星野源とSuperorganism・Oronoと小田部仁 友達になったきっかけを語る

星野源とSuperorganism・Oronoと小田部仁 友達になったきっかけを語る 星野源のオールナイトニッポン

Superorganism Oronoさんとライターの小田部仁さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんと友達になったきっかけなどについて話していました。

(星野源)ここでスペシャルゲストをご紹介しましょう。スーパーオーガニズムのオロノでーす!

(Orono)Hello, Hi. Yeah, Konnichiwa.

(星野源)イエーイ! こんにちは(笑)。

(Orono)フフフ(笑)。

(星野源)来たね、オロノ。

(Orono)来たよ。

(星野源)ついに来たね! 面白いね(笑)。

(Orono)なんなの、これ?(笑)。

(星野源)フハハハハハハッ! しかもね、隣には……フフフ(笑)。

(小田部仁)めちゃくちゃ変ですね、これ(笑)。

(星野源)僕のオフィシャルイヤーブック『YELLOW MAGAZINE』を全部編集してくれているライターの小田部仁くんにも来てもらっています。イエーイ!

(小田部仁)よろしくお願います。このスター2人に囲まれている感じ、めちゃめちゃ……。

(Orono)お前もスターなんだよ!

(小田部仁)ああ、ありがとう、ありがとう。ちょっとうるさいよ……。

(星野源)フハハハハハハッ!

(小田部仁)めちゃめちゃやりづらいよ……。

(Orono)フフフ(笑)。

(星野源)いやいや、小田部くんでもいまラジオ慣れしているね。ちょっと声の乗りがいいよ。

(小田部仁)ありがとうございます。そんな褒められると逆にまたやりづらくなっちゃいますけどね。

(Orono)フフフ(笑)。

(星野源)普通でいいよ(笑)。大丈夫、大丈夫。小田部くんはね、もういちばん最初の話からしようよ。

(小田部仁)なんすか?(笑)。

(星野源)矢印の話からしようよ(笑)。

(小田部仁)矢印の話、するんですか? マジですか? そこに来るとは思っていなかったですね。

(星野源)あれ、矢印でいいよね。名前ね。雑誌の。

(小田部仁)そうです。僕が……そうです。

(星野源)矢印っていう雑誌があってね。

(小田部仁)MUSICAっていう星野さんがよく出てらっしゃる音楽雑誌があって。そこの発行人って言えばいいんですかね? 鹿野淳さんっていう方がいらっしゃって。その人の音小屋っていう音楽ジャーナリスト養成塾みたいなのがあったんですよ。そこに大学の時に通っていて、そこの講座で作った雑誌の表紙を星野さんにやっていただいたんですよね。

(星野源)そうだね。すごい前だね。

(小田部仁)いや、めちゃくちゃご迷惑をおかけして。

(星野源)2014年ぐらいに……いや、全然ですよ。面白かったですよ。

(小田部仁)矢印型のギターを勝手に作って(笑)。

(星野源)変なギターを背負わされて(笑)。

(小田部仁)いや、マジで本当にすいませんでした(笑)。

(星野源)いや、でも面白かった。で、その時に取材をしてくれたのが小田部くんで。そこから数年たち、しばらくしてから『YELLOW MAGAZINE』をやるってなった時に……。

(小田部仁)そうですね。編集の川田洋平さんっていう方がいらっしゃって。今日も来てらっしゃるんですけど。その方にお誘いいただいて。「ぜひやらせてください」っていうことでやらせていただいている感じです。

(星野源)そこから3年たったのか。

(小田部仁)それで、実はその矢印の時にオロノと僕、出会っているんですよ。

(星野源)ああ、その時が最初なの?

(小田部仁)だから矢印をやっていなくて、星野さんに出ていただいてなかったら……つまり、ちゃんと説明をするとヴァンパイア・ウィークエンドっていうバンドがいて。そのバンドの取材をしたんですよ。それでライブにも行かせていただいて。で、その時に、その最前列でめちゃくちゃギャーギャー騒いでいる女の子がいて。「あいつ、ヤベえな」みたいなことをちょっと隣の外国人の友達と話していたんですよ。そしたら「英語わかるぞ、この……」、ちょっと放送では言えない言葉でちょっと。

(星野源)大丈夫だよ。今日、ピーッて入れるから。収録だから。

(Orono)Say it!

(小田部仁)「……このマザーファッカーが!」みたいなことを言ってきて(笑)。

(星野源)フハハハハハハッ! ああ、いまのは普通に大丈夫だと思います。ニッポン放送はたぶん全然大丈夫。

(小田部仁)「このマザーファッカー野郎!」とかって言ってきて。「うわっ、ヤバい子がいる」って思って話しかけてね。

(Orono)ケンカ売ってきたから買っただけ。

(小田部仁)ああ、そうなんだ。いや、マジで怖かったっすよ。本当に。

(星野源)フフフ、その時にオロノは何歳だったの?

(Orono)13歳。

(星野源)すげえ(笑)。

(小田部仁)いや、頭おかしいっすよね(笑)。

(Orono)フフフ(笑)。

(星野源)すごいね。いや、いいですよ。

(小田部仁)明らかに1人だけテンションが違うんですよ。最前列で。結構日本の洋楽のリスナーさんって落ち着いているじゃないですか。もうなんかめちゃめちゃ踊っていて。すっごい身長がちっちゃいのに。結構遠いのにピョンピョンしてるのが見えるんですよ。それ、明らかにヤバいですよね。

(星野源)それはでも、いいよね。それで知り合って……普通、それで終わるじゃん? でも、それで友達になったんでしょう?

(小田部仁)友達になりました。「Yo, you cool, man!」とか言われて。

(Orono)だってめっちゃかっこつけてきて。「いや、俺ヴァンパイア・ウィークエンド、昨日インタビューしたんだよね」って。

(小田部仁)もう、それはいいじゃん!(笑)。

(Orono)とかって言ってきて。「Oh, my god!」みたいになって。全然業界の人とか知らないから。だから「小田部仁……ヤバいやつだ」みたいに自分の頭の中で思って。で、メールアドレスを紙に書いてくれたんだよね。

(小田部仁)そう。メールアドレスを渡して。

(Orono)「君の作品を送ってきなよ」みたいに言ってきたんだよね。それで「わかりました」みたいに。

(星野源)そこから友達になって。

(小田部仁)そうですね。でも当時、一緒にいた俺の友達は俺のことをロリコンだと思ったっぽくて。「絶対にあいつはヤバいからかかわらない方がいい」みたいに言われていたっぽいです。でも、エッセイとか書いてもらったんですよ。僕が当時やっていたブログとかに。

(星野源)ああ、へー。それで友達になって。その後に、オロノはスーパーオーガニズムに入るんだよね?

(Orono)でもしばらく後っすね。

(小田部仁)3年、4年後っすね。その。で、急に連絡が来て、「私、バンドやることになった。曲、聞いて」とかって送られてきたのがたぶん『Something For Your M.I.N.D.』っていう。星野さんもこの番組の1月の放送でかけてらっしゃったと思うんですけども。

(星野源)うんうん。僕も好きな曲です。

(小田部仁)あれが来たんで聞いたらめちゃめちゃよくて。僕も結構好きなタイプの音楽だったんで。フレーミング・リップスとかチボ・マットみたいな匂いを感じるっていうか。で、「かっこいい!」って思って。そしたらみるみるうちにフランク・オーシャンとかね。それで星野さんのラジオにも読んでいただいて。びっくりですよ。

(星野源)で、僕も普通に聞いていて、かっこいいなって思って。で、ライブの映像をYouTubeで見て、「ヤバい! 楽しい!」って思って。その頃、ちょっと落ち込んでいて。その、音楽っていうものに関してちょっと落ち込んでいた時期だったの。で、そのスーパーオーガニズムのライブを見た時に、音楽のすごい大事な部分っていうか、そういうピュアな部分がすっごいある気がして。すごい元気をもらったの。

ライブ映像で元気をもらった

(星野源)それで「友達になりたい!」って思って。「一緒にやりたい」とかじゃなくて、もう「友達になりたい!」って思って。で、「友だちになりたいな」って思っていたら、小田部くんが友達だったんだよね。それで「マジで!?」ってなってね。それで引き合わせてくれて。

(小田部仁)びっくりしましたね。『YELLOW MAGAZINE』の打ち合わせの時に僕がスーパーオーガニズムのトレーナーを着ていたんですよね。

(星野源)それで「なんでそのトレーナー着てるの?」って聞いたら「マブダチなんすよ」って。「ええーっ?」みたいな。

(小田部仁)爆笑しましたよ。しばらく爆笑しましたよね。3分ぐらい。

(星野源)すごい爆笑した。マジで?って。まさかそのつながり……この最短距離でつながるとは思っていなかったんで。

(小田部仁)で、すぐに「紹介しますよ」ってね。あれ、面白かったですね。オロノを紹介するってLINEを交換して。で、一応オロノに「星野さんが友達になりたがっているけど、大丈夫?」って聞いたら、「星野源、友達なろうぜ!」って送られてきて。あのカジュアルさ、俺はびっくりしたよ。本当に。

(Orono)うん。

(星野源)で、その後に「ファック!」って送られてきて(笑)。

(Orono)フフフ(笑)。

(小田部仁)一言目、それかい!っていう(笑)。「気をつけてね」って言っていたんですよ。「星野さん、お仕事してるし……」みたいな。

(星野源)いや、全然(笑)。最高ですよ。

(Orono)いやいや、最高ですよ。

(星野源)ありがとう。札幌のライブも来てくれてね。

(Orono)呼んでくださって。それで、ライブを見て、さっき星野さんが言っていたスーパーオーガニズムのライブの動画を見てもらったエネルギーみたいなのを全く同じものを星野さんのライブで受け取って。それを打ち上げでお互いに言い合って。

(星野源)うんうん。話したね。

(Orono)「I love you, man!」みたいな形でハグしたのがもう人生でまたピークが来たな!って思って(笑)。

(小田部仁)そうだよね。オロノもあの時期、なんか落ち込んでいたもんね?

(Orono)めっちゃ病んでいたよ。ああ、でも病みの上がり坂に入っていて、星野さんのライブに行くことによっていちばん上まで行ったっていう。

(星野源)すっごい喜んでくれていたもんね。嬉しかった。

(小田部仁)『Pop Virus』が流れた瞬間に「Oh, Yeah! Fucking cool!」みたいな感じで横で騒いでいて。ちょっと正直心配だったんですよ。大丈夫かな?って思っていたら、めちゃめちゃ喜んでいて。で、そのあとに『くせのうた』のところで隣を見たら号泣してんすよ(笑)。

(星野源)フフフ(笑)。

(小田部仁)俺、そんなん見たことなくて。オロノがそんな状態なの。

(Orono)見たことあるよ。あるじゃん。いっつも泣いてるじゃん。

(小田部仁)いつも泣いてるけどさ、音楽で泣いてるのは初めて見た。

(Orono)そうだね。うん。

(星野源)嬉しい。

(小田部仁)だからなんかね、お互いにちょっとセンチメンタルな気持ちになってね。「星野さんはゴッドだ」とかって言っていたもんね。なんかね。「Hoshinosan is superstar and god!」かなんか言ってさ。

(Orono)いや、星野さんがゴッドじゃなくて、「神っているな」って思ったの。で、次の日、牛乳ラーメン? 牛乳ラーメンを食べた時も「神様、いるな!」って。

(星野・小田部)フハハハハハハッ!

(星野源)八百万の神だ。どの場所にも。

(Orono)ハッピーだな! みたいな。すごいヤバかった。

(星野源)でもハッピーになってよかったよ。で、そこから友達になり。

(小田部仁)ご飯も行かせていただいて。星野さんからお誘いいただいてね。7時間ぐらい恋バナしてましたよね?(笑)。

(星野源)フハハハハハハッ! 超面白かったね、あれね(笑)。

(小田部仁)気がついたら7時間でしたからね。なんだったんだろうね?

(Orono)超楽しかった。

(小田部仁)しかもなんかフェニックスに住んでいるあなたの仲のいい友達にも電話をつないだじゃん?

(Orono)ああ、そうそう!

(星野源)つないだね。

(Orono)めっちゃ面白かった。

(小田部仁)あれ、謎でしたよね。

(星野源)で、そしたらその友達の彼がね、俺の映画を見てくれていたっていう。

(小田部仁)そうそう。『未来のミライ』をね、見てくださっていて。

(Orono)だから星野さんを紹介する時に「Big superstar guy」みたいに紹介していて。でも彼は知らないから「ふーん、そうなんだー。じゃあググってやるよ」とかって言ってググりだしたら、「自分が好きな映画に出てる! えっ、お前、おとうさん役だったの!?」みたいに言ってきて。

(小田部仁)すげえテンションが明らかに変わってきて。

(星野源)「ワオッ!」みたいな(笑)。

(小田部仁)それ以降、ちょっとファンボーイみたいな(笑)。「おおーっ、ゲン・ホシノさん!」みたいな(笑)。面白かったですよね。

(Orono)うん(笑)。

(星野源)じゃあまず、スーパーオーガニズムの曲を聞こうかな? 「まず」っていうかずいぶんと話しているけど(笑)。

(小田部仁)すいません(笑)。

(星野源)いや、いいんです。じゃあ、曲紹介をお願います。

(Orono)OK、『Something For Your M.I.N.D.』 by Superorganism。

Superorganism『Something For Your M.I.N.D.』

<書き起こしおわり>

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