PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』で中野サンプラザに山下達郎さんのライブを見に行った際の模様についてトーク。その時に感じたことや好きな山下達郎さん楽曲などについて話していました。
(PUNPEE)最近ですね、もう自分からしたらとんでもないスーパーヒーローのお二方のライブに行ってまいりました。1人は田島貴男さん率いるオリジナル・ラブと、そして山下達郎さんのライブを中野サンプラザに見に行きました。もうお二人とも50才を超えて。山下達郎さんなんかはもう65才とかなんですけども。年を重ねるに従って脂がどんどん乗っていく感じですね、かっこよくてクオリティーの高いライブでした。
そして2人ともすごい音楽オタクっていうかですね、「これは何ビットでどのくらいのレートで……」とか「プロツールズをあれして……」とか。なんだろうな。「サンダーボルトとファイヤーワイヤーでは音がこれだけ違う」とかのブログで言ったりとかしていて。
とにかくライブでも音楽大好きで遊びながら歌うっていう。声もですね、年を重ねるごとにいい感じに太くなっていったりだと、なんかかすれる感じだったりとか、ものすごい刺激を受けました。なんか自分のヒップホップとかラップ、ラッパーに関してとか考えたんですけど、やっぱり何十年積み重ねていってどんどん完成度が上がっていく人ってまだ自分たちはそういう世代にいないからかもしれないですけど、あんまりラッパーの方でそこまで鍛錬を50才とか60才とかまでしてる人ってまだあんまりいないのでは、とか思っていて。
なんかですね、漆だったりとか伝統工芸とかってやっぱり30年とか経ってやっと一人前になったりするじゃないですか。50才とか。だから何て言うんだろう? フレッシュさだけでかっこいいで終わらせるのではなくて、なんかそういう積み重ねてですね、ワインみたいにどんどん味が出て行くようになれたらなとか、そのお二人のライブを見て思いました。
というわけで、ここでメッセージ。さいたま市の大学生の方ですね。「PUNPEEさん、こんにちは。私は大学で英語を中心に語学や海外の文化について学んでいるのですが、先日アメリカの先生との会話で『ソファーでゴロつくが好きだ』と伝えたところ、アメリカでは特有の表現『カウチポテト』という言葉を教えてもらいました」。カウチの上ですね、テレビを見ながらずっと、ポテトチップスをほうばっているみたいな感じなのかな? そんな感じでずっとテレビ見てたりダラッとしているのをカウチポテト族って言うらしいんですけども。
『SOFA KING FRIDAY』は『カウチポテトなんちゃら』っていうタイトルにしようかなっていうアイデアもありました。「……そこでカウチポテトしながら聞きたい曲なんかを教えていただけたら幸いです」。というわけで、自分の好きな山下達郎さんの曲……これは竹内まりやさんに提供した『プラスティック・ラブ』という曲(※注 竹内まりやさん作詞・作曲です)を自分でライブで歌い直したバージョンです。
今日の今日まで提供曲だと思ってました!!!申し訳ねーです。P https://t.co/zGm2VnaK4v
— PUNPEE (@PUNPEE) 2018年7月15日
なんか『プラスティック・ラブ』をYouTubeとかで検索すると、海外の日本のシティ・ポップス好きからのプロップスがめちゃくちゃ高くて。再生が1500万回とかされていて。その『プラスティック・ラブ』が。
なんだろうな。海外の人がやってる日本のシティ・ポップをずっとかけてるライブYouTubeチャンネルとかもあって。で、アイコンっていうかずっと80年代のアニメみたいなので映像が流れてるチャンネルとかがあるんですけど。なんかそういうのを好きな層が海外にいるみたいですね。日本の80’sとかのシティ・ポップ的なやつを好きな人がいるみたいですね。あんまり知らなかったんですけど、この前に見たらそういうのがありました。というわけで、山下達郎さんの『Joy』というアルバムに入ってるセルフカバーの『プラスティック・ラブ』、どうぞ。
山下達郎『プラスティック・ラブ』
お聞きいただいていたのは山下達郎さんの『プラスティック・ラブ』でした。『Joy』というアルバムからかけさせていただきました。
自分、もちろん好きな曲はいっぱいあって。自分だけじゃなくてもう大勢の人が好きだと思うんですけど。『PAPER DOLL』とか『BOMBER』が入っている『GO AHEAD!』っていうアルバム。ふざけて昔、サンプリングして弟にラップを歌わせたりとかしたこともあります。
後は『SOLID SLIDER』とかアルバム『SPACY』も大好きだし。『アトムの子』とかも好きです。
ライブでも『SPARKLE』とかをやっていて。ヒップホップヘッズにはおなじみ、Booさんがサンプリングした『SPARKLE』という曲もやっていて。クオリティーもCDとと一緒っていうか……「CDとライブが一緒じゃつまんないじゃん」とかじゃなくて、CDを通ってない、デジタル処理もされてなければレコードとか何かに内包されたものじゃない、完全に解放された山下達郎さんの声を録音じゃなくてリアルタイムで……なんて言うんだろう? 振動がそこで、ライブで聞けるっていう意味でビシビシ伝わってきて刺激になりました。
オリジナル・ラブの田島さんのバンドもそうですが、音と音が全く邪魔し合ってなくて。ドラムの人とかシンセとかキーボードの人とかギターの人とか、もう限りなく水とか大地とかみたいな自然に近い存在みたいな。音楽が。たまに「おっ、なんか、これ……うん。違和感あるけどかっこいい!」とかじゃなくて、もう何も邪魔しないグッド・ミュージックというか。限りなく地球とか、風のせせらぎとかに近いみたいな。フクロウの羽毛がたゆたう……ここでいったんコマーシャル。
(CM明け)
BOO feat MURO『SMILE IN YOUR FACE』
はい。お送りしたのは『SMILE IN YOUR FACE』。Booさん feat. MUROさん。さっきも話した山下達郎さんの『SPARKLE』をサンプリングした曲。せっかくなのでかけさせていただきました。山下達郎さんとMUROさんが話したことっていうのも聞いたことがあって。2人とも「いちばん好きなアーティストは?」ってなった時に「JB!」ってすぐに意見があったっていう話も聞いたことがあります。中野サンプラザ行く前にですね、ブロードウェイにちょっと寄って。いつも行くトレーディングカード屋さんとか、なんかその隣のホットトイズとか置いてあるお店があるんですけど。ブロードウェイの手前の商店街でも山下達郎さんの曲がかかっていて。中野を挙げて迎え入れている感じがとても印象的でした。
<書き起こしおわり>