星野源 DOME TOUR 2019『POP VIRUS』ナゴヤドーム公演を語る

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でDOME TOUR 2019『POP VIRUS』ナゴヤドーム公演を振り返り。リスナーからの感想メールを紹介していました。

(星野源)(三浦大知くんとの)非常に楽しい1日を過ごしましてから名古屋公演だったわけです。ちょっと一通ぐらい名古屋の感想を読んでみようかな。名古屋市の方。「名古屋、参戦しました。素敵な時間をありがとう。前の席にお若いカップルいらっしゃいました。女性は終始ノリノリ。男性もしみじみ浸っていました。ある曲でその男性が微動だにしなくなったのに気づいたのですが、次の瞬間女性が女神のような母性溢れる微笑みで、彼の頭や背中をよしよしとさすっていました。その時、私も何とも言えない幸せな気分に包まれました。源さんの音楽が届いて広がっていくのを体で感じた瞬間でした」。いや、なんかこれ、うれしいですね。

あれかな? これ、すごいいい文章だなって思うんですよね。想像できるっていうか。そのカップルが。きっとその背中の奥で涙を流していたりっていうことなんですかね。もしくはその2人の中で何かキーワードになってる曲があって、それに男性が何か思う……たとえば涙を流したりとかっていうのを見て、頭をなでなでしながら。すごい素敵ですね。なんかすごい嬉しいな。こう、物語を感じますよね。見に来てくださった方の。嬉しいです。ありがとうございます。後ほどですね、じっくり感想メールなどをご紹介したいと思います。

(中略)

(星野源)やっぱり名古屋のライブの話ですかね。星野源 DOME TOUR 2019『POP VIRUS』、ナゴヤドームでの2日間の公演が終了しました。ありがとうございました! ねえ。2日間で合計約8万人。みなさん、来てくださいましてありがとうございます。ツアーの感想がたくさん来ているので、今日はじっくり読んで行こうと思いますよ。岐阜県の17歳男性の方。「僕は先日行われたDOME TOUR 2019『POP VIRUS』名古屋二日目に行かせていただきました。

僕にとってライブ自体行くのは今回が初めてで、始まる前は楽しみと緊張が混ざり合った不思議な感覚でした。そしてライブがスタートすると、始まるまであった緊張は全て吹っ飛び、ただただ源さんの圧巻のパフォーマンスに興奮しまくっていました。また会場全体の雰囲気もとても温かく、客席からの拍手や声に丁寧に反応してる源さんを見て、惚れそうになりました。ライブの最後に源さんが『アリーナでもスタンドでもしっかりみんなの顔が見えてるし、席は遠くても心がとても近くにあった』とおっしゃっていて、5階席から見ていた僕はその言葉で号泣し、完全に惚れてしまいました。

本当に初めてのライブが源さんでよかった。本当にそう思います。ドームツアーは折り返しに入ると思いますが、残りの公演も僕と同じようにたくさんの人たちを感動させ、惚れさせてあげてください。お腹を壊さないようにがんばってください。最終公演まで成功を祈っています」という。嬉しいですね。17歳、ありがとう。来てくれて。二日目はね、ちょっとお腹を下し気味だったんで、「トイレ行くよ」宣言をしてからライブを始めましたけども(笑)。結局、大丈夫でしたね。

大抵、大丈夫なんですよ。横浜アリーナが本当にレアケースで(笑)。マジで行くっていう。でも、なんかやっぱりそういうのっていいよなと思う。メンバーにも常々言っているんですけど。「トイレ行きたかったらマジで言って。曲が終わったMCのタイミングとかでも、曲と曲の間でもいいから、いつでも言ってくれ。そういう俺はしたいのだ」という。
どんどん読んでいきましょう。16歳、愛知県の方。「幼稚園、小学校、中学校で一緒の幼馴染と一緒に行きました。僕は……」。ああ、そうそう。これ、ちょっとツアーの曲の話をしてるんだけど、ちょっと読みたかったんで読みます。なので1曲だけ、ネタバレみたいなことにはなってしまいますけども。

「……幼稚園、小学校、中学校と一緒の幼馴染と一緒に行きました。僕はゲイの父とそのパートナーの人と3人で暮らしています。なので生では初めて聞いた『Family Song』の2番の『血の色、形も違うけれど いつまでもそばにいることができればいいだろうな』という言葉がまさに自分たち家族と同じで、いままでのことが蘇ってきて感慨深い気持ちになりました。新しい形の家族を享受して歌を作る方は源さん以外にあまり見たことがありません。

そんな理解をし、うまく歌詞に落とし込む源さんは本当にかっこいいです。『Continues』ツアーに続き、とてもいろいろなことを感じられ、そして楽しいライブでした。ありがとうございました。引き続き健闘を祈ります」ということで、ありがとうざいます。こちらこそ。

いや、本当にこの番組にメールを送ってくれる人は、何て言うんだろうね。もちろん長いのも短いのも景色が見えるんですよね。なんかその人の目線が見えるっていうか。なんか物語を感じるというか。すごく嬉しいですね。なんというか、「そういうケースってあるんだろうな」っていうのを、僕の周りにはいない家族構成だったので。「ああ、そうなんだ」っていうのと、あとは『Family Song』を作った時に思っていたことっていうのがすごく良い形で伝わって、僕はものすごく嬉しいです。ありがとうございます。

あと、前回、前々回の耳の聞こえない方のメール。で、その2回目に送ってくれた「源さんの声が聞きたいです」っていうのがすごく嬉しかったですね。「聞きたい」って思ってもらえるのがすごくうれしいし。だから、そうそう。文章で書いてくれる方、ぜひその方に伝えてほしいんですけども。めちゃめちゃかっこいい声だから、俺(笑)。死ぬほどかっこいいから、俺の声は。フハハハハッハハッ! めっちゃくちゃ歌が上手いから(笑)。アハハハハハハッ! 積極的に嘘をついていくというね(笑)。なので、「一発で惚れちゃう声をしている」という、そういう嘘を書いてあげてください(笑)。よろしくお願いします(笑)。そんな感じですね。いや、本当に嬉しいですね。

続いて、愛知県の方。「名古屋ドーム、参加させていただきました。距離感やドームの大きさを感じない、誰もが楽しめるライブだったと思います。嬉しい、楽しい、幸せ、そんなライブでした。そんな素敵な時間をありがとうございます。あ、あとCD、売れました。いつも行く病院の先生が『あなたが源さん、源さんと言うから、俺も星野源のポップヴァイラスを買ったよ』と。思わず『ありがとう! でもポップウイルスやけん』とお伝えしておきました」。ありがとうございます! そうそう。そうなんだよね。あの、この話、そういえばしてなかった。「ウイルス」って僕ら、よく使うじゃないですか。でもあの英語の発音は本当は「ヴァイラス」なんですよ。英語表記で『POP VIRUS』って書いて本当は『ポップヴァイラス』なんだけども。

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ウイルス・ヴァイラス問題

なので、たとえば外国人の人とかに渡す機会があったりするんだけど、そういう時には「ポップヴァイラス」って言ってくれて、「そうです、そうです」っていう。でも日本では「ウイルス」って言うじゃないですか。でも、もともとドイツ語では「ヴィールス」なんですよ。で、「ウイルス」っていう言葉はないんですよね。あの、変な日本語っていうか。

それで、本当に「ヴァイラスにしようかな」とかっていう風にも思ったんですけど。っていうか「ヴァイラス」なんですけど、日本でたとえばヴァイラスっていう人って少ないじゃないですか。お医者さんが「あなたはこのヴァイラスに……」って言うとなんか、なんかかっこつけてるみたいな感じになっちゃうっていうか。そんな人、いないじゃんっていう。で、その中でたとえば薬局とか行っても、マスクとかウイルスに対しての薬とか置いてあるけど。たとえば英語表記の場合で「VIRUS」って書いてあるんだけど絶対にカタカナ表記は「ウイルス」になってるんですよ。

なんで日本ではもう「ウイルスって言う」って決まってるらしくて。なのでだからパッと聞いた時に「ポップヴァイラス」よりも「ポップウイルス」の方が僕が意図してる言葉っていうのが速度が全く違うなと。「ウイルス」っていう日本人の、英語を勉強してない人のも含めると、いわゆるその伝わる範囲、そして速度が全く違うので。日本人として日本語で説明する場合は「ポップウイルス」って僕は音に出して言うんだけど。でも、英語表記では書かれているので。それを「ポップヴァイラス」って読んでもらって全然構わないっていうか。「ポップヴァイラスも正式名称です」っていうような感じなんですよね。

で、なんでこのタイトルで「ああ、ウイルスでいいや」って思えたかっていうと、初回盤だけに書いたと思うんだけど……違うかな? たぶん書いたと思うんだけど。エッセイみたいなやつ。その中で、僕が天ぷら屋さんに……あ、そうだよ。大泉兄さんが誘ってくれた天ぷら屋の話。天ぷら屋さんに行った時に、そこのマスターが話してくれたのは、「天ぷらっていうのはもともと日本の料理じゃない」っていう。僕はどう考えても日本の料理だと思ったんだけど、発祥は違う国で。

でもそれを日本に持ってきた時に、もともとはフリットみたいな形だったんだけど、日本の食材に合うように衣とか味付けとか、そういう野菜とかも含めて変えて、改良して。油の温度とかも含めて。で、洗練させていったのがあの天ぷらだと。なので元の料理とは随分違うものになっていて、日本製になっている。日本の日本料理である。外国の人も「天ぷら」って言う。

で、日本人にはそういう力がある。海外のものを日本流に変えてしまうというチャームポイントがあるんだっていう。その中で音楽もそうだろうということで、イエローミュージックだとか、そういう風に言ってるようなことっていうのは日本人じゃないかと。で、カタカナって日本にしかないじゃない? カタカナで言う言葉って大体、日本人しか喋れない言い方で発音がなってて。もう英語でもないし、日本語でもないっていうような。でも、日本人しか使えない言葉っていうのがある。そこは面白いと僕は思うタイプ。

なんだけど、同時にそれはこれからの世の中にとって、僕が住んでいる日本という国が海外だったり英語っていうものだったり他の外国の言葉っていうものに触れづらくなる原因でもあって。いわゆる本当の発音として学べてないっていうことなんで。そこで1回、タイムロスだったり変換作業が必要になっちゃうみたいなことっていうのがあって、悪い部分でもある。それが僕がいま住んでる日本っていう場所であって、その日本という場所で僕が音楽を作る上で、そこの英語表記で『POP VIRUS』って出す。でも、日本語読みで説明する時には「ポップウイルス」って言うという二軸があるっていうのがひとつの表現になるなと思っの。

僕がいま、外国に影響を受けて、でも日本人として日本の音楽をフィルターを通してやるのだっていうアルバムとしては最高の矛盾になるんだなと思ったんです。なので、日本語読みではというか、普通に僕はずっと「ポップウイルス」って説明してるけど。でも「ポップヴァイラス」ももちろん正解であるという、そういうお話をそういえばしていなかったと。結構大事な話を全くしていなかったということをこのメールを読んで思い出しました。ありがとうございました。

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