星野源と宇多丸 アルバム『POP VIRUS』を語る

星野源と宇多丸 アルバム『POP VIRUS』を語る ラジオ

星野源さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さんや宇垣美里さんと自身のアルバム『POP VIRUS』についてあれこれと話していました。

(宇多丸)さあ、ここで今夜の特集ゲストをご紹介しましょう。星野源さんでーす。

(星野源)こんばんは、星野源です。よろしくお願いします。

(宇多丸)出ました! ねえ。もう「スーパースケベタイム」というところからの面倒くさいガワの説明が必要なやつは省きました。

(星野源)わかりました(笑)。

(宇多丸)前に「スーパースケベタイムです」からの流れで星野くんが「こういうの、意外と伝わらないからちゃんと言っておきます」ってちゃんと説明を付け加えているのを聞いて大変いたくスタッフが反省をいたしまして(笑)。

(星野源)アハハハハハハッ!

(宇多丸)これはやっぱりね、見ている母数の違いですね。

(星野源)ああ、そうですか。

(宇垣美里)「母数」(笑)。

(宇多丸)今日、俺の流行り。母数の違い(笑)。いや、母数の違い……ただね、違うんだよ。星野くんはその今度の『POP VIRUS』が母数の違いがいい方にめっちゃ出ている作品だとも思うんです。

(星野源)ああ、そうですか。

(宇多丸)なので、私なりの考えもありますので、日ほど一方的な持論とかも含めてお聞きいただければと思います。

(星野源)とても嬉しいです。ありがとうございます。

(宇多丸)ということで星野源さんをどう紹介するか?っていうのはなかなかね、いまさら難しくなっちゃって。

(宇垣美里)みなさん、ご承知の通りであろうとは思いますが……改めて、星野源さん。音楽家で俳優、そして文筆家。1981年1月28日生まれということで、なんと昨日38歳になったばかり!

(星野源)そうなんです。

(宇多丸)おめでとうございます!

(星野源)ありがとうございます!

(宇多丸)で、私ですね、その誕生日であるという件、ちょっとわかっておらず。スタジオに来て「ヤバい、手ぶらで来ちゃった」って。

(星野源)全然いいんですよ。

(宇多丸)いや、これはマズいでしょうということで、はい。星野くん、お年玉。

(星野源)ええっ?

(宇多丸)はい、お年玉。

(星野源)ちょっと待ってください!(笑)。

(宇多丸)1000円ですよ。

(星野源)マジで1000円じゃないですか!

(宇垣美里)アハハハハハハッ!

お年玉:1000円

(宇多丸)まあ人間のコミュニケーションを成り立たせる最小単位、1000円。

(星野源)ありがとうございます。

(宇垣美里)喜んでいいの?(笑)。

(星野源)いや、嬉しいです。あの、ピン札ですし。

(宇多丸)ピンの1000円札をね、お贈りして。

(星野源)ありがとうございます。とても、嬉しいです。

(宇多丸)おめでとうございます。すいませんね。

(星野源)こんなちっちゃいポチ袋ってあるんですね? すっごい丁寧に……。

(宇多丸)上のセブンイレブンで買いました(笑)。

(星野源)アハハハハハハッ! ありがとうございます。

(宇多丸)いやいや、すいません。

(宇垣美里)2000年にバンド、SAKEROCKを結成し、2010年にソロデビュー。2015年には4枚目のアルバム『YELLOW DANCER』をリリースし、その年の紅白歌合戦に『SUN』で初出場されました。また俳優としては劇団大人計画に所属し、2013年。『箱入り息子の恋』で映画主演。そしてその後、TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や現在、アメリカのアカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされております細田守監督のアニメ映画『未来のミライ』など数々の映画やドラマにも出演されております。

(星野源)ありがとうございます。

(宇垣美里)そんな中、先月12月19日、およそ3年ぶりとなるオリジナルアルバム『POP VIRUS』をリリースされました。

(宇多丸)まあ、その『未来のミライ』のあれも、だってすごいじゃないですか。アカデミー賞。あと、僕からすると細田守作品、そして湯浅政明監督作品にも。両方に声で主演というか、していて。

(星野源)『夜は短し歩けよ乙女』。

(宇垣美里)ああ、素敵だった、あれ……。

(宇多丸)なにを考えているんだ?っていう。今日は褒めているんだか怒っているんだかわかんないっていうね。

(星野源)フフフ、そうですね。両監督の演出を間近で体験できたというのは本当、人生の中でも……。

(宇多丸)いないよね。そんな両方やっている人なんてね。

(星野源)なかなかいないんじゃないですかね? すごい宝物ですね。

(宇多丸)星野めー!

(宇垣美里)フフフ、ずっとおっしゃっている(笑)。

(星野源)褒め言葉をありがとうございます(笑)。

(宇多丸)私どもの関係、宇多丸との関係で言うと、『ウィークエンド・シャッフル』時代に、端折りますが大変にお世話になりました。そしてなんと、『ウィークエンド・シャッフル』最終回。昨年の3月31日にかけつけていただきまして。本当にその節はありがとうございました。いま思うとだからさ、番組始まる前夜で、パートナーの人たちがいて。もうなんか、前史時代っていう感じがしますけどね。

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(宇垣美里)そんな頃もあったなあ。

(星野源)結構昔の感覚ですか、やっぱり?

(宇多丸)すんごい昔な気がする。

(星野源)やっぱりそうですか。毎日やっているとそういう感覚になるんですね。

(宇多丸)そうそう。もうなんか3ヶ月前とかもすんげー前な感じがしちゃうんですね。的な感じですよ。いつもありがとうございます。

(星野源)こちらこそ。

(宇多丸)で、星野さん、メールもめちゃめちゃ来ていていて。宮崎県17歳の方。「星野源さん、宇多丸さん、こんばんは。今日は車校があり……」。これ、免許を取る学校っていうことかな? 「……アフター6ジャンクションを聞くために急いで帰ってきました。星野源さんと宇多丸さんのコラボ、すごい好きなので今日、聞けて本当に嬉しいです。そして星野源さん、お誕生日おめでとうございます」。

(星野源)ああ、ありがとうございます。

(宇多丸)「……38歳だからこそしたいことはありますか?」。

(星野源)「38歳だからこそしたいこと」?

(宇多丸)38歳のゲージでビーン!って「ここだ!」って、そんな、ねえ。

(星野源)なかなかないっすよね。無茶はしたいですけどね。なんか。

(宇多丸)無茶?

(星野源)40が近いからこそ。先輩方がどうしてもね、鶴瓶師匠とかいまだに有楽町の僕がやっているラジオ局の方ではわざと放送中におしっこしたりとかするっていう話を聞きますし。

(宇多丸)フフフ、狼藉の。

(星野源)で、それが染み込んだ椅子の上でしゃべるっていう。そういうの、やっていかなきゃいけないんじゃないか?って思いつつも……。

(宇多丸)フハハハハハハッ!

(星野源)なかなかやっぱりできないなっていうのは思っていますよね。

(宇多丸)これはね、星野くんね、そういう諸先輩方の無茶にならわなきゃっていうさ。ラジオなんか聞いていると、あるじゃない? そういうの。背負わなきゃ、みたいな。それがあって俺、ギャラクシー賞を取った時に……。

(星野源)ああ、そうですよね(笑)。

(宇多丸)伊集院光さんがオムツをしておしっこをしたっていうのを聞いたから、じゃあそれ級のをやらなきゃいけねえなって思って、サンプラザ中野くんさんをお呼びして替え玉受賞ってやったらウケるもウケねえ。単なる非常識野郎みたいなことになってさ……。

(星野源)フハハハハハハッ!

(宇多丸)あれ、やっぱりさ……。

(星野源)オムツは明確にはわからないけど、サンプラザ中野くんさんは明確に違いますよね?(笑)。

(宇多丸)明確にわかる(笑)。だからそもそも俺のその計算違いというか、勘違いだったんだけども。

(星野源)計算違い(笑)。

(宇多丸)だから気をつけなきゃいけないね。

(星野源)あ、そうです。気をつけていこうと思います(笑)。

(宇多丸)ああ、気をつけながら、踏み越えていくっていう。あなたの場合は作品がまさにいい塩梅で踏み越えながら……踏み越えてるよ。

(星野源)ありがとうございます。

(宇多丸)すごくいい踏み越え方をしていると思います。

(星野源)橋Pからも、宇多丸さんが本当にいろいろと語ってくださっているっていうのは聞いていて。すごく嬉しいです。

(宇多丸)もうね、スタッフとずいぶん語り尽くしたのでもういいかな?っていうね。

(星野源)すいません、電波に乗せてください(笑)。お願います。

褒める時は人前で

(宇多丸)表でね、人目につくところで褒めた方がいいからね(笑)。さあ、ということでお知らせの後はアルバム『POP VIRUS』についてというか、いろいろと星野くんがいま、どういう感じのモードなのか?っていうのを聞きたくなったので。いろいろとざっくばらんな感じで。

(星野源)はい。

(宇多丸)で、宇垣氏もですね……あ、宇垣美里氏です。

(宇垣美里)宇垣と申します。

(星野源)本当にかわいいですね。

(宇垣美里)全部本、読んでます!

(星野源)本当に?

(宇多丸)そうなんですよ。

(星野源)ありがとうございます。

(宇多丸)本を愛読しているっていうことらしいんで。

(宇垣美里)すごく素敵です。

(星野源)嬉しい。

(宇多丸)今回のアルバムもね。

(宇垣美里)最高でした!

(宇多丸)さっきも「あれがいい」「この曲が好き」「この曲も好き」って挙げていって、「全部やないか!」っていう感じになっていて。

(宇垣美里)フフフ、「全部や!」っていう風に最終的になりました(笑)。

(星野源)本当に気持ちがいいです。ありがとうございます(笑)。

(宇多丸)彼女もグサリグサリとね、心に傷が残る質問をいっぱいしてくると思いますので。

(宇垣美里)いえいえ(笑)。

(星野源)怖いです……(笑)。わかりました(笑)。

(宇多丸)ということで、お知らせの後に本編に入りましょう。

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