PUNPEEとカレー屋まーくん 奇書『あなたの知らないスパイスの世界』を語る

PUNPEEとカレー屋まーくん 奇書『あなたの知らないスパイスの世界』を語る SOFA KING FRIDAY

カレー屋まーくんさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』にゲスト出演。PUNPEEさんと著書『カレー屋まーくんのあなたの知らないスパイスの世界』について話していました。

(PUNPEE)引き続き『SOFA KING FRIDAY』、お送りしております。カレー屋まーくんをゲストに今回は……。

(カレー屋まーくん)いっちゃってるね。

(PUNPEE)いっちゃってる感じなんですけども。まーくんが今度出す本、奇書『カレー屋まーくんのあなたの知らないスパイスの世界』なんですけども。言ったら最初はクラウドファンディングでCAMPFIREで支援してくださったに送られると思うんですけども。その後、普通に書店でも売るっていうことですよね?

(カレー屋まーくん)書店に行くためにお金を集めて……っていうのもあるから。

(PUNPEE)6月ぐらい?

(カレー屋まーくん)そうだね。6月頭ぐらいに行くような感じで。うん。

(PUNPEE)読んだんですけど、まあまーくん流の皮肉たっぷりの(笑)。

(カレー屋まーくん)うんうん。ねえ。本当に売れないと困るし、みんなに見てもらいたいっていうのもあるけど。「こんなの売れたらマズいな」っていう気持ちもあったりとかして。「だったらそんな安パイのものを作ってどうするんだ?」っていう自問自答を……。

(PUNPEE)だから、もう全部自分らしく行こうっていうところ?

(カレー屋まーくん)うん。ダメなんだけど、全部をグレーにしてやろうみたいな?

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! だって俺、レシピを見ていたら材料のところにいろいろと書いてあるじゃないですか。星のマークがあって。「これはなかったらごまかせ」っていうことで。「あれっ?」って。俺、一瞬それを作ろうと思ったんですけども(笑)。

(カレー屋まーくん)フフフ(笑)。

(PUNPEE)「どうしたらいいんだろう? これは他のものを持ってきた方がいいのか、それとも諦めるべきなのか?」って。

(カレー屋まーくん)だってさ、言うならば、あんまり言っちゃいけないけど店をやっている時だってさ、「あ、ヤベえ。これがねえ。どうしよう?」って。なんか代わりのものを入れてごかましたりとか俺はしているのね。

(PUNPEE)まあでも、それも言ったらその人の味になるから。

(カレー屋まーくん)まあ、そう。「これがなくても食べれるよ」っていうものは、そういう料理とかスタンス、全部含めてがんばったり、スピッたりしない。「ちゃんとしない」っていうのは常に……ちゃんとしなきゃいけないんだけど、ちゃんとしないのも許そうよっていうのをすごい自分の中で持っているから。まあ、無ければ無いでいいんじゃないの?っていうのを含んでおきたい気持ちはあるよね。

(PUNPEE)うんうん。じゃあもしそれが見つからなくても、全然成立はするっていう?

(カレー屋まーくん)ああ、成立するようにはしてある。

(PUNPEE)そう。で、まーくんのカレーを結構何回かご馳走になったりとか、もらったりもしているんだけど、やっぱりすごく美味しくて。言ったらこの前、プレゼントでもらったピクルスも……。

(カレー屋まーくん)チキンピクルスね。

(PUNPEE)それのレシピは書いてないんですか?

(カレー屋まーくん)そうそう。あれさ、あれをいつかレトルトとかさ、レシピを売ったりとかして。それで娘を大学に入れたいから。

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! なるほど(笑)。

(カレー屋まーくん)全部を出そうと思っていたんだけど、「いや、これを出すのはマズいんじゃないか?」っていうか、「これは俺の利権、全部持っていかれちゃうな」って。

(PUNPEE)そうか。たしかに作り方もわかっちゃう。

レシピを教えても作れない「技術」

(カレー屋まーくん)あとね、レシピを教えても作れない「技術」っていうのがいろいろあったりして。パッと鍋の外側を触って中が何度になっているかとかは何年も料理を作っていないとわかんない感覚だったりとか。

(PUNPEE)でもなんとなく、そのレシピ通りに作った形にはなるっていうか。

(カレー屋まーくん)形にはなるし、一応俺の作っている通りには書いてあるからね。

(PUNPEE)なるほど。そこでのいろんな工程はある。

(カレー屋まーくん)まあレシピ通りにやっても、いつも作ってもいつも違う味になって。それを出せるところまで戻す技術っていうのが実は重要だったりするから。

(PUNPEE)なるほど。ビートメイクも一緒かもしれないですね。その、機材を同じものを使ったり、ドラムの種類とか同じのを使っても、結局最終的にはその人から出るっていう……。

(カレー屋まーくん)そうそう。結局、同じにはならないじゃん?

(PUNPEE)形にはなるけど、言ったら最終的にはその人の色になるっていう。

(カレー屋まーくん)だから「トマトを1個使う」って言ってもさ、冬のトマトと夏のトマト、柔らかくなったトマトとでは味が違うわけじゃん? で、その調節。変わったやつをじゃあどうやって目標とするところに戻すのか?っていうのが技術だから。それは本では教えられないからさ。まあ、そういうことを言われたら「じゃあ、買うのはやめようかな?」ってなっちゃうんだけども。まずは読んで実際に作ってからだから。まあ、わかないとどうしようもならないよっていう話で。

(PUNPEE)はいはい。たしかに、まーくん流のレシピとさらに、なんだろう? オリジナルカレーをどこから作っていくのかっていうのも載っていたので。すごいなんかおつまみ……言ったらカレーの本体だけじゃなくて、カレーに添えるおつまみのレシピとかも書いてあったから。

(カレー屋まーくん)なんか1個1個のスパイスの説明、使い方を覚えるにはカレーよりもそのスパイスを使った料理を覚えた方がその特性を知ることができるから。今回、カレーのレシピはそんなに載っていなくて、その1種類1種類のスパイスを使った料理のレシピを基本的には載せているのね。

(PUNPEE)なるほど。じゃあ、ここでまーくんのその本の中に載っているカレーを作る時に気分を高めてくれる1曲として、INVADERで『ディスコ・スーダラ節』をお聞きください。どうぞ。

INVADER『ディスコ・スーダラ節』

<書き起こしおわり>

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