町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でレバノン映画『存在のない子供たち』を紹介していました。
(町山智浩)ということで、今日は全然趣を変えましてですね、レバノン映画の『存在のない子供たち』というかなり厳しい映画をご紹介します。公開は7月31日からなんですけども。これ、レバノンという国に大量の難民が流れ込んでいるんですが、その難民の子供たちを実際に取材して彼らの現実から物語にしていったという映画ですね。で、レバノン映画としては前にここで紹介した『判決、ふたつの希望(The Insult)』という映画に続いて世界的なヒットをしている映画です。
(赤江珠緒)ふーん!
(町山智浩)これ、主人公はこの写真の男の子なんですよ。これはゼインくんっていう子なんですけども。
(赤江珠緒)かわいいですね。
(町山智浩)かわいいでしょう? この子、何歳だと思います? 写真だけを見て。
(赤江珠緒)まあ9歳、10歳?
(山里亮太)ぐらいですかね。
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— Fan's Voice (@FansVoiceJP) 2019年5月22日
(町山智浩)そうですよね。どう見ても8歳、9歳ぐらいですけど、実際には12歳なんですよ。
(赤江珠緒)えっ、そうなんですか?
(町山智浩)これはたぶんね、幼少期に栄養失調だったんですね。そうすると、その後も体が大きくならないんですよ。で、この子が主役でゼインくん自身の役をやっています。で、この映画は出演者はほとんどが難民です。で、彼ら自身のいろんな過去のバックグラウンドであるとか実際に体験したこととかを元にしてキャラクターを作って。それを組み合わせてひとつのドラマにしたというものです。で、このゼインくんはシリア難民としてベイルートというレバノンの都市で暮らしているんですけども。これ、手元に地図があると思いますが。レバノンっていう国はこれ、岐阜県ぐらいの面積らしいんですね。で、ここにシリア難民が現在、ベイルートだけで24万6000人暮らしています。
(赤江珠緒)はー!
(町山智浩)で、これ全部合計するとなんと100万人のシリア難民がレバノン内で暮らしているんですよ。で、前に『判決』っていう映画のところで紹介したんですが、レバノンっていうのは北側と東側をシリアに囲まれている国なんですけども、南側はイスラエルと接しているんですよ。で、イスラエルからはパレスチナ難民がなだれ込んできて。すでにパレスチナ難民は5万人、住んでいます。
そこに100万人のシリア難民が入ってきて。まあシリアのアサド政権がロシアと組んで反政府軍や反政府軍が住んでいるとされているところに誰がいようがいまいが猛爆撃をしているんで、住めなくなった子供たちを連れた親がレバノンになだれ込んできているんです。そのレバノン、100万人のシリア難民を受け入れているのですが、もともとの人口は600万人しかいないんですよ。
(赤江・山里)ええーっ!
(町山智浩)だから、大変な事態になっています。で、もうほとんど難民たち、生活もできない。80%が最貧困のところにおかれている。で、この主人公のゼインくんは12歳なんですけど、普段なにをしているかっていうと、親に連れられて処方箋の薬を買いに行くんですよ。鎮静剤とか鎮痛剤の類ですね。で、それは処方箋がないと買えないんですけども、デタラメな処方箋を作って薬屋で買って、それをたくさん集めて。子供たちがそれを粉々に砕いて、水に溶かすんですね。水溶性だから。で、そこに下着を漬けるんですよ。
(赤江珠緒)ええっ?
(町山智浩)下着をその鎮静剤につけて。それを乾かして。それでこのお母さんが刑務所に行くんですよ。で、収監されている囚人の家族のふりをして下着を差し入れにいくんですよ。すると、それが刑務所内では10倍、20倍の値段で薬物としてその衣類が取引されているんですよ。それでお金を稼いでいるんですよ。
(赤江珠緒)ええっ? 薬物として?
(町山智浩)薬物として。だからパンツとかが来るでしょう? そうすると、そのパンツ自体を売るのか、そこから薬物を抽出するのかはわからない。染み込ませてあるから、刑務所の中ではそれは通過できるんですよ。それをされているのがこのゼインくんなんですよ。
で、普段は近所の雑貨屋でプロパンガスの配達とかそういうのをさせられているんですけども、その雑貨屋は大家さんで難民が住んでいるすごいボロボロのアパートがあるんですけど。そこにこのゼインくん一家が全員で暮らしていて。子供たちが3人とかいて。お父さんとお母さんで。お父さんは足が悪くて働いていないんですね。で、この子たちが学校にも行かないでずっとそういう薬物を売ったり配達をしていて暮らしているという。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)で、彼らが学校に行かないのは難民として入ってきているから戸籍がないんですよ。戸籍制度っていうのは日本だけなんですけども、まあ「子供」としての書類がまったくないんですよ。だから「何年に生まれて……」とかそういうこともわからなくて、存在をしないことになっているんですよ。
(赤江珠緒)ああ、それがそのタイトル?
存在しないことになっている難民の子供たち
(町山智浩)そう。『存在のない子供たち』っていうタイトルになっているんですよ。で、そのお母さんとお父さんは一応一生懸命働いてはいるんだけども、全然家賃が払えない状態で。そこのアパートを親から引き継いで経営している雑貨屋のおっさんっていうのはアサドっていう名前で。それがアサド政権と同じ名前になっているのが面白いんですけども。で、彼らを「ちゃんと家賃を払えないんなら追い出すぞ!」と言って圧力をかけているんですね。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)ただこのゼインくんには11歳の妹がいて。その女の子にこのアサドという男は目をつけているんですよ。ロリコンなんです、こいつ。
(赤江珠緒)ええっ!
(町山智浩)ロリコンのジジイ、おっさんなんですよ。で、「その子を俺にくれるんなら家賃は勘弁してやってもいいよ」って。で、このゼインくんの親はそれに従おうとするんですけど、ゼインくんはなんとかその妹を守りたくて。で、妹がそういうことになってしまうのは……まあ「嫁入り」っていう形になるんですけども。ただその妹は存在をしないことになっているので正式な結婚ではないわけですよね。で、11歳の女の子が40ぐらいのおっさんのところに行かされるんですが、そうならないようにするためにはまだ子供であることを証明しなきゃいけないから、生理がないふりをさせるんですよ。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)で、妹が寝ていたシーツとかに血がついていると、それを隠したりして。下着とかも全部彼が取り替えたりしてなんとか生理がないという状態を作ろうとするんですけども、やっぱりバレてしまって。で、妹が売られていってしまうんですよ。
(赤江珠緒)ええーっ!
(町山智浩)で、もう親に絶望をして。頭にきて。で、しかも自分も売られるかもしれないんですよ。この中でやっぱり変態オヤジが……このゼインくん、かわいいでしょう? だから目をつけるシーンもあるんですよ。で、これは非常に危険だし、こんな親のところにはいられないということで家でをするんですよ。で、家出をして、写真の下の方にあるんですけど遊園地で働いている黒人の女の人。お母さんなんですけど、彼女のところに勝手に彼が世話になっちゃうんですよ。というのは、彼女はエチオピアから来ている出稼ぎ労働者なんですけども、途中でちょっとレイプまがいのことがあって子供を作ってしまって。それでいられなくなってしまって不法労働移民みたいな形になっちゃうんですね。で、彼女も不法な状態でレバノンにいなきゃいけない。それで赤ん坊が生まれてしまうんですけど、それを隠して働いているんですよ。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)で、その働いている間に赤ちゃんの面倒を見てくれる人が必要なんで、このゼインくんに赤ちゃんの面倒を見させるんですよ。赤ちゃん、まだ1歳ぐらいなんですけども。この赤ちゃんがね……この映画はゼインくんも名演技なんですけど、この赤ちゃんがすっごいかわいいの!
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)ものすごいかわいくて。音楽がラジオとかで鳴っていると、1歳なんですけどもうノリノリで踊るんですよ。すっげーかわいいんですけども。で、かわいいからゼインくんも最初はご飯を食べるために面倒を見ているんですけど、本当に好きになっちゃうんですよ。で、その赤ちゃんをやっている子は実際は女の子なんですけど、男の子の役なんですね。で、自分の弟のようにかわいがる。だからゼインくんっていうのはもともと自分よりも弱いものとか幼いものを大事にするカリスマ的な、ヒーロー的な性格のある子なんですよね。ただ、そのお母さんが赤ちゃんをゼインくんに預けていて働きに行ったらある日、帰ってこないんですよ。
(赤江珠緒)ええっ? お母さんが?
(町山智浩)お母さんがある日、帰ってこないんですよ。で、「待たせられた!」って思うんですけど、これは言っちゃっていいと思うんですけども、そのお母さんは実は不法移民として逮捕をされていたんですよ。だから、帰ってこないんですよ。
(赤江珠緒)ああーっ!
(町山智浩)さあ、じゃあこの後にこのなんの書類もない、お金もない12歳の少年と1歳の赤ちゃんは生き残れるのか?っていうサバイバルストーリーになってきますよ。
(赤江珠緒)ええーっ?
(町山智浩)で、周りには悪いやつがいっぱいいるわけですよ。変態だとか、あとは赤ん坊を売っているやつとかいるんですよ。そいつらが目をつけてくるわけですよ。で、どうするんだ?っていうね。
(山里亮太)これ、取材に基づいてっていうことは本当に実際に起こっていることなんですよね?
(町山智浩)そうなんですよ。これね、監督がこの女性なんですけども、ちょっと見てくださいよ、この方。
(赤江珠緒)おきれいな方ですね。
(町山智浩)ナディーン・ラバキーさんっていう方。超美人なんですが。彼女はもともと女優さんなんですね。
(赤江珠緒)ああー、そうですか。
(町山智浩)で、監督として最初にドキュメンタリーみたいなことで難民の人たちの生活をずっと調べていったら、この人たち自身の話をまんま物語にしようということで組み合わせていってひとつの話にしていったんですね。で、この人自身は結局法廷に送られるんです。というのは彼、ゼインくんは人を刺してしまうんですよ。で、その裁判所で「彼が人を刺したというのはいったいどうしてなのか? いったい誰が悪いのか?」っていう裁判になっていくという話なんですけども。
(赤江珠緒)うんうん。
(町山智浩)そこでこのゼインくんの弁護士を演じているのがこの女性監督なんですよ。これね、すごいのはこのゼインくんもそうですけど、みんな美男美女ばっかりですよ。この映画ね。このゼインくんは12歳で6歳ぐらいの子供の体しかないんですが……まあ演技はすごいですよ。全く自然だし。で、とにかく常に悲しそうなんですよ。常に憂いを帯びていて。で、裁判でも結局、「どうしてこういうことになるのか?」っていう。いちばん冒頭に出てくるんですけど、「僕は親によってこういう状況の中で生まれてきた。そのこと自体を告訴します!」っていうところから始まっていくんですけども、すごいんですよ。
(赤江珠緒)はー!
自分たちが置かれている状況自体を告訴する
主人公の少年ゼインは、シリア難民でベイルートの住宅地で子供たちと遊んでいるところをスカウトされました。
「ゼインのまなざしにはとても悲しい部分があります。ゼインは自分自身を演じていたのです」ナディーン・ラバキー監督#存在のない子供たち pic.twitter.com/A1ntI8z7A8— 映画『存在のない子供たち』 (@sonzai_movie) 2019年4月23日
(町山智浩)そういうところもね、すごくしっかりしていて。言わされている感がゼロなんですよ。このゼインくんは。
(赤江珠緒)やっぱりゼインくん自身の体験もあるから?
(町山智浩)そうそう。自分自身の物語だからっていうことも当然あって。だからその問題を完全に内面化していて。だからこれね、ちょっとすごい強烈ではあるんですが、ゼインくんの演技がとにかく素晴らしいし。全く笑いませんけどね。妹といる時とかそのチビちゃんといる時以外は全く笑いというのを忘れた子ですよ。
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)ただ、そのチビちゃんがかわいいの。本当にかわいくて! 1歳、2歳ぐらいの子が音楽に合わせてこうやって踊るのってもうめちゃくちゃかわいいんですよ。
ナディーン・ラバキー監督、『Capharnaum(カペナウム)』の
カンヌ国際映画祭審査員賞受賞おめでとうございます❗
作品が日本で上映されますように✴ pic.twitter.com/ADR5m1FnMg— ジャド (@judd_tommy) 2018年5月20日
(赤江珠緒)たしかにね。急に音楽に乗って。そうなんですね。それを演技じゃなくて本当にやっているんでしょうね。
(町山智浩)まあ演技だったらそれはそれですごいですけども(笑)。演技だったらすごすぎますよ(笑)。「ちょっといまの上手くいかなかったんで。もう1回、監督、お願いします!」みたいな(笑)。「お願いちまちゅー!」とかって(笑)。
(赤江珠緒)フフフ(笑)。そうかー。でもこのレバノンっていうのは想像以上にひどいですね。
(町山智浩)これはだから周りの状況でシリアが隣っていうことがひとつあって。で、シリアがもう完全に独裁政権によって国民自体を空爆しているという状態なので、逃げてくるわけですね。で、隣はパレスチナの人たちがイスラエルから追い出されてくるでしょう。さらにレバノン内部もこの間まで内戦をしていたでしょう。だからもうこのへん、グッチャグチャですよ。さらにこのシリアの人たちが結局最終的にはどんどんヨーロッパの方に移民申請をして逃げていくんですけども。でも、いまヨーロッパの方で起こっていることというのはその移民排斥運動ですよ。
(赤江珠緒)EUもガッタガタになってきてますもんね。
(町山智浩)EUがガタガタですよ。EUに所属している国のいくつか、イタリアとかフランスだったりが移民の追い出しというのを掲げている政党が次々と選挙で勝ってしまう。だから結局難民の流入が止まらないわけで。それがそれぞれの国の負担になっていくから、それまでずっとそういう人たちへの同情心があった人たちもどんどんと変わってきて。それで「彼らをなんとか叩き出せ!」って。でも「叩き出せ」って言ったって、シリアでは空爆が続いているんだから。
(赤江珠緒)そうなんですよね。根本的なところがね。故郷が住めるような状態にならないとね。
(町山智浩)そうなんですよ。そこの部分をなんとかせずに壁だけ作ろうとしても……だからトランプ政権が前にも話しましたけども。僕が実際にアメリカのテキサスにいる難民の人たちに取材をして。それは結局中米のホンジュラスであるとかサルバドルとか、そういったところから逃れてくるわけですけども。そっちの国はぐちゃぐちゃなわけですよ。もうギャングが支配をしてしまって。
それを放っておいて「入ってこれないようにする」って言ったって、それは止まらないわけで。それこそ壁のところに人垣ができてきて、『ワールド・ウォーZ』みたいになってしまうだけなんですね。そこの部分が完全に、その国境周辺が非常に治安とかも含めてぐちゃぐちゃになるし。子供はどんどん死んでいくわけですよね。じゃあ、その根本の彼らのもともとの祖国が安定をしていたら、別に彼らはそこを出ようとは思わないわけだから。
(赤江珠緒)そうですよ。
(町山智浩)そこをなんとかしなきゃいけないんですが。一応、アメリカはレバノンとかに関してはお金をかなり入れています。さっき言った中米3ヶ国に関してもすごく入れているんですけど、お金を入れているだけなんですよ。ただお金を入れたって、全部それはズブズブなんですよ。そうではなくて、政治自体を安定させなきゃいけないんだけども、トランプ政権はそういうことはしない。海外に対して不干渉という、一種モンロー主義みたいなものを唱えているので。とにかくあまりかかわらない。「いままで、かかわっていくことでずっと失敗をしたのだから、かかわらない」ってなっていったんですよ。で、世界中がだいたいそういう方向で行っているんですけど、かかわらなければ難民は止まらないんですよ。
(赤江珠緒)うんうん。
国際安全保障の必要性
(町山智浩)だから国際安全保障っていうと外国の平和とかに対して貢献するっていうことにどのぐらいの意味があるのか?っていうのは、結局自分のところに返ってきちゃうから。難民が入ってきますからね。で、日本は結局そういうことからいまのところ無縁ではいるんですけど、それこそ北朝鮮が崩壊したらどうなるか? 「入れない!」って言ったって入ってくるからね。北朝鮮が崩壊したら、絶対に入ってきますよ、それは。それでどうなるのか?っていうこともありますからね。だから本当は自分の国を守ろうとしたら他の国の平和や治安も守らなきゃいけないんだということだと思うんですよね。だから本当に一国平和主義だったりっていうのは、それはちょっと難しい世の中になってきているんだなって。
(赤江珠緒)そうですね。自国だけではちょっと、ねえ。成り立たないですよね。
(町山智浩)ですよね。だから本当にシリアの方はバンバン爆撃していますけども。それに対して、じゃあアメリカはなにをしているのか? いま、なにもしていないんですよ。日本もなにもしてないですからね。だからどうなるか?っていうことですよね。それでゼインくんはこの映画がすごく注目されまして。この映画、ちょっと前の公開なんですよ。で、現在はヨーロッパの北欧の方に難民として受け入れられたんですけどね。
(赤江珠緒)ああ、そうですか。
(町山智浩)ただ、北欧の方もいますごく難民を引き受けていて。ヨーロッパ全体がどうなっていくのかわからないんですよ。はい。
(赤江珠緒)これは配給元によりますと日本公開が7月中ということで。まだ確定はしていないということだそうです。
(町山智浩)まあでもね、子供たちはかわいいの。
(赤江珠緒)そうでしょうね。この写真を見るだけでもね。
(山里亮太)でも、そのかわいい子供たちがブチ当たるとんでもない境遇が……すごい。
(町山智浩)とんでもないですよ。
(赤江珠緒)なんか鍋の乳母車みたいなのに乗っているのもね。
(町山智浩)そうそう。スケボーの上に鍋を乗っけて、その上に赤ちゃんを入れて。それでズルズルと引っ張って彼が食べ物を探してずっと歩くんですよ。
(赤江珠緒)ああ、そうなんだ……。
(町山智浩)もう、辛いけどかわいいですよ。かわいいけど、辛いですよ。
(赤江珠緒)今日は『存在のない子供たち』を紹介していただきました。町山さん、ありがとうございました。
<書き起こしおわり>
2019年5月28日(火)「たまむすび」アメリカ流れ者 https://t.co/iCYvnnncdl
町山智浩 レバノン映画『存在のない子供たち』を語る— みやーんZZ (@miyearnzz) 2019年5月28日