星野源とOrono ドームツアー・札幌ドーム公演の楽屋を語る

星野源とOrono ドームツアー・札幌ドーム公演の楽屋を語る Inter FM

星野源さんがInterFM『Oh Wow, Very Cool!』にゲスト出演。オロノさんと自身の札幌ドーム公演の楽屋の模様やライブのパフォーマンスなどについて話していました。

(Orono)木曜日の夜11時を回りました。InterFM89.7、SuperorganismのOronoがお届けする『Oh Wow, Very Cool!』。この番組はオロノが自由気ままにしゃべったり、会いたい人をゲストに迎えてクールな音楽をかけていく番組です。今日はスペシャルゲストを……スペシャルでもないけども。マイ・フレンドだけどね。星野源さん!

(星野源)はい! あ、どうもこんばんは。なんか今日はいつもと違うらしいね?(笑)。

(Orono)いつもと違うの。この台本のフォントが変わっていたり、ミキサーがいたり。

(星野源)違うスタッフの人が多くなったっていう。

(Orono)そう。めっちゃいま、エッジがヤバい。

(星野源)「エッジがヤバい」(笑)。

(Orono)フフフ、いい感じでね。Different Vibes! バイブスがいま、ヤバいね。このスタジオ。

(星野源)ねえ。すごいいい、ハッピーなバイブスがある。

(Orono)で、なんか小田部がいっつもいるっていうね。

(小田部仁)Hello! 今日もうかがっております。

(星野源)よろしく、小田部。

(小田部仁)よろしくニチワス!

(星野源)えっ、なに? よろしくニチワス?(笑)。

(Orono)っていう感じだね。

(星野源)うん。オロノ、どうよ? ラジオを始めて。これ、放送的にはどんぐらい経ったんだろうか? 3ヶ月ぐらい?

(小田部仁)4ヶ月。

(星野源)どう、やってて?

(Orono)めっちゃ楽しい! こんなに楽しいんだって。ラジオ、好き?

(星野源)ラジオ、好きだよ。

(Orono)楽しいよね?

(星野源)楽しい、楽しい。生放送は?

(Orono)絶対に無理だと思う。ヤバいよね。

(星野源)僕のオールナイトニッポンに出てもらった時以外で日本のラジオで生ってないの?

(Orono)ああー、あるわ! これで『Ready Steady George!!』とかね。けど……。

(星野源)じゃあ自分がパーソナリティーでDJでやるっていうのは?

(Orono)やっちゃヤバいと思う。

(星野源)「やっちゃヤバい」?

(Orono)たぶんヤバいよね。だって編集、大変でしょう? 使えない話しかしないから。

(星野源)っていうか、ほら。台本見てよ。DJオロノ。

(Orono)台本全然見ないもんね。

(星野源)「オロノと星野さんの出会いは? 初対面の時、お互いにどう思った?」って。いちばん最初はあれだよね。札幌ドームに来てくれたんだよね。ありがとうね。

(Orono)めっちゃ楽しかった!

(星野源)すっごい嬉しかった。楽屋裏の方で初めて会ってね。

(Orono)ヤバい。あなたの楽屋はヤバい。「がんばろう!」って思った。

(星野源)デカかったの? なにがヤバかったの?

(Orono)「がんばろう!」って思ったのと同時に、「こんなに自分はがんばれないな」とも思った。だってすごいんだよ? めっちゃ美味いパフェをその場で作ってくれるの。

(星野源)フハハハハハハッ! そうだったね(笑)。

(Orono)で、顔が書いてあるフラッグがそのパフェの中に入っていて。

(星野源)そうなんですよ。イベンターの人がそういう人を呼んでくれて。この僕のライブの公演のためのパフェみたいなの、作ってくれたの。

フラッグ付きのパフェをその場で作ってくれる楽屋

(Orono)ヤバくない? なんかそこまで登りつめた星野源、マジでリスペクトだなって思った。

(星野源)フフフ、ありがとう。嬉しい。

(Orono)そう。だって、本当に無理だもん。絶対にそんなの、できないもん。

(星野源)そんなことないよ。これから、これから。

(Orono)無理。そんなに売れたくない。

(星野源)でも売れなくてもパフェは作ってもらえるよ。パフェ屋の友達を作ればいいんだもん。

(Orono)だってパフェのフラッグがつくんだよ? フラッグまではいかないよ!

(星野源)それは、売れてもパフェのフラッグはつけてもらえないよ。人間力!

(Orono)人間力!?

(星野源)人間力よ。「ああ、この人のパフェにフラッグをつけたいな」って思う人になればいいんだよ。わかる?

(Orono)ちょっとヤバいな。それはヤバいね。考えとく。それに関して。

(星野源)そう。それは大丈夫だよ。

(Orono)でも、ヤバいよ。楽屋、本当に。美味しい食べ物をその場でいつでも作ってくれてさ。本当に……なんなんだ、この世界は?って本当に思った。

(星野源)フフフ、でも本当にありがたいですよ。そういう風にしてもらえるのは。

(Orono)だってさ、バンド8人ぐらいでそれ+スタッフで、トイレみたいな狭さの楽屋にいつも入れられるんだよ?

(星野源)ああ、Superorganismがね。でも、いいじゃない。バンドってそういうもんだよ。

(Orono)で、マズいイギリスのお菓子とかちょこちょこ置いてあってさ。自分の顔のフラッグが入るパフェなんか絶対に出ないよ!

(星野源)でも僕もバンドの最初の頃とかは本当にそうだよ。ウォークインクローゼットかな?っていうぐらいの狭さのところに5人全員入れられて。なにもなくて。お菓子があるだけいいよ。ないもん。俺ら、最初は。なんにもない。そこからだから。みんな。パフェフラッグまで……(笑)。

(Orono)いや、でもいちばん頂点まで登りつめたのが……。

(星野源)でも、頂点がパフェフラッグっていうのがいいよね(笑)。

(Orono)本当、そうだよ、でも!

(星野源)たぶんね、もっと上はもっとすごいと思うよ(笑)。

(Orono)もっと上があるの? もう知りたくない、それは。

(星野源)フハハハハハハッ! でもオロノ基準の最上級はパフェフラッグかもね。

(Orono)最上級、星野源!

(星野源)ありがとう。でも実際になんていうかその……。

(Orono)星野源とカニエぐらいでいいよ。いちばん上は。

(星野源)フハハハハハハッ! カニエ? 嬉しい!

(Orono)本当、そうだよね。カニエと星野源。

頂点はカニエ・ウェストと星野源

(星野源)カニエのネットフリックスのやつ、この間見たよ。すっげー面白かった。

(Orono)あるの? ネットフリックスに。

(小田部仁)デヴィッド・レターマン。

(星野源)インタビュー。面白かった!

(Orono)ああー、はいはい。まだ見てない。でも、面白いことを言うよね。

(星野源)そう。なんか、よかったよ。相変わらずトランプの話はちょっとわからなかったけど、それ以外の創作といろんなハートに関する話はすっごくよかった。ジェイ・Zの話もちょっとしていて、「ああ、するんだ!」とか思って。それで彼の好きな言葉っていうのを言っていて「おおっ! ケンカしてたのに……」みたいな。ちょっといいよ。

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(Orono)なるほど。

(星野源)しかも、そのカニエと僕が……これはちょっと声を大にして言ってください。

(Orono)カニエと星野源はSame Level。

(星野源)イエーッ!

(Orono)頂点。

(星野源)「頂点」(笑)。

(Orono)「でも、そこまでがんばれる気力はどこから来ているんだろう、この人は?」って思って。

(星野源)音楽が好きだから。

(Orono)それだけでそこまで、パフェまで行けるの?

(星野源)それだけ。あとは、周りのスタッフの人ががんばってくれたの。それですよ。1人では絶対に無理よ。パフェフラッグは(笑)。

(Orono)無理だよね。

(星野源)あと、あれだよ。オロノが「待っているよ」って言ってくれて、「会いに行く」っつって会いに行った時のオロノの興奮具合。で、まだその時はパフェフラッグの前だったの。

(Orono)うん、そうだね。

(星野源)すごい興奮してくれていて。「最高だった!」って言ってくれたのがすごく嬉しくて。「日本のJ-POPの中でいちばんだ!」って言ってくれたのが本当に嬉しかった。

(Orono)本当だよ。

(小田部仁)「歴史上」って言っていた。

(星野源)ああ、そうだ。「日本のJ-POPの歴史上、いちばんだ」って言ってくれてたんだ。

(Orono)だってヤバいもん。

(星野源)「他がひどい」って言っていたよ(笑)。

(Orono)本当、そうだよ。

(星野源)で、オロノが選曲してくれたんだよね。俺の初めてのライブに来てくれて聞いた曲を。

(Orono)選曲したよ。そう。大好きな曲。ポップ・ヴァイラス!

(星野源)イエーッ!

星野源『Pop Virus』

(Orono)でもすっごいライブ、辛そう。「辛そう」っていうのはステージに上がったことがあるから。あんな2、3時間やるって……しかも、踊っているじゃん?

(星野源)ちょっとね。うん。

(Orono)「ちょっと」じゃないよ! だってライブ中とか疲れていると動かないもん。

(星野源)たしかにオロノ、動かないね(笑)。俺も全然動いていないよ。

(Orono)いや、動いているよ! めっちゃがんばってるじゃん!

(星野源)まあ、がんばるよ。ドームだぜ? フハハハハハハッ! ドーム、がんばるよね。まあドームじゃなくてもがんばるけど。

(Orono)っていうかさ、ライブが始まる前とか人が多すぎて気持ち悪!って思ったもん。

(星野源)うん。あそこは4万人ぐらい。3万5000人とか。

(Orono)ヤバいよ。怖っ!

(星野源)でも、上がってみたら、すごい孤独だよ。あそこ。

(Orono)だからそういうのも考えちゃって。マジで星野源、大丈夫かな?って思って。すごい。なんかいますぐステージに走っていって、スタッフに捕まってもいいから、ハグしたいって思った。

(星野源)ハグね。それはハグしてほしかった(笑)。

(Orono)だよね!

(星野源)いや、でも違うのよ。ドームって舞台上で一人ぼっちな感じがあるのよ。それがすごくね、ホッとするの。

(Orono)ホッとするんだ。

ドームのステージ上の心境

(星野源)周りに人はいながらにして、家でやっているみたいな感じがするのよ。ホールとかだと目の前にお客さんがいるから、実際に孤独感はないんだけど。でもやっぱりその分、顔がはっきりものすごい近くで見えると緊張感って生まれると思うんだけど。みんなの顔がちゃんと見えるんだけど、見え過ぎない距離っていう感じで。

かつ、舞台上にあがると照明が当たっている間……MCの時に客席の明かりをつけてもらうと結構奥までしっかり見えるんだけど。本番中はやっぱりライトが当たっているから、なんか夜中に1人で曲を作っている時みたいな、そういうグッと集中しているような、そんな感じって俺、中学生の時から曲を作って眠れない夜を日々すごしていたから。なんかその感じとビーッと一直線でつながっている感じがして。それがすごい気持ちいいの。だから、癒やしの時間でもあった。

(Orono)癒やしの時間……4万人が癒やしの時間だ。クレイジー……。

(星野源)「クレイジー」(笑)。

(Orono)Crazy, Crazy!

(星野源)でもなんかそれは、そこに至るまでの時にハグしてほしい瞬間はいっぱいあったけど。あの最中は楽しいよ。やっぱりお客さん、ファンの人も初めて来た人も、自分の音楽をちゃんと聞いてくれて、バイブスというかフィーリングみたいなのがちゃんと伝わっている感じがすごいしたのよ。で、みんなちゃんと動いていてさ。それぞれ、僕のライブってみんな別の動きをしてくれるのよ。日本のライブって結構みんなこういうさ、同じ動きをさ。手を振ったりとかする人が多いんだけど。

オロノもなんとなくわかると思うけどさ。日本人ってさ、いっつも不安じゃん? 人と同じじゃないとなんか恥ずかしかったり、ちょっと自分は飛び出ているんじゃないか?って思っちゃうような、そういう国民性だと思うから。でも、外国のライブとかを見ていると、客席が本当に自由じゃん? 自分の踊り方で踊っているじゃん? で、俺はちっちゃい頃から親から外国のライブ映像とかをたくさん見せられてきていたから。

(Orono)やっぱりそうなんだ。

(星野源)親が音楽が大好きだったから、それが普通だと思っていて。で、音楽がずっと好きで。自分がライブを見に行った時とかに「えっ、なんでこんなことになっているの?」っていうのがずっと嫌で。「もっと自由に楽しめばいいじゃん」っていうのをずっと思っていて。でも、それが音楽をやるようになったら、日本でそれをやるのがいかに難しいかっていう。みんなの気持ちをほぐすのが。

でも、それをずっとやりたくてやってきて。それで『YELLOW DANCER』っていうアルバムを作って踊ってほしいと思って。それで今回のアルバムを作って。それでドームでさすがに難しいかなと思ったんだけど、奥の奥まで結構みんな自由に踊ってくれていて、すっごい嬉しかったよ。すごく気持ちよかったよ。

(Orono)そうなんだ。

(星野源)心配してくれるとは思うんだけど。あの感じね。客席から見ているとすごいだろうけど、舞台から見ていると意外と狭いよ、ドームって。

(Orono)「意外と狭い」。わかんない(笑)。

(星野源)フフフ、今度上がろうよ。

(Orono)今度上がろう。極めている気がする。研究している感じがすごい出ている。それと同時になんか、でも実験的な部分もあるし。本当に好きなの。で、いろんなものを感じた。ライブに行って。で、その時にかなり病んでいた。いつだっけ? 2月?

(小田部仁)うん、2月。

(Orono)2月。死んだちょっと後だったの。ちょっとだんだん上ってきている時にライブに行って、ガーッてそこから上った。めっちゃ上った。それで番組も始めたんだよね。いつ始めたんだっけ? 4月とか。

(星野源)ああ、そうか。あの時、やってなかったもんね。

(Orono)そう。だからちょうどあの後らへんにこの番組をやろうっていう話をしだして。でも、番組を始めてからすっごい超いい感じで。日本にいてこんなに幸せなことってあるんだっていうのをすごく感じた。幸せすぎてみんなでプリクラ撮りに行った。

(星野源)フフフ(笑)。よかったよ。あの時、辛そうだったもんね。

(Orono)超辛かった。

(星野源)「ライブ中に泣いた」って言っていたもんね。

(Orono)ライブ中に泣いた。なんて歌だっけ?

(星野源)『くせのうた』。じゃあ、その曲もかける?

(Orono)いまかける。かけよう!

(星野源)じゃあ、星野源で『くせのうた』です。

星野源『くせのうた』

(Orono)あのね、めっちゃリアルトークなんだけど。交流を深めていくにおいてさ、これは自分の知名度も上がっていくわけじゃん? 日本で全然売れる気ないから。本当。プロモーションとかも一切したくないし。

(星野源)全然しなくていいよ。

(Orono)この前に来日した時もインタビューとかほとんど断ったから。嫌なの。だから、なんか勝手にどんどんと知られていっているんじゃないかな?って思って心配なの。でも、普通に大好きだから、もっといろんなことをやっていきたいから。どうすればいいんだろう? みたいな。

(星野源)本当に日本でしなくていいと思うよ。

(Orono)じゃあ、しない。

(星野源)したいことだけ。「なんか楽しそうだな」って思ったことだけしてればいいと思う。

(Orono)そうだよね!

(星野源)なんか、そういう国になったらいいなと思う。日本の音楽。

(Orono)なると思う? なんないよ。なんなくね?

(星野源)うーん、難しいかな? なんか……。

(Orono)なんないよ。なんないから、海外に出てほしい。海外で売れてほしい。

(星野源)ああー、海外。行きたいね。

(Orono)もう移住しちゃえば?

(星野源)移住……したーい。

(Orono)だってもうさ、日本の頂点には登りつめたわけじゃん? 日本は征服したわけじゃん?

(星野源)いや、頂点ではないと思うんだけど(笑)。

(Orono)いやいや、トップでしょう? キング・オブ・ジャパンだよ。キング・オブ・J-POPだよ。だからキング・オブ・ワールド・ポップになんないと!

(星野源)そうだね。うーん。

(Orono)アメリカのチャートに入らないと。

(星野源)入りたいね。ちょっとそれ、お願いします。「お願いします」っていうか(笑)。

(Orono)いやいや、わかんないけど。でも、サポートは全然するし。もうなんか日本よりデカいところを征服してほしい。本当に。戦国大名みたいな感じで。どんどんどんどん攻めていってほしい。表に。

戦国大名のように海外も攻めてほしい

(星野源)「戦国大名」(笑)。そうだね。なんというか、自分の音楽がどういう風に国の外で鳴るのかとか、お客さんがどういう風に反応をしてくれるのかとか、すごい知りたい。だから、やりたいよ。というか、やろうよ。

(Orono)やろう!

(星野源)というか、やるよ。

(Orono)ツアーしに行こうぜ!

(星野源)ああ、いいね! それ、すごい楽しそう。

(Orono)楽しくないよ(笑)。

(星野源)もう、どっち?(笑)。

(Orono)辛いよ。

(星野源)ああ、辛い。そうだよね。それ、聞いたわ。辛いんでしょう?(笑)。

(Orono)辛いけど、面白いよ(笑)。辛いけど、楽しい時もある。両方。

(星野源)そうだよね。

(Orono)逆に自分は人の顔が見えるぐらいとかが好き。やっぱり。でも、めっちゃデカいところでやるのも好き。めっちゃパワーを感じる。「お前ら、私のことを見に来たんだろう?」みたいな。めっちゃドミナンスを感じる。

(星野源)フフフ、いいね(笑)。

(Orono)それも気持ちいい。けど、もう100人、200人ぐらいのど田舎でライブやってめっちゃ盛り上がっているところとかも大好き。

(星野源)うんうん。俺もそういうライブがすごく多くて。

(Orono)じゃあ、やろう!

(星野源)19の頃でそのどっちも体験できているって本当に素晴らしいことだと思う。

(Orono)異常だよね?

(星野源)でも、保っているじゃん。オロノは。

(Orono)なにを?

(星野源)精神を。

(Orono)でも、壊れたけどね。死んだよ、本当に。

(星野源)1回ね。1回?

(Orono)1回、死んだね。このバンドの歴史で言ったら、1回本当に死んだ。

(星野源)でもさ、その後にまた復活したじゃん。

(Orono)でも復活したのは、その星野源のライブのおかげなの。本当。本当にそうなの! 「めっちゃいい話、言ってるじゃん」とかそういうことじゃなくて、本当にそうなの。

(星野源)でも、そうだったね。あの時、結構深く話したもんね。

(Orono)深く語ったね。

(星野源)俺も相談してね。オロノに話をして。

(Orono)で、「こんなスーパースターガイがめっちゃ自分と同じ不満を持っているんだ」っていうところにすごい感動したのを覚えている。

(星野源)うんうん。「そうなんだな」って思った。マーク・ロンソンと話をしても、同じ悩みだったもん。だからあのグラミーを取るスーパースターガイも同じなんだよ。

みんな同じ不満を抱えている

(Orono)うん。みんな同じなんだよ。みんな同じ不満を持っているんだよ。だから、自分は別にロールモデルとして見られたくないの。基本的にミュージシャンってみんなクソだから。

(星野源)フハハハハハハッ!

(Orono)だからそういう人はさ、マララとかオバマとかそういう人を見ればいいんだよ。いい人になりたいなら。別に自分は本当に……っていうか、アートってさ、セルフィッシュなもんじゃん?

(星野源)だってもともとさ、ロクでもない人がどうしようもなくなっちゃう職業だったじゃん? なのにさ、ロールモデルにならなきゃいけない感じはあるよね。いまね。

(Orono)そういうプレッシャー、感じる?

(星野源)もちろん。

(Orono)感じるでしょう? 暑苦しくない? めんどくさくない? そういう期待、応えられないじゃん。だって。そんなの。

(星野源)うーん。無理よね(笑)。

(Orono)無理でしょう?

(星野源)限界があるよ。

(Orono)しかも、音楽が楽しくてやっているだけじゃん? 別に。その社会をよくしたいとか、そういうのはないでしょう?

(星野源)うんうん。ただ自由に踊ってくれたらいいとか、そういうのはあるけど。

(Orono)そう。そこが勘違いされているのとかもなんかムカつく。

(星野源)ああー、なるほどね。わかるよ。勘違い、されるよね。ムカつくよね。うん。

(Orono)されるよね。

(星野源)俺もそんなのばっかりだよ(笑)。それでも、好きだからさ、続けるじゃん? それでいいんだと思う。そこにいっつも戻ってくるんだよ。「やっぱり好きだな、俺」っていう。で、あとミュージシャンとかさ、周りのみんなと演奏をしてさ、アイコンタクトした時にすごい幸せを感じたりするじゃない? 「最高だな、いまの瞬間!」みたいな。あと、俺がいちばん好きなのは自分とメンバーと客席のみんながさ、全部一体になる瞬間っていうのがあってさ。それって無じゃん? 無になる時があるの。禅みたいなさ。本当、エゴがなくなる瞬間。それがすごく好きで。なんか全部が環境とひとつになるみたいな。ライブで。そういうのを味わっちゃうと「いいよな!」みたいな。

(Orono)続けちゃうよね。

(星野源)続けちゃう。

(Orono)悪いサイクルだよね、本当。ヤバくない?

(星野源)フフフ、そうね(笑)。たまに飴もらってね。だいたいは辛いんだけど。だいたいムチなんだけど、たまーに飴をくれるんだよね。「もう、やめられないじゃん!」みたいな。「いけず!」みたいな。そうだよね。わかるわかる。

(Orono)ちょっと話しすぎたからディレクターのヤマモトに「締めよう」って言われたので。星野さんは8月7日(水)に……。

(星野源)いつも「源さん」って呼んでるよね?

(Orono)源さん……なんて呼んでるっけ? 待って。「ダディ」って呼ぶことにしたんだ。あ、違う、違う。ダディじゃない!

(小田部仁)マム。

(Orono)マム。マミー源。

(星野源)俺、「お母さん」って呼ばれているんだ(笑)。

(Orono)来週、水曜日に五大ドームツアーの映像作品『DOME TOUR “POP VIRUS” at TOKYO DOME』をリリースします。今年2月から開催した五大ドームツアーより東京ドーム公演の模様を収録した映像作品です。だって。

(星野源)うん。そうなの。この間のツアーがDVDとBlue-rayに。

(Orono)ヤバいよ! めっちゃ面白いよ。めっちゃ面白かった。

(星野源)ありがとう。なんだっけ? なんて言ったんだっけ? 小田部くんから聞いたのよ。客席で僕が歌い始めた後に……なんだっけ? ああ、「彼はセックスシンボルなのか?」っていう(笑)。「セックスシンボルだろう?」って言っていたってのがすげえいいと思って。

(Orono)いやいや、「だろう?」っていうか、「そういう風に思われているの?」っていう。普通に疑問で。自分でどう思う? あ、でもそれは来週話そう。

(星野源)ライブの話。

(Orono)ライブの話と、星野源がいったいセックスシンボルなのかどうか?っていう話をしましょう。

(星野源)ちなみに俺は思っていないけど(笑)。なのかどうかね。

(Orono)本当? OK。じゃあ、はい。終わりましょう。Good Bye!

<書き起こしおわり>

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