Superorganism・Oronoと小田部仁 仲良くなったきっかけを語る

Superorganism・Oronoと小田部仁 仲良くなったきっかけを語る Inter FM

(小田部仁)本当に言われたくない。俺はいつも、オロノから夜中の3時ぐらいに「もうヤバい」みたいなLINEが来てさ。「大丈夫か、おい? 俺はそこには行けない……」みたいな。そんな世界のどこかでさ、お前がなんか悩んだりしている時に。「おーい、大丈夫かー?」みたいな。それを仕事の合間に送ることぐらいしかできないから。逆にこっちが本当、「生きてるのかな?」とかさ、「楽しんでいるのかな?」って……。

(Orono)でも12月にさ、めっちゃ病んでいたんだけどさ。その時、なぜかお前のこともめっちゃ心配して。なぜかわかんないけど。

(小田部仁)フフフ、ありがとう(笑)。

(Orono)しかも、でもその時、友達との連絡を全部切っていて。話せなくなって、本当にシャットイン。引きこもりになったの。でも、なぜかお前のことだけは心配していた。

(小田部仁)だって、たまに連絡が来たじゃん。「今日は泣いた」とかさ、「家から出られなかった」って。

(Orono)たぶんね、お前にだけ話したの。

(小田部仁)俺だけ来ていたよね。なんかね。なんだろうね? 俺、オロノが大好きだからさ。

(Orono)Oh my gosh.

(小田部仁)イエーイ!

(Orono)Hey man, I love you, too.

(小田部仁)なんだろう。この恥ずかしい感じね(笑)。でも、なんかオロノが大好きだから、全然ミュージシャンとかになる前から「こいつ、面白いな」って思っていたから。なんかその、何をやっているのか超気になるんだよね。なんか、言う言葉、言う言葉が面白いから。俺、悪いんだけど、引きこもっている時、「こいつ、おもしれーな」って思っていたからね。やっぱり。

(Orono)面白いよ。

(小田部仁)面白い。「なにやってんの? どうして病んでんの?」って。で、親も心配してるし。親からも連絡が来るしさ。「大丈夫かな?」って。

(Orono)そうだね。うん。「友達なんかいない。呼びたくない、誰も……」みたいな(笑)。本気で言っていたから(笑)。

(小田部仁)オロノ、どうなの? 疲れないの、そういう感じでいて。もっとさ……。

(Orono)なに? 「そういう感じ」って?

(小田部仁)いやいや、そんな噛みついてくるなよ(笑)。なんかもうちょっとさ、ピリピリした感じじゃなくて、チルできないの?

(Orono)できない。だって、19歳だもん。

(小田部仁)それをエクスキューズにしちゃダメでしょう? 「大人になりたい」とかさ、そういう気持ちはないの?

(Orono)うーん……いやー、ないね。

(小田部仁)そういう自分、かっこいいと思っている?(笑)。

(Orono)フフフ(笑)。

(小田部仁)なぜかケンカモードみたいになっているけど(笑)。

(Orono)うーんとね、思っていない。けど、「まだ、19」ってさ、言い訳は通じない? 通じないかな?

(小田部仁)通じる、通じる。全然通じる。

(Orono)通じるよね。だってみんな情緒不安定じゃん。お年頃じゃん。なのに、この業界にいることによってとか、本当に身の回りが大人だけだから、すごいプレッシャーを感じちゃうの。「お前もなんでそんなチルできないんだ?」みたいな。それがムカつくから余計、情緒不安定になっちゃう。もう本当、他人に期待されるのがいちばん嫌だから。自分のそのままでいたいから。

(小田部仁)なるほどね。なのに、オロノは人の顔色を読むしね。すっごい気を使うんですよ。これを聞いてらっしゃるみなさん。

(Orono)フフフ(笑)。

(小田部仁)ものすごいオロノは意外と人から求められるものに対して、ねえ。ちゃんと応えようとするよね。

(Orono)だって人間が大好きなのと同時に大嫌いだから。すごい雰囲気的にはアグレッシブかもしれないけど、決して誰にもアンハッピーになってほしくないから。みんなのことをハッピーにさせたいから。

(小田部仁)まあ、そういうオロノのピリピリした感じも俺は好きだけど、なんかハッピーなライフを見つけて、ハッピーでチルな感じになっても俺はそれでも好きよ、オロノのこと。

(Orono)うん……。

(小田部仁)以上(笑)。

(Orono)フフフ、いいね。いいね、こういう会話。

(小田部仁)面白い(笑)。

(Orono)毎回、こういう会話をしたい。

(小田部仁)毎回、こういう会話をしているね。飽きるよ、たぶん(笑)。

(Orono)飽きないよ! だってさ、あのね、最近気づいたのはこういう面倒くさい情熱的な、すごいパーソナルな会話がいちばん楽しいんだなって思った。で、なんでそれを常にいっつもやっていないんだ?って思った。

(小田部仁)それをでもさ、最近いろいろとご飯を食べに行ったりとかさ、日本に帰ってきているから遊びに行ったりするけどさ。毎回、それを求めてくるじゃん? あれ、求められている側は結構キツいと思うよ。

(Orono)キツい?

(小田部仁)いや、お前はエネルギーがすごいもん。だって、やっぱり。

(Orono)それは十分、自覚しているよ。でも、特に日本だとさ、なんだろう? みんなさらけ出さないじゃん? だから自分を、感情とかをさらけ出すエクスキューズとして使ってほしいの。

(小田部仁)うんうん、なるほど。

(Orono)もっとだから、日本で友達とかに会っていて、いちばん大好きなのが会ってすぐにハグするのが大好きなの。それで相手はちょっと嫌がるんだよ。

(小田部仁)それはね、俺も思った。

(Orono)わかる?

(小田部仁)わかる。ハグ、俺、めっちゃするもん。

日本の人に会ってすぐハグするのが好き

(Orono)特に公共の場。特に駅で、会ってすぐに……たとえば、中学生の時の同級生とかに会って、最初に「I missed you.」みたいな感じでハグをして。すっごいなんか居心地悪そうだった。けど、なんかホッとしている顔をしていた。

(小田部仁)うんうん。なんかその、いつもと違うことをやって、その人のバリアを崩したいっていうのは結構いつも思っている。俺も。

(Orono)そう。それ、楽しくない?

(小田部仁)楽しい。だからオロノがよくインタビューとかさ、誰か新しい友達とかに俺が紹介したりとかした時にさ、オロノはかならずさ、「スターバックスでなにを頼みます?」って質問をするじゃん?

(Orono)うん(笑)。

(小田部仁)あれ、お得意の質問じゃん? あれ、いいよね。俺はあれ、いいなと思って。俺、インタビューとかを仕事でやるけどさ。さすがに短い時間の時とかは聞けないけどさ。「ああ、それを言われたら違うテンションになるな」って思うから。

(Orono)そう。そういう人間性が出てくるような質問、会話をしたい。だからさ、この前もそういうタナソーさんとさ、ご飯に行ったんだけどさ。ずっとさ、なんかそういう音楽業界の話とかさ、いろいろ言ってるんだよ。

(小田部仁)フフフ、そうなるでしょ(笑)。

(Orono)それはすごい面白いんだけど、いちばん面白いなと思ったのは「ねえ、タナソーさん。ファーストキスの話を教えてよ!」って言って、すごい盛り上がって。そこからすごい、タナソーの人生の話みたいなのをすごい教えてくれて。あと、そこにいたシャムキャッツの夏目くんもそういうすごい重い話をね、みんなでしたのよ。そん時、「人間って素晴らしいな!」みたいなのをすごい感じた。

(小田部仁)そういうさ、話っていいよね。その人生の話っていうかさ。

(Orono)っていうかだからその、音楽業界とかにいてさ、新しい人と会ったりとか。バンドの中でもそうだけどさ、どうしてもさ、その音楽とかアートの話ばっかりになっちゃうじゃん。つまんなくて。語るもんじゃないよ、もう。

(小田部仁)そうだよね。聞けばいいし、見ればいいし。

(Orono)そうそう。それだけなんだよ。

(小田部仁)まあ「ライターが言うな!」っていう話なんだけどね(笑)。まあ、別にね、それはわかっていながらも、いろいろと書いたりとかさ、説明とかしているわけだから。

(Orono)うんうん。つまんないよ。

(小田部仁)でも、その人の話とかを聞いていた方が逆に曲がわかったりとか。もっとよく聞こえてきたりとかすることはあるよね。たぶん。だってオロノのそういうアティチュードみたいなもので、まあイコールではないけども……。

(Orono)このラジオ番組もだってアートだもん。

(小田部仁)アートだと思う。面白い。

(Orono)中身をさらけ出すアートだから。インスピレーションだから。

(小田部仁)そうだね。うん。

Peter, Paul and Mary『Don’t think twice, it’s alright』

(Orono)めっちゃ熱い会話ですね。大好き、この2人。なんて素晴らしい人間なんだ。2人とも。で、もっと続くから。この話は。もう何時間もたぶん続くから。でも、来週もまた続くので、よかったら聞いてください。バイバイ。

<書き起こしおわり>

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