東野幸治『冬のなんかさ、春のなんかね』8話・杉咲花の28秒間のカメラ目線を語る

東野幸治『冬のなんかさ、春のなんかね』8話・杉咲花の28秒間のカメラ目線を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2026年3月13日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』第8話についてトーク。杉咲花さんが28秒間、ずっとカメラ目線を続けたシーンについて話していました。

(東野幸治)で、ちょっとしつこいなって思われるかもわかりませんけども。これも話したいんです。いいですか? 『冬のなんかさ、春のなんかね』。もう、見てないでしょ? ミッシェル・ガン・エレファントが1話で、コインランドリーで杉咲さんと成田凌くんが出会った時、スマホで聞いてて。で、そこから会話して、お付き合いが始まった。で、その杉咲花さん演じる人が「私は好きな人とは付き合わない」みたいなことで「どういうことなん?」って物語が始まるっていうことで、この番組でもしゃべりましたけど。

2話、3話、4話、5話、なんとなくね、登場人物も少ないし。なんかその杉咲さんの演じてるキャラクターになんとなく、女の人は応援できない感じで。なんとなく、俺の肌感でいうと1人減り、2人減り……な感じなんで。熱狂的なその作品の好きな人だけが今、グッて固まってる感じなんです。で、あつむくんはもう1話だけ、ちょっと見ただけでしょう?

(渡辺あつむ)ああ、1話は見ました。最後まで。はい。

(東野幸治)ああ、皆さんももう、やめましたか? そうですか。あ、見てます? 見ました? 今週の8話。今週の8話がもう、すごかったのよ!

(渡辺あつむ)サンナミさん、「見た」とか言わんとってくださいよ……。

(東野幸治)今週の8話、まあ見て! 日本ドラマ史上、あの28秒間……俺、数えたんですよ。あのね、今回ね、温泉に行くんです。成田くんと2人が温泉に行く。その前の、先週からちょっと杉咲さん……「好きじゃない人と付き合う方が楽だ」っていう。それは実は過去の恋愛のトラウマがあってっていうのがだんだんと2話、3話、4話、5話、6話ってわかってくるのよ。「ああ、こういう理由でちゃんと人を愛して、傷つけられるの嫌だからこそある程度、距離を保ちながらお付き合いしてる」っていうのが。

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)言うたら今、小説家。その前のバイト時代。大学のバイト時代から岡山天音くんもやるけど。岡山くんはちょっと、なんか抜けてるけどかわいい感じで。杉咲花ちゃんのことをずっと好きだっていう。それと成田凌くんっていう美容師で今、お付き合いしてる人。もう1人はなんか、小説家の先輩で。なんかボソボソボソボソ、僕も顔とか名前とかちょっと勉強不足で知りませんけど。その方と、成田くんと付き合ってるのに頻繁に会ってるっていう。ねえ。どういうことなん?っていう意味で女性の見てる方からするとなんか応援しようって気にならないし。どういうつもりでそんなんしてんの?っていう感じなんですけど。

今回は最初、温泉に行くわけですよ。成田くんと温泉に行ってたら、なんかすごいほんまに楽しかったんですよ。楽しくて。で、まあまあいろいろ球したりとか。ちょっとね、成田くんが白いモフモフの犬に触ったりとかして。そういうのを見ながらご飯を一緒に食べたりとか。「行儀悪いよ」って言いながら、なんかキャッキャして楽しそうにしてる状況が続いていて。で、寝る時になって2人で布団を敷いて寝んねんけども。「彼、ちょっと寝てるな」と思ったらちょっとこう布団から出て。ちょっと、言うたら景色、窓のあるところ。椅子とかね、旅館やからあるじゃないですか。そこでなんかパソコンで、小説家やから文章を書く。

その文章は今回の旅のことをバーッて書いてるんですよ。で、書き終わってパッて見たら、なんかちょっとこう、いつもの枕と違うから寝返りを打ってるのを見ながら、ただ杉咲さんがそれずーっと見て。で、ずーっと見てて、スーッて泣くのよ。それが「うわっ、すげえな。こんなスーッて泣けんねや」みたいな感じで。ほんで、その旅館に泊まってなんやかんやしてる間にまたちょっとずつ、その言うたら浮気相手と言われる男の人との食事とかも入り込む感じでやっていて。

で、その中で東京に帰ってきて。ほんで第1話で会ったコインランドリーで杉咲さんがなんか自分の洗濯物をやってる時。カメラはその杉咲さんの向こうにコインランドリーのあるカメラ画角やで? ほんなら急に、なんかその小説家のメモ帳みたいなので旅の一行ぐらいの文章みたいなのをペラペラめくっていて。なんか意を決した感じで急に、あれはカメラ目線ですよね? カメラ目線でね、ずっとこっちを見んのよ。それで俺、「えっ、長っ!」と思って。それでもう1回、俺はサブスクで見てるから。もう1回、戻して秒数を数えたんですよ。28秒。めちゃくちゃ見てるんですよ、ずーっと。「なんや、これ?」と思って。

(渡辺あつむ)ほう。

28秒間、カメラ目線の意味

(東野幸治)で、僕の中でのあれですけど、勝手な解釈ですよ。これ、本当にいろんな解釈がありますけど。あの……「いろんな、恋愛に関してみんな、きれい事を言ってるけど本当に皆さん、そんなにきれいな恋愛されてるんですか? なんですか?」とかっていう風な。勝手にね、「そんなに皆さんって清廉潔白な恋愛してるんですか?」みたいなぐらいの気持ちの。ずっと真剣にね、28秒。なかなかですよ、28秒。俺が日本テレビの編成やったら「チッ、おい! 誰か、しゃべらせろ! なんだよこの台本、いい加減にしろよ!」って(笑)。28秒って、なかなかよ。

(渡辺あつむ)目でそれを語ってる感じ?

(東野幸治)っていう風に勝手に、俺はね。それはだから言ったら別れを決意したのかなんか、わからんけれども。もうほんまにずーっと、だから画角も変われへんし。ずっとこうやって。

(渡辺あつむ)荒井注以来のカメラ目線(笑)。

(東野幸治)すぐ言うやん、ほんまに。「なんだ、馬鹿野郎」とか。「This is a pen.」とか(笑)。全然「This is a pen.」、N出てこへんねん。いや、すげえと思って。で、次のシーンではその温泉終わりで風邪を引いて。ほんで、ちょっと熱出たから家おって、寝ようかなと思ったら、その浮気相手が来てのお別れのシーンみたいな。それもだから、最初はちょっとカメラ何個かでカット割りしますけど。布団に入って、横で座って、そこからもう画角一切、変わらず。延々とですよね。それで1回、オレンジゼリーを冷蔵庫に取りに行くんですよ。浮気相手のやつが。全然、映れへんもん。だからフレームアウトして。でも音だけ聞こえるのよ。で、また帰ってきて。それをずーっとなんで。それでもう俺、オチまで言うけど。

(渡辺あつむ)えっ?

(東野幸治)オチまで言う(笑)。これほんまに皆さん、ちょっと音、消してください。ほんでまあまあ、別れ話を言うのよ。杉咲さんがね。そんならその男の人も「わかった」みたいなことを言って。最後のお願いみたいな感じで……だから要は実はその2人っていうのは、肉体関係はなかったんですよ。で、まあまあキスだけはしたみたいなことを言うんやけど。だから「最後の最後のお願いで、ちょっと寝顔だけ見せてほしい」っていう。「風邪引いてるから、ちょっと寝顔を見たらもう帰るわ」みたいなことを言って。「ええっ?」ってなって。「キモッ!」とか。なんかちょっとね、フランクな感じで。ちょっと口悪い感じのリアクションを返しながら。

で、「不細工だったらどうするの?」みたいな会話しながら寝ていく。ほんなら、もう朝になったらその浮気相手、帰っとらんのよ。「お前、全然ちゃうやんけ」みたいな。ちょっと違うソファのところでね、本を読みくさってんねや。ほんだら、ピンポーンってなんねん。

(渡辺あつむ)あっ!

(東野幸治)な?(笑)。「あっ!」って思うやん?(笑)。

(渡辺あつむ)どうしよう?

(東野幸治)「どうしよう?」ってなって。ほんならなんかね、「やばい。彼、来た。かわいそすぎる。彼、かわいそうや!」と思ったら、声でわかってん。アホの岡山くんやってん(笑)。えっ、でもそれもちょっと、どうしていいか、わからへん。ガチャガチャガチャガチャガチャッてなって、鍵が開いてたみたいで、なんか入れたみたいで。ほんで男の人はもう「えっ、ええっ? どうしよう、どうしよう?」ってなって。ガチャッて開いて、岡山くんが「えっ?」ってなって、終わんねん……。

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)見てください(笑)。

(渡辺あつむ)まあ次週ね、どうするか。

(東野幸治)見て。あの28秒、見て。

(渡辺あつむ)28秒ね。はい。

(東野幸治)28秒。俺、1回真似しようか?

(渡辺あつむ)えっ、ラジオです。

(東野幸治)ラジオで。ちょっと、あの解説して。

(渡辺あつむ)ええと、なんかまあ、メモみたいなのをね。小説のメモみたいに見てまして。

(東野幸治)……

東野幸治が28秒間を再現

(渡辺あつむ)杉咲さんが閉じて、はい。ああ、右側を向いてカメラ目線。で、今、正面にいる私が視聴者っていう設定で……ずっと見てますね。今、10秒ぐらい経ったかな?

(東野幸治)すごいやろ? これ、28秒、すごない? 10秒でもめっちゃ長いやろ?

(渡辺あつむ)テレビって分かっていてもたぶん目線、恥ずかしくて外すと思います(笑)。めっちゃ見てくるやんって。

(東野幸治)言い方は悪いよ? そこらの言うたら女性タレントなんて、SNSであげてる写真を見てください。カメラ目線ちゃうじゃないですか。なんか横を向いたりね、ちょっとなんかあっちの方を向いたりとか。

(渡辺あつむ)まあいい角度がありますからね。

(東野幸治)なんかあるからね。全然ちゃいますよ。ほんま、女優は。

(渡辺あつむ)大丈夫ですか? そんな真正面にずっと、28秒。

(東野幸治)ほんまよね。いや、ほんまやねんて! だから映画を撮ってる気持ちっていうか。ドラマじゃないというか。いや、だからやっぱりすげえなと思って。あのチームって。

(渡辺あつむ)その東野さんがおっしゃるメッセージやったら、めっちゃいいなと思いました。

(東野幸治)いや、わからん。勝手に……もちろん、その「別れよう」って覚悟を決めて、みたいなこともあると思うけど、なんかほんまにちょっと、めっちゃ真顔が怖いのよ。ちょっとね。だからその8話だけでもいいんで、ちょっと皆さん、見ていただけたらなとは思います。よろしくお願いします。

TVer『冬のなんかさ、春のなんかね』第8話

東野さんが話していた28秒間のカメラ目線シーン、見てみましたが本当に長い! 思っていたよりも全然長い! これ、よくOKしたなっていう感じですね。とっても映画っぽい演出だと感じました。今泉力哉監督、すげえ。

東野幸治のホンモノラジオ 2026年3月13日

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