プチ鹿島 G7サミット 各国首脳写真を比較する

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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中でカナダ東部シャルルボワで行われたG7サミットの各国首脳を写した写真についてトーク。それぞれの写真を見比べながら、そこから読み取れる意図などについて話していました。

(プチ鹿島)さあ、そんなことでね、これから(米朝首脳会談の)情報はいろいろと出てくるんでしょうけど、もっと日にちを戻して昨日、一昨日の話をしたいと思うんです。というのは絶好のものの見方を学べる題材が新聞にありまして。なんならSNSも含めてなんですけども。トランプさん、金正恩さんと話をする前にG7っていうのに出ていたじゃないですか。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)8日から9日にカナダで開かれていた主要国首脳会議ですよね。これ、安倍さんも参加していて。ネットでもそうだし、新聞でもそうですけど、ドイツのメルケルさんもトランプさんも含めて首脳が話し合いをしている様子の写真がいろいろと新聞に出ていましたよね。昨日今日、すごく出回ったのがトランプさんが椅子に座っていて、メルケルさんがトランプさんに詰め寄る感じで。で、安倍さんがそれを見ながらトランプさんと同じように腕組みをしながら渋い顔をして見守っているみたいな。なんか本当に新聞に載っている風刺画みたいな感じの写真がバーン!って載っていたんですよ。

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トランプ大統領の横で腕組みする安倍首相


(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)ただ、あれっていうのはいろんな各国の関係者……なんだったらトランプさんとかも含めて、自分をアピールするための写真をアップしているわけですよね。だからこんな記事があったんです。昨日の日刊ゲンダイに「安倍はどこにいるんだ?」っていうタイトルで。というのは「マクロン仏大統領が投稿した写真が物議」っていうそういう記事なんですよ。タブロイド紙でね。要は各国首脳の間で激論が繰り広げられている様子を写した1枚をフランス大統領のマクロンさんが上げたんですけど、そこには安倍さんの姿は写っていないという。

安倍首相が写っていない写真


(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)一方、安倍さんは閉幕後の会見で「膝詰めで直接本音をぶつけ合った」と話していたけど、この写真を見る限り安倍さんはいないじゃないか、みたいなツッコミがいろんなところから来たという。やっぱりトランプにべったりだから蚊帳の外に追いやられたんですか? みたいな、そういうタブロイド紙的な皮肉の記事なんですよね。ただ、他の写真を見てみると安倍さんがちゃんと写っている写真もあるわけですよ。

(塩澤未佳子)うんうん。

(プチ鹿島)たとえば日本政府の職員が撮影したものはフェイスブックに上げているんですけど。それはトランプさんの横に安倍さんもいて。今度はメルケルさんと一緒にトランプさんに「どう?」って詰め寄っている感じ。日本のスタッフをバックにね。

トランプ大統領に詰め寄る安倍首相


(塩澤未佳子)ええ、ええ。

(プチ鹿島)それってやっぱり日本に発信したら「ほら、俺はこんなに会議でがんばってきたよ!」っていう、そういう1枚になるじゃないですか。

(塩澤未佳子)そう見えますね。

(プチ鹿島)ねえ。世界中に出回ったのはメルケルさんがトランプに詰め寄っていて安倍さんはその後ろで腕を組んでいる写真なんだけど、日本政府の職員が写したのはメルケルさんをちょっと端に追いやって真ん中に安倍さんがいて。座っているトランプさんに「早く! ちょっと決めてよ!」っていうね。ちょっと詰め寄っている感じ。それを日本政府、もしくは安倍さんのTwitterっていうのが上げているわけですよ。自分が主役だから。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)だから結局どの写真を使うのか?っていうのもそれぞれの立場とか宣伝戦なんですよね。だからそれをネタにしている記事が産経新聞と日経新聞に今日、ありまして。日経新聞は「Twitter外交 日本も参戦」っていうことで。やっぱり「写真や映像のアングルや構図を工夫して政府の立場を効果的に広げる狙い」という。「ほら、こんなに活躍しているよ。これだけの主要会議の真ん中でトランプに詰め寄っているよ!」っていう写真をみんな発信したがる。

(塩澤未佳子)はいはい。

(プチ鹿島)一方、アメリカはアメリカでトランプさんを中心に各国首脳らが取りまく白黒写真を公開しているわけですよ。やっぱりだから自分が世界の中心だよっていう。面白いですね。どの写真を使うのか?っていう。でも、これイコールものの見方で。たとえば、じゃあフランスの大統領の写真で安倍さんが写っていないから、「ああ、安倍さんは蚊帳の外だ!」って皮肉るのもできるよ。できるし、他のだと安倍さんが中央で腕を組んでいる。もしくはトランプに詰め寄っているっていう。これはお互いが都合のいい写真をアップしているし、都合のいい写真で茶化したり批判したりすることはできるわけですよね。だからできるだけ多くの写真は見た方がいいですよね。

(塩澤未佳子)そうですね。ひとつに限らず。で、国を変えた方がいいですね。こういう時だったら。

(プチ鹿島)そうそうそう。だから僕、言うじゃないですか。僕がプロレスとか野球でもそう。お相撲でもいいです。現場に行くと、特に野球場なんかは自由席があればさ、できるだけいろんな席から見たいんですよ。だってそうじゃない。ひとつの試合なのに一塁側から見るのか、三塁側から見るのか、内野席から見るのか、外野席から見るのかで同じ試合なのに見え方が違うわけですよ。でも、同じ試合なんですよ。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)ライトスタンドで見た人はライトスタンドの風景で家に帰って人に伝えるかもしれないし。逆のレフトスタンドで見た人はレフトスタンドからの風景で伝えるかもしれないし。それは同じものを見ているけど、伝わり方が違うじゃないですか。で、それはしょうがないんですよ。絶対に角度が違うから。だから僕らができることはブツがいろいろあるんであれば、少しでも多く違う角度のものを楽しんだ方がいいよっていう。そういうことですよね。それは写真だけじゃなくて、情報でもそうです。

(塩澤未佳子)ふんふん。

(プチ鹿島)だからそれはリテラシーっていうのかもしれないけど……僕はそこまでかっこよく言うのはなんかくすぐったくて。それはひとつの野次馬精神だと思うんですね。だから新聞でもそうじゃないですか。朝日新聞の言っていることと読売新聞の言っていることは正反対のことがある。だから面白いんです。どっちが正しいか、どっちがダメかじゃなくて、産経新聞が言っていることと毎日新聞が言っていることが全然逆のことがある。だから面白いんですよ。っていうのがこの写真をめぐる……中にはやっぱり自分の思想とか立場によって「安倍さん、こんなに活躍しているじゃないか!」「安倍さん、全然いないじゃないか!」っていうので。それ、ただ利用されているだけだよ。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)発信者に。もちろんそれ、覚悟をもってやっているんだったらいいんだけどね。そういう面白さがこの写真をめぐるもので僕は感じましたね。まあ、唯一わかったことはトランプさん、これだけみんな詰め寄って話をしたんだけど、帰りにTwitterで「やっぱりやーめた!」って全部ひっくり返したっていうね。

(塩澤未佳子)フフフ(笑)。

(プチ鹿島)「カナダの首相が偉そうなことを言っていたから。俺が会議にいた時、あいつなにも言ってなかったじゃねえか!」みたいな。だからTwitter発信というのがある意味全て当事者ですから。本人が言うから、情報戦ですよね。でも、それはそれで本人が直接誘導したいっていう。

(塩澤未佳子)まあ、その気持ちがあるでしょうからね。

(プチ鹿島)それはそれでちょっと距離を置かなくちゃいけないですけどね。ということで、G7の写真が面白かったということです。

<書き起こしおわり>

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