佐久間宣行とオークラ アンタッチャブル・ザキヤマの覚醒を語る

佐久間宣行とオークラ アンタッチャブル・ザキヤマの覚醒を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

オークラさんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』に出演。佐久間さんとアンタッチャブルのザキヤマこと山崎弘也さんのお笑い芸人としての覚醒について話していました。

(佐久間宣行)で、この流れで結構俺、聞きたいんだけど。「ザキヤマの覚醒」っていうのも……。

(オークラ)これね、話すとすげー長くなっちゃうんですよ(笑)。

(佐久間宣行)これ、短めにしないとマズいんだけど……(笑)。

(オークラ)ザキヤマさんっていうのはね、昔はいわゆる板倉とか岩井くんみたいな、ああいうほとんどしゃべらずになにか来たらスッとしゃべるみたいな。

(佐久間宣行)センスで言うみたいな、スナイパー的なお笑いだったの。

(オークラ)そう。いわゆるスナイパー的なお笑いで。僕は本当に同期で、よくライブで一緒になるからすごい仲がよくて。よくライブ帰りとかに一緒にいたんですよ。で、ある時、有田さんとかX-GUNの嵯峨根さんとか千歳烏山軍団と呼ばれている人たちが「ああ、ザキヤマの友達なんだ。じゃあ、一緒に来なよ」って。その当時はもうボキャブラのすごい人たちっていう感じだから。「呼ばれてる。行こう!」って思って行ったんですよ。そしたら、その日ザキヤマが何時ぐらいかな? 夜の7時ぐらいから朝の6時ぐらいまで、延々に無茶振りされていて。

(佐久間宣行)ああ、その頃の千歳烏山軍団はもうボケの無茶振りをどんどんしていく感じだったの。お笑いの地獄の虎の穴みたいな。

(オークラ)で、ザキヤマですらへこたれるわけですよ。俺も見ていてブルブル震えていて……(笑)。

(佐久間宣行)「自分が振られたらどうしよう?」って(笑)。

(オークラ)そう。「どうしよう? どうしよう?」って思って。それでなにもできなくて。ザキヤマもなにもできなくて。俺は「もうお笑い、やめた方がいいんじゃないか?」ってその時に思ったわけですよ。

(佐久間宣行)思ったんだ。うん。しかも有田さんのあのセンスで振ってくるんだもんね。

(オークラ)いや、すごいですよ。それで1年後かなんかにその千歳烏山軍団とザキヤマがいるところに、たまたまなんかでまた会ったんですよ。それでちょうど渋谷かな? ドン・キホーテの前であの「ドンドンドン、ドンキー♪」って曲があるじゃないですか。あれが流れた瞬間、嵯峨根さんだったか忘れちゃいましたけども。パッと曲が流れているスピーカーの方を指差したわけですよ。パッと差した瞬間、ザキヤマがそれに合わせて完璧な踊りを踊ったんですよ(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハッ!

(オークラ)「こいつ、もう本物になった!」って思って。

(佐久間宣行)フフフ、それを「本物」っていうのかはわからないけど、お笑いサイボーグというか。どんな振りに対しても完璧に返せるぐらいにザキヤマさんが変わっていたんだ。

どんな振りに対しても完璧に返せるようになる

(オークラ)当時、お笑いは自由ボケが流行っていたじゃないですか。いわゆるボケに目的がないっていうか。要するに、そのボケだけをしている人っていう。でもそういうボケの人って、笑いは取りやすいけど、バラエティーだとなんか使いづらいじゃないですか。その人の芯が見えないから。で、アンタッチャブルってその系のネタだったじゃないですか。それでアンタッチャブルってそれをやり続けて、たぶん初めてだと思うんですけども、その自由ボケの適当な人間にザキヤマ自身がなっちゃったんですよ(笑)。

(佐久間宣行)フフフ、もともと真面目だから考え込んでいたんだけど、適当な自由ボケにどんどんと自分を合わせていったら、人間がもうネタに乗っ取られたっていうこと? フハハハハハハッ!

(オークラ)わかんないですけども(笑)。

(佐久間宣行)寄生獣みたいじゃん(笑)。

(オークラ)「すごいな!」って思ったんですよね。初めて、だからああいう中で自由ボケというキャラクターを自ら手に入れたというか。

(佐久間宣行)そうかー。あと最近さ、青春高校で俺、よく柴田と仕事をするじゃん? で、柴田と飯塚さんが並ぶと、柴田はすげえボケるのね。で、しばっちょすげーボケるから、「本当にボケるの好きだなー」って言ったら、「そうだよ、佐久間さん! 俺、本当はボケやりたかったんだけどね、天才に会っちゃったからしょうがなくツッコミやってんだよ!」って(笑)。そういう風によく言うのよ(笑)。「天才に会っちゃったからさー、なにやっても敵わねえからツッコミやってんだよ!」って言っていた(笑)。

(オークラ)フフフ、いや、ザキヤマはすごいですよ。本当に。

(佐久間宣行)すごいねー。アンタッチャブル、面白いもんね。本当に。

(オークラ)大好きですよ。

<書き起こしおわり>

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