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PUNPEE JAY-Z『The Blueprint』を語る

PUNPEE JAY-Z『The Blueprint』を語る SOFA KING FRIDAY
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PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中でジェイ・Zのアルバム『The Blueprint』について話していました。

Blueprint

(PUNPEE)メッセージっすね。今回はヒップホップの話題。神奈川県の39歳の方。「PUNPEEさん、こんばんは。このたび、ベスト・コンセプチュアル・ビデオ受賞おめでとうございます。FNMNLの座談会も興味深く読ませていただきました。話は変わりますが、アメリカ議会図書館(National Recording Registry)にジェイ・Zの『The Blueprint』が21世紀に発表された作品として初めて登録されることになりましたが、この作品についてのPUNPEEさんの感想や、もしPUNPEEさんご自身のレコーディングレジストリがあったら入るであろう作品の話も聞いてみたいです」。ありがとうございます。

この前もかけたっすよね? ジェイ・Zの『GIRLS, GIRLS, GIRLS』。この『The Blueprint』に入っている曲。ジャスト・ブレイズのプロデュースの曲だと思うんですけども。それのアンサーソングの『GUYS, GUYS, GUYS』っていうやつをかけたと思うんですけども。

まさにこれ、でも「21世紀で初めて」っていうことは、2000年に入ってから。たしか2001年にこのアルバム、自分が高校生の時、通学の時に聞いた記憶があったので。そのぐらいだと思うんですけど。いままででも、そのヒップホップっていま、調べたんですけど。アメリカ議会図書館(National Recording Registry)っていうところには10枚、登録されていて。ラン・DMCだったりとか。いちばん新しいのが98年のローリン・ヒルの『The Miseducation of Lauryn Hill』っていうやつ。これもめちゃくちゃ話題になったアルバムなんですけども。

で、もちろんこのアルバムはすごい、前も話したっすね。すごい聞いたわけで。ジャスト・ブレイズだったりカニエ・ウェストがプロデューサーとしてバーッと出てきたというか、目立つきっかけになったアルバムだと思うんですけども。その時のヒップホップの背景としては、ラフ・ライダーズだったりとか、ちょっとサンプリングのクリアランスの問題……クリアランスを取るのをちょっと避けようっていうところから、スウィズ・ビーツがトライトンっていう機材とかで割と簡単に……もう一本指で弾けるんじゃないか? みたいな。「デレッデデッデッ、デレッデデッデッ♪」みたいな結構シンプルな打ち込みメインのビートが流行った背景が1997、8、9年ぐらいにあって。

そこからサンプリング回帰した作品みたいな感じで言われてる作品でもあるんですね。で、もちろんその前にもサンプリングってあったんだけど、サンプリングのやり方がやっぱり少しアップデートされていて。たとえば、いちばん目新しいわかりやすいこの当時のサンプリングのあれとして「早回し」っていう手法ってたぶん、その前にはウータン・クランのRZAとかがやっていたと思うんですけど。

もっとソウルのネタとかを大胆に45回転にするっていうのがたぶん、このぐらいあたりから結構トレンドになったような気がしてて。たとえばこのアルバムに入ってる、結構みんな好きな『Song Cry』っていう曲があるんですけど。この曲です。

この曲の元ネタっていうのはこんな感じなんですね。

当時もDJの人とかが元ネタからその曲に繋ぐっていうのをやってて、その時に元ネタを割と同じぐらいの速度で回したりするのも結構流行ったっていうか、やってる人がいっぱいいて。で、なんだろう? 早回しすると早回しにしたで、かっこいいっていうか。なんか当時のヒップホップ好きな人にはその早回しにした方がかっこいいみたいなのが結構流行っちゃって。で、たぶんいまもその流れってずっとあると思うんですけど。で、その元ネタのボビー・グレンの『Sounds Like a Love Song』っていう曲なんですけど。これをさっきの感じ。早回しにしたバージョンをちょっと聞いてみてください。

(早回しした『Sounds Like a Love Song』を流す)

こうすると、ジェイ・Zが使った時ぐらいの速度なんですけど。結構早回し好きって自分の世代から後の人、多い気がしていて。言ったらトラップとかサウスとかでチョップ&スクリューっていう手法だったり。まあ、その後には遅いものがまた流行ったりとか。遅回しっていうのも流行ったりするんですけど。結構その早回しって世代的に好きで。早回しにしてドラムを乗せるっていうのがこのぐらいの頃から流行ったのかなっていう感じはします。で、それに貢献したというか、きっかけになったのが『The Blueprint』。あとはカニエ・ウェストですね。プロデューサーとしてのカニエ・ウェストが結構そのきっかけというか火付け役ですね。あとはジャスト・ブレイズがなったっていう感覚があります。

なのでもう1曲、じゃあそのカニエ・ウェストの、自分の中で結構上位に好きな曲。これはカニエ・ウェスト名義じゃなくて早口ラッパーのトゥイスタとカニエ・ウェストとジェイミー・フォックスの『Slow Jamz』という曲をお聞きください。どうぞ。

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Twista『Slow Jamz feat. Kanye West & Jamie Foxx』

(CM明け)

(PUNPEE)お送りしたのはまたまたトゥイスタで『Overnight Celebrity』でした。この曲も元ネタを早回ししていて。これもすごいかっこいいですね。早回しにした時の方が聞いてるんじゃないか?っていうぐらい……その元ネタの人からしたら「勝手に早回しにすんなよ!」って感じなのかもしれないですけど。まあ、そのへんはしっかり許可を取っているのでしょうという感じでかけさせていただきました。はい。

あと、2000年の前半で早回しって言ったらディプロマッツ。ジュエルズ・サンタナとかキャムロン。その人たちの有名な曲だと『Oh Boy』っていう曲。これもたしかジャスト・ブレイズだと思うんですけど。これも元ネタを早回ししていて。

なんか早回しにすると、言ったらオリジナルでは絶対に出せない何かが出るんですよね。それもきれいにレコーディングしたものじゃなくて、レコードからサンプリングした時のレコードのザラザラしたノイズだったりとかが入っていて。あとは針のコンディションとかもあるでしょうし。音が割れた状態でサンプリングしてたりっていうのもあるから、言ったらきれいな状態では再現が不可能なことをさらに早回しにするっていう結構不思議な感覚が生まれるというか。「まあでも、これでも楽しめるじゃん。ウエーイ!」っていう感じから始まったのが結局、その手法としてひとつ確立されたっていうのはすごいなっていうか。

なんかブラックカルチャーっぽいところがありますよね。その楽器が買えないから、親父のターンテーブルを2台使ってパーティーしましたっていうのに結構近い気がしてて。すごいなと思いました。あと、この時の流行った特徴として、結構このクラップのスネアがよく使われてた印象があります。(クラップ音を鳴らす)。知っている人は元ネタとかも知ってると思うんですけど、これ結構この当時、マジでみんなこのクラップを使ってたな。これはみんなこれを使っていた気がする。

っていう感じです。で、このあとにチョップ・アンド・スクリューだったりも流行ったりとか、か新しいカルチャーっていうのがどんどん出てくるわけなんですけども。今度、誰かを呼んでまた早回し特集みたいなのもしたいっすね。結構好きな世代はいるはず。世代っていうか、みんな……もうひとつの手法として、若い人たちは生まれた時からそれがあるわけだから、たぶん知っていると思うっすね。そんな感じでした。

で、ジェイ・Zの『The Blueprint』の思い出としては、WATTERっていう5lackの同級生のビートメイカーのやつ……もう中学からずっと5lackは一緒なんすけど。そいつが中学の時に『The Blueprint』を買ったら、『U Don’t Know』っていう曲があるんですね。M.O.Pとリミックスでやっている曲かな? 「You don’t know what you’re doing, doing, doing♪」っていうやつなんですけども。たぶん元ネタはもっとゆっくり歌っていくんですけども。WATTERはその「doing, doing, doing……♪」っていうところで「これはCDが飛んでいるんじゃないか?」って勘違いしたらしくて(笑)。

それでCD屋、タワレコに持っていって。「これ、CDがおかしいです。ここだけ絶対に飛ぶんですけど」って持っていって、新しいのに替えてもらったら、そのCDも飛んでいて。「doing, doing, doing……♪」って(笑)。

「WATTER、こういう曲なんだよ。これはサンプリングをしてここをつないでいるんだよ。そういう手法で組み立てているんだよ」っていう話をして、「ああ、そういうことだったんだね」みたいな感じで言っていた記憶がありました。という感じですね。なので、すごいっすね。アメリカ議会図書館(National Recording Registry)に登録されたというわけでジェイ・Z『The Blueprint』。なにを言っているのかわからなくても音で楽しめるけど。

当時、ナズとビーフだったジェイ・Zのリリックだったりとか、そういう和訳もまたいろいろと興味深い名盤なので。あと、ジャケもいいっすね。この青い感じで葉巻をジェイ・Zが吸っていて。タイトルもよくて。「Blueprint」っていうのは「青写真・計画を立てる」みたいな。計画を立てるその青写真のことを「Blueprint」っていうんですけど、それをタイトルに持ってくるのはすごいセンスがいいなって。常になんか転がっていないかな?ってアンテナをきっと張っているのでしょうと思いました。というわけでよければ『The Blueprint』、TSUTAYAとかでも貸していると思うし、ストリーミングにももちろんあるんので聞いてみてください。出てからもう18年経つっていうことか。

というわけで『SOFA KING FRIDAY』、今回ももう終わりなんすけど、最後はメッセージ。福岡県の方。「こんばんは。『キャプテン・マーベル』、公開後に見に行ってきました。猫のグースがかわいくて。『エンドゲーム』には出てこなそうですが、そこらへんどうでしょうか。PUNPEEさん、犬派ですか? 猫派ですか?」。はい。ありがとうございます。どっちも別に好き嫌い全然ないし。猫も犬も飼ったことはないですが。亀しか飼ったことがないんですけど。

猫は1回、猫の絨毯で寝た時に目がゼリーみたいになっちゃった時があって。目がゼリーみたいに溶けちゃった時があって。それで結構、もしかしたらアレルギーがあるのかな?って。でも飼ったことはないんでわからないですけど。なので、犬かもしれないです。なので最後は犬の曲。ワンちゃんの曲をかけて。『Buddy』っていうBIMと自分の曲ももちろんワンちゃんソングなんですけど、この前に出たNORIKIYOくんの『平成エクスプレス』というアルバムで『Walk Wit Me』という曲があって。これはなんのことを歌っているのかな?って思ったら、自分の飼っていたペットのことを歌っている曲という話を聞いて。

ビートもすごくかっこよくて、NORIKIYOくんっぽい、優しいNORIKIYOくんの一面の曲だと思うので、それを最後にかけて終わろうと思います。というわけで、あなたの親愛なる隣人の凡人、板橋区のダメ兄貴PUNPEEがお送りする退屈しのぎの退屈な30分間。今回もゆるりとお送りしました。5月4日『VIVA LA ROCK』、さいたまスーパーアリーナ。フェスに出るのでそれもチェックしてくれたら嬉しいです。というわけで、さよなら、さよなら、さよなら……。

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NORIKIYO『Walk Wit Me』

<書き起こしおわり>

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