プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 新紙幣発行を語る

プチ鹿島とモーリー・ロバートソン 新紙幣発行を語る 水曜日のニュース・ロバートソン

プチ鹿島さんとモーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で日本円の新紙幣発行について話していました。

(プチ鹿島)じゃあ、私が気になったニュース。昨日、今日とすごく話題になっている紙幣のデザインですね。これ、ちょっと言っておきましょうか。1万円札が渋沢栄一さんということですが、どうですか? これ、いろいろと今日の新聞を読んでいるともう10年前から動いていたとか。麻生さんの号令で1月ぐらいから「いつでも発表できるように」って。じゃあ、なんでいまこの時期になのか?って。だってこれ、実施は5年先ですよ? つい昨日のニュースを見て1、2年先のことなのかと思ったら、5年先。なんでそんなことをいま発表するんだろう?って。

(モーリー)まあ、ひとつは2020年のオリンピックで一瞬沸くけど、その後に下がることが予想されるんで。

(プチ鹿島)そこにぶち込むと。

(モーリー)ぶち込んで、なんか新しくなるぞ、ワクワク感があるぞ、みたいな。

(プチ鹿島)で、しかも新しい元号を発表して、その1週間後ぐらいにまた発表して。なんかあたかも新しい、リセット感?

(モーリー)だからある種のご祝儀ブームを演出しているのかな?って。

(プチ鹿島)はー! それって究極の「やっている感」じゃないですか。

(モーリー)そうね(笑)。それでもうひとつ。本当に素朴な疑問なんですけども。1万円札、女の人にしてもいいんじゃない?

(プチ鹿島)そう! それを僕、モーリーさんに言いたかったの。なんで5千円札? なんか暗黙の了解でもあるんですか? 1万円札がおっさんで……。

(モーリー)だから女性はアシスタントなんですよ。いままでの昭和のニュース番組とかを見ても、女性はアシスタントなんですよ。

(プチ鹿島)だから1万円札が女性でいいじゃないですか。

(モーリー)そうだよ。もう1万円も5千円も千円も全部女性でいいの! それで男性は硬貨みたいな(笑)。

(プチ鹿島)そうそう。剛力彩芽さんとかでもいいじゃないですか。なんか景気がいいじゃないですか(笑)。

(モーリー)前澤さんは500円玉(笑)。

(プチ鹿島)前澤さんは独自の紙幣を作っていただいて(笑)。

(モーリー)そうだね(笑)。

(プチ鹿島)なんで……「働き方改革」とか「女性が輝く社会」とか言っているのに、5千円札というところから変わらないんですか?

(モーリー)いやー、だからそこはね、やっぱり発想している側の……。

(プチ鹿島)おじさん主義。おじさん発想ですよね。

(モーリー)おじいさん主義。

(プチ鹿島)それぐらい劇的だったら、「ああ、本当に時代が変わるな」っていう印象は与えられたと思うんですよ。

おじさん的発想

(モーリー)いや、それが今日、この後にいわゆる忖度なしでプチさんと話し合いたい部分なんですけど、日本の政治がオールド自民党を通り越して、ベリーオールド自民党になりつつあるんですよ。「VOJ」なんですよ。

(プチ鹿島)フフフ、これは話したいです。僕もいろいろと元号からなにから……。

(モーリー)時代遅れ感がすごすぎる。いちばん最初にバイキングの問題とか、バラエティーとか芸能界の重鎮たちが時代遅れになっている。「#MeToo」あたりからだんだんと遅れている人が増えてきているんですよ。

(プチ鹿島)ついて行けていない。

(モーリー)ついて行けてない感があるけど、それはメディアの話ね。でも、政治そのものがそれよりももっと遅れているわけ。

(プチ鹿島)でもモーリーさん、よくバイキングのことをモーリーさんもおっしゃっていますけど。だからアッコにおまかせ!はモーリーさんを投入したことでむしろ、先進的なことをやっているわけですね。

(モーリー)プラセンタを注射しているんじゃないですか?

(プチ鹿島)だからすごく成功しているわけじゃないですか。あと、僕は本当に思うのは、いまのワイドショーが全部もう張本勲さん化しているわけですよね。張本さん、昔3000本安打を打ったえらい人がかならず関口宏さんの番組で「喝!」って言うんですよ。で、野球のことだったらいいんですけど、サッカーのことまで語ってしまって。それでネットでよく炎上するんですよ。

(モーリー)なるほど。

(プチ鹿島)それだけだったらいいんだけど、もう全てのワイドショーが張本さんだらけじゃないですか。オールドなおじさんが知りもしないことを「喝!」って言っているという。

(モーリー)そしてね、調べないんだよね。僕は自慢じゃないけど、この番組の生放送の直前に結構、まあ今日のような日はネタが急に入ってくるので。最後の最後まで張り付いて、調べぬいてからホットな状態で入ってくるわけ。でね、その調べる下調べのリサーチをどうもね、していないコメンテーターが結構定着してご意見番になっている気がする。そうすると、年配者はイデオロギーだけで固定ファンがいるから、左派だったり右派だったりしてそれでいいけど、本当にホットな議題を話し合う時っていうのはやっぱり調べ物をしないとダメっすよ。

(プチ鹿島)そうなんですよ。だから「ビッグネームの大御所があなたのセンスでこのニュースをどう見ましたか?」っていう。それはエンタメとしては面白いですけど、これだけやっぱりニュースとか情報が真面目に語られる時代は危なっかしいですよ。

下調べをせずに話す危うさ

(モーリー)これ、もう固有名詞出しちゃうけどね、僕は「おニャン子現象」って自分の中では呼んでいたんだけど。ちょっと荒っぽいけど。おニャン子以降、隣の女の子とか素人っぽさがいいっていうのがあったじゃないですか。あれはたぶん、おニャン子をやっていたテレビ局のリスクヘッジにもなっているわけ。

いっぱいいるから1人ずつ消費していってもまた入れ替えればいいやっていう、そういう大人のあざとさもあるし。視聴者と至近距離にあって、歌が下手なのはかえって面白い。握手ができるとか、そういうのがあるじゃない? そういうのがどうもね、コメンテーターの素人目線とか、あとはよく言われる「主婦目線」みたいなのが……でも、主婦目線でどうやってブレグジットを語るの?っていう。

モーリー・ロバートソン Brexitと日本の入管法改正を語る
モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でイギリスのブレグジット問題についてトーク。日本の入管法改正も絡めて、将来日本でも同じような問題が起きる可能性を指摘していました。 (プチ鹿島)さあ、モーリーさ...

(プチ鹿島)いやー、もう台所感覚とかね、土井たか子さんの社会党の頃から危なかっかしかったんですよ。だって台所感覚で政治をやられても……っていうね。「政治なら政治家としての基礎知識を学んでから出馬してくださいよ」っていうことなのに、「素人であること」が最大の価値観みたいなのに……。

(モーリー)それがいまのアメリカの大統領なんです。だからポピュリズムとしてはそれは成熟したし、ネットの時代にどんどんと素人くさいけど、誰もが共鳴できそうな最大公約数の代弁者になる人が人気を得るっていうのは出てきた。

(プチ鹿島)いいですね。じゃあ、土井たか子さんはちょっと早すぎたトランプみたいなことをやっていた? 素人目線を売りにしていたわけですから。

(モーリー)だと思います。で、それがいまの怒りの投票行動につながった時にこうなるという。

<書き起こしおわり>

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