プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 老後資金2000万円問題を語る

プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 老後資金2000万円問題を語る 水曜日のニュース・ロバートソン

プチ鹿島さんとモーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で金融庁の報告書で「年金以外の老後資金として2000万円が必要になる」との試算が記載された件について話していました。

老後の資金がありません (中公文庫)

(プチ鹿島)さあ、私が気になったのはやっぱり老後2000万円問題。

(モーリー)ねえ!

(プチ鹿島)これ、この1週間でかなりブレイクしましたよね?

(モーリー)そうですね。ただ2000万円……「これぐらい足りなくなるだろうな」っていうことは、あらかたの人はなんとなく認識していたんじゃないの?

(プチ鹿島)だからこれも「金融庁が悪い」「あの報告書が悪い」みたいになっているんですけど、その一方で「金融庁は僕らがうすうす気づいていた本当のことをちゃんと言ってくれただけなんじゃないか?」っていう意見もいま、出てきていますよね。なんかいちばんしっくりくるたとえを今日、僕は新聞で見つけて。毎日新聞だったかな? 記者の方のコラム。数年前に裸でパンツを履いているんだけど履いてないように見せていたとにかく明るい安村さん。

「安心してください。履いてますよ」っていうそういうギャグがあったじゃないですか。年金も「100年、安心してください。履いてますよ」ってずーっと言っていたのが、「いや、パンツ履いてませんでした」っていう風に金融庁が報告をして。それでいまみんなびっくりしている。それで、実際に履いてなかったことはたしかだったわけですね。

(モーリー)そうですね。だって今後少子化も進むわけだし。ただ、この状況を一発どんでん返しする対案としては、1000万人の移民を入れて「次世代で大丈夫!」って言い切るとか。

(プチ鹿島)フハハハハハハッ! なるほどね(笑)。

(モーリー)ただ、まあそれをやると安倍政権の盤石な支持基盤である「保守」が許さないよね。「単一民族を崩す」っていうことの宣言になるから。

(プチ鹿島)でも、そこまで言えば僕はある種、大したもんだと思うんですよ。つまり、「議論をしよう」っていうことじゃないですか。

(モーリー)でも「議論はしたくない」。

(プチ鹿島)だからいま言われているのはあの報告書。「いい/悪い」とかじゃなくて、その報告書を「なかったこと」にする。受け取らないで、なかったことにする。それではい、おしまいっていう態度、振る舞いがいま、みんながびっくりしてるわけですよね。

(モーリー)そうですね。それで麻生さんのその振る舞い、物言いの中には……。

(プチ鹿島)だって1回、乗ってましたよ。「お前ら、100歳までって考えたことがねえだろ?」って。ねえ。「ゴルフできないんだからちょっとみんな、それぞれで貯めようぜ」みたいなことを言っていて、それで非難を浴びたら「あれは言っていることがおかしい」みたいなことを言い出して。

(モーリー)それでその麻生さんの物言いの根拠の中には、「これはあくまでも平均的で全ての日本人の世帯。みんな多様な生き方やまかない方があるんだから、この報告書は人々を一律に扱っていてよくない」という、その「多様性」という言葉を盾にしている。

(プチ鹿島)そうそうそう。

(モーリー)どっちかっていうと多様性に対しては圧迫する存在である自民党がこういう時には多様性っていう切り札を出してくるわけですよ。

(プチ鹿島)知恵をつけられちゃってね。

(モーリー)フハハハハハハッ!

(プチ鹿島)でも、モーリーさん。たとえば「公文書がない」。もしくは「作成していない」。「その指摘はあたらない」みたいなことを言っていたのが、いまでは「報告書を受け取らない」まで来ちゃったわけですよ。すごくないですか、これ?(笑)。ちょっとヤバいですよね。

(モーリー)その次のステップは、受け取るけど、開き直るしかないですよね。

(プチ鹿島)「受け取るけど読まなかった」みたいな?

(モーリー)ああ、読まなかったみたいなね。それでも「パンツを履いている」って言い切りたいんだね。

(プチ鹿島)だからそれで押し切れるっていう風に考えているのがちょっと不思議。

(モーリー)で、たとえばその「2000万円を貯めなきゃいけないんだ」って言われて、なんだろう? じゃあ、日本国民の一部の高齢の人たちは「騙された」って思う人たちもいるんだろうけど。この先、どうなるんでしょう? 急にやる気がなくなったりするのかな? 「もうバカバカしいから……」って。

(プチ鹿島)僕が懸念してるのは、少なくとも「これからは資産形成だ! 自己投資、自助だ!」っていうと、これってやっぱり本当に保険会社とかセールスの常套文句なんですよね。

(モーリー)つまり、本当はリスクのある投資へいざなっているわけですよね?

(プチ鹿島)で、本当のちゃんとしたセールスマンがそういう営業トークをしてくれるならいいけど、それこそいま、なにか悪いことを考えるやつもいるかもしれないから。これ、詐欺も増えるんじゃないかな?って思うんですよね。「人生100年。この投資、どうですか?」」ってなんの根拠もない、嘘八百のセールスを……。

(モーリー)そうすると、野党がそれを参院選の争点にすればするほど、そういう業者にとってはチャンスになりますね。

(プチ鹿島)だから僕はこれ、与党も野党も政局じゃなくて。ましてや選挙も争点でもなく、そこを、年金をこれからどうするのかってちゃんと与党も野党も考えてよっていう。

「人口を増やす」以外のオプションはあるのか?

(モーリー)ただ、考えたところで「人口を増やす」以外のオプションってあるんですか? つまり外国人をドーンと入れるんなら非常にドラスティックで、まだ道があるじゃない? 人口を増やすんだから。

(プチ鹿島)まあ、なんかちょろちょろとはやってますよね。

(モーリー)でもそれ以外の、このままの少子高齢化のトレンドを「緩和」するということしかできないわけで。すでにもう足りないんでしょう?

(プチ鹿島)だから外国人労働者もそうですけど、表口からは議論はしていなかったんだと思うんですよ。今回だって裏口じゃないですか。で、年金だってそれがバレちゃったわけじゃないですか。「じゃあ、もうわかった。耳に痛いことも聞くから、ちゃんと表口で与党も野党も話し合ってよ。選挙抜きで」っていうのはあってもいいと思うんですよね。

(モーリー)でも、なんだろう? もう相当に高齢化した人たちに「いまから投資信託とか積立とかを勉強してくださいね」って、いま言うの?

(プチ鹿島)だから実際、今日の記事にも載っていたんですけども、30代とか40代の人からそういうファイナンシャルプランナーとかに相談の電話、ここ数日でかなり増えているらしいんですよ。それをもしかしたらビジネスチャンスっていう風に思っている人もいるし、もっと悪いことを考えてる人もいるだろうし。なんかまた混沌としためんどくさい時代になったなって。

(モーリー)そもそもそのめんどくささの根底にある背景っていうのは、やっぱり日本国民がいままで政府を無条件に信用してきた、そのツケじゃないの? だっていままで、それを指摘する声はあったけど、それこそ目の前にその文字はあったけども読んでいないみたいな。それってビル・クリントン元大統領が昔、「マリファナをパーティーで口には入れたけども、煙は吸っていない。口に入れただけだ」って言ったみたいな。

(プチ鹿島)フハハハハハハッ! ああ、なんか今回の麻生さんの言い訳に似てる(笑)。「報告書を読んだし、乗っちゃったけども、受理はしない」っていうことですよね。

(モーリー)すごいなー! うわー、どうなっちゃうんだろうね?

<書き起こしおわり>

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