吉田豪と白幡いちほ アイドルの安直な楽曲カバー問題を語る

吉田豪と白幡いちほ 友達・ゆるめるモ!あのを語る SHOWROOM

白幡いちほさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとアイドル事務所移籍の大変さ、衣装がTシャツ+パニエのアイドル問題、そして安直すぎる楽曲カバー問題について話していました。

(白幡いちほ)でも私も豪さんがいろいろアイドルの賃金問題的なので「DMをくれたら……」みたいな感じでやっていた時になんか便乗しようかなと思って(笑)。

(吉田豪)結構便乗タイプだよね?

(白幡いちほ)便乗タイプ(笑)。でもそれこそ、その時に話題になっていたからちょっと、「アイドルを辞める時にこういう風に辞めた方がいいですよ」っていうのを漫画にしたんですよ。それで書いて……。

(吉田豪)ああ、リツイートしましたよ。

(白幡いちほ)豪さんがしてくれたからめっちゃ伸びた(笑)。でもその、大丈夫な感じの……炎上するちょっと手前みたいな。

(吉田豪)いいバランスのやつでしたよね。

(白幡いちほ)そうそうそう。私、そういうの本当に上手いから。

(吉田豪)フハハハハハッ! 「どっちの気持ちもわかるよ」っていうね。

(白幡いちほ)そうそう。でもリアルに600RTぐらいかな?って思って。あんまり攻めてないから。って思っていたけど豪さんがRTしてくれたから800RTぐらいまで行って。それで「もしアイドルの方で辞めたけどまだやりたいっていう人がいたら、DMください」みたいなことを言ったら、結構来て。

(吉田豪)ほう。

(白幡いちほ)だからちょっとこれから面接しようかな?って思って(笑)。

(吉田豪)「うちで引き受ける」って?

(白幡いちほ)そうそう。

(吉田豪)ややこしいことがなければ?

(白幡いちほ)うん。本当にそう。なんか面倒くさいじゃないですか。事務所を辞める云々って。

(吉田豪)あのね、思った以上に面倒くさいみたいなんですよ。移籍的なものって。

(白幡いちほ)そうそうそう。

(吉田豪)この前、BiSHの渡辺淳之介さんと話したけど、渡辺さんでもやっぱり面倒くさい思いをしたらしいんですよ。

(白幡いちほ)ええっ、そうなんだ?

(吉田豪)「あそこからの移籍は面倒くさい」とか。

(白幡いちほ)あ、別のところからWACKに来るのが面倒くさいとか?

(吉田豪)いろいろあるみたいなんですよ。

(白幡いちほ)ああ、そうなんだ。でもジュンジュン、上手いことやっている感が強いけどね。

(吉田豪)上手い。超上手い。

(白幡いちほ)「ジュンジュン」とか言っちゃったけど(笑)。

(吉田豪)超上手いけど、やっぱりでも面白かったんですよ。まあ、今度のBUBKA用に対談したんですけど。ぶっちゃけ渡辺さんって最初のBiSの時、超ブラックだったわけですよ。最初はノーギャラ。

(白幡いちほ)ああ、本当にそうなんですね。

(吉田豪)ただ上手いのが、お母さんもちゃんと呼んで。親御さんを呼んでその説明をして。「最初は儲からないから、最初はお金は出せません」って。ただ、お金は出せないけどBiSが上手いのは、最初にまずアルバムを作って、持ち曲を12曲ぐらい作って、ライブが山ほどできるような状態を作ってどんどんと仕掛けていって売れるような流れを……ちょっとずつ右肩上がりになるような空気を作るじゃないですか。それだと、ノーギャラでもがんばれるんですよ。

(白幡いちほ)いや、めっちゃ上手かったと思う。だって未来見えてるもん、ちゃんと。

(吉田豪)みんなが文句を言うのはなんでか?っていうと、右肩上がり感がないからなんですよ。

(白幡いちほ)ああ、そうね。

(吉田豪)「私たち、売れるんじゃないか?」みたいな、なんとなくの希望が持てない中で低賃金だと、それはみんな文句言いますよ。

(白幡いちほ)たしかに。曲も作ってもらえないとかってなったら、そうだよね。

(吉田豪)PVもない、衣装もない……みたいな。これ、なんなんだろう?っていう疑問の中でノーギャラとか2000円とかだったらみんなそれは文句言いますよ。当たり前。

(白幡いちほ)本当にアイドル運営はね、パニエを穿かせちゃダメ。

(吉田豪)Tシャツ+パニエね。

(白幡いちほ)Tシャツ+パニエはダメ! 本当に(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ!

(白幡いちほ)お願い。パニエを穿かせないで(笑)。

(吉田豪)安直すぎるよね。

パニエを穿いてるアイドルは売れない

(白幡いちほ)パニエなんて穿いてたら売れないもん、だって絶対(笑)。

(吉田豪)あの時点で(笑)。

(白幡いちほ)パニエは絶対に売れないから。マジで止めた方がいいよ(笑)。

(吉田豪)フハハハハハッ! まあね、Tシャツなのにアイドルっぽく見せるにはあれなんだろうけど……。いちばんお金を使わずにね。

(白幡いちほ)そうね。わかるよ。シルエット的にアイドル感があるのはわかるけど。やっぱり衣装と楽曲はお金を使うべきだよ。まあ、使わなかったとしても、ちゃんとセンスあるものにすべきだよ。

(吉田豪)僕も本当にずっと言っていますよ。「本当にさ、”ライバル”っていう意識ないの?っていう。よくそれのカバー、できるよね? 同じ土俵に立っているライバルですよ!」っていう。

(白幡いちほ)ねえ! 本当に一時期、地下アイドルが『初恋サイダー』と『nerve』をクソほどカバーしていた時、「お前は何になりたいんだ?」ってめっちゃ思った!

(吉田豪)『nerve』やりすぎ問題ね。ももクロのカバーとかもそうだけど。

吉田豪とプー・ルイ BiS『nerve』のアンセム化を語る
プー・ルイさんが『猫舌SHOWROOM』火曜日『豪の部屋』の中で吉田豪さんと、BiS『nerve』のアイドルアンセム化などについて話していました。

(白幡いちほ)そう! 『Chai Maxx』とか。

(吉田豪)「ライバルだよ? これ、カラオケ大会じゃないからさ。やめてよ」っていう。

(白幡いちほ)そう。本当にやるんだったら明日、ももクロとかでんぱ組とかと対バンしても負けないっていう気持ちでやらないと絶対にダメだから。そういう楽曲を作るべきだし、そういう気持ちでレッスンすべきだし。そういう風にプロモーションするべきなの。絶対に。なのになんかそれをカバーしている時点で、「自分はその人たちよりも下です」っていう。だからレディ・ガガとかカバーすべきなんだよ、本当に。

カバーには歌う意図が必要

(吉田豪)そうそう! 本当にね、カバーって意図が必要なんですよ。「こういう意図でこれをカバーしました」みたいな。何もないじゃないですか。「これ、好きだから歌ってまーす」みたいな。

(白幡いちほ)「とりあえず『nerve』やったら盛り上がるから」みたいな。

(吉田豪)「みんな、『nerve』好きじゃないですかー」って。安直すぎるんだよ。やめろよ!っていう。

(白幡いちほ)「『走れ!』やったらみんなエモまるから」とか。違うよ! それを自分たちでゼロから作らないといけない。そういう土俵に入ってきているのに、何を甘んじているんだよ?っていう。

(吉田豪)でもだからたまに、いわゆるカバー中心って地底アイドルに近いのかもしれないですけど。まだね、きゃりーぱみゅぱみゅとか歌う方がいいんですよ。中田ヤスタカでそんなに歌われてない曲の方が、普通にいい曲をアイドルが歌っている感じがして「ああ、全然いいわ」ってなるんですよ。

(白幡いちほ)うんうん。わかる。

(吉田豪)ちょっと選曲ひねってほしい。

(白幡いちほ)そうだよね。そりゃあ『nerve』やったらみんな盛り上がるっしょ?っていう。

(吉田豪)とりあえずね。盛り上がり方、わかっているから。

(白幡いちほ)そうそう。みんな振りとかもあるし、みんな浸透しているし。アイドルのオタクは。『走れ!』やったらみんなエモまるとか。

(吉田豪)最悪じゃないですか。

(白幡いちほ)ねえ! クソだよ、本当に。その思考回路がセンスないよ。止めた方がいい。マジで。

(吉田豪)そう。それでクソだと思っていたのが、最近になると男子アイドルグループが『nerve』とかを歌っているっていう(笑)。

(白幡いちほ)アハハハハハッ! やってるやってる(笑)。

(吉田豪)もうよりクソじゃないですか(笑)。「お前ら、プライドないのか?」っていう(笑)。

(白幡いちほ)たしかにね(笑)。安易すぎて逆にかわいいけど(笑)。私は逆に安易すぎて、「だよね!」みたいに思っちゃう。逆にかわいいかもしんない(笑)。

(吉田豪)「ひどいことになってんな!」って思ったもん。

(白幡いちほ)でもカオスですよね。本当に。それはめっちゃ思う。

(吉田豪)カオス、カオス。

<書き起こしおわり>

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