楽部にリクエストをしていて。それに応えるっていうパターンがいちばん多いんですね。なので最近流行りの曲とかJ-POP、バンドの曲なんかを使う学校が多いんですけども。いまはもう完全に動画サイトからの影響がとても大きくて。野球部は寮生活をしている子が多いじゃないですか。そうなるとテレビを見れる時間も限られていて。あとはもう部屋に帰ってずっと動画サイトを見ているみたいな。そこで夜な夜な全国の応援の動画を見て、「うちもこれをやってくれよ」みたいな感じで吹奏楽部にその動画を見せてリクエストをするっていうのがいま、すごく多いんですよね。
(安住紳一郎)他の学校の試合とかを見て、すごく緊迫した時にかっこよく聞こえたから、俺の打席の時にもこれをやってほしいとか。
(梅津有希子)そうですね。それで、前回もご紹介しましたけども、やっぱり変わらず人気なのがアゲアゲホイホイこと『Samba De Janeiro』ですね。
(安住紳一郎)これはもともとどこの高校が始めたんでしたっけ?
『アゲアゲホイホイ』
(梅津有希子)これは兵庫の報徳学園が2014年ぐらいから使い始めていた曲で、翌年の夏に兵庫県大会の準決勝で明石商業に負けて彼らにこの曲を「よかったら応援で使ってください」と託したんですね。で、2016年のセンバツで明石商業がベスト8まで残り、その年の夏にブワーッと広まって49校中24校がやっていたというぐらい。半分ぐらいがやって大ブームになっていますね。
(安住紳一郎)へー! アゲアゲホイホイっていうコールを入れるのがきっと楽しいんでしょうね。
(梅津有希子)楽しいんですって。「なんでこれやるの?」って聞いたら「楽しい、盛り上がる」「やりたい、やりたい」って。「あっちの学校がやっているから次の回でうちもやりたい!」みたいな。そんな感じですね。いま。
(安住紳一郎)スタンドでベンチに入れなかった人がもう輝いて……。
(梅津有希子)もうあのエネルギーを発散させるのにはあのぐらい動かないとダメなんじゃないですかね。
(安住紳一郎)そうですね。両ももを上げてね。なんかね、メガホンで。
(梅津有希子)結構運動量あるんですよね、あれ。
(安住紳一郎)家で真似をしようかなと思ったら、2回ぐらいしかできないですよね。もう全然上がらない(笑)。
(梅津有希子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)それから元大阪桐蔭、いまは中日ドラゴンズに進みましたけども。根尾選手のテーマ曲も人気になったみたいですね。
(梅津有希子)いますごい人気ですね。『かっせーパワプロ』っていう曲なんですけども。
『かっせー!パワプロ』
(安住紳一郎)これは根尾選手の打席の時に?
(梅津有希子)そうですね。根尾選手の打席の時に根尾くんの曲としてこの曲を使っていて。で、パワプロっていうゲームがありますよね?
(安住紳一郎)はい。実況パワフルプロ野球。
(梅津有希子)それで何曲か曲があるんですけども。その中で根尾くんがこの曲を使ったことで、根尾くんにあこがれている全国の球児たちが「俺も根尾くんのあのパワプロの曲をやってほしい」っていう風に広まって。いま、パワプロ曲の5曲中でいちばんの人気ですね。
(安住紳一郎)そうですか。へー! これ、パワプロのどの時にかかっているんですか?
(梅津有希子)パワプロのゲームの中で……私もゲームをやったことがないんですけども。曲がいくつか種類があって……。
(安住紳一郎)そうですか。オープニングの曲のような感じで。
(梅津有希子)オープニングなのか……場面はちょっとわからないですけども。
(安住紳一郎)へー!
(梅津有希子)こればっかりが広まってますね。
(安住紳一郎)でもたしかに吹奏楽、ちょっと爽やかな感じがあって。
(梅津有希子)爽やかで、かつ背中を押されるような曲調というか。はい。
(安住紳一郎)さあ、そして根尾選手同様に昨年の甲子園で大変に話題になりました。秋田の金足農業。ここで金足農業ではなにか?
(梅津有希子)はい。ジャイアンツの『Gフレア』というチャンステーマ。これを何回もやっていましたね。
『Gフレア』
(梅津有希子)ジャイアンツの『Gフレア』を吹奏楽版にアレンジして、もっといろんな楽器で音程・音を重ねてアレンジしたものを使っていましたね。
(安住紳一郎)はー! やっぱり他の応援を見てかっこいいなと思ったものをやるということですね。
(梅津有希子)やっぱり強い学校の応援を真似したいという感じなので。去年金足農業が大活躍して、同じ県立高校の子とかが特に、同じ公立としてあんな風になりたいっていうことで取り入れる学校が今年のセンバツでは多かったですね。
(安住紳一郎)そうですか。さて、最後に3つ目。「ここまで来たコール・アンド・レスポンス」という。これはコンサートなどでアーティストの人たちが観客のみなさんと……。
(梅津有希子)掛け合いをやったりしますよね? それが今回の甲子園にも決定した滋賀県の近江高校の応援なんですけども。コール・アンド・レスポンスという斬新な試みにチャレンジしていて。ピットブルという海外のアーティストの『Fireball』という曲。で、ブラバン応援としては珍しい洋楽応援でしかもラップの曲なんですよね。
(安住紳一郎)へー! それでコール・アンド・レスポンスを入れていくんですか?
(梅津有希子)そうなんです。コールのところ、洋楽の歌詞を替え歌にしてコール・アンド・レスポンス風にしていました。
(安住紳一郎)応援団長と応援団が掛け合いをするみたいなことですか?
(梅津有希子)野球部と一般観客という感じですかね。
(安住紳一郎)へー! ああ、それは楽しそうですね。この音源はないんですけども、梅津さんのお力で近江高校から直接音源を貸していただきましたので、お聞きいただきたいと思います。なお、いただいた音源には当然、一般のみなさんのコールが入っていないので、途中から梅津さんご本人による再現がございます。
『Fireball』
(安住紳一郎)なるほど!
(梅津有希子)これがいま大人気で。去年のセンバツから近江が始めたんですけど、もうかなり関西圏では広まっていますね。同じコール・アンド・レスポンスで学校名だけ変えるっていう。いま、それがすごい流行っていますね。
(安住紳一郎)でもたしかに、一般のちょっと慣れていない人たちも口ずさめる感じで。巻き込むことができるという。
(梅津有希子)レスポンスの方が学校名を言うだけなので。だから「いま、なんて言ったの?」っていうのがないじゃないですか。学校名で「近江高校」って言っているだけなので。それだったら一般のお客さんも叫びやすい。父母の方も言いやすいみたいな感じでいま、ブワーッとスタンドが巻き込まれて盛り上がっていますね。
(安住紳一郎)そうですね。たしかに。一塁側と三塁側で応援団が別れて、当然関係者がいて。ちょっとその関係者には馴染めない微妙にバックネットサイドからアルプスの微妙な内野席のあの、ちょっとだけ近江高校びいきみたいな、そういう人が……(笑)。「一応、関係はないんですけど、本日の試合はこちらを応援します」みたいな感じで。そういう人はこれぐらいね、やりやすいと声が出てしまいますね。
(梅津有希子)これはいま、すごい盛り上がっています。
(安住紳一郎)そうですか。じゃあきっと、急速に広まりそうですね。
(梅津有希子)広まると思います。はい。
(安住紳一郎)じゃあきっとこれから今年、高校野球。甲子園が始まりますけども。何校かやりそうな感じ、ありますね。
(梅津有希子)やると思いますよ。年々というか、回を重ねるごとに増えていっていると思うので。今年もきっとどこかの学校がやると思いますね。で、本家の近江高校ももちろん出てくるので。まずは本家のを見ていただいて。すごいかっこいいのでぜひ注目をしていただければと思います。
<書き起こしおわり>
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