ハライチ岩井『木梨の会。チャリティーフェスタボー』を語る

ハライチ岩井『木梨の会。チャリティーフェスタボー』を語る ハライチのターン

ハライチの岩井さんがTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で自身のバンドとともに『木梨の会。チャリティーフェスタボー』に出演した際の模様について話していました。

(岩井勇気)ちょっとね、まあ今週はTBSラジオでさ、土曜の朝6時からやっているノリさんのラジオ『土曜朝6時木梨の会。』の音楽フェス。赤坂ブリッツでやったやつ。それにちょっとバンドで出させてもらったんですけどね。そもそもだから年末、いきなり夕方ね、普通に歩いていたら電話が鳴って。ノリさんからかかってきてさ。「おおっ、ノリさんだ。久しぶりだな」って出たら、「今週土曜の朝、空いてる?」みたいな(笑)。

(澤部佑)フフフ(笑)。

(岩井勇気)もう本当、なんだかわからないの。なんだかわからないし、とにかく「土曜の朝、空いているか?」って。

(澤部佑)だけ?

(岩井勇気)もうなんのことだかさっぱりわからない状態。そして土曜の朝、空いているかどうかもわからない。俺も。でも、いろんなことをバーッと考えたけども、結局答えは1個しかないのね。「空いてます」って。

(澤部佑)そうね。土曜の朝なんてまあ、空いてるしね。本当にね(笑)。

(岩井勇気)まあ、だから地方で泊まりとかだったら朝、空いていない可能性もあるけど。まあ、一応「空いてます」と。全くわからないけどね。仕事が入っているかもわからないし。でも、いろいろといままで仕事をさせてもらっていたけど、そういう時に「空いてます」以外にないから。ノリさんは。

(澤部佑)フハハハハハハッ! そうね。返答はひとつしかね。

(岩井勇気)空いてなくても、「空いてます」だから。

(澤部佑)空くんだから。ノリさんに誘われたらね。

(岩井勇気)そう(笑)。そうだよ。で、「TBSでラジオやっているから、土曜日の朝6時にTBSに来てよ」みたいな感じになって。で、土曜の朝ですよ。

(澤部佑)すごいよね。直接(笑)。

(岩井勇気)もう直オファーだから。すごいよね。いまの時代にね。で、TBSラジオに土曜日に行ったんですけども。で、いままでさ、ノリさんに会って飲み会でもメイク室でもさんざんバリカンで髪を刈られてきましたけど。まあ、その日ももしかしたら刈られるんじゃないかっていう一抹の不安を抱えながら行くわけなんだけど。行ったらノリさんがいて。挨拶をして「おう! 後で呼ぶから」ぐらいの感じなの。なんか。「まあまあ、ちょっとやってるから。後で呼ぶから」みたいな(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ!

(岩井勇気)で、もう本番が始まっちゃうの。

(澤部佑)すごいね。

(岩井勇気)で、俺も後輩がいたら、一緒に出たらそういう感じで説明もせずに始めちゃったり待たせたりしちゃうんだけど、待たされてる側になると不安でしょうがないのね(笑)。

(澤部佑)フフフ、後輩とかにはやっちゃいがちだけどね。ただ、そうね。待つ方はな。

(岩井勇気)先輩はもうなんとなく結果が見えているからできるけど、後輩的にはもうなにもわからない状態だから。それをずーっと待たされているわけだから。で、中盤ぐらいで呼ばれてさ。そこまでずっとフェスの話をね。もうラジオの生放送中にフェスのことをバンバン決めてるわけ。

(澤部佑)すごいね。うん。

(岩井勇気)「これがあるから、これはチャリティーでオークションに出して……」とか「誰々に出てもらって……」みたいなのを決めているのね。で、俺が出てさ。「ハライチの岩井です」なんつって。で、リスナーは俺が出ることも知らないから。

(澤部佑)もう全部言っていないわけだね。いきなりでね。

(岩井勇気)で、「TBSラジオでラジオやってんでしょ? しかも2つも」みたいな感じになって。「まあ、こっちはまだまださ、新人だからさ」みたいな。

(澤部佑)ああ、ノリさんがね(笑)。始めたばっかりで。TBSラジオは。

(岩井勇気)「TBSラジオで岩井はおなじみだから。フェス、出て」みたいになって。そこで。

(澤部佑)おお、すごいね!

(岩井勇気)「2月8日。お前、バンドやっていたよな? 音楽っぽいことやるから。じゃあ、バンドで」みたいな(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! ポンポンポンポンッて(笑)。

(岩井勇気)「えっ、バンドで?」ってなって。でも本番中に言われて。だから2月8日、もう空いているかもわからないわけ。ましてやうちのバンド、俺以外は全員ちゃんとミュージシャンやっていて。各々のバンドでプロでやっている人たちだから。で、大きい箱とかでやっている人たちだから。その人たちが2月8日に空いているかどうかもわからない。でも、選択肢はひとつしかないわけね。「わかりました、やります」って。

(澤部佑)そうなのかな?(笑)。他の人たちのことがあるけど……それしかないのね。

(岩井勇気)それしかないの。で、「よろしくー」みたいになって。で、結局さ、放送が終わってもう速攻、バンドメンバーに電話してさ。「ちょっと2月8日……なにしてます?」って。

(澤部佑)それももちろん全部、岩井が自ら(笑)。

(岩井勇気)「いま、ちょっとラジオ出ていて。出ることになりまして……」って。「出ることになりまして」っていう説明なのよ、もう(笑)。

(澤部佑)うんうん(笑)。

(岩井勇気)で、運よく全員が空いていて。で、ドラムのさ、the telephonesの松本っていう人ももう全国ツアー中なのよ。the telephonesが。

(澤部佑)いやー、大変な時じゃん。

(岩井勇気)で、その日だけぽっかり空いているのよ。「うわっ、あぶねえ!」みたいになって。で、「行ける」ってなって。で、THEE MAD COUNTRY’S STOREっていうバンドなんすけど、暗い曲ばっかりなわけ。

(澤部佑)その岩井のバンドがTHEE MAD?

(岩井勇気)はい。私のTHEE MAD COUNTRY’S STOREっていうバンドなんだけど。暗い曲ばっかりでさ。どんよりした曲ばっかりなの。

(澤部佑)オリジナルなの?

(岩井勇気)そうそう。オリジナルなんだけど。で、フェスだし、俺らを知らない人ばっかりだし。いつもはなんかその人たちの客でやるけど。「明るい曲を作ろう。新曲だ!」ってなって。

(澤部佑)ええっ? すげえ!

(岩井勇気)そうそう。1ヶ月ぐらいしかないけども。で、ギターの人が「作るわ」なんて作ってさ、なんか俺以外のメンバーで1回、スタジオに入って。「作りましょう」みたいな感じで作ってきてくれたのね。

(澤部佑)ええっ? すごいね。

(岩井勇気)うん。で、「できました」なんつってデータで送られてきて、聞いたらたしかにいつもの曲よりもアップテンポ。それで明るいのね。いつもの曲よりも。ただ、ボーカル部分が半分以上セリフみたいな感じなの(笑)。

(澤部佑)ちょっと特殊なね。

(岩井勇気)半分以上しゃべっているみたいな曲で。「ああ、なんかすごいのが来ちゃったな!」なんて。

(澤部佑)岩井がボーカルだもんね。

(岩井勇気)そうそう。でも、「すごいのが来ちゃったな」ってなってもこっちは素人だから。もうそんなに言えないっていうか……。

(澤部佑)フフフ、たしかにね(笑)。

(岩井勇気)「これ、ちょっと違うんじゃないですか?」とかは……。

(澤部佑)曲作りに関しては。

(岩井勇気)もう、それで行くしかないわけ。だから『港のヨーコヨコハマヨコスカ』みたいな。しゃべっていて、サビを歌うみたいな感じの曲が来ちゃって。「おおう……」ってなっちゃって。で、本番までにそのメンバーで3回ぐらいスタジオに入って合わせてさ。演奏もさ、バッキバキのロックなのね。それで仕上がってさ。もう本番を迎えるだけだと。

(澤部佑)おおう。

前日に金髪に

(岩井勇気)で、だから本番はもうこんな曲だし。めちゃめちゃバンドマンをやってやろうって思って。前日に金髪にしてさ。

(澤部佑)フハハハハハハッ! すごいな!

(岩井勇気)前日に金髪にしたの。

(澤部佑)えっ、で、戻したの?

(岩井勇気)もう戻しているんだけど。

(澤部佑)ええっ? 傷まない?

(岩井勇気)めちゃめちゃ痛む! めちゃめちゃ傷んだ。3回ブリーチしたんだけど。色を落とすための。まあ美容室に行って美容師にブリーチしてもらったんだけど。3回目ぐらいの時に「あの、もうこれ頭の上に乗っているのは髪の毛じゃなくててぐすだから」って。

(澤部佑)ええっ、どういうこと?

(岩井勇気)「てぐすと一緒だから」って。

(澤部佑)怖いわ!(笑)。表現、怖っ! その美容師。ええっ?

(岩井勇気)「髪の毛じゃないから。人のものじゃないから。これ、てぐすだから」って。

(澤部佑)もうなんのぬくもりもないって?(笑)。

(岩井勇気)そう。「じゃあ、魚を釣ろうかな?」なんつって(笑)。言われてさ。だから金髪にしていったら人はみんなどう思うだろう? びっくりするかな? なんつって。でも、あとどっかで一度は金髪にしてみたいとか、髪を染めてみたいみたいな願望は少なからずあるけどね。まあ、みんなあるでしょう。

(澤部佑)まあね。少なからずはね。

(岩井勇気)1回は、死ぬまでにはみたいな。まあ、1回やってみたい。1回ぐらいはいいだろうって思ってやったんだけど。で、本番当日ですよ。もう赤坂に行くんだけど、やっぱり金髪にするともう全然別人だから。韓流の人みたいな感じだから。

(澤部佑)そうね。そう見えるか。

(岩井勇気)そうそう。気づかれなかったりして逆に楽だろうなって思っていたけど、いざ街を歩いてみると普通に見られるよね。金髪だから。

(澤部佑)そうかー。完全なる金髪ってやっぱり結局見られるんだ。

(岩井勇気)そう。もう髪の毛はめちゃめちゃ明るいし。「うわっ、めんどくさいわ……」ってなってさ。で、ブリッツに行って、会場の客席にノリさんがいてさ。もういろいろと演出みたいなのを確認しているのよ。で、もう挨拶をしたら「なんだ、その頭は? いや、わかんなかったわ」みたいになって。

(澤部佑)そうなるわな(笑)。

(岩井勇気)でさ、フェスが始まるんだよ。もうさ、すごいのね。このフェスが。たぶんお金もかかっているんだろうなって思うんだけど。ノリさんがバンドを連れてきて。バンドも大所帯で10人以上いたかな? いろんなパートで。で、もう出演もカンニング竹山さん、さま~ずさんが来て、赤江珠緒さんとジェーン・スーさん。

(澤部佑)おおっ、すごいね(笑)。

(岩井勇気)で、ヒロミさん、綾小路翔さん、藤井フミヤさん。いやー、もうすごいっすよ。で、ノリさんがラジオで絡んだ一般の人とかもいっぱい出てきて(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! いやー、見事だね。楽しいね。

(岩井勇気)っぽいよね。で、大勢出てさ。またノリさんがすごいんだよ。最初に出ていってさ、会場を……ノリさんの客だけどね。ラジオを聞いている人たちだろうから。もう、引力というか引き付けるしゃべりというか、すごくてさ。全体的なしゃべりの感じとかが「俺についてくれば面白いことがあるから」みたいな感じでさ、みんながついていくみたいな感じのしゃべりですごいのね。「スターだな!」って。「まだスターかよ!」って思ったよね。すごいですよね。

(澤部佑)華がね。

(岩井勇気)もう素人を面白く見せる感じもやっぱりすげー上手いよね。「すごいな!」なんつって。で、会場も楽しいしさ、和やかだしさ。で、オークションとかもあるのよ。それでなんかよくわかんない仏壇のオークションみたいなのもあったりとかして(笑)。仏壇なんかもう完全なる仏壇。25万ぐらいであれ、落としたんだよね? まあ、安いよ。25万でも。

(澤部佑)そうか。仏壇だからね。

(岩井勇気)あれは本来は何百万の仏壇だよ。

(澤部佑)えっ、安っ!

(岩井勇気)あとは新古車のスマートっていう車。もう新品だよ。それを100万ぐらいで出しちゃって。

(澤部佑)フフフ、すごいな。規模が。

(岩井勇気)で、みんな歌うの。綾小路翔さんも『One Night Carnival』を。後ろのバンドが演奏をして歌うわけ。で、またさ、俺が楽屋でそれを見てて、バンドマンと一緒にいるじゃん? 俺のメンバーの。そのメンバーが「ああ、やっぱりすごいな」なんて言っていたところが最後に「恋しているのさー♪」って入るでしょう。で、最後にブレイクして。音がなくなって、「恋しているのさー♪」って。でも、綾小路翔さんのバンドじゃないから。後ろで演奏をしているのは。だから入り、ど¥のタイミングかわからないっていうところを、「恋しているのさー♪」っていう風に歌う前に、マイクに1回「フッ」ってやって知らせてやるのよ。合わせてないんだよ。

(澤部佑)うわっ、ええっ?

(岩井勇気)「これ、すげえな!」ってなっていた。

(澤部佑)やっぱりプロたちはそれに気づくんだね。

(岩井勇気)そうそうそう。「ああ、こうやってやったんだ!」みたいな。

(澤部佑)それは合図なんだ。へー! かっけえ!

(岩井勇気)「これはかっこいいわ!」ってなっていて。「おお、そうなんだ」ってなって。

(澤部佑)こっちはわからないよね(笑)。「いや、本当?」って思っちゃうけど。でもそうなんだろうな。実際に。

(岩井勇気)で、藤井フミヤさんもさ、その客もたぶんいっぱい来ていたと思うし。めちゃくちゃやっぱり盛り上がるのね。でさ、竹山さんとかさま~ずさんとか赤江さん、ジェーン・スーさんとかもみんな、素人の人も生バンドでカラオケで歌うの。

(澤部佑)ああ、みんな歌うの?(笑)。

(岩井勇気)そう。みんな歌うの。でもカラオケっていいよね。カラオケってさ、みんな知っている曲を歌うから。本人じゃなかったとしても、曲は知っているから。でも、中盤ぐらいに俺らで出ていってゴリゴリのロックの……(笑)。半分セリフの歌を歌ってさ。

(澤部佑)ああ、ヤバいヤバい……。

(岩井勇気)もうすごいよね。会場がポカーン!って(笑)。

(澤部佑)そりゃそうでしょう。ポカーン!って。

会場の時を止める

(岩井勇気)ボカーン! じゃなくて、ポカーン!(笑)。時が止まったみたいな感じになって。

(澤部佑)で、金髪で。本当にわからないしね。誰だか。

(岩井勇気)そう(笑)。「なんだこれ? ザ・ワールドを使ったっけな?」って思って(笑)。

(澤部佑)「時、止めたかな?」って。ディオのスタンドでね(笑)。

(岩井勇気)で、本当にそりゃそうだよね。みんなラジオリスナーだし。ゴリゴリのロックをやっても。で、年齢層も高いし。

(澤部佑)ああ、そうか!

(岩井勇気)で、スコーン!ってなっちゃって。でも、本当にやりきって。逃げるようにしてステージを降りたよ(笑)。

(澤部佑)フフフ、でもやりきったのね。じゃあ、よかった(笑)。

(岩井勇気)やっぱりすごいのが最後さ、とんねるずさんの『一番偉い人へ』をノリさんが歌って。

(澤部佑)うわっ、最高じゃん!

(岩井勇気)それで終わりましてね。

(澤部佑)なに? なんで金髪にしたの?

(岩井勇気)いや、1個なんかやって行きたかったんだよね。

(澤部佑)なんか武器というか、作っていかないと乗り込めないって?

(岩井勇気)太刀打ちできない(笑)。

(中略)

(澤部佑)メール、来てますよ。埼玉県の方。「岩井さん、澤部さん、こんばんは。毎週楽しく聞かせていただいております。先週金曜日の『木梨の会。フェスタボー』に岩井帝国民代表として参戦しました。ゆるいほのぼのとした雰囲気が続いていく中、いきなりド派手な金髪ヘアーで登場された岩井さまにざわつく会場と歓喜する帝国民。女をダメにするバンドマンのいでたちでいままでの流れをブチ壊すダークなゴリゴリのロックを披露し、ざわつく会場と歓喜する帝国民たち。衝撃度ではいちばんだったのではないのでしょうか? 後半は周りの藤井フミヤファンの方々もノリノリで見ておられましたよ。大先輩方たちの中でも全くブレることのない岩井さんの姿勢が見れてとてもよかったです。曲、かっこよかったのでこれからもバンドマンとしてがんばってください。ツアー、待っています」っていう。

(岩井勇気)「バンドマンとして」って。

(澤部佑)まあまあ、ねえ。

(岩井勇気)やりきるしかないからね。恥ずかしがっているのがいちばんヤバいからね。

(澤部佑)そういう意味も込めての武装でしょう? 金髪という。

(岩井勇気)うん。振り切りの金髪だね。

(澤部佑)すごいね。やっぱり華が……「芸能界!」っていう感じだね。こういうさ、全部人脈じゃない。ノリさんのさ。つながりで。フミヤさんとかが歌ってくれるんだもんね。すごいね。

(岩井勇気)安くやってくれていると思うよ、たぶん。

(澤部佑)まあ、そうだろうね。いまいざ、なんかをやろう!って。ハライチでフェスとかってなったら、こんなの誰も集まらないもんね。

(岩井勇気)バースデーマンしか呼べないね。

(澤部佑)バースデーマンがいた! バースデーマンはでも、呼べるか。

(岩井勇気)バースデーマンじゃあちょっとな。

(澤部佑)でも、お客さんが結構いっぱいいれば、1人ぐらいは誕生日の人がいるかもしれないからね。

(岩井勇気)かわいそうだよ、その人も(笑)。

(澤部佑)フフフ、そうね(笑)。

<書き起こしおわり>

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