吉田豪とバンドじゃないもん!みさこ バンドマンの収入事情を語る

吉田豪とバンドじゃないもん!みさこ バンドマンの収入事情を語る SHOWROOM

神聖かまってちゃん、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIのみさこさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとバンドマンの収入事情について話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)「バンドマンって儲かるんですか?」。

(みさこ)バンドマン……まあ、ピンキリだと思います。これ、ピンキリなんですよ。めちゃくちゃ有名でもたぶん稼いでいない人もいると思うし。

(吉田豪)曲を作るかどうかによっても違うだろうし。

(みさこ)そう。違うだろうし。でも、基本的に思っているよりももらっていないと思った方がいいです。

(吉田豪)それは僕もバンドブーム期のバンドマンにインタビューをして衝撃を受けたようなやつですよ。

(みさこ)そう。思っているよりももらっていない。みんな、がんばっている分のお給料は意外ともらっていない。本当に気持ちでやっているから。

(吉田豪)意外とバイトとかで成立していたりして、ある段階からたぶん物販とかでなんとか回していくシステムが成立していたけど。本当に80年代のもらっていなさとか、異常ですね。

(みさこ)いや、全然本当にそうですよ。だからいまでフェスとか出たら入場規制がかかるようなバンドさんでも、「ヤバい、お金ない」ってずっと言っていたり。

(吉田豪)アイドルの方がたぶんもっと資金回収のシステムが上手いと思うんですよね。

(みさこ)そうですね。だからなんか、普通のバンドマンさんがビジュアル系のバンドマンさんに……ビジュアル系のバンドマンさんはやっぱりチェキとかやっているからアイドル寄りっていうか。

大槻ケンヂと吉田豪 バンドマンのチェキビジネスを語る
大槻ケンヂさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとアイドル界からバンド界にも飛び火したチェキビジネスについて話していました。

(吉田豪)そうですね。あと、まあ比較的貢いでくれたりね(笑)。そういうサポートシステムがあるから(笑)。

(みさこ)たしかに、たしかに。そうですね(笑)。そこらへんはもしかしたらアイドルより強いかもしれないですけど(笑)。

(吉田豪)「太客」の概念があるっていう(笑)。

(みさこ)なんだけど、そう。だから逆に「えっ、チェキやんなくてどうやって食っているの?」って言われたっていう話も聞いたことがあります。

(吉田豪)はいはい。

(中略)

(吉田豪)(コメントを読む)「バンドマンで年収1000万を超えるのは大変なんでしょうか?」。

(みさこ)全然大変だと思いますよ。いないんじゃないですか?(笑)。

(吉田豪)くるりの岸田さんが「俺らの収入を聞いたらびっくりする」って言っていて。

(みさこ)どっちの意味でしょうね?

(吉田豪)フフフ(笑)。(コメントを読む)「『進撃』のエンディングを歌っても?」。

(みさこ)歌っても(笑)。(コメントを読む)「貢ぎとかなんとかならないの」って、その貢ぎっていう言い方って、それも響きが悪いですよね。

(吉田豪)(コメントを読む)「HISASHIクラスは金を持ってそう」。まあ、あのクラスはね。

(みさこ)稼ぎ方が固定されている人はいいじゃないですか?

(吉田豪)自分たちで事務所を作って、あの規模で活動していたらそりゃあ入るだろうけど、なかなか難しいわけですね。

(みさこ)うん。難しいね。別にそんな困ってもいないんですけど。

(吉田豪)でも、バンもん!の方が稼げている感じですか?

(みさこ)ああっ、でも意外と私、そんなに差はないかも。

(吉田豪)の子さんとの対談でバンもん!の方がCD、売れているみたいなことを言っていたじゃないですか。

(みさこ)結局私たち、固定給だから。私、バンもん!とかまってちゃんの分で固定給が上がっているのかと思いきや、そんなこともないし。

(吉田豪)そうなんですか?

(みさこ)そう。「みさこ」としての固定給が払われているだけなんで(笑)。

(吉田豪)ええっ! 2グループ分じゃないんですか?

(みさこ)ただ、物販とかの話をすると両方とも入ってくるから。そういう他のメンバーよりは多少は潤っているけど、その物販の差ってそこまで差がないんですよ。かまってちゃんとバンもん!で。

(吉田豪)両方のチェキとかの売り上げが入るから。

(みさこ)入るから、その分は各々のメンバーよりも入っているから。ギャラも均等。全員均等。(コメントを読む)「武道館、行きましょう」。行きましょう! 武道館ぐらい行きたい。なんだったら(笑)。

(吉田豪)昔から伝説があるわけじゃないですか。RCが武道館をやっても風呂なしのアパートに帰ってくるみたいな。

(みさこ)いや、そうなんですよ。「武道館に立ちたい」という気持ちが大事で。お金のためにやっている人なんてもう一瞬で消えていくから。

(吉田豪)ねえ。金じゃないから続くんですよね。

(みさこ)そう! 普通の人の方が絶対に稼ぐもん。他の職業の人の方が。

(吉田豪)(コメントを読む)「いまはギターウルフさんもチェキをやっている」。初チェキが僕とのイベントですからね(笑)。

(みさこ)フフフ(笑)。そうだったんですね(笑)。

(吉田豪)本の出版記念イベントでセイジさんが初チェキをやるって言って。チェキ会っていうのはジャンケン会だと思っていたっていう。「チョキ会」だと思っていたっていう(笑)。「ジャンケンじゃないのか?」みたいな(笑)。

(みさこ)フフフ、かわいらしい(笑)。

(吉田豪)超かわいい。アイドル性ありますよ。セイジさん、本当に。(コメントを読む)「『バンドライフ』を読んでゾッとした」。ねえ。僕がバンドの本を出しているんですよ。で、想像以上にみなさん、事務所に騙され、想像以上にみなさん給料はたぶん10万いかないぐらいで。80年代の方々はそんなのばっかりで。

BAND LIFE―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集
吉田 豪
メディアックス
売り上げランキング: 246,089

(みさこ)はいはい。

(吉田豪)僕がいちばんしみじみしたのは、ある人をルノアールでインタビューしたんですけど、「お金あるんですねー!」って言われて。「こんなところでインタビューするなんて……」って。

(みさこ)フフフ、わかるよー! わかる!

(吉田豪)ルノアールの個室っていうだけで驚いて。

(みさこ)ルノアール、高いもん。私も体感だと。行くけど。

(吉田豪)たぶん普通の喫茶店の普通の席でやるもんなんですよね。それとか、会議室とか。

(みさこ)そうそう。

(吉田豪)あと、ギャラを払った時にも驚かれたことがありましたね。「これまで30年以上活動してきてギャラをもらうのはじめてです」って。

(みさこ)ええーっ?

(吉田豪)通常、だから80年代の音楽誌とかはノーギャラどころかお金をむしろ、広告を入れて取材をしてもらうのが当たり前だったので、お金をもらうっていう概念がなかったっていう。

(みさこ)へー! そうなんだ!

(吉田豪)そう。それ、結構しみじみしました。

(みさこ)そうなんですね!

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました