ドレスコーズの志磨遼平さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんと中村達也さんについて話していました。
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— SHOWROOM (@SHOWROOM_jp) 2019年4月30日
(吉田豪)(コメントを読む)「中村達也のいい話、聞きたい」。
(志磨遼平)達也さんのいい話はね、めちゃくちゃいい話。できたてホヤホヤのいい話がありますよ。
(吉田豪)なんですか?
(志磨遼平)一昨日ぐらいに……あ、これちょっと自分のコラムで書こうと思っていたのにな(笑)。ARABAKIに一緒に言ってきまして。
(吉田豪)ARABAKI、何気に僕も1回、出ているんですよね。杉作さんとのトークで。
(志磨遼平)へー! ARABAKI……そうか。でもありますもんね。夜中とかに。
(吉田豪)そうです。最後の出番でやりました。すごい到着が遅れて。なんか食べようと思ったら、もう食べ物が全然なくて。カレーのルウぐらいしかなくて困っていたら、その杉作さんを見かねた斉藤和義さんが「僕のご飯、ちょっと食べますか?」って(笑)。
(志磨遼平)ええっ、優しい!
(吉田豪)というコミュニケーションがあったっていう(笑)。で、話を戻します。
(志磨遼平)ああ、ありがとうございます(笑)。で、僕が着替えて、もうそろそろ出番だっていう時にある曲で吹くサンバホイッスルっていう、「ピッピッ♪」っていう笛を家に忘れたんですよ。それに気づいて。で、あの笛があるのとないのとではだいぶ違うんですよ。あれ、吹いとけばなんとかなるって思っていて。すごく盛り上がるんで。で、「あれがないのはキツいな……でも、しょうがないか」と諦めて。「ああ、笛を忘れました」って。でも、もしかしたら誰かがかろうじて持っているかもしれんと思って、「笛、ないですか? 笛、ないですか?」って聞いていたんですけど。そしたら達也さんが楽屋にいたんですけど、どこかに行って。で、ガラガラ……って笛を持って帰ってきて。
(吉田豪)ほう。
(志磨遼平)「その警備員のおっちゃんが持っとったから『ちょっとそれ、貸して』って言ったら、『あげます』って言うから。くれたわ。よかったね」って。それ、恐喝……(笑)。
(吉田豪)フフフ(笑)。
(志磨遼平)「カツアゲや……」って思いながら。
(吉田豪)まあね。達也さんに言われたら、「差し上げますよ!」っていうね。
中村達也さんが笛を持ってきてくれた
(志磨遼平)絶対にあげるじゃないですか。ねえ。でも、いい人やなって。達也さん、いい人やし。その警備員の人は、ねえ。まあ運が悪いというか。
(吉田豪)あとで返します!っていう感じですよね(笑)。
(志磨遼平)そうそう。それで「あとで返しましょうかね?」って言ったんですけど。「もうくれるって言っていたから、いいんじゃない? お守りに持っておけば?」って言ってくれたんで。「じゃあ、達也さんが持ってくれたやつやし……」って持って帰りましたけどね。
(吉田豪)達也さん、僕が初めて会ったのが『BURST』っていう雑誌で。ADKレコードっていうハードコアのレーベルの座談会っていうのをやったんですね。
(志磨遼平)ああ、それ僕、読みました。
(吉田豪)読みました? ネット上でもいまだに読めたりするんですけど。20人ぐらい、本当に怖い人たちが集まった座談会で。当時、僕はまだ20代で。もうほぼ、会話を仕切るのは無理なんですよ。仕切るのが無理な状態で話しているのは、最近になって90年代の悪趣味文化が叩かれていたりするけど、本当に90年代の常識が明らかにおかしかったと思うのが、本当に載っている原稿の内容もほぼ、万引きとヤクザとケンカした話とシンナーを吸った話ばっかりで(笑)。これ、大丈夫だと思って普通に載せている僕も僕なら、雑誌も雑誌だなって。で、それがそんなに当時は騒がれもしないっていうか。当たり前みたいな。異常な時代でしたよ。
(志磨遼平)この間、それこそ有島コレスケくんとしゃべっていて思い出したんですけども。99年ぐらいに大阪のクアトロでロマンポルシェ。と鳥肌実さんのツーマンを見に行っているんですけども。で、今度、ロマンポルシェ。とドレスコーズが一緒になるんですよ。それで「すごい楽しみだな」「僕は当時、見ているもんね」っていう話をしていて。で、鳥肌さんはあの頃、『BURST』の表紙になったりとか。
(吉田豪)シャープだった頃の鳥肌さん。
(志磨遼平)あれとか、みんな女子がキャーキャー言って読んでいたんですよ。で、椎名林檎さんがたぶん出て。『ここでキスして。』とかファーストでボンと行くぐらいの頃で。その頃、たぶん鳥肌実さんと椎名林檎さんはファン層がかぶっていましたよね? 椎名林檎が好きな人は鳥肌実も合わせて好きだったっていうぐらいの認知度でしたよね。
(吉田豪)はい。一時期。どうかしていました。
(志磨遼平)普通にああいうね、学会さんのネタとかを……。
(吉田豪)ずっとやっている人が。6時台のニュースとかで取り上げられていましたからね。叩かれるとかではなく。「こういう人が現れました」って。
(志磨遼平)すごい時代でした。
(中略)
(吉田豪)(コメントを読む)「中村達也さんが若い頃、ベンツのエンブレムを集めていた話って本当かな?」って(笑)。
(志磨遼平)たぶん達也さんのそういう話、全部本当ですよ。
(吉田豪)そうですよ。本当にあの時代のパンクスは異常でしたからね。出てくる話が。仲間がヤクザにやられたから、みんなでヤクザの事務所に乗り込んだとか。頭がおかしい。
(志磨遼平)ねえ。
(吉田豪)みんなで肉を盗みに行く話とか(笑)。
(志磨遼平)ええっ、そんなのがあるんですか?(笑)。
(吉田豪)肉とトルエンとかを盗みに行った話とかをずっと……「なんでそんな話ばっかりしているんだろう、この人たち?」っていう(笑)。
(志磨遼平)本当、あのイメージのままですよね。
(吉田豪)そう。そういう時代でした。
<書き起こしおわり>