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宇多丸 寺嶋由芙『いい女をよろしく』と『Last Cinderella』を語る

宇多丸 寺嶋由芙『いい女をよろしく』と『Last Cinderella』を語る アフター6ジャンクション
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宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で寺嶋由芙さんの『いい女をよろしく』と『Last Cinderella』を紹介していました。

いい女をよろしく (通常盤)

(宇多丸)一発目は先月、「発売日が後ろの方のやつは今月が豊作すぎて入らないので17日発売のものは来月に回します」って言い訳をしたんですけども。まさにその言い訳の対象として、寺嶋由芙さんという方がいらっしゃって。ソロアイドル歌手としてすごく活躍されていて。めちゃめちゃ聡明な方で。トミヤマユキコさんの教え子ですよ。

(宇垣美里)ああ、そうなんですか?

(宇多丸)そうそう。めちゃめちゃ聡明な方で。ご自身が王道アイドルみたいなものを研究・分析してそれを体現するみたいな、ちょっとメタな視点がある。でも、キラキラしたストレートなアイドルでもあるという非常に面白い存在感の方で。曲もめちゃめちゃいい。で、その寺嶋由芙さんのニューシングル『いい女をよろしく』という。

(森田秀一)タイトルもいいですよね、これ!

(宇多丸)最高。このリード曲がまたすごくよくて。これ、結構この『いい女をよろしく』は寺嶋由芙さんの決定打っていうか代表曲。要するに、アイドルでずっとい続けることへの覚悟みたいなことを歌う。「いい女でい続けるには覚悟がいる」っていうね。「私だってすっぴんだったり気を抜いていることはあるけども……」みたいなことを言いつつも、それでもみんなの前ではいい女でい続けという。で、こっちもすごいキャッチーでいいんですが。

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寺嶋由芙『いい女をよろしく』

(宇多丸)今日はあえて、カップリングの方をかけたいなと思っております。というのは、全曲いいんだけど。こういう時にカップリング、他でかかる機会がなかったりすると思うからかけようかなって。またね、森田くん。これは我々の大好物が来てしまいましたね!

(森田秀一)原稿でも言及されていましたけども。当時のニュージャックスウィング風というか。

(宇多丸)そうね。完全ニュージャックスウィングとはちょっと違うんだけど、ビートパターンがニュージャックスウィング的なちょっと跳ねた感じ。言っちゃえば90年代R&B。もっと言えば90年代ブラックミュージックに影響を受けた日本のちょっとアンニュイな歌姫。

(森田秀一)そうですね。

(宇多丸)あのね、これはちょっとピンと来ないかな? 鈴木蘭々のさ、『kiss』っていう曲、わかる? あれの感じ!

(森田秀一)フフフ(笑)。

(宇多丸)わかんねえかな?(笑)。とにかく90年代感あふれる感じでボーカルにぜひ注目していただきたいんですけども。寺嶋さん、ボーカルテクニックがめちゃめちゃある人で、普通にアイドルっぽい歌い方もできるし、この曲はウィスパーとファルセットを使いこなしていて、非常にアンニュイなあたり。すごいテクニカルなのがわかると思います。超最高ですよね。では、お聞きください。寺嶋由芙さんで『Last Cinderella』。

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寺嶋由芙『Last Cinderella』

(宇多丸)うわーっ、かっこいい!

(森田秀一)かっこいいですね!

(宇多丸)これ、プロデュースしているkiki vivi lilyさんっていう作詞・作曲の方。唾奇くんのプロデュースとかをしているよね。だから超イケているプロデューサーで。クラブミュージックのバリバリ最前線でやっている方がこういう……tofubeatsとかもそうなんだけど。

(宇垣美里)はい。

(宇多丸)流入して、めちゃめちゃ質の高い曲を量産しているのが現在のシーンで。それはね、悪いワケがないんですよ。はっきり言って。

(宇垣美里)そりゃあ豊作、粒ぞろいになるだろうと。

(宇多丸)プラス、そのアイドルっていうある意味自由な器っていうのかな? どっちに転んでもいい。いわゆるシンガーだったら「私のこの歌のスタイル!」みたいなのがあるけど、アイドルは曲によって変幻自在に変えたって全然いいし。ラップしたっていいし。しかもそのラップがいわゆる上手いラップじゃなくてもよかったりするわけじゃん。アイドルは。

(宇垣美里)それがかわいかったりしますからね。

(宇多丸)そうそう。だからね、表現の幅が広いっていう。そこの強みがいま、すごい出ている時代かなって思ったりもします。

<書き起こしおわり>

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