星野源とSuperorganism・Orono 日本を出ることの意味を語る

星野源とSuperorganism・Oronoと小田部仁 友達になったきっかけを語る 星野源のオールナイトニッポン

Superorganism Oronoさんとライターの小田部仁さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんとお互いの楽曲の中で好きなものを話し合っていました。

(星野源)大阪府17歳の方。「オロノさんがいちばん好きな食べ物はなんですか? ちなみに私はするめイカです」。なんだろう?

(Orono)トンカツ!

(星野源)それ、いま食べたいからでしょう?(笑)。

(Orono)いまハマってるのはトンカツ。

(小田部仁)トンカツにハマってるんだ。

(Orono)だって美味しいじゃん。

(小田部仁)日本に来ると太るんでしょう?

(Orono)ああ、うん。だって全部食っちゃうもん。

(小田部仁)ロンドンでなに食ってんの?

(Orono)なんも食わない。マックだけ。

(星野源)フフフ(笑)。

(Orono)マックとドミノ……Domino’s Pizza。

(星野源)フハハハハハハッ! かっこいいな(笑)。

(小田部仁)そこだけ発音よく言われても……(笑)。

(星野源)もう1回、聞かせて?

(Orono)Domino’s Pizza!

(星野源)フハハハハハハッ! かっこいい!

(Orono)フフフ(笑)。

(小田部仁)CMかよ(笑)。CM的なね。うん。

(星野源)で、いまはトンカツだ。日本で。

(Orono)いまはトンカツが大好き。あと、納豆を毎日食べているね。納豆、いいね。あと、卵焼き。

(星野源)そうだよね。普通に出身は日本で、埼玉で。だから同郷ですよね。でも向こうでさ、日本食を食べたくなったりはしないの?

(Orono)めっちゃ、もう毎日食べたいっすよ。けど、ド田舎だから超マズい、なんか変なヌードルプレイスとかしかない。しかもそれ、「日本食屋」とか言ってるのに作っている人は全員中国人とか韓国人とか。

(星野源)ああ、日本人ってそんなにいないんだ。

(Orono)いないっすね。全然いない。

(星野源)そうかー。

(小田部仁)でも、いちばんはじめにスーパーオーガニズムがロンドンでライブをやるってなった時、お家に遊びに行ったんですよ。僕、自腹で行って。そこでお好み焼きとね、煮物を作ったね。

(Orono)肉じゃが、作んなかった?

(小田部仁)肉じゃが、作ったんだ。そうだ。

(星野源)小田部くんが作ったの?

(小田部仁)オロノが最初やるって言っていたんですけど、こいつ全然やんねーんすよ。

(Orono)やったよ! Hey, hey! Come on! No!

(星野源)フハハハハハハッ!

(小田部仁)全然手伝わないんで。

(Orono)全部材料を買ってきたじゃん。手伝ったよ!

(小田部仁)そんな感じでした。

(星野源)フハハハハハハッ! 「そんな感じでした」で俺に渡されるっていう(笑)。いいわー、面白いわ、相変わらず。じゃあ、19歳、東京の方。「私はいま、建築の勉強をするために留学をしようと考えています。しかし日本から離れた場所で自分の実力を試す自信もなく迷っています。オロノさんはイギリスで活動をしていくことに対する不安はありましたか? また自信がない時、どうやって自分を奮い立たせていますか?」。真面目な質問が来たね。

(Orono)ちょっと重いね。いろんなレイヤーのある質問だね。ええと、イギリスに行くのは全然不安はなかった。不安を持つ暇がなかったから。

(小田部仁)短かったからね。レコードの契約をして向こうに渡るまで。

(Orono)高校を卒業して、日本に一瞬帰ってロンドンに行くっていう感じだったから。しかも14の時にもうアメリカに引っ越しているから。引っ越すっていうのは全然、なんもビビんなかったけど。

(小田部仁)引っ越した後じゃない? 引っ越した後で……。

(Orono)ロンドン、ヤバいよ。ロンドン、ヤバい。

(星野源)あの、ラジオで言える範囲にしておいて(笑)。

(Orono)ヤバいよ。好きじゃない。

(小田部仁)ロンドン、あんまり肌に合わなかったんだよね?

(星野源)「好きじゃない」(笑)。

(Orono)だって、みんな意地悪なんだもん。友達作れないし。誰も、ねえ。バンドメイト以外知っている人、1人もいないし。

(星野源)ああ、そうか。

(Orono)まだその時、17歳だから。バーに行けるとかそんなわけでも……「行きたい」っていうわけでもなかったけど。ねえ。行けないし。

(星野源)そうかー。

(小田部仁)行けないしね。友達を増やす術がなかったよね。

(Orono)うんうん。

(星野源)寂しいね。

(小田部仁)なんか出会い系とかに登録してさ……。

(Orono)出会い系じゃない。それはヤバい!

(星野源)フハハハハハハッ!

(小田部仁)ごめん、それはごめん。俺、言っちゃいけないことを言っちゃった(笑)。

(星野源)フフフ、出会い系じゃなかったのね?

(Orono)出会い系じゃない。いや、まあはっきり言ったら出会い系なんだけど、友達を作るためのアプリみたいなのを入れて、すんげー泣きながら「えーん……」っていう感じでスワイプしていた。

(小田部仁)でも、仲良くなったよね? 何人か友達、できたでしょう?

(Orono)いや。結局はエマだけ。1人できた。それで終わり。

(小田部仁)……質問、なんでしたっけ?(笑)。

(Orono)待って。留学の話でしょう?

(星野源)そうそう。「自分の実力を試す自信がなくて、留学をしようかどうかを迷っている」っていう。

留学は100%した方がいい

(Orono)うん。いや、留学は100%した方がいいと思う。出ないと。日本から。あのね、日本は素晴らしい国なんですよ。だけど、素晴らしすぎて安心しちゃって日本に留まる人間ばっかだから、留学は頭にそのアイデアが芽生えた瞬間にチケットを買っていくっていうぐらいの勢いで行かないとダメだと思う。

(小田部仁)行かない理由はいくらでもあるしね。

(Orono)うんうん。

(星野源)やっぱりじゃあ、思った時に行った方がいいんだ。

(Orono)いますぐ。これを聞いて、いますぐにGoogleフライトに行って、チケットをポチッと。

(小田部仁)すぐね。明日のフライトぐらいを取ってもらう感じで。

(Orono)うん。

(星野源)まあ勉強するためだから、学校とかはあるから、そんなにすぐには……(笑)。

(Orono)フフフ(笑)。

(小田部仁)あなたとは違うからね。

(Orono)そうね。なるほどね。

(星野源)いいなー。俺もどこか行こうかな。

(小田部仁)めちゃくちゃ星野さんに勧めていましたよね。オロノ。海外に……みたいなね。

(星野源)行きたいよー。

(Orono)一緒にハングアウト(笑)。

(小田部仁)遊びに行きたいのね。

(星野源)遊びたいよね。

(Orono)もっと星野さんと遊びたい! でも、忙しいから……。

(星野源)そうね。仕事始まっちゃったしね。うん。まあでも、遊びましょうよ。遊ぼうよ。

(Orono)遊んでください。ただ、日本に友達いないから。

(星野源)フフフ(笑)。

(小田部仁)そうだね。だいたい俺のところにLINE来るもんね。

(Orono)お前だけ。お前とサクライ(笑)。

(小田部仁)そうね。幼稚園の時からの親友と。

(星野源)神奈川県の方。「オロノさん、上野動物園によく行かれるそうですが……」。そうなの?

(Orono)いや、全然。どこから聞いたの? そんなの。

(星野源)フハハハハハハッ! 嘘情報?

(Orono)嘘情報。

(星野源)じゃあ、動物園は行かない?

(Orono)全然行かないっすよ。2回しか行ったことない。

(星野源)「お気に入りの好きな動物はいますか?」って書いてあるけど。

(Orono)ナマケモノ。

(星野源)フハハハハハハッ!

(Orono)即答。

(星野源)そこは即答なんだ。

(Orono)うん。ナマケモノ。

(星野源)どういうところが好きなの?

(Orono)私、怠け者なんですよ。だから好き。もう常になんにもしたくないから。ずっと家でゴロゴロしていたい。

(小田部仁)サボっていたいのね。

(星野源)それはわかるよー。サボってたいよ。

(Orono)サボっていたい。

(小田部仁)でもなんか「サボっていたい」って星野さんもオロノも言うけど、なんか2人……っていうか、オロノの普段の姿を見ていると結構クリエイティブに活動をしているんですよ。毎日絵を描いたり、文章を描いたり。で、「怠け者」とかって言われると、俺はなんなんだ?っていう気がすごい……「そうですか」みたいな気持ちに。

(星野源)でも小田部くんも仕事してるじゃん。だって『YELLOW MAGAZINE』もすごいたいへんだったでしょう? 本当に素晴らしいですよ。あの本は。

(小田部仁)フフフ、御本人に言われると……いや、川田さんのおかげですっていま、川田さんいなくなっちゃいましたね。

(星野源)編集長・川田くんいないですけども。だってさ、あれでしょう? 『YELLOW MAGAZINE』、僕星野源のイヤーブックですけども。『YELLOW MAGAZINE』のタイトルとかさ、英語表記にしたりするのも……あれも小田部くんが英語ができるから、小田部くん担当でやっていたんだよね。で、その……チェック?

(小田部仁)その英語がネイティブ的には合っているのかとか、一応不安なんですよ。僕、留学をしていたっつっても1年ぐらいのもんなんで。大学でも勉強していましたけど、そんなに英語がちゃんと正しいのか?っていうと、わからないんで。だからそれを1年目の時、いちばん最初に作る時はオロノにわかんないやつがあったら「これ、どう?」って聞いて。「いいんじゃない? ゲン・ホシノ……クールね」みたいな(笑)。連絡が来るみたいな。

(星野源)フハハハハハハッ! 俺はだからずーっとオロノと仕事をしていたんだよね。

(Orono)うんうん。

実は『YELLOW MAGAZINE』に編集協力していた

(小田部仁)実はオロノの力が作用していたという。

(星野源)『YELLOW MAGAZINE』に実は入っていたっていう。

(Orono)あれ、いつから始まったの?

(星野源)3年ぐらい前?

(小田部仁)まだ高校生だった時だよね。でも、それと同じぐらいの時に『Something For Your M.I.N.D. 』を作っていますからね。面白いですよね。

(星野源)そうか!

(Orono)縁だよ、縁。

(星野源)縁だね。だから本当に縁があるなってすごく思う。うん。

(Orono)スピリチュアルな。

(星野源)その話で盛り上がったりとかね。いやー、面白いわ。

<書き起こしおわり>

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