吉田豪 清原和博と芸能界ドラッグ事情を語る

吉田豪 清原和博と芸能界ドラッグ事情を語る モーニングCROSS

吉田豪さんがMXテレビ『モーニングCROSS』に出演。覚醒剤取締法違反で逮捕された清原和博容疑者と、芸能界の薬物問題について話していました。

(堀潤)さあ、続いて豪さん。テーマの発表をお願いします。

(吉田豪)はい。

(堀潤)『清原和博容疑者と芸能界ドラッグ事情』。

(脊山麻理子)元プロ野球選手の清原和博容疑者が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された事件について、清原容疑者は密売人とされる男と群馬県内で繰り返し接触していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

(堀潤)うーん。一部報道で清原容疑者が留置所で泣いているっていうのが出てましたけどね。

(吉田豪)だってピアスを開けようとした時に、僕の知っているある人に、『ピアスって開けると痛いんでしょ?』みたいなことを聞いてたみたいに、基本、そういう人なんですよ。本当に。

(堀潤)(笑)。本当はそんな『番長』じゃなくてね。

(吉田豪)そうそうそう。だからこそああやって、飾らなきゃいけなかったっていう。

(堀潤)大きく見せなきゃいけないっていう。さて・・・

(吉田豪)野球選手とか格闘家って結構、薬の方に流れやすいんですよね。どうしてもだから、興奮剤とか痛み止めとかが、どこからがアウトなのか?の基準がよく、その時期によって変わったりするんで。自然とそういうのを使っているうちに流れやすくて。

(堀潤)だってかつてもプロレスラーのみなさんとか、まあボディービルダーのみなさんとかも、いろんな薬剤で筋肉を増強してきたりとか。

(吉田豪)そうですね。ドーピングも毎回基準も変わるしで。で、今回いろんな人がコメントしたじゃないですか。清原さんの件で。個人的には本当、桑田真澄さんに引っかかったんですよ。

(堀潤)えっ?どうしてですか?盟友桑田さん。

(吉田豪)あの、ね。『黒い交際とかドラッグとか、僕、ずっと注意してたんですけど。それを煙たがられて絶縁されて。僕がもっと注意すればよかったですね』っていう。正直あの、自分が上がるだけのコメントで。あの、知ってるんだったら通報しましょうよ。そこまで言うんだったら・・・って。そして、あなたのせいで、清原はこうなったっていう自覚、ないですよね?っていう。最初のつまづきですよ。うん。

(堀潤)あの、巨人と・・・

(吉田豪)そうです、そうです。で、江夏さんのコメントがいちばん僕、染みたんですよ。一言、『寂しかったんやろうな』って言っていて。自分もそういう、ドラッグもやって大変なことになって。で、江夏さんも実は離婚直後だったんですね。あれって。江夏さんにインタビューした時に、そのことを聞いたんですよ。江夏さんは奥さんを守るために、『いや、離婚は関係ない。けど、寂しかったんや』って言っていて。あの、僕、だから田代まさしさんとか清水健太郎さんとか、いろいろ取材してますけども。やっぱり田代さんも、まあやっぱりそこですよ。

(堀潤)寂しかった?

ドラッグを使ってしまう理由

(吉田豪)寂しかった。で、清水健太郎さんも僕が取材した時に、清水健太郎さんの結構一緒に仕事しているライターの人と取材したんですけど。その人が言ってたんですよ。ちょうど僕が取材した時が、彼女と別れる瞬間ぐらいだったんで。すごい心配してたんですよ。『清水さん、本当こういう時にやっちゃうんで。なにかあったら、いつでも連絡してください。ぜんぜん、寂しかったら僕が相手しますから』ってその人が言っていて。基本、そうやって誰かが・・・なんだろうな?居場所と仲間なんですよ。結局、テーマって。

(堀潤)うんうん。

(吉田豪)それがないと、寂しくて。で、清原さんなんか特に僕、ちょうど去年取材してるんですけど。ちょうどだから、報道されて、取り巻きというかそういう人たちがどんどん一斉に離れていっちゃって。誰が残るか?って言ったら、まあそういうグレーな人たちですよっていう。

(堀潤)うーん。いちばんそこにつけ込んできやすい人たちだけ残っていく。

(吉田豪)そうですよね。で、僕、清原さんの取材をした時に、テーマが1個、あったんですよ。清原さんがよく新宿で1人でご飯を食べているっていう風に報道されていたんで。『僕、新宿在住なんで、呼んでくれたらいつでも行きます』って言いに行ったんですよ。

(堀潤)ああー、なるほど。うん。

(吉田豪)そしたらあっさり、『いや、いいです』って言われて(笑)。っていうのはあったんですけど。

(堀潤)豪さんにね、電話してほしかったね。

(吉田豪)基本、そこなんです。で、あとだからすごい思うのが、今回だから田代まさしさんがこの件でいろいろテレビとかでコメントもしていて。いい流れだなと思ったのが、『日本の芸能界は犯罪者を簡単に復帰させすぎているから、もっとちゃんと干すべきだ』的な意見って多いんですけど。僕、そうじゃないんですよ。

(堀潤)うん。

(吉田豪)そうやって干して、仲間も仕事もなくなった時に、また行くんですよ。本当に。

(堀潤)だから本当だったら、テレビに出てその薬物のことをね、きちんと言うっていう。前々から、豪さんそういう風にお話されてましたよね。

(吉田豪)そうですね。だからいまの田代さんみたいにダルクで毎日働いて、仲間がいる状態っていうのは絶対にすごいいいんですよ。

(フィフィ)うん。寂しくないんだよ。

(吉田豪)酒しかり、ドラッグしかり。完全にやめる状態ってまずないじゃないですか。一瞬でもやったらすぐ戻っちゃうわけで。

(堀潤)だいたいもう、刑務所に入っている時から次の薬物の売人たちが、ねえ。接触に向けて準備が始まっていて。塀の中でも勧誘があったりとか。

(吉田豪)僕はだから田代さんとイベントやっていても、本当、それを実感したんですよね。トークイベントのお客さんで来るんですよ。『田代さん、これ、いりますか?』みたいな人が。

(フィフィ)ええーっ!?

(吉田豪)それをなんとか阻止したりするんですけど。

(脊山麻理子)ASKA容疑者の手記にもそういう風に書いてありました。イベントにいらっしゃって。

(吉田豪)そうですよね。だから、来ちゃうんですよ。

(瀬尾傑)さっき、江夏さんの話が出ましたけど。江夏さんって完全に立ち直ってですね、もう野球解説すごくがんばってますけども。

(吉田豪)仲間がいたんですよ。やっぱりあれは。

(瀬尾傑)うん。で、僕、江夏さんが出所された後に、取材したことあるんですよね。で、どこも野球解説つかってくれない時代で。それでまあ、僕が週刊誌で野球を解説してもらおうと電話したんですよね。で、そうすると当時、江夏さんが出たんですけど。江夏さん、ああいう感じでちょっと怖いんですよね。

(吉田豪)はいはい。

(瀬尾傑)で、なかなか仕事たのみにくいなと思っていたら、その後、電話に当時内縁の奥さん。まあ、いま奥さんになっている方が出られて。で、僕に『あの、江夏はあんな気難しい男ですけど、もう野球しかないんで。野球の解説をやらせてください。もう野球だけがあの人のたよりなんです』って言ってですね。その内縁の方が僕に切実に話しかけてきたんですよね。で、それで結局一緒に仕事をしたんですけど。やっぱり、そういう一緒に守ってくれる人。支える人がいたからこそ、僕は江夏さんって立ち直ったんだと思うんですよね。だから清原さんの場合、そういう方がいるのかどうか。あるいは・・・

(吉田豪)離れちゃった・・・

(瀬尾傑)ねえ。で、それをさっきフィフィさんもおっしゃったようね、家庭が無理ならこれは社会でちゃんと支える仕組みができるかどうか?っていうところがとても大事ですね。

(堀潤)豪さん、ありがとうございました。

(吉田豪)はい。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/15904

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