(河村唯)ももクロちゃんがすごく記憶に残っています。
(吉田豪)ももクロがあれで化けましたもんね。あの動画によって。
(河村唯)そうそうそう。「あ、ももクロちゃんって言うんだ」って。でもその時からもう本当に人気でキャーキャー言われていて。「誰だろう? へー、こういうグループがいるんだ。すごくなんか過剰に動くな」って。
(吉田豪)「過剰に動くな」(笑)。「アイドリング!!!よりも激しく動くなあ」って?(笑)。
(河村唯)そう(笑)。
(神原孝)動けよ!(笑)。
(河村唯)「動けよ!」(笑)。そうですよね(笑)。
(神原孝)過剰に動けよ!
(吉田豪)フハハハハハハッ! 「元気だなー」って?(笑)。
(河村唯)「元気だなー」って(笑)。
(吉田豪)フフフ、たしかにね、アイドリング!!!は動きがおとなしいって思って見ていました。
(河村唯)ああー、そんなもんですかね。はー。
(神原孝)歌に自信がないと客を煽りに行くっていうわけわかんないシステムだったから(笑)。
(河村唯)あと、マイクを渡すとか。
(吉田豪)客に向けて。
(河村唯)あと、20人いたからマイクも電池とか入ってない時、ありましたよね。隅っこの人には電池を入れないよ、みたいな。ありました、ありました。
(神原孝)メインの人に回しながら、こう、グルグルと。
(河村唯)グルグルやっていた。懐かしいですね。大人数グループならではの。
(吉田豪)でもやっぱりアイドリング!!!の方に何人かここに来てもらいましたけど、みなさん言っているんですよ。いろんな場で、それこそももクロだの何だとか、ゆび祭りとか、ああいう場で他のアイドルと共演をした時に結構現実を知ったみたいなことを言う人が多くて(笑)。
(河村唯)ああー、多いですか。そう。ゆび祭りの時がいちばんすごかったかな? わかんない。登場の順番は忘れちゃったんですけど、最初はAKBグループだったのかな?
(吉田豪)一発目はエビ中ですかね?
(河村唯)エビ中さん。「わーっ!」って。それでAKBとか乃木坂とかそのへんが出ていて「ワーッ!」って。で、アイドリング!!!、「シーン……」。
(吉田豪)ええっ?
(河村唯)で、その後にまたAKBグループ出てきて「ワーッ!」。ももクロは「ギャーッ!」ってなったんですよ。その時に現実を知ったのと同時に「だよね」っていう結束が……。
(吉田豪)結束(笑)。
(神原孝)あきらめね(笑)。
(河村唯)そう(笑)。
(吉田豪)「うちら、バラエティータレントだし」みたいな(笑)。
現実を知って謎の絆が生まれる
(河村唯)「がんばってこう、がんばってこう!」みたいな。肩を組んじゃって、みたいな状況が生まれました。絆?
(吉田豪)謎の絆が(笑)。
(神原孝)絆じゃねえよ! 諦めるんじゃねえよ、そこで(笑)。
(吉田豪)フフフ、「私たち、こっちじゃないよね」って(笑)。
(河村唯)そうそう。一気に仲良くなったかなって(笑)。
(吉田豪)朝日奈央さんがそこで心が折れたって言っていましたね。
(河村唯)えっ、本当ですか? 全然私は「そっかそっか……」って。
(吉田豪)やっぱり特に同級生がああやって輝くっていうね。
(河村唯)ああ、そうか。ももクロちゃんとか。
(吉田豪)百田夏菜子もそうだし、Buono!もそうだし。ドカンとやっている同級生を見て、自分の立ち位置を知るみたいな。
(河村唯)ああ、そうか。同級生がいなかったからかな。でも、その時に私、はじめて乃木坂ちゃんを見たんですよ。で、なんか楽屋がみんな一緒だったんですよね。仕切りがあって、大部屋で……。
(吉田豪)へー。まあ武道館はそんな控室がないでしょうからね。
(河村唯)そうなんですよ。そん時に乃木坂ちゃんを見て「ああ、これがアイドルなんだ」って。
(吉田豪)フハハハハハハッ! 正統派のアイドルを見て。
(河村唯)すっごい。もう向こうが透けて見えるんじゃない?っていうぐらい白いんですよ。「ああ、これがアイドルなんだ。私たち、何やって来たんだろう?」っていう。
(神原孝)だから違う。(アイドリング!!!は)アイドルじゃないから。
(吉田豪)まあ、そもそもね。
(河村唯)だから勘違いをしちゃっている。音楽を出して、踊って、ちょっとキャーキャー言われましたじゃあアイドルじゃないっていう。違うっていうのを何度も……「私、アイドルかもしれない」「違えよ!」っていうのを何回も折られ、折られ。それこそやってきました。
(吉田豪)TIFでは折れたんですか? TIFは別?
(河村唯)TIFは……。
(吉田豪)まあ、いろんなアイドルと一緒になるわけじゃないですか。
(河村唯)いろんなアイドルと一緒で折れたことはないんですけど、アイドリング!!!のスタッフさんがTIFをやってくださっているんで。みんなこう、他のアイドルちゃんに気を使うとかっていう状況が生まれていたから、私たちは握手会とか次のステージに行く引率が誰もいなくて(笑)。
(吉田豪)「まあお前ら、フジテレビ詳しいから行けるよな?」みたいな(笑)。
(河村唯)そうそう。だから2011年、神原さんはたぶんいない時なんですけど、握手会を私たちだけでやりましたよ(笑)。
(吉田豪)スタッフなし?
自分たちだけで握手会を仕切る
(河村唯)はい。尾島がたぶん握手券を取ってくれて。で、「みんな、流れていくよ!」みたいな(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハッ! オタが自発的に流れるんですか?(笑)。
(河村唯)そう! お客さんがめちゃめちゃ優しくて。「はい、わかった。僕たち、流れていくね!」って言って、流れていってくれて。
(吉田豪)へー、すげえ!
(河村唯)で、一気にまた絆。「いやー、うちらのファンの人、いいよね」みたいな感じで変な絆が生まれました。で、あとからスタッフさんがめっちゃ走ってきて「すいません!」みたいな感じで。
(神原孝)来たんだ。
(河村唯)はい。で、その時に握手券をこうやって渡して。「やっときました」って(笑)。「こんだけ人数、ありました」って(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハッ!
(神原孝)ADだ(笑)。
(河村唯)そうそうそう。やりました。みんなでがんばっていこうっていう。
(神原孝)台本をコピーしたりな。
(河村唯)そうそう。台本をコピー。もう本当にスタッフさんがいなかった。当時は人数がいなかったんで。
(吉田豪)しょうがないから、フジテレビのコピーの場所もわかるし……みたいな(笑)。
(河村唯)そう。またその時に結束が生まれ、みたいな。「私たち、できるよね!」みたいな。いや、いい思い出ですよね。
(吉田豪)フフフ、まあね、便利屋感はありましたよね。アイドリング!!!はね。TIF。
(神原孝)門澤と佐久間の趣味で始めたイベントだからな、TIFは(笑)。
(河村唯)そうかそうか(笑)。
(吉田豪)そういうことなんですか?
(神原孝)うん。あの2人の思い出。アイドリング!!!のイベントを大きくしようと思って。品はちのイベントを大きくして現象にしたいっていうのが1個あったみたいで。
(吉田豪)だからこそ品川で始まって。
(神原孝)それがスタートで。翌年、フジテレビに移って。だから門澤・佐久間がいなかったら始まっていない。
(吉田豪)なるほど。
(河村唯)スナックうめ子もです。佐久間さんのノリでなんか、「深夜をちょっと埋めよう」っていうノリがなかったら……。
(吉田豪)「大人メンバーが酒を飲んで話したらいいんじゃない?」みたいな。
(河村唯)そうそうそう。
(神原孝)問題はね、運営がちゃんとしていないっていう(笑)。ノリでそのまま行っているから、いつか事故が起こるっていう(笑)。で、大人が気づいて「ヤベえ、ヤベえ」って入っていったっていう感じですね。
(吉田豪)なるほどね。
(神原孝)で、門澤から俺が引き継いで、なんとなく形として成立させようっていう。
(吉田豪)なるほど。
(河村唯)ケータリングもちゃんと届くようになって。
(神原孝)やかましい!(笑)。
(吉田豪)前は届いてなかったんですか?
(河村唯)なんかお弁当になって。配給なんだけど、お弁当っていう。
(吉田豪)弁当もあるし、いろいろとケータリングもあるしっていう。どっちもありますね。
(河村唯)でも、昔は「ご自由にお取りください」パターンだったんですよ。だから本当に1時ぐらいに取りに行ったらカスみたいなのしかなくて(笑)。
(吉田豪)フハハハハハハッ!
(河村唯)「ええっ? 私これで1日やっていくの?」みたいな状況だったんですよ。でもいまはちゃんとお腹いっぱいになれます。
(吉田豪)いっぱいありますよね。
(神原孝)「お腹いっぱいになれる」(笑)。
(河村唯)ありがたいですね。TIFの話、尽きないですね。10周年。
(吉田豪)本当にいいイベントですよ。
(河村唯)本当、思い出がつまったイベント。こんなにだって1年で2日、3日ぐらいのイベントでこんなに思い出があるってなかなかないですよ。
(吉田豪)最初ね、「神原さんが来る」っていう噂が流れた時、最初は悪評があったんですよ。
(河村唯)どういうこと?
最初は警戒されていた神原さん
(吉田豪)神原さん、ねえ。「紳助ファミリーの人がTIFをビジネスに変えるって言っているらしいぞ?」みたいな。「ええっ?」みたいな(笑)。
(河村唯)たしかにすごい人だって。「すごい人、来るよ!」みたいな(笑)。
(神原孝)全然。むしろ自分で楽しんでいるっていう。
(吉田豪)みんな「警戒!」みたいな感じだったんですけど(笑)。
(神原孝)全然そんなことはないっていう(笑)。
<書き起こしおわり>