吉田豪・高野政所・久田将義 ピエール瀧・逮捕と日本のドラッグ問題を語る

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高野政所さんがニコニコ生放送『タブーなワイドショー』にゲスト出演。吉田豪さん、久田将義さんとピエール瀧さん逮捕と日本のドラッグ問題について話していました。

(のん代表)続いてはお二人が気になることをしゃべるザ・特集です。本日のテーマはこちら。電気グルーヴ・ピエール瀧コカイン使用で逮捕を考える。ミュージシャンはもちろん、タレント・俳優として活躍していたピエール瀧容疑者がコカインを使用としたとして麻薬取締法違反の疑いで厚生労働省麻薬取締部が逮捕しました。今回の逮捕に伴い、電気グルーヴの過去の作品が出荷停止となったり、出演していた映画を放送するかが問題となり、「作品と事件は分けて考えるべき」という論争も起こっています。

(久田将義)これは僕、思ったんですけども。この人って51ぐらい。ちょうど僕と同じなんですけども。

(吉田豪)ゴリゴリの体育会系ですよ。

(久田将義)ああ、そうか野球か。

(吉田豪)ミュージシャン枠の人じゃないんですよ。普通に野球部を本気でやって、高校野球もやって。で、プロになろうとして……ぐらいの。サブカルの人間じゃないんですよ。体育会系がサブカルにまぎれてきたみたいな感じで。

(久田将義)演技、僕は『凶悪』ではじめて「ああ、すげーな」って思って。豹変するのがすごかったんで。いきなり「はい」って言っていたのが「オイ、コラ!」ってなるのがすごくて、「面白いな」って思っていたんですけどね。

(吉田豪)普通にいまだにメディアが気づいてない情報として『凶悪』のコメンタリーがヤバいらしいっていうのがあって。たぶんメディア側はお金を払ってそこまで見ていないっていう。コメンタリーで監督とリリーさんとピエール瀧さんの3人でいろいろと話しているらしいんですけど。シャブが映るシーンでリリーさんが「おい、これは瀧の私物だろ?」って言うっていう(笑)。

(久田・高野)フハハハハハハッ!

(吉田豪)無邪気に(笑)。「違いますよー!」って(笑)。

(高野政所)冗談にしてもそれはすごいなー(笑)。

(久田将義)当たっちゃっているっていうか(笑)。

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(吉田豪)らしいですよ。まだバレてないっていう(笑)。リリーさんがボヤきまくっているのが、サイゾーかなんかで記事になっていたんですよね。結局、ピエール瀧逮捕っていうのはあくまでもこれはもっと大きなサブカルの大物。サブカル出身で映画とかCMとかに出ている大物が実は本星で、そいつを挙げようとしているっていうような記事が上がっていて。僕がそれをリツイートしたら「これはみうらじゅんじゃないか?」みたいな話が広まっていたんですけど、「これ、明らかにリリーさんのことでしょ?」っていう(笑)。

(久田将義)フフフ(笑)。

(吉田豪)リリーさんが『SCOOP!』っていう映画でのシャブ中役の演技が上手すぎたんですよ。あまりにもリアリティーのありすぎるシャブ中の演技をしていて。僕も絶賛したんですよ。「あれ、すごすぎますよ!」って言ったらリリーさんが実際に記者会見かな? 言っていたらしいんですよ。「今回、このシャブ中の演技をやるためにシャブ打って役作りしました!」って。

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(高野政所)うわあ、笑えねえ……(笑)。

(吉田豪)記事にもならない上にCMの話が1個、なくなったらしくて(笑)。リアリティーがありすぎたらしいんですよ。「やってないからギャグで言っているのに!」っていう(笑)。

(高野政所)すげえ(笑)。

(久田将義)まあ、やっていたら言えないだろうな(笑)。

(吉田豪)たしかにこじつけようと思えばいくらでもあるんですよ。もともと、だから小説でも『大麻農家の花嫁』っていう小説を書いていたりとか。ジョニー・サンダースのトリビュートに参加をしていたりとか。いろいろとあるんですけど。まあ、ぼやきまくっていたんですよ。僕が1週間ぐらい前に会った時に。「俺はやってないんだよ! 俺じゃないんだよ!」って(笑)。

(久田将義)フフフ(笑)。僕らも前、新井浩文さんが捕まった時、その前、10月ぐらいには「やるんじゃないか?」って書いていたんですけど。これ、ピエール瀧容疑者は僕は全然わからなかったんで「へー」って思ったんですけど。やっぱりそういう、「次は誰か?」っていうのは出ると思うんですよね。「サブカルの大物」ってなると、あんまりいないじゃないですか。という風になっちゃうんで。でも、この人は絶対にやらないんで。

(吉田豪)まあね。みうらじゅんさんも「インド好きだから大麻ぐらいやるかも?」とかね。いろいろとこじつけようと思えばこじつけられるけど。

(久田将義)あと、出ていたけどもあれだよね。

(吉田豪)(コメントを見て)「町山」って(笑)。町山さんはアメリカで解禁されてる大麻をやっている感は全開ですよ(笑)。

(久田将義)まあ、それはアメリカだからね。別に。

(吉田豪)もちろん。なんの問題もない。ちなみに、あとそうですよ。今回、ちょっと話題になった「K子」っていう女性が『セックス依存症だった私』みたいな本を出していて。それで「ラジオをやっているテクノの大物グループと交流があって……」みたいな。

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(高野政所)特定されすぎでしょ、それ?(笑)。

(吉田豪)みたいな本が出ていて。その人が最近も週刊新潮とかでコメントをしていて。それですぐに取り寄せて読んだんですよ。で、それこそ「卓球さんの愛人」ぐらいの書かれ方をされていたのが全然違って。卓球さんとの肉体関係もなければ、ピエール瀧に至っては全然出て来すらしない。出てくるのは卓球さんの弟子的な関係の「DJ T」っていうのが出てきて。誰だろうな?っていう(笑)。その人との克明な話は出てきますが……っていう感じでしたよ。そんなわけで……バトンを渡します(笑)。

(高野政所)バトンを(笑)。僕はもう電気グルーヴチルドレンなんで。

(吉田豪)もちろんね。

(久田将義)ああ、そうなんですね。

(高野政所)電気グルーヴがいなかったら音楽をやっていない感じだから。悪くは言えないというか。

(吉田豪)ラジオの影響も、音楽の影響も受けて。

(高野政所)もう全部なんですよね。なのでまあ、ショックはショックでしたけどね。

(吉田豪)まあ瀧さんはやっている感があまりにも薄かったからね。

(高野政所)なんか瀧さんは……もちろん、テクノは密接なジャンルと言われるように、まあ実際に密接なジャンルだとも思うんですけども。

(吉田豪)K子っていう人がはっきりと書いてましたよ(笑)。「テクノのクラブ、みんなやってますよ! VJもみんなやっています!」みたいな(笑)。

(高野政所)どうなんですかね?(笑)。僕もそこまでは断定はできないですけど。でもまあ、瀧さんはそういうのには理解はあっても、実際にやる人じゃないのかなって勝手にみんな思っていて。

(吉田豪)まあね。運動をして、酒を飲んで……っていうタイプですからね。

(高野政所)だからそっちじゃないのかなと思っていたのに、その瀧さんが……っていう。これでショック。で、ショックすぎて日付の感覚が2日ぐらいなくなりましたからね。いろんな人と連絡を取ったりとか。それこそ「原稿を書け」って来たりとかで、わけがわかんなくなっちゃいましたね。だから僕ら世代でDJとかテクノとかの音楽をやっているような人には絶大な存在だったんで。

(吉田豪)で、そっちのジャンルからの成功例というかね。

(高野政所)そうですね。なんか面白いことをやって成功している偉大な兄貴みたいな感じで僕らは見ていて。

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ピエール瀧の圧倒的な兄貴感

(吉田豪)僕もだから、一緒にラジオとかに出ていても、やっぱり兄貴感がすごいんですよ。3、40人集まって、それこそ町山さんとか芸人さん。山里さんとかいろんなトップどころの人たちが集まっている中で、場の支配の能力が圧倒的なんですよ。完全に瀧さんが掌握して、瀧さんが盛り上げて。やっぱり何人か集まったら、星はひとつなんですよね。町山さんですら、輝きがなくなるっていうか、瀧さんだけが輝く場になっていくっていうか。すごいんですよ。

(高野政所)キャプテンな感じ(笑)。

(久田将義)町山さんを消しちゃうんだ。すごい存在感ですね。

(吉田豪)そう。

(高野政所)だから僕もお会いしたことがあるのって、TBSラジオで僕が番組をやっていた時にゲストで来ていただいた時なんですけど。その特集コーナーでいままで面白かったレコード紹介みたいなのを瀧さんがしていて。本当に番組中だけの会話ですぐにサッと帰ってしまうような感じで。「ああ、さすがだな!」っていうか。俺みたいなファンだったようなやつと会うのとかって、たぶん嫌なんでしょうね。そういう面倒くさい愛情を向けられたくないっていうのがあるのかどうかわからないですけども。

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(吉田豪)最近の『メロン牧場』でも書いていたのが「ファンです」ということを「昔のあなたのファンです」みたいな意味で言っているやつが多くて。俺たちが求めているのは客だ。いまでもCDを買っているやつらは客だから大事にするけど。「あの作品、よかったですよね」みたいなやつは「お前、いま客じゃねえだろ?」みたいなことを言っていましたね。

(高野政所)はいはい。なんか思い入れがありすぎるやつとかと話すのは面倒くさいのかな? みたいな感じだったんですけども。まあまあでも瀧さん、すげー面白かったし。まあすげえ超複雑な気分になりましたよね。

(吉田豪)でも、あそこであの原稿を書いたっていうのは当然、自分とシンクロする部分っていうのが?

(高野政所)そうですね。僕がやってきたことっていま思い返すと、その電気グルーヴがいままでにやってきたことの縮小再生産でしかないなって思ったんですよ。その音楽、DJ。で、卓球さんの要素と瀧さんの要素ってあると思うんですけど。まあラジオでしゃべったりとか。

(吉田豪)そういう文化的な部分。

(高野政所)そうですね。で、電気グルーヴが日本にテクノを持ってきたように、僕もインドネシアのFUNKOTっていうマイナーなジャンルの音楽、それを日本に持ってきたりしていて。「でも、よく考えたらこれって全部電気がやっていたことだな」って思ったんで。で、たまたま逮捕だけが僕が先だったんで(笑)。これは唯一電気グルーヴよりも先に――逮捕なんですけど(笑)――やったことがあったんで、なにかこれはコメントをしなきゃいけないのかなって。

(吉田豪)FUNKOTに関して個人的に思っていたのは、FUNKOTで当時、いろいろとFUNKOTの宣伝をしていた時は言っていなかったことっていうのを本(『前科おじさん』)に書いてあって。実際インドネシアのFUNKOT自体がすごいヤクザな世界で、薬物も蔓延しているみたいな。それを言うと、日本で世間に広める上ではマイナスだから言わないでいたっていう。テクノがこうやって問題になった時、すごい表で言うじゃないですか。「こういう感じだと、テクノ=ドラッグみたいなイメージになっちゃって困る。みんなやっていないのに……」みたいな意見が多いんですけど、みんなやっていないわけがないだろう?っていう(笑)。

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(高野政所)フハハハハハハッ!

(吉田豪)ヒップホップとかでも結構あるじゃないですか。誰かが捕まるたびに「もういまはクリーンなんだ!」みたいに言うたびに、「いやいや、そうでもないぞ?」みたいな気持ちが常にあるんですよ。やっている人もいるっていう。

(高野政所)やっていない人ももちろんいるけど。

(吉田豪)で、やっていない人が声高に言うのもわかる。で、そのへんの複雑な感じも書いていたじゃないですか。そういう時、叩く側にも「でもお前、やってただろ?」っていう人もいるし……みたいな。

(高野政所)うんうん。そうなんですよね。テクノの時もやっぱり電気グルーヴ、割と健全な形でテクノを紹介していて。新しい最先端の音楽として。で、僕はその頃は高校生ぐらいだったので、薬物なんかには超縁遠いところにいたから、一生懸命わかろうとして。すげえ聞いたりして。でも、わかって好きになっていったっていうのがあったんで。それこそ音楽……クラブミュージックとドラッグは密接な関係があるけど、なしでも好きになることはあるなって思ったんですよ。で、FUNKOTもYouTubeで発見したので、まさかそういうシーンがあるとは思わないんですよ。で、実際に現地に行ってみたらみんなエクスタシーをキメていたっていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハッ!

(高野政所)「ああ、やっぱりそうなんだ!」みたいなところがあったんで、「これをどうやって日本に紹介しようかな?」っていうので、「ちょっと軽妙なスットコドッコイな音楽が東南アジアにあるよ」みたいな風に言っていたら、みんなに「ダサい、ダサい」って言われて。それもどうかな?っていうのもあったんですけども。

(吉田豪)ブリブリのアウトローのカルチャーなのに……っていう。

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